Chromeのタスクマネージャーでは、Google Chromeで開いているタブや拡張機能の使用リソース(CPU/メモリ)を確認でき、重い原因を細かく確認することができます。
Chromeの動作が固まってしまう時などは、不要なタブや機能でメモリやCPUを無駄遣いしてしまっていないかを確認することが大切です。
本記事では、Chromeのタスクマネージャーの基本的な使い方、メモリやCPUの使用状況の確認方法、プロセス終了手順、メモリセーバーの設定方法などを紹介していきます。
GoogleChromeのタスクマネージャーで重い原因となっているプロセスを判別・終了する方法
GoogleChromeやパソコンの動作が遅い時、Chromeが大量のメモリやCPUを使用している可能性が高いです。これは、開いているタブや使用している拡張機能が多いことによることがあります。動作の軽さを取り戻すためには、不要なものを終了させることが効果的です。
Chromeが提供するタスクマネージャーは、このような状況を解決するのに役立ちます。タスクマネージャーを使用すると、タブや拡張機能ごとのリソース使用状況(CPU/メモリなど)を確認し、不要なプロセスを終了させることができます。
- タスクマネージャーでは、確認したいタブや拡張機能のCPUやメモリ使用量を確認できます。
- リソースを大量に消費している不要なプロセスを見つけたら、選択して「エンドプロセス」ボタンで終了します。
Chromeの動作が重いと感じたら、タスクマネージャーの活用を試してみてください。動作の改善が見込めます。
GoogleChromeのタスクマネージャーとは
Google ChromeのタスクマネージャーはChromeに特化したプロセス管理機能です。対して、Windowsのタスクマネージャーや、Macのアクティビティモニタは、パソコン全体のプロセスを管理するツールです。パソコン全体のプロセス管理にてChromeのリソース使用量が大きいと判断された場合、Chromeのタスクマネージャーを用いて、さらに詳細に分析できます。
GoogleChromeのタスクマネージャー起動手順・開き方
Google Chromeのタスクマネージャーを開く方法には、メニューを利用する方法とショートカットキーを使う方法があります。
- Chrome右上のメニューアイコン(三点)をクリック
- 「そのほかのツール」にカーソル
- 「タスクマネージャ」を選択
また、WindowsとLinuxでは「Shift」+「Esc」のショートカットキーでもタスクマネージャーを開けます。ただし、この操作はChromeが開いている状態である必要があります。
GoogleChromeのタスクマネージャー画面の意味
Google Chromeのタスクマネージャーでは、プロセスの詳細な活動状況を確認できます。画面を開くと、「タスク」の欄ではタブや拡張機能などが一覧表示されており、プロセスを具体的に把握できます。
列の名称と意味
列の名前 | 意味 |
---|---|
メモリ使用量 | プロセスが使用しているメモリ量 |
CPU | プロセスが使用しているCPUの割合 |
ネットワーク | 通信の多さ |
プロセスID | システム管理上のID(コマンドから強制終了する場合などに使用) |
「タスク」欄に表示されるプロセスの種類:
- ブラウザ:Chrome本体
- GPU:画面描画
- タブ:開いているタブ
- サブフレーム:タブの中で処理しているプロセス
- 拡張機能:拡張機能
これらの情報を利用することで、パフォーマンスの管理や問題発生時のトラブルシューティングが効率的に行えます。
リソース(メモリ・CPU)大量消費プロセスの判別方法
Chromeのタスクマネージャーを使うと、リソースを大量に消費しているプロセスを簡単に見つけることができます。
操作方法は次の通りです
- 「メモリ使用量」を選択して降順で表示
- 「CPU」を選択して降順で表示
これにより、それぞれのリソースをどのプロセスがどの程度使用しているかが一目でわかります。
タスク欄でプロセス名を確認することで、具体的にどの処理にリソースが使われているかを判別できます。
リソース(メモリ・CPU)大量消費プロセスの確認表示方法
リソース(メモリ・CPU)を大量に消費しているプロセスの詳細を確認する方法は以下の通りです。
- プロセスの詳細確認 – プロセスをダブルクリックして開く
- タブの場合 – 開いたタブがChromeの前面に表示される
- 拡張機能の場合 – 新しくタブが開かれ、Chromeに詳細ページが表示される
リソース(メモリ・CPU)大量消費プロセスの強制終了方法
リソースを大量に消費しているプロセスを強制終了する方法には複数ありますが、Chromeの場合、その内部タスクマネージャーを活用します。
- 終了するプロセスを選択
- 画面右下の「プロセスを終了」を選択
注意拡張機能によっては終了しても自動的に再起動することがあります。そのため、不要な拡張機能はアンインストールすることが推奨されます。
GoogleChromeのタスクマネージャーに関するよくある質問
消していいものはどれ?
Chromeのタスクマネージャーでは、表示されているプロセスを終了させても基本的に問題ないとされています。ただし、タブや拡張機能を終了すると、該当ページがエラー表示されることに注意が必要です。また、タブ自体は自動的に閉じないため、手動で閉じる必要があります。
Chromeのプロセスが複数あるのはなぜ?数字の意味は?
WindowsのタスクマネージャーやMacのアクティビティモニタを使用すると、時々、Chromeのプロセスが複数表示される現象に遭遇することがあります。これはChromeを複数インストールしている場合やシステム制御などで、複数のChromeアプリを立ち上げている場合に起こります。例えば、Chromeがパソコンに複数インストールされている場合、プロセスには「(1)」や「(2)」のように数字で区別されて表示されることがあります。
GPUプロセスとは?重い原因?
GPUプロセスとは、画面の描画を意味しており、非常にリッチな画面表示がされている場合に重くなることがあります。特に、動画などを表示させている場合はGPUプロセスが重くなりやすいです。
サブフレームとは?
サブフレームとは、タブで開いているページの中で処理しているプロセスのことを指します。特に、iframeなどで外部サイトから読み込んでいる場合などが該当します。
GoogleChromeタブから使用メモリを確認する方法
Google Chromeでは、タブごとに使用メモリを直接確認することが可能です。
メモリ使用量のチェック
Google Chromeでは、タブにカーソルを合わせて1秒ほど待つことで、サイト名と共にそのタブでのメモリ使用量が表示されます。メモリ量が多い場合や不要なタブがあれば、削除することをおすすめします。
メモリ使用量が表示されない時の対応
タブにカーソルを合わせてもメモリ使用量が表示されない場合、Chromeのバージョンが古い可能性があります。以下の対応をおすすめします
- Chromeを最新版にアップデート
メモリセーバーの活用もおすすめ
仕事を効率良く進めるため、大量のタブを開いて作業する必要がある場合、メモリセーバーの活用が推奨されます。メモリセーバーは、使用していないタブのメモリを解放する機能であり、これにより長時間放置したタブがリソースを占有するのを防ぎます。以下がメモリセーバーの利用方法です。
- Chromeの右上の三点を選択
- メニューを開く
- 「その他の機能」にカーソル
- サブメニューを開く
- パフォーマンスを選択
- 「メモリセーバー」をオン
GoogleChromeのタスクマネージャーまとめ
この記事では、Google Chromeのタスクマネージャーについて紹介しました。Chromeのタスクマネージャーは、Chromeに特化したプロセス管理機能を提供し、WindowsのタスクマネージャーやMacのアクティビティモニタとは異なり、パソコン全体ではなく、Chrome内で動作するプロセスの管理にフォーカスします。パソコンの全体的なプロセス管理ツールでChromeのリソース使用量が顕著に多いと分かった際には、Chromeのタスクマネージャーを用いることで、問題をさらに詳細に分析することが可能になります。