『黒執事』ディーデリヒ・ヴァイツゼッカー男爵のまとめページです。ディーデリヒは、ヴィンセント時代からのファントムハイヴの協力者です。ヴィンセントと出会ったウェストン校時代の出来事、緑の魔女編での活躍、シエルから送られて電報の中身など、黒執事ディーデリヒについて解説していきます。
『黒執事』ディーデリヒの基本プロフィール
名前 | ディーデリヒ・ヴァイツゼッカー男爵 |
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立場 | ・ドイツ貴族(男爵) ・ファントムハイヴの協力者 ・ヴィンセントの寮弟(ファッグ) |
容姿 | 身長は低く太った体型、七三分けの黒髪に口の上にだけちょび髭を生やしている |
『黒執事』ディーデリヒとは?ドイツ在住の協力者
ドイツ在住のファントムハイヴの協力者
ディーデリヒは、ドイツ在住のファントムハイヴの協力者です。常に「忙しい」「厄介ごとばかり押し付けてきやがって」と言いながらも、シエルに頼られると親身になって協力します。
ドイツ関連の出来事にはディーデリヒが関わることが多く、幽鬼城事件編ではジーメンス卿の情報をシエルに伝え、緑の魔女編ではシエルのピンチに駆けつけました。

ヴィンセントの寮弟
ディーデリヒとファントムハイヴの関係は、先代のヴィンセントから続いています。
ディーデリヒは、ウェストン校の卒業生であり、ヴィンセントとも同学年で共に監督生を務めていた間柄です。ヴィンセントが起こした「碧の奇跡」によって、生涯ヴィンセントの寮弟となる約束がされ、ファントムハイヴの協力者となります。
ヴィンセント時代は頻繁に本邸にも顔を出しており、その中で、ヴィンセントに「もしものことがあれば、この子達のことをよろしく頼むよ」とシエル兄弟のことを託されてもいました。

ドイツ内でも有力者の立ち位置
男爵の爵位があることからドイツ貴族であることが判明しており、お屋敷も非常に大きく、ドイツの「ボンボン」でもあります。
また、一般人が立ち入り禁止である軍の機密情報が所蔵されている図書館にも自由に入ることができ、ドイツ内部でもかなり高い地位に就いていると予想されています。
『黒執事』ディーデリヒの性格・人物像
ヴィンセントには「短気」と言われる
ディーデリヒは、ズバズバとした性格をしており、初対面の人には特にそっけない態度を取ります。
ケルヴィン男爵がヴィンセントとディーデリヒの間に割り込んできた際には、場所を変えようと提案しており、ヴィンセントには「短気」と言われていました。
親切
その実、ディーデリヒは非常に親切で頼り甲斐のある人物でもあります。
緑の魔女編では、シエル達が「狼の谷」に近づいたことが分かると、危機に駆けつけ、戦車やヴォルフラムからシエル達を救いました。
また、ドイツ軍の追っ手を警戒しながらも、シエル達を隠れ家として用意している別荘に案内しています。
『黒執事』ディーデリヒのセリフ・口癖
まったくお前は嫌な所ばかり父親に似てくるな
親父も親父ならせがれもせがれだ!
せがれ、時代が大きく動き出してる、気をつけろよ
『黒執事』ディーデリヒの過去は?
ウェストン校の緑寮の監督生
ディーデリヒは、ウェストン校の「緑寮」の監督生だった人物です。同学年の「青寮」の監督生はヴィンセント・ファントムハイヴで、真面目なディーデリヒは、マイペースなヴィンセントに突っかかる場面が多くありました。
ディーデリヒの寮弟はアレクシス・レオン・ミッドフォード侯爵
ディーデリヒの寮弟は、一つ下の学年にいたアレクシス・レオン・ミッドフォード侯爵です。
アレクシスは、シエル達のクリケット大会の前夜祭で当時の思い出を嬉しそうに語っており、ディーデリヒとアレクシスの関係も良好だったことが描かれています。

『碧の奇跡』を起こされてヴィンセントに忠誠を誓う
ディーデリヒとヴィンセントは、クリケット大会で優勝した方が何でも言うことを一つ聞くという約束をします。
緑寮のディーデリヒが優勝大本命でしたが、結果としてはヴィンセントが青寮史上初の優勝「碧の奇跡」をもたらし、その結果として生涯ヴィンセントの寮弟(ファッグ)として側にいることとなりました。
これ以降、ディーデリヒもファントムハイヴの協力者に位置付けられ、主にドイツに関連する仕事を任されるようになります。
『黒執事』ディーデリヒはどうなる?残された伏線の考察と最期
ディーデリヒはシエル弟に味方する?電報の内容
シエル兄が登場し、シエル弟とセバスチャンは警察から逃亡する中で協力者のピットに、「クラウス」と「ディーデリヒ」に電報を送るように頼んでいます。
電報の目的は、英国に滞在しづらくなったシエル弟の受け入れ申し込みですが、これには「シエル兄の存命が判明しても、クラウスとディーデリヒはシエル弟に協力する」という前提の認識があります。
新聞記者のピットが、シエル兄登場後もシエル弟に協力していたことからも、今回のような状況は既に想定済みで、もしそうなった場合でも協力者達はシエル弟に協力する、という話ができていたのかもしれません。
シエルが「奴らが襲ってきた時が撃退するチャンス」だと話していたことからも、先代からファントムハイヴと関係しているクラウス、ディーデリヒ、ピットも同じ気持ちである可能性が高く、現在の状況に対して、「その時が来た」と考えていそうですね。
そうなると、ディーデリヒもドイツからロンドンに援軍として来る可能性があり、かつての寮弟であるアレクシスと協力して、シエル弟の味方をするかもしれません。
『黒執事』ディーデリヒの主な活躍
「あくまで執事」編のディーデリヒ
ファントムヘイヴ家でのビリヤードで初登場
ファントムハイヴの屋敷で開かれていたビリヤードの密談で、シエルに対して、「いつまで害虫をのさばらせておくきか?」と質問をします。
その後、シエルが準備が整ったことを伝え、すぐにでも動けると発言をすると、「ゲームの天才のお手並みを拝見しようじゃないか」と、9ボール狙いのシエルに声をかけました。
「サーカス」編のディーデリヒ
ディーデリヒは、ケルヴィン男爵の回想の中で登場します。
ヴィンセント時代からドイツ在住だったディーデリヒは、クラウスがもたらした情報によってヴィンセントから呼び出され、「君に頼みたいことがある」と、悪の貴族の片棒を担がされていました。
ヴィンセントとの会話中、ケルヴィン男爵が話しかけてきたことで場所を変えており、ヴィンセントに「君ってホント短気だね」と言われています。
また、若かりし頃のディーデリヒは非常に痩せていたことが明らかになりました。
「ファントムハイヴ城事変」編のディーデリヒ
Wチャールズにドイツ貴族のジーメンス卿を歓待する晩餐会を求められたシエルは、ドイツのディーデリヒに電話をして情報を聞き出します。
ディーデリヒはシエルに「まったくお前は嫌な所ばかり父親に似てくるな」と愚痴を零しながらも、面倒事か?と気にかけ、無茶をするなよと心配する言葉をかけました。
「寄宿学校」編のディーデリヒ
寄宿学校編では、ディーデリヒはアレクシスの「碧の奇跡」の回想に登場します。
ディーデリヒはヴィンセントと同学年のウェストン校の学生であり、「緑寮」の監督生を務めていました。当時はヴィンセントのことを「ホクロ」と呼んでおり、監督生にも関わらず会合を忘れたヴィンセントと言い争い、「負けた方は相手のいうことを何でも一つ聞く」という条件でクリケット大会で競うことになります。
ディーデリヒは、ヴィンセントが監督生から降りることを望みました。しかし、結局ヴィンセントによる「碧の奇跡」によって敗北し、生涯ヴィンセントの「寮弟」になり、卒業後もずっと協力することとなります。
「緑の魔女」編のディーデリヒ
図書館で軍事機密を調べる
ディーデリヒは、緑の魔女に関するシエルからの手紙を受け取り、「なんでこう面倒ごとばかり持ち込んでくるんだ、親子揃って」とぼやきます。
クラウスが訪れた際には「忙しい」と言って門前払いしていましたが、シエルのことが心配となり、何に関わっているのかを調べるため、民間人立ち入り禁止の書庫に向かいました。
そこで、シエルが「狼の谷」に関わっていることを知り、何てものに手を出しているんだと驚きます。
戦車、ヴォルフラムに追い込まれたシエルを救う
シエル達は「狼の谷」から脱走する際、戦車とヴォルフラムに追い込まれて危機を迎えていました。
ヴォルフラムの一撃がシエルに入る寸前、ディーデリヒが登場します。バルドでも叶わなかったヴォルフを圧倒して、シエルのピンチを救いました。
また、「狼の谷」は毒ガス研究だけではないと言い、シエル達に向かって発砲して来た戦車の砲撃からも救います。
その後、森の東側に「狼の谷」建設時に資材搬入に使った軍事鉄道があることを伝え、そこから逃げることをシエルに提案します。すると、シエルから新種のガスの試薬品が入ったケースを預けられ、バルド、スネイクと共に先に軍事鉄道を抑えに向かいます。
軍事鉄道で「狼の谷」から脱出
軍事鉄道に到着すると、スネークが「ドアの向こうに6、7人いる」と話したことに驚き、「親父とはまた違った人選だ」と微笑みます。そして、バルドとのコンビで一瞬で鉄道を制圧しました。
メイリン組やシエル・セバスチャンが合流すると、軍事鉄道で「狼の谷」を脱出します。
そして、病院は足がつくといい、ヴォルフの治療のために自分の隠れ家を貸してくれます。
隠れ家の別荘でシエルとアンダーテイカーについて話す
隠れ家の別荘では、執事のハインリヒが迎え入れる準備をしてくれていました。ハインリヒとタナカは旧知の仲であり、互いに再会の挨拶を交わします。
ディーデリヒの私室で、アンダーテイカーがついこの前来ていたことをシエルに伝え、アンダーテイカーがフランスに立ち寄っていたこと、「ファントムハイヴ伯爵はまだいる」と話していたことを教えます。
現在の居場所に思い当たりはないようで、この前の再会もヴィンセントのお葬式以来だったとのことでした。
シエル達が英国に向かうのを見送ると、「せがれ、時代が大きく動き出してる、気をつけろよ」と声をかけました。
「青の教団」編のディーデリヒ
若かりしヴィンセントとの会話
ディーデリヒは、青の教団編でのタナカの回想で、ファントムハイヴ本邸に協力者達が集まってくる場面で登場します。
双子の子供達と会い、ヴィンセントに「もしもの時があればよろしく頼むよ」と頼まれています。また、次男のシエル弟に対しては「ふてぶてしくいろ」とアドバイスを送っており、「次男は爵位も領地ももらえない、いずれ家を出て一人でやっていかないといけないんだ」と言っています。
ピットからディーデリヒに電報が送られる
また、シエル弟がスコットランドヤードから逃走する際に、協力者の一人であるピットは、ディーデリヒに電報を打つように頼まれています。
ピットからの電報がディーデリヒに届いている場合には、ディーデリヒがシエル弟を助けに英国に来ることが予想されます。
その際、かつての寮弟であるアレクシスとの共闘なども考えられ、今から展開が楽しみです。

本ページの情報は2021年02月13日時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。
