『黒執事』リジーのまとめページです。エリザベス(愛称リジー)は、シエルの許嫁の可愛い女の子です。天才剣士だったリジーの過去、シエルへの想い、囚われてしまった残酷な現実、リジーが取りうる選択肢とその影響など、黒執事のリジーについて解説・考察をしていきます。
『黒執事』エリザベス(リジー)の基本プロフィール
名前 | エリザベス・ミッドフォード(愛称はリジー) |
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立場 | 侯爵家令嬢(シエルの伯爵家より爵位は上) |
容姿 | ドレス姿、頭にリボンの飾りをつけている |
特徴 | ・シエルが大好き ・人や物を「可愛く」しようとし、可愛いものに目がない |
シエルとの関係 | 許嫁、いとこ |
『黒執事』エリザベス(リジー)とは?シエルの可愛い許嫁
ミッドフォード公爵家令嬢にしてシエルの許嫁
エリザベスは、ミッドフォード公爵家の令嬢であり、シエルの許嫁でもあります。
ミッドフォード家は、シエルの父親の妹フランシスが嫁いでおり、エリザベスはその息女に該当するため、シエルとエリザベスの関係はいとこでもあります。
貴族は貴族同士で結婚するものであり、生まれた時点で許嫁がいることも不思議ではありません。二人の結婚も幼い頃から決まっていたものでしたが、エリザベスは「可愛い」シエルが大好きです。
天才剣士
リジーの母親であるフランシスは「人間とは思えない強さ」を持っており、その才能は長女のリジーに受け継がれました。
剣を始めたばかりですぐに兄エドワードを圧倒したリジーは、その後も天才剣士の名を欲しいままにします。
豪華客船編ではカンパニア号の中でビザールドールを圧倒し、青の教団編ではセバスチャンに迫り「貴方の才能驚嘆に値しますよ」と褒められていました。
『黒執事』エリザベス(リジー)の性格・人物像
シエルに守られるお嫁さんになりたいと望む
リジーは、一つ年下の許嫁であるシエルを可愛いと思っており、恋心を抱いていました。
アンジェリーナに、レディーとしての振る舞いを教わり、リジーも同世代の少女達と同じようにその在り方に憧れます。
レディとは、殿方の前ではか弱く可愛く、無邪気な少女でいることが一番
マザーグースのように素敵な何もかもに囲まれて笑っているのが仕事なのよ何も知らない天使でありなさい
一方で、ファントムハイヴ家に嫁ぐ娘を案じて、フランシスは幼い頃からリジーに厳しい修行を課していきます。
しかし、幼い頃にフランシスに修行をつけられたシエルが、リジーに対して「あんな強いお嫁さん、僕は怖いな、僕のお嫁さんになるのがリジーで良かった」と微笑んだことから、リジーの心境が変わっていきます。
リジーは「シエルに守られるお嫁さんになりたい」と望むようになり、フランシスが課す修行に反発するようになりました。
アンジェリーナの話すような「何も知らない天使」であることを望み、シエル達の10歳の誕生日の際にも、刺繍で「C」と入れたハンカチをプレゼントとして用意していました。
シエルを守れるお嫁さんになろうと決意する
シエル達の10歳の誕生日に、ファントムハイヴ邸襲撃の事件が起き、ファントムハイヴの全員が姿を消すこととなります。
リジーは真っ黒な冬の1ヶ月を過ごしますが、1ヶ月後にセバスチャンを連れたシエルが屋敷に戻ってきて再会を果たしました。
しかし、リジーが抱きしめたシエルの姿は一回り小さくなってしまっており、リジーは「シエルを守れるお嫁さんになろう」と決意します。
この一件以降、リジーはフランシスの修行に励み、青の教団編ではセバスチャンが驚嘆するほどの強さとなっていました。
『黒執事』エリザベス(リジー)のセリフ・口癖
シーエールー会いたかったぁぁぁぁああああ
踵の低い靴、お母様の教え、貴方を守れる剣、それが今の私を作ってる”何もかも”
もし3年前に戻ってきたのが「シエル」じゃなくても、私あれほど喜べていたかしら?
『黒執事』エリザベス(リジー)はどうなる?残された伏線の考察と最期
リジーがアグニを手にかけた可能性はあるのか?
ロンドンの町屋敷でアグニの命を奪った人間の正体は明らかになっておらず、アグニを圧倒する脅威的な強さを持っていたことから、リジーである可能性も浮かび上がっています。
- リジーはスフィア・ミュージックホールでセバスチャンに本気で襲いかかっている
- アグニを圧倒できる「人間とは思えない強さ」を持っている
しかし、本サイトでは「アグニ襲撃の犯人はリジーではない」と考察しています。理由は次の通りです。
- アグニの「速い、それになんという『力』」という発言
- 背丈がアグニとほぼ一緒
- アグニに左頬をぶたれているがリジーの左頬に傷跡はない
- アグニに刺さったナイフは7本で北極星を描いており、北極星はポラリス(北極星)を探す時に使うもの
スフィア・ミュージックホールで声を震わせていた人物と、町屋敷での落ち着いた態度には違和感がありますが、上記の条項証拠からも、アグニ種撃の犯人はポラリス様である可能性が高いと思われます。
リジーは、おそらくこの時町屋敷の外の馬車の中にいたのではないでしょうか?
リジーとフランシス、アレクシス、エドワードとの関係の変化
青の教団編でシエル兄がシリウスとして登場したことによって、ミッドフォード家内でも立場の違いが生まれ、望まぬ対峙が生まれてしまう可能性があります。
この点について、状況、心情、予想される動きから考察をしていきます。
ミッドフォード家の状況
ミッドフォード家は、スフィアの裏にいたのが弟ではなく、シエル兄だと認識している可能性が高いです。
- 帰りの馬車でリジーがエドワードに対して「シエル達が良くないことをしてるのはなんとなく分かってた」と発言している
- ミッドフォード家は全員一度屋敷に戻っているので、そこで話し合いが行われ、情報共有されている可能性が高い
- 翌日、シエル兄に説明を受けたフランシス、アレクシスも話の矛盾に気付いているような表情、雰囲気を出している
シエル兄が弟に罪をなすりつけた状況を把握しているとなれば、「英国貴族の模範」を信条として掲げるミッドフォード家が黙っていることは考えにくく、リジーを除く3人は事態の究明に動き出すことが予想されます。
ミッドフォード家の心情
次に、ミッドーフォード家のそれぞれの心情を考察していきましょう。この心情からは、3つの立場があることが読み取れます。
リジーの心情
まず、リジーについては「自分でもどうしていいか分からない」という発言が心情そのものを表しています。
リジーには救いはなく、自らが抱いていた恋心が偽物であったこと、自分がひどいことを考える女の子であったことに気付いた傷は、生涯消えることはないでしょう。
天真爛漫なリジーの姿を再び見ることは叶わず、常に影が寄り添い、光から闇の人生を強いられたことは確定していると考えられます。
混乱の最中で冷静に思考できる年齢でもなく、この状況に対してリジー単独で打開することは不可能に近いです。
そのため、現時点では「もしシエルに危険が迫れば対処する」というスフィアの状態と心情は変わっておらず、もしリジーの心情に変化が起きるとすれば、それは外的要因における状況の変化が必要となるでしょう。
エドワードの心情
エドワードは、心からリジーのことを大切に想っています。
そのため、この状況に対する心境は次の二つです。
- 愛するリジーの心を救ってあげたい
- シエル弟、シエル兄がなぜ嘘をついたのかを知りたい
エドワードがいくら言葉を尽くしても、リジーの心が癒されることはありません。そのため、エドワードがリジーを救おうと考えれば、何が起きていたのかという状況の把握に動くものと考えられます。
この動き自体はフランシス、アレクシスと被るものですが、目的が「リジーを救う」という一点のみであるということが、二人との立場の違いになります。
フランシス、アレクシスの心情
フランシス、アレクシスは、シエル兄弟がついた嘘の理由を知るために動き出しています。
シエル兄とは既に面談を済ませていますが、リジーの話していた「悪いこと」に関しての説明がなかったため、強い不信感を持った状態です。アンダーテイカーに対する「お前は見た目が変わらないな」と発言したフランシスも、牽制して情報を引き出そうとしていたものと考えられます。
フランシス、アレクシスは、次はシエル弟に嘘をついていた理由を聞き出そうと動くはずですが、現時点でシエル弟の居場所を特定して会うことは相当難しいです。
これに関しては、シエル弟はピット経由でディーデリヒに電報を送っていることと絡んでくるものと思われます。父アレクシスはディーデリヒのウェストン校時代の寮弟であるため、ディーデリヒ経由でシエル弟と出会い、そこで真実を打ち明けられることとなるでしょう。
ミッドフォード家の予想される動き
本サイトでは、ミッドフォード家の誰かがシエル兄陣営によって命を落とし、その結果リジーの心が崩壊、シエル兄陣営とリジーの敵対が発生し、リジーも命を落とすと予想しています。
それぞれの動きについて見ていきましょう。
エドワードの予想される動き
エドワードについては、シエル兄弟どちらにもつかず、最終的には両親と共に正義のためにシエル兄陣営と敵対するものと予想されます。予想の理由は次の通りです。
エドワードにとって大切なのはリジーであり、ファントムハイヴではありません。フランシス、アレクシスがシエル兄と話してエドワードにも情報共有をするであろうことから、エドワードは「シエル弟」に真実を聞こうと探すはずです。
一方で、シエル弟はブライトンの新リゾートホテルへ向かっていることから、エドワード単独では発見が難しく、外部の協力者が必要となります。この協力者には複数候補がいますが、今のところディーデリヒが本命です。
既にリジーを巻き込んでいることから、ミッドフォード家としてはシエル弟から真実を聞こうと考えることは必定であり、シエルが離さないと拒んでも、いざとなればフランシスが剣を抜く可能性すらあります。
そうなるとセバスチャンが動いてしまうため、シエル弟は「あの日の真実」をミッドフォード家に話さざるをえません。
エドワードは、例えシエル弟から真実が語られたとしても、弟の味方になることはありません。真実はリジーの心を癒す治療薬にはならず、それ故にエドワードが抱える問題も解決することがないからです。
しかし、「英国貴族の模範」を謳い、正義感に溢れるエドワードであれば、シエル兄の行いに対して看過することはしないはずです。それはフランシス、アレクシスも同様であり、恐らく3人はミッドフォード家単独でシエル兄陣営と対峙することになると予測されます。
その場合、シエル兄に危険が迫れば、リジーが立ちはだかります。しかし、1対3の状況でリジーが全員を止められることは難しく、力が同等であると考えられるフランシスがリジーを止めている間に、エドワードとアレクシスはシエル兄へと向かっていく可能性が高そうです。
ただ、シエル兄の側にはアンダーテイカーやポラリス様、カノープス様などが側に控えているため、エドワードとアレクシスでは対抗することができず、この場合は二人共命を落としてしまう展開となりそうです。
フランシス、アレクシスの動き
フランシス、アレクシスもエドワードと同様に、シエル弟を探して真実を知ろうと動くことが予想されます。
上述の通り、ディーデリヒなど外部の協力者を通じてシエル弟を発見し、あの日の真実を知った場合は、シエル兄と敵対するのは間違いないでしょう。フランシスの場合は、ファントムハイヴの肉親を相手にするため複雑ですが、性格を考えても、死者の生存や一般人の犠牲を許容できるタイプではありません。
シエル兄への敵対と同時にリジーの妨害が予想されますが、同等の力を持つフランシスがリジーを止めている間に、アレクシスはエドワードと共にシエル兄の元へと向かうことが予想されます。
リジー
リジーには救いがなく、「どうしていいか分からない」状態が続きます。
しかし、ミッドフォード家の他の家族がシエル兄と敵対しようとすれば、それを止めるために立ちはだかることになるでしょう。ただし、フランシスがいるため、リジーはエドワード、アレクシスを止めることができません。
もし二人がシエル兄の元に近づけば、アンダーテイカーやお星様達によって、どちらか、または両方とも犠牲になる可能性があります。そうなるとリジーの心は完全に崩壊し、闇落ちすることになるでしょう。
この時点で、リジーの中で「現在のシエル兄は限りなくシエル兄に近い偽物」だと結論が出ることになると予想されます。シエル兄が生前と異なる性格を持っていることや、残虐性が極まっていることはこれまでも描写されています。
アンダーテイカーが「魂は一人一つのみ」と発言していることからも、エピソードを集めて「それらしく」振る舞う存在を生み出すことができたとしても、失われた魂を完全に再現することはできないものと思われます。
こうなると、リジーはシエル兄に敵対する側に立つことになります。が、勝利したとしても、敗北したとしても、果たしてリジーがその後の人生を歩んでいくことができるのかは疑問です。
天真爛漫で純粋無垢なリジーが、果たしてシエル弟のように業を背負って生き続けることができるのでしょうか。万が一、リジーの手によって恋をしていたシエル兄の存在を終わらせた場合、リジーは守ると決めたものを自分で終わらせることになります。
リジーはシエルの魂を極上にする最高のスパイスか
リジーは、シエルのついた嘘によって闇落ちしていきます。あの日、戻ってきた方がシエル弟であることが分かっていれば、無念さはあるでしょうが、ここまで運命の袋小路に追い込まれることはなかったように思えます。
3巻では、積み上げられた犠牲の上に立つ玉座のシーンで、リジーも犠牲の一人として倒れている場面が描かれています。
また、14巻では「絶望で飾られた王冠を戴く時、貴方の魂はきっと…滴る程に美味だろう」とセバスチャンが言及しています。
セバスチャンがどこまで予想していたかは不明ですが、ファントムハイヴ邸襲撃の犯人は把握しており、その人物に対してシエルが自らの手で挑もうとすれば、シエルの周囲に甚大な被害が出ることは理解しているものと思われます。
それであれば、シエルに近しいリジーも、その犠牲の一人になることは自然な流れでしょう。
また、豪華客船編では、シエルはリジーを抱きしめて「お前だけは絶対守ってみせる…何に変えても!!」と発言しており、特別な存在であることは確かです。そのリジーが命を落とす展開になれば、いよいよシエルは極上の状態に変わるでしょう。
https://pixela.co.jp/vod/blackbutler-sebastian-michaelis/
リジーの違和感をブラバットに教えた人物は誰か
スフィア・ミュージックホールでは、占い師ブラバットがリジーに対して「婚約者に対して何か大きな悩みを持っている」と囁いています。
そして、ブラバットの占いは「事前に情報を仕入れているもの」だと、ファントムハイヴ邸から警察へ向かう馬車の中で明かされました。
リジーがシエルに対して違和感を覚えたのは、カンパニア号から戻ってきた後に開催された「イースター」です。イースターに参加したのは、屋敷の使用人とアグニ、ソーマを除けば下記の4人のみとなります。
- ニナ
- チャールズ・グレイ
- チャールズ・フィップス
- エドワード
そのため、この4人の誰かが一瞬見せたリジーの違和感に感づき、それをブラバットに教えた可能性があります。ただし、リジーが見せた違和感は一瞬であるため、それが違和感であると気付くためには、その人物自身もシエルの発言に違和感を感じる必要があります。
よって、「リジーが初めてイースターを作ったこと」を知っている人物となるため、ファントムハイヴとの付き合いが長い人間に限定されます。
そして、アンダーテイカーとの繋がりもある人間に限定されるため、イースターの候補者の中では「ニナ」、もしくは場面には出てきていませんが「ポーラ」が怪しいと感じられます。
また、セバスチャンが侵入してきた時に「お星様の名前を冠する方々」がいなかったこと、リジーが迎え撃ったことを考えると、セバスチャン侵入の情報が漏れていた可能性があり、ここを考慮すると「ニナ」が裏切り者の本命となります。
『黒執事』エリザベス(リジー)の主な活躍
「あくまで執事」編のエリザベス
ファントムハイヴ家を訪問して可愛くする
シエルの許嫁、ミッドフォード侯爵家令嬢であるエリザベスは、突然ファントムハイヴ家を訪れます。
シエルがロンドンに赴いている間に、屋敷中を可愛く飾り付け、使用人達も可愛らしいフリフリのドレスを着せて可愛く仕上げました。ステッキを受け取った後、屋敷に戻って来たシエルとセバスチャンは、エリザベスの突然の訪問に驚きます。
エリザベスは、シエル達の動揺にも気づかないまま、ダンスパーティーの開催をシエルに求めました。
ダンスパーティーを開催する
ダンス会場に現れたシエルに対して、自分がプレゼントした指輪をつけていないと怒ります。そして、シエルの指輪を取り上げて壊してしまいました。
セバスチャンが、指輪は歴代当主が受け継いで来た世界で一つだけのものと説明すると、エリザベスはひどく困惑します。しかし、シエルが優しくエリザベスをフォローし、何事もなかったかのようにエリザベスを許しました。
二人は広いダンス会場でたった二人、素敵な音楽に包まれながらワルツを踊ります。エリザベスは、夢のような時間だと喜びました。
「赤執事」編のエリザベス
ドルイット子爵の社交パーティーに参加
エリザベスは、ドルイット子爵が開いた社交パーティーに参加しており、そこで偶然女装をしていたシエルの後ろ姿を見つけます。シエルとは知らず、ただ「ドレスが可愛い」と追いかけ回し、シエルに必死の逃亡をさせました。
ダンスの曲が終わると、ドルイット子爵と話すシエルの元に突撃しようとしますが、セバスチャンと劉の手品ショーに注意を奪われ、シエルを捕まえることはできませんでした。
アンジェリーナと幼い頃から関わりのあったエリザベスは葬送にも参列し、「アン伯母さん」と別れを告げ、見送ります。
母フランシスと共にシエルの13歳の誕生日をお祝いする
シエルの13歳の誕生日には、母フランシスと共にファントムハイヴ本邸へと出かけます。狩猟に出かけることとなり、元気になったシエルを見て安心していました。
エリザベスは、アンが一番可愛がっていたのはシエルであり、シエルが落ち込んでいるのではないかと悩んでいました。そして、セバスチャンに対して、「もうシエルには辛い思いをして欲しくない」「いつも自分なりのやり方で励まそうとするがうまくいかない」と自分の想いを打ち明けます。
その想いはきっとシエルにも届いているとセバスチャンに諭されると、エリザベスも表情が明るくなりました。その後、熊の襲撃からシエルに守ってもらい、本邸で改めて13歳のシエルの誕生日をお祝いしました。
「サーカス」編のエリザベス
エリザベスは、シエルがロンドンに滞在中に本邸に遊びに来て、シエルと会うまで帰らない勢いで遊びます。
サーカス団が襲撃して来た際には、音で夜中に目覚めて起きますが、すぐにタナカにフォローされて再び眠りました。
戻ってきたシエルの様子が変で心配しますが、声をかけることはできませんでした。しかし、エリザベスの側で、シエルはすやすやと眠り、その姿を見て満足します。
「豪華客船」編のエリザベス
カンパニア号に家族、シエルと共に乗船
リジーは、家族旅行で4月17日から豪華客船カンパニア号でニューヨークに旅行することになり、シエルを誘いにファントムハイヴ邸を訪れます。シエルは当初長期休暇は取れないと断りましたが、暁学会の発表会がカンパニア号で開催されることを知ると、船に乗船し、リジーが大喜びました。
カンパニア号では、発表会までの間、リジーはシエルを振り回して楽しく過ごします。暁学会の発表会が失敗に終わり、カンパニア号にビザールドールが蔓延してくると、リジーはシエルと共に逃げていきます。
途中、船底でビザールドールに追い込まれた場面では、シエルに抱きしめられ、「お前だけは絶対に守る」と言われています。
稀代の天才剣士であることが発覚
ビザールドールに加えて死神も登場すると、シエル、セバスチャンがリジーを守りきれず、ビザールドールに囲まれてしまいました。リジーはシエルに「最後まで可愛くいたかった」と微笑み、剣を取り出して、一瞬でビザールドールを切り倒していきます。
リジーは稀代の天才剣士であり、幼い頃のシエルの一言をきっかけに「シエルに守られる可愛いお嫁さん」になろうと考えていたのでした。
また、シエルがいなくなった1ヶ月間の出来事も回想され、小さくなったシエルに気付き、「あたしはシエルを守れるお嫁さんになろう」と決意していたことも明らかになります。
ビザールドールを撃退し、死神が撤退していくと、リジーは涙してシエルに嫌われてしまうのではと不安になりましたが、当のシエルは発言を覚えておらず、リジーに嫌いになるわけないだろうと話します。
イースターエッグでシエルに違和感を感じる
カンパニア号から戻ってくると、ファントムハイヴ邸でイースターをお祝いすることになり、リジーは可愛らしいイースターエッグを作って屋敷を訪れました。ここで、リジーはシエルに対して違和感を感じることになります。
- 「この花柄とか懐かしくない?」と共通の思い出をシエルに聞いてもわからない
- 「昔、シエルはあたしが作ったイースター・エッグを一番に見つけてくれたよね!」とカマをかける
リジーががイースター・エッグを作ったのは「今年が初めて」であり、シエルはリジーの嘘を見破ることができませんでした。そして、あの空白の1ヶ月でシエルに何があったのかと俯きます。
「寄宿学校」編のエリザベス
寄宿学校編では、エドワードの妹として家族と一緒にクリケット大会の前夜祭に参加します。
前夜祭でロレンスの妹にモテているシエルの前に、憤慨しながら「許嫁」を強調して挨拶に行きました。
クリケット大会では、兄エドワードよりもシエルの方を贔屓して応援します。
「緑の魔女」編のエリザベス
緑の魔女編では、ドイツからシエルが戻ってきたことを聞きつけて、ファントムハイヴ本邸へと訪れます。シエルの部屋を訪れると、サリヴァンを押し倒しているシエルの姿があり、シエルに「戦車との対峙」よりも死を身近に感じさせました。
誤解が解けると、サリヴァンを「サリーちゃん」と呼び、シエル、サリヴァンと共にセバスチャンの厳しいレッスンを楽しそうに受けます。
リジーのおかげでサリヴァンはレッスンを乗り越えることができ、女王陛下との謁見を成功させました。
「青の教団」編のエリザベス
スフィアの集会に出た後に家出する
リジーは、兄エドワードにおねだりをしてスフィア・ミュージックホールの集会に参加します。
そこで出会った占い師ブラバットに、シエルに対する悩みを言い当てられてしまい、その後もポーラを引き連れて秘密で集会に行くようになってしまいました。
スフィアに深く入り込んだリジーは、奥の部屋でシエル兄と再会を果たし、家に戻らなくなります。そして、眠りにつくシエル兄の頬を撫でて、「私じゃ貴方を救えない」と涙しました。
セバスチャンと対峙する
セバスチャンがスフィアに潜入し、奥の部屋へと向かおうと扉を開くと、両手に剣を持ったリジーが迎撃し、本気の剣をセバスチャンに向けました。シエルに敵対する理由を問われても、「あたしにだってどうしていいかわからないの、でもあたしは、あたしだけはそっちに帰れない」と答えます。
リジーはその強さをセバスチャンに賞賛されますが、最終的には気絶させられ、町屋敷にに連れ戻されてしまいます。しかし、部屋で目覚めると、ベッドにシエルに模したビターラビットを置いて、カーテンを使って窓から脱出してしまいました。
アグニが命を落とした後、シエル達がファントムハイヴ本邸に戻った場面で、リジーは階段を下りて姿を現し、シエル兄が本物のシエル・ファントムハイヴであることを証言します。
絶望の心境をエドワードに打ち明ける
リジーはミッドフォードの屋敷に戻ることとなり、馬車の中でエドワードに絶望の心境を打ち明けます。
リジーの心の中には、お嫁さんになる、大好きと言っていたシエルを、本物かどうかすら見分けられなかったことへの傷心、自分の恋心が嘘であったことへの深い傷がありました。
また、三年前に戻ってきたのがシエルでなかったとしたら、自分はきっと喜べていない、どうして生き残ったのがシエルでなかったのかと思ってしまっていた、自分はそんな酷い女の子だったと気付き、そのことにも傷付きます。
答えのない苦しみを打ち明けたリジーは、ただひたすらに涙を流し、エドワードの胸で泣き続けました。
本ページの情報は2021年02月13日時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。