『黒執事』アンダーテイカーのまとめページです。アンダーテイカーは、ヴィンセント時代からのファントムハイヴの協力者として現れた登場した葬儀屋です。アンダーテイカーとファントムハイヴとの関わり、70年前に死神派遣協会を半壊に追い込んだ理由、女王陛下と敵対する要因など、黒執事のアンダーテイカーについて解説・考察していきます。
『黒執事』アンダーテイカー(葬儀屋)の基本プロフィール
名前 | アンダーテイカー |
---|---|
立場 | ・葬儀屋(裏社会専門) ・元「死神」 ・ファントムハイヴに肩入れ |
容姿 | 目が見えないほどの長髪、大きな黒い帽子、斜めに走る顔の傷、イケメン |
特徴 | ・情報提供の代わりに「極上の笑い」を求める ・死神を抜ける際に本部を半壊させている ・「ファントムハイヴ」の肩入れが強い ・シエルの祖母を含めた7人の遺髪入れを首飾りにして「宝物」と呼んでいる |
『黒執事』アンダーテイカー(葬儀屋)とは?裏社会の葬儀屋
ファントムハイヴの協力者:裏社会の葬儀屋
アンダーテイカーは、ヴィンセント時代からのファントムハイヴの協力者です。
裏社会専門の葬儀屋を営んでおり、裏で起きた事件の情報提供などでシエルに協力しています。
赤執事編、サーカス編、幽鬼城事件編などでシエルに協力し、事件解決に貢献しています。
暁学会を裏で操り「死者蘇生」の実現を目指す元死神
裏の顔は、暁学会を裏で操る「元死神」です。ファントムハイヴに対して強い思い入れがあり、セバスチャンによって魂を捕食されたシエル兄の復活を求めて、蘇生技術を発達させていました。
シエル弟の幸せも願っており、ファントムハイヴ全体に対して深い愛情を持っています。
一方で、英国王室に対しては毛嫌いをしている一面があり、王室がファントムハイヴに害をなす存在であることを示唆しています。
『黒執事』アンダーテイカー(葬儀屋)のセリフ・口癖
極上の「笑い」を小生におくれ…!!!
魂は一人一つ、大事におしよ、一体小生は何度同じ忠告を君たちにしているんだろう
君にはわかりゃしないさ
ただ我慢ならなくなったんだよ、これ以上ファントムハイヴを失うのは
『黒執事』アンダーテイカー(葬儀屋)の過去は?
死神派遣協会に所属していた回収課の模範的な死神
アンダーテイカーは、オセロと同期の死神派遣協会の死神でした。死神時代は「模範的な死神」であり、淡々と魂を回収する優秀な死神であったと述懐されています。
死神派遣協会に所属する時に与えられる「冥籍番号」は「136649」であり、多くの死神が元の人間時代の名前を名乗るのに対して、アンダーテイカーだけはずっと冥籍番号を通し、本名を周囲に漏らすことをしませんでした。

70年前(1818年頃)に死神派遣協会から逃亡を謀り本部を半壊にする
物語から70年前頃、アンダーテイカーは突如、死神派遣協会からの逃亡を謀り、本部を半壊に追い込みます。
この時のことについてアンダーテイカーは「デスサイズを持ち出すのに苦労した」と言及しており、この1件から「伝説のお尋ね者」の二つ名が通るようになります。
また、アンダーテイカー以外にも死神派遣協会を抜け出す「離脱組」は過去にもいたことが言及されていますが、その元死神達がアンダーテイカーのように、本部を襲撃してまで逃げたのかは明らかになっていません。
クローディアを含む7人の人物の遺髪入れを首飾りにする
アンダーテイカーが元死神になった後は、まだ詳しく描かれてはいません。しかし、シエルの祖母であるクローディア・ファントムハイヴを含む7人の人物の遺髪入れを首飾りにし、「小生の宝物」と呼んでいることから、人間と深い関係を築いていったことが予想されます。
また、ファントムハイヴに対して強い思い入れがあり、シエル兄やヴィンセントの蘇生を試みたり、シエル弟を幸せにしないセバスチャンを排除しようとしたりします。
そのため、アンダーテイカーが死神派遣協会を離脱した理由も、ファントムハイヴとの出会いにある可能性が高いでしょう。ここは物語の根幹であるため、明かされるの随分と先になりそうです。
ヴィンセント・ファントムハイヴの協力者として登場
クローディアの子供であるヴィンセント・ファントムハイヴの前にアンダーテイカーが現れたのは、ヴィンセントがウェストン校を卒業した後と描かれています。
クローディアと深い関わりがあり、フランシスに対して「生まれた頃がさっきのようだよ」と発言していたことからも、アンダーテイカーがヴィンセントの幼少時代から見守ってきたことは間違いないでしょう。
ウェストン校時代以降に姿を表し、「女王の番犬」の協力者となったことは、ヴィンセントに迫る危険から守ろうとしていたものと思われます。


「儀式の間」からシエル・ファントムハイヴの肉体を回収
シエル兄弟の10歳の誕生日の日、ファントムハイヴ邸が襲撃に遭い、ヴィンセント・ファントムハイヴが命を落としてしまいます。
また、連れ去られたシエル兄弟も、兄はセバスチャン召喚の儀式に捧げられ、魂を捕食されてしまいました。
アンダーテイカーは「元死神」であり、死神が所持するリストは持っていないため、ヴィンセントやシエル兄に起こる一連の出来事を察知することができず、二人を救うことができませんでした。
しかし、儀式の間からは、抵抗に遭いながらも、炎の中からシエル兄の肉体を持ち出すことに成功しており、その後「蘇生技術」を使って少しずつ調整し、青の教団編では自分で考えて動く状態にまで仕上げていきます。

『黒執事』アンダーテイカー(葬儀屋)はどうなる?残された伏線の考察と最期
アンダーテイカーとファントムハイヴの関係は?
シエル兄とアンダーテイカーの関係は、本サイトでは「曽祖父」であると考えています。
この点については、次の二点から考察をしていきます。
- アンダーテイカーが血縁関係である理由
- 曽祖父であると考えられる理由
アンダーテイカーが血縁関係である理由
アンダーテイカーとシエル兄が血縁関係であると考える理由は次の通りです。
- ドイツの死神ルドガーの「そういう家系かもな」発言
- ファントムハイヴへの強い思い入れ
- 死神としての「不死性」
- セバスチャンへの「君にはわかりゃしないさ」
それぞれ具体的に見ていきましょう。
ドイツの死神ルドガーの「そういう家系かもな」発言
緑の魔女編では、死神の存在に気付いたシエル弟に対して、ドイツの死神であるルドガーとザーシャは驚きました。そして、シエルが死神に気付いた理由として次の二点を挙げています。
- 悪魔と契約をしていて「死」に近い存在となっている
- そういう家系かもな
後者が当てはまる場合には、シエルの血縁には同じ「死神」が存在しているということになります。

ファントムハイヴへの強い思い入れ
アンダーテイカーは、シエル兄含めてファントムハイヴに対して強い思入れを持っています。
- シエル兄の肉体を持ち出して蘇生を試みる
- フランシスに対して「ファントムハイヴ」と発言する
- 双子の兄弟に対して「小生にとってはどちらもファントムハイヴ」と発言
- セバスチャンのレコードを見て「伯爵を幸せにしない存在」と発言
- シエルの祖母の遺髪入れを持っている
上記のことから、アンダーテイカーはファントムハイヴの一族の幸せを願っている人物であることが分かっています。
死神としての「不死性」
一方で、アンダーテイカーは元々「死神」であり、「許されるその時まで仕事をさせられる」ことが分かっています。
停滞する時間の中に存在する死神にとって、特定の魂に引きずられることは悲劇でしかありません。大切な人間ができても、その人間もいずれ自分の目の前を過ぎ去っていく訳ですから、模範的なあり方としては淡々と仕事をしていくことが適切であり、死神時代のアンダーテイカーもそのように過ごしていました。
そのアンダーテイカーが、遺髪入れを持つまでに大切に思い、世界の定義に反してまでシエル兄の蘇生を試みているのは、ファントムハイヴがアンダーテイカーにとって「特別」であるからです。
そして、「特別」というのは単純に思い出深かったり、気に入ったというものではなく、全てを捧げられるという意味であり、一族に対してそういった思いを持つに値するものは「血縁」以外にはないのではと考えられます。
セバスチャンへの「君にはわかりゃしないさ」発言
また、シエル兄を復活した理由を問われた際には、セバスチャンに対して「君にはわかりゃしないさ」と発言しています。
これは、黄執事編でセバスチャンが発言していた下記の内容にかかるものと思われます。
- アグニは「我々には持ち得ぬ力」を持った人間
- その力の正体は「信仰」
- 「信仰」とは、「誰かを信じ愛することで生まれる力」
- 人間の持つ不思議な力の一つ
この発言を考慮すると、アンダーテイカーの発言は「誰かを信じ愛することのないセバスチャンには、愛ゆえにシエル兄を蘇生しようとする小生の気持ちは分からない」と解釈することができます。
上記のことを総合的に勘案すると、ファントムハイヴ家に対して並々ならぬ愛情を持つアンダーテイカーは、一族の祖先に該当する人物であることは確かであると考えることができます。
https://pixela.co.jp/vod/blackbutler-sebastian-michaelis/
アンダーテイカーがシエル兄弟の「曽祖父」であると考えられる理由
アンダーテイカーがファントムハイヴの祖先に該当する人物である根拠は、上記で示してきた通りです。
祖先の中でも「曽祖父」であると考えられる理由は次の通りです。
- 「ただ我慢ならなくなったんだよ、これ以上ファントムハイヴを失うのは」発言
- アンダーテイカーが所持していた遺髪入れ
- タナカとの面識
こちらについても具体的に考察を紹介していきいます。
「ただ我慢ならなくなったんだよ、これ以上ファントムハイヴを失うのは」発言
シエル兄を蘇生する目的を問われたアンダーテイカーは、セバスチャンに君には分からないと発言した後、この発言をしています。
この発言で注目したいのは「これ以上」の部分です。
ヴィンセントとシエル兄が命を落としたのは、ほぼ同じタイミングです。屋敷襲撃時にヴィンセントは命を落とし、その1ヶ月後にシエル兄は「儀式の間」で命を落としています。
ヴィンセントのことも蘇生しようと考えていたことは、アンダーテイカーとディーデリヒの会話で明らかとなっており、つまりアンダーテイカーが「これ以上我慢ならない」と判断したのは、ヴィンセントが命を落とした時点だと考えられます。
そして、ある特定の人物が「これ以上」と発言するには、「これまでに何度か同じことが起きている」ことが必要となります。
アンダーテイカーには、クローディアの夫である「Cedric.K.Ros」の疑いもありますが、この場合、アンダーテイカーがファントムハイヴを失う経験はクローディアの1回のみであり、「これ以上」という発言と整合性が取れません。
「これ以上」と発言するアンダーテイカーの表情からも、何度も我慢を重ねてきたがもう我慢の限界とでもいえるような悲哀が描かれており、このことからアンダーテイカーはヴィンセントの父、シエルの祖父より上の血縁なのではないかと推測できます。
アンダーテイカーが所持していた遺髪入れ
ここで注目したいのが、アンダーテイカーが所持していた遺髪入れの首飾りです。
シエルの手に渡った時に「小生の宝物」と発言しており、遺髪入れには次の名前と没年日が記されていました。
- Emile.C(エミール・C):1848年6月18日没
- Oliver.A(オリバー・A):1840年11月30日没
- Alex.B(アレックス・B):1854年4月20日没
- Claudia.P(クローディア・ファントムハイヴ):1866年7月13日没
- Mally.G(マリー・G):1837年12月10日没
- Gilbert.D(ギルバート・D):1884年3月1日没
- Harry.E(ハリー・E):1851年10月7日没
ここで注目したいのが「没年月日の期間」です。最も早く亡くなったマリーと、遅いギルバートの間は44年弱です。
この期間と、アンダーテイカーのファントムハイヴ家への思い入れを考えていくと、この7人の関係は「姉弟」と考えることができるのではないでしょうか?
7人の人物が、全員アンダーテイカーの子供達であれば、アンダーテイカーの「これ以上ファントムハイヴを失うのは」の発言も意味が通ります。
また、クローディアと同列で大切に想っているという点で、遺髪入れを首飾りにしている理由にも筋が通ります。
タナカとの面識
タナカは先々代からファントムハイヴに仕えている使用人だと明らかになっています。
仮にアンダーテイカーが「Cedric.K.Ros」の場合、アンダーテイカーとタナカには面識があるはずです。そして、かつて仕えていた人物が、ヴィンセント、シエルの時代になって姿形変わらず協力者となっていれば、タナカも怪しく思い、これまで自然に接することはできなかったはずです。
アンダーテイカーがフランシスに「生まれた頃がさっきのようだよ」と発言していることからも、クローディア時代には既にファントムハイヴに関わっていたことは明らかですが、これは上述の通り、曽祖父として影からファントムハイヴを見守っていたものと思われます。
そして、自分の子供達であるファントムハイヴが次々と亡くなっていったのを見て、ヴィンセントを守るために協力者の一人として関与するようになったのではないかと思われます。

アンダーテイカーの「死者蘇生」の協力者は?
アンダーテイカーはシエル兄の復活を目指して「蘇生技術」を施してきましたが、オセロの下記の発言から、アンダーテイカー単独で現在の研究段階まで進めることはできないことが示唆されています。
- 進みすぎてる
- あいつはこういうの得意じゃなかった、他に誰か…
上記の発言から、アンダーテイカーには技術開発における協力者がいると考えられ、それは下記の属性を持った人物であると本サイトでは考察しています。
- フランス在住
- 元科学捜査課
- 離脱組
それぞれの理由について見ていきましょう。
フランス在住
アンダーテイカーは、寄宿学校編でシエルの前に姿を表した後、フランスへ渡っていたことがシエルとディーデリヒとの会話で明らかになっています。
緑の魔女編の間で起きていた蘇生技術の進歩は次の通りです。
- 寄宿学校編:シエル兄は棒立ち状態でクリケット大会を観戦
- 青の教団編:自分で考え動く表情豊かな状態になる
蘇生技術のブレークスルーはこのタイミングで起きており、アンダーテイカーがシエル弟に追われた状態、シエル兄が不完全な状態で意味もなくフランスに行くことは考えにくいことからも、フランスに技術開発の協力者がいると考えるのが自然です。
スフィア・ミュージックホールの研究施設によって技術革新が起こされていたのであれば、それをもたらしたのがフランスの協力者であると考えられるでしょう。
また、「国家レベルの支援」が必要なアンダーテイカーに対して、この協力者を通じてフランス又はドイツからの協力があるものと考えられます。
元科学捜査課
アンダーテイカーの同期の死神であるオセロは科学捜査課に所属しています。
アンダーテイカーがオセロに対して「頭がおかしい」と発言していることからも、科学捜査課はマッドな研究者が揃っていることが予想されます。
また、スフィアやバースの研究施設を見て、オセロがその仕組みは理解しつつも、興味を示して機械を持ち帰っていることから「死神派遣協会にはない技術」が用いられていることが分かります。
これらのことから、アンダーテイカーの協力者は「元科学捜査課の死神」である可能性が高そうです。
離脱組
アンダーテイカーの協力者が「元科学捜査課」である場合には、それは「離脱組」となります。
ドイツの死神であるルドガーが言及していたように、過去にも離脱組が何回か出ていることから、そのうちの一人がアンダーテイカーの協力者となっている可能性は否定することができません。
死神派遣協会内部の協力者である可能性もありますが、オセロの知らない知識を使った機械が作られていたことからも、内部情報の漏洩ではなく、外部での研究開発の方が筋として通ります。
アンダーテイカーが死神派遣協会を離脱しようとした理由
ファントムハイヴとの出会いがアンダーテイカーを変えた?
模範的な死神であったアンダーテイカーが、死神派遣協会を離脱しようと考える動機があるとすれば、それは死神の仕事に対する反抗以外にありません。
死神は魂を回収する前に「世界に有益となる人物」かをチェックし、問題がなければ回収を実行します。一方で、この作業は相手の人生を覗き見ることになるため、死神が魂の重みに耐えられなくなるリスクがあることは、ウィリアムとグレルが死神になる時のテストで描かれている通りです。
アンダーテイカーは死神が魂に呑まれないために必要な「眼鏡」を失っていることからも、仕事の中でファントムハイヴと出会い、心を動かされる出来事があったものと思われます。
そして、死神の使命に反してファントムハイヴを救うため、死神派遣協会を離脱することとなったと予想されます。
アンダーテイカーが協会を半壊に追い込む理由
死神派遣協会を離脱するアンダーテイカーの行動で違和感のある点は、「協会を半壊にしたこと」です。死神の使命に反抗するだけであれば、協会を攻撃する必要はなく、準備を整えて離脱し、追手があればそれを迎えうてば良いだけです。
リスクを冒して協会と争った理由には次のものが考えられます。
- ファントムハイヴの助命を懇願した:断られて争いになった
- ファントムハイヴを守るための「死神の鎌」の持ち出し:普段協会で管理されている場合
- 奇襲攻撃で相手の主戦力を削る
現時点ではどの可能性も考えられますが、唯一言及されているのは「デスサイズを持ち出すのが大変だった」という話です。そのため、二つめの「死神の鎌」の持ち出しは該当していそうです。
予想としては、死神の鎌を持ち出したアンダーテイカーは、ファントムハイヴを死の運命から逃がすために孤軍奮闘したのだと思われます。
アンダーテイカーが女王陛下を毛嫌いする理由
アンダーテイカーは、赤執事編で下記のように女王陛下を毛嫌いしています。
- 女王のコインなんてこれっぽっちも欲しくない
- 女王か、気に入らないなぁ〜
頓着のないアンダーテイカーが個人に対して特定の感情を持つことは珍しく、嫌悪を持つとすれば、それは大切にしているファントムハイヴに敵対するものである場合です。
豪華客船号では、セバスチャンのレコードを見てシエル弟を幸せにしない存在であることを確認し、明確に敵対を宣言しています。
このことから、女王陛下は過去にファントムハイヴを失わせてきた可能性が高く、予想としては下記のものになります。
- 上部考察の通り、本サイトでは首飾りの7人の人物は、全員ファントムハイヴでアンダーテイカーの子供と予想
- ヴィクトリア女王時代は英国は植民地政策を行い、世界の4分の1を支配下に置く。そのための戦乱も耐えなかった
- ファントムハイヴが戦乱の中で命を落としたとすれば、その原因はヴィクトリアにあり、アンダーテイカーは敵対心を持つ
- さらに、ヴィンセント・ファントムハイヴ襲撃の黒幕は女王陛下である可能性が高く、この一件で敵対が明確となった

ミッドフォード家を手にかける可能性はあるのか?
リジーが巻き込まれたことによって、ミッドフォード家の面々も青の復讐編では大きく動いてくることが予想されます。
本サイトでは、シエル兄へ向かおうとするエドワード、アレクシス、フランシスに対してリジーが止めようとしますが、フランシスがリジーを足止めしている間に、エドワードとアレクシスが突破してシエル兄の元にたどり着くという予想をしています。
ただし、エドワード、アレクシスは「緑寮」の監督生で人間としてはかなり強い部類の人物ですが、シエル兄の側にはアンダーテイカーやお星様の名前を冠する方々がいるので、二人だけでは勝ち目がありません。
そのため、この二人のどちらかまたは両方が命を落とし、リジーが闇落ちするというシナリオを予想しています。
この場合、アンダーテイカーがミッドフォード家に手をかける可能性があるのかですが、本サイトとしては「ある」と考えています。
フランシス、リジー、エドワードはファントムハイヴですが、アンダーテイカーはシエル兄が登場した際、シエル弟に対して下記のように発言しています。
「生きているとか死んでいるとかそんなに重要なことかねぇ」
つまり、アンダーテイカーにとっては存在がそこにあるということが重要であり、その状態に関しては、生者だろうと、死者だろうと関係がないということになります。
よって、必要とあらばファントムハイヴでさえ手をかけ、その後に蘇生を施す可能性が高いと考えられます。


「笑い」を求める理由
アンダーテイカーは極度に「笑い」を求める人物でもあり、ドルイット子爵が失われるのは世界の損失だとまで発言しています。
これは、「そうでもなければ生きていくことができない」という心境の裏返しなのではないかと考えられます。
アンダーテイカーは悠久の時を生きながらえる中で、死神の使命に抵抗する決断をするまでに心を動かされた人物と出会っていると予想され、そしてその人物を失っています。それは永遠の孤独であり、終わることのない悲しみであり、アンダーテイカーが見ている世界は悲劇そのものであるということです。
その中で正気を保っているために「笑い」を求めている、と考えると、アンダーテイカーが笑い転げているのも悲しさそのものであり、とても切ないですね。

「魂は一人一つ、大切におしよ」発言の意味
マダムレッドが亡くなった後、アンダーテイカーはシエルに対して上記の発言をし、小生は何度同じ忠告をしているんだろうと呟いています。
これは、アンダーテイカーの蘇生技術であっても、魂を死神に回収されてしまえば、蘇生させることができないということを示唆しているのかもしれません。
蘇生技術には未来への渇望、フラグメントが必要だと言及されており、これは命を落とす間際に発出されるとも言われています。このフラグメントを使って、レコードの終わりの先にエピソードを追加していくこととなるため、アンダーテイカーがフラグメントを入手できなければ、蘇生は失敗に終わる可能性が高いことは間違いないでしょう。
ただし、蘇生された後の人物は、限られたフラグメントを基に動いていると考えることができ、やはりそれでは元の人物を完全に再現することは難しいのではと考えられます。
現状、シエル兄が元の人格とかけ離れた行動をすることが多く、タナカが冷たい目線を送っている場面もあることから、アンダーテイカーの蘇生技術は「どこまでいっても似せるだけ」であり、元の人物であるとは言えないのではないかと考えられます。

アンダーテイカーの目的も絶対王政か
本サイトでは、アンダーテイカーの目的は、ヴィンセントやクローディアの蘇生も含め、ファントムハイヴと永遠に共に暮らすことであると考えております。
しかし、現在の侯爵貴族の立場では、警察や王室がシエル兄への安定供給の邪魔をしてくることは明白で、不安定な状態であるため、「永遠」を実現することは叶わないでしょう。
蘇生技術の完成は難しいと考えられることから、アンダーテイカーの望む世界を作るためには、ファントムハイヴを中心とした絶対王政に変え、必要なものを安定的に手に入れられる状況にすることが必要です。
このことから、シエル兄陣営も英国王室との対立を深めていくことが予想されます。
『黒執事』アンダーテイカー(葬儀屋)の主な活躍
「赤執事」編の葬儀屋(アンダーテーカー)
「切り裂きジャック」を追うシエルに情報を提供する
アンダーテーカーは、裏社会の葬儀屋としてロンドンに拠点を構えており、ファントムハイヴの情報ネットワークにも参加していました。
「切り裂きジャック」事件の解決のため、シエルはアンダーテーカーの元を訪れます。「笑い」を報酬に、過去数年間でホワイトチャペルの娼婦に同じような被害があったこと、そして被害者の共通点をシエルに教えました。
アンの葬儀を外から見守る
アンジェリーナの葬儀の際には、会場の外まで来ており、シエルと同い年の純粋な少年に対して、「子供は何も知らなくて当然だ」と声をかけ、暗にシエルの背負う物の重さを暗喩しました。
アンダーテーカーは、シエルからの依頼で最後の被害者メアリのお墓を作っており、アンの葬儀後にシエル、セバスチャンとそのお墓の前で会います。
去り際にシエルに指輪を見て、まるで女王の首輪だと非難し、シエルがいつかその業に絡め取られてしまうのではと心配する言葉をかけました。
「サーカス」編の葬儀屋(アンダーテーカー)
「ノアの方舟サーカス」を追っていたシエルがアンダーテーカーの元を訪れ、裏社会に子供の情報がないかを確認します。シエルに笑いを提供した後、「リストの子供達は扱っていない」と情報を教えました。
また、シエルが部屋を出ていく際、「魂は一人一つ、大事におしよ」と忠告をします。
その後、ケルヴィン男爵の屋敷が燃え上がった際に再登場し、シエルに対する一人ごとを呟きました。
「大きな力」を持っているせいで取り返しのつかないものの重みがどんどんわからなくなる
それに気付くのは支え切れなくなってから
一体小生は何度同じ忠告を君たちにしているんだろう
そう呟くアンダーテーカーが首飾りにしている遺髪の一つには、シエルの背中に押された紋様に似た紋章がありました。
「ファントムハイヴ城事変」編の葬儀屋(アンダーテイカー)
アンダーテイカーは、女王陛下から手紙を受け取ったシエルから電話があり、ローズ社社長を害した犯人がウッドリーであることをシエルに伝えました。
「豪華客船」編の葬儀屋(アンダーテーカー)
暁学会の一員として登場
アンダーテーカーは、暁学会の一員としてカンパニア号に乗船しており、集会に現れたシエルとセバスチャンのフェニックスポーズを見て大爆笑します。
船内にビザールドールが溢れてくると、ドルイット子爵に従い、リアン・ストーカーの部屋からビザールドールを止められるとされる機器を運び出す一人になっていました。
暁学会を裏で操っていたことが判明
シエルとセバスチャン、死神達、リアン、ドルイット子爵が一堂に介した場で、機械はアンダーテーカーの嘘であり、暁学会を裏で操っていたのはアンダーテーカーであることが判明します。
アンダーテーカーは、ビザールドールについて説明をします。
- 最初は多分人への好奇心だった
- 人の体は「肉の身体」と「魂」でできている
- 二つが揃えば生者としてこの世に存在し、人生の記憶である「走馬灯」を記録し続ける
- 肉の身体が朽ち、死神が魂を回収すれば、そこで走馬灯は終わり「死者」に変わる
- 死神とは、「走馬灯にエンディングをもたらす者」
- 魂を失った肉体に「偽の走馬灯」を繋ぐと、「まだ人生が続いている」と勘違いし、魂を持たないまま肉の体が活動を始めた
- 全ての生物は本能的にかけたものを埋めようとするため、肉の体は「魂」を求め生者の身体を開こうとする
- 「歪んだ肉人形(ビザール・ドール)」と呼んでいる
- 痛みも恐怖もなく魂を求めて襲いかかる「最強の動物兵器」、だから欲しがるものもいる
ビザールドールについて説明したアンダーテイカーは、カンパニア号の乗船客と同数のビザールドールを乗せ、性能テストをしていたのだと話します。
セバスチャンのレコードを見る
アンダーテイカーは、死神のグレル、ロナルド、そして悪魔のセバスチャンを相手に戦闘を開始します。
アンダーテイカーのデスサイズは初期形状が「卒塔婆」であり、そこから「死神の鎌」の形状に発展します。黄緑色の燐光の瞳を持つ死神であり、死神と呼ばれたのは「半世紀ぶり」だと言いました。
若手のロナルドはアンダーテイカーを「離脱組」と言って打倒しようとしますが、あっさり撃退され「目に頼ってるようじゃまだまだ青い」と言われます。
アンダーテイカーは、シエルを人質にし、助けようと油断したセバスチャンを「デスサイズ」で攻撃し、過去1年間の走馬灯を見ます。
そこには、儀式の間で召喚された後のシエルとセバスチャンの日々があり、アンダーテイカーはレコードは面白かったと言いますが、「だが伯爵を不幸にしかしないみたいだ、だから消えてもらおうか」とセバスチャンに敵意を向けました。
カンパニア号をへし折る
アンダーテイカーに対しては、次にグレルが襲いかかりますが、攻撃は一切通りません。
セバスチャンがロナルドを撃退して、アンダーテイカーに対してグレルと2対1になる形で攻撃を仕掛け、ようやく首飾りの紐をちぎることができました。
遺髪入れの首飾りはシエルの手に渡り、アンダーテイカーは優しい目をすると、「大事に持っていておくれ、小生の宝物なんだ」と話します。
そして、デスサイズの一撃で船を真ん中でへし折ると、カンパニア号は沈没していきました。
「寄宿学校」編の葬儀屋(アンダーテーカー)
レドモンドの連絡に応じてウェストン校に関与
デリック達の一件に対応するため、監督生のレドモンドが叔父であるドルイット子爵に連絡を取り、リアン・ストーカーと共にアンダーテイカーもウェストン校に入ります。
アンダーテイカーはそこで、デリックと他数名の学生、副校長であるアガレスを実験隊にしてビザールドールに仕立て上げました。
この時点では、副校長はアンダーテイカーの最高傑作であり、真夜中の茶会に至るまで、シエルとセバスチャンもその正体に気付かないほどのレベルになっていました。
校長として暗躍
シエルとセバスチャンが入学してきてからも、ウェストン校の校長としてアンダーテイカーは暗躍していきます。
校長は「姿を見せない」「全ての決定権を持つ」と秘密の多い人物でしたが、その正体はアンダーテイカーであり、唯一校長と会えるという「真夜中の茶会」の参加を目指して、シエルとセバスチャンはクリケット大会に臨むことになります。
アンダーテイカーは、シエル兄をウェストン校に連れてきており、アガレス副校長に手伝ってもらいながら、クリケット大会で活躍する弟の姿を見せていました。
「真夜中の茶会」でシエルたちの前に登場
「真夜中の茶会」でアンダーテイカーは姿を現し、ビザールドールとなったデリック達もその場に出現します。
シエルがビザールドールが進化していることを指摘すると、進化理由を説明します。
- 素材(エピソード)があれば死者も進化できる
- デリック達を動かしているのは「未来への願望」
- 人は散り際、過去を思い出すと同時に、歩むはずだった未来を渇望する
- その未来への渇望の欠片(フラグメント)こそが素材(エピソード)
- 充実したエピソードはいわば「未来の記憶」
- 素材の量と質が揃っていれば、限りなく人間に近い存在を生み出せる
シエルに目的を問われたアンダーテイカーは「小生は定められた終わりの先を見たいだけさ」と答え、ウェストン校から去っていきました。
「緑の魔女」編の葬儀屋(アンダーテイカー)
フランス帰りにドイツのディーデリヒ宅に立ち寄る
アンダーテイカーは、ウェストン校を去った後はフランスに渡っており、その帰りにドイツのディーデリヒの屋敷に立ち寄っていました。
アンダーテイカーとディーデリヒが直接会うのはヴィンセントのお葬式以来でしたが、協力者同士だったこともあり、部屋の中で仲の良さそうな雰囲気で会話をします。
アンダーテイカーは、ウェストン校時代のヴィンセントとディーデリヒの写真を見て涙を流しながら、次の発言をしました。
「かわいそうに骨の髄まで焼けてしまって、あんな死に方じゃもう…」
「ああ…でも、ファントムハイヴ伯爵は、まだいるからね」
長居はしなかったのか、そこでディーデリヒの話は終わります。

「青の追憶編」の葬儀屋(アンダーテイカー)
ヴィンセント時代のお屋敷に登場
アンダーテイカーは、タナカの話す過去の記憶に登場します。ヴィンセントの協力者として屋敷に訪れることの多かったアンダーテイカーは、ディーデリヒやピット、クラウスとも顔見知りでした。
幼少時のシエル弟と廊下でぶつかったこともあり、「小生にとってはどっちもファントムハイヴだ」と話しています。
また、シエル兄弟の写真をピットが撮影した時には、布を背後で掲げて背景を整えていたりするなど、微笑ましい関係を築いていました。
儀式の間からシエル兄を救出した理由を明かす
シエル兄がファントムハイヴ本邸に姿を表すと、アンダーテイカーもその場に顔を出します。
シエル兄の肉体を炎の中から持ち出したことに対して、「いろいろと邪魔が入って苦労したよ」と言及しました。また、ヴィンセントに対しては、「灰になってしまったら元に戻してあげられない」と嘆きます。
セバスチャンが、ここまで労力をかけてシエル兄を復活させようとする目的を問うと、「君にはわかりゃしないさ」と冷たく突き返します。その後に、「ただ、我慢ならなくなったんだよ、これ以上ファントムハイヴを失うのは」と言いました。
シエル兄がずっと弟のそばにいたことを明かす
また、アンダーテイカーは炎の中から持ち出された後、ずっとシエル弟の側にいながら、アンダーテイカーによって調整され続けていたことが明かされます。
- 切り裂きジャックを追って葬儀屋に来た時の棺桶の中
- サーカス編の燃えるケルヴィン男爵邸の外
- カンパニア号の棺の中
- ウェストン校のクリケット大会の観覧席
「青の追憶編」の葬儀屋(アンダーテイカー)
同期のオセロから死神時代のアンダーテイカーが語られる
ファントムハイヴ邸から去った後、オセロはロンドンのパブで、グレルに対してアンダーテイカーと同期であったことを打ち明けます。そして、死神時代のアンダーテイカーについて話しました。
- 70年ほど前に協会から逃亡を謀り、その際に本部を半壊に追い込んだ「伝説のお尋ね者」
- 死神時代は「模範的な死神」で常に成績はトップ、性格は真面目
- 死神派遣協会に与えられた「冥籍番号」は「136649」
- 死神は生前の名前を呼び名に使う人が大半だが、アンダーテイカーは冥籍番号でずっと通した
ファントムハイヴ邸でシエル兄の側に控える
一方、アンダーテイカーはファントムハイヴ邸でシエル兄の側に控えており、領主としての活動を始めるシエル兄を見守っています。
屋敷に戻ってきた翌日にフランシスとアレクシスが事情を聞きにきた際には、フランシスに対して「生まれた頃がさっきのようだよ」と発言しました。
また、屋敷の使用人の雇用で頭を悩ませるシエル兄に対しては、自分は執事はできないことと、「ポラリス」や「ベガ」達もシエルの食事を調達しに行っているため、執事はできないと話します。

本ページの情報は2021年02月13日時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。
