『黒執事』ヴィクトリア女王はのまとめページです。ヴィクトリア女王は、英国を「太陽の沈まない国」と称される程の最盛期に導いた女王です。ファントムハイヴ邸襲撃の黒幕説、アンダーテイカーとの因縁、死神に「世界に有益となる人物」と判断された可能性など、黒執事のヴィクトリア女王について解説していきます。
『黒執事』ヴィクトリア女王の基本プロフィール
名前 | ヴィクトリア女王 |
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立場 | ・英国を「太陽の沈まない国」に発展させた女王 ・アルバートの妻 |
特徴 | ・世界を変える羽ばたきをする蝶が見える ・英国のためなら冷酷な判断ができる |
『黒執事』ヴィクトリア女王とは?英国を最盛期に導いた女王
英国を「太陽の沈まない国」に導いた女王陛下
ヴィクトリア女王は、英国を「太陽の沈まない国」とまで称される程にまで発展させた女王陛下です。
黒執事においては、英国発展を築いた母であり、文化や流行を発信していた人物として描かれており、史実とも一致している部分があります。
「世界を変える羽ばたきをする蝶が何故か見える」
シエルからは「世界を変える羽ばたきをする蝶が何故か見える」人物であるとも評されており、それ故にたった50年で世界に君臨する大英帝国を作り上げたと言及されています。
英国王室の繁栄、平和に対して強い想いがある一方で、そのためであれば冷酷な判断、残酷な手段を用いることも厭わない為政者としての優れた一面を持っています。
『黒執事』ヴィクトリア女王の性格・人物像
可愛らしさのある女性
普段のヴィクトリア女王は可愛らしい性格をしており、口調も穏やかで親しみやすいです。
夫のアルバートが亡くなってから10年間喪に服していた期間があり、アルバートとの思い出が脳裏に過ぎると膝をついて泣き出してしまいます。
涙したヴィクトリア女王に対しては、馬丁のジョン・ブラウンがアルバート人形を持ち出して腹話術で慰め、ヴィクトリア女王が復活するというお決まりのやりとりのパターンができています。
英国のために冷酷な判断ができる
ヴィクトリア女王は英国王室の繁栄、平和のためならば、凶悪な手段を用いることも厭いません。
- もしその怪物が味方になれば、そっちの方が素敵(寄宿学校編、ビザールドールに対して)
- もしかしてもっと凄い魔法も使えたりするのかしら?(緑の魔女編、サリヴァンの新平気に対して)
また、ケルヴィン男爵邸で虚偽報告をしたシエルを試すため、チャールズ・グレイを派遣してシエルを「犯人役」に仕立てるなど、普段良好な関係を築けているように感じさせても、少しでも反発があれば粛清する素振りを見せています。
『黒執事』ヴィクトリア女王のセリフ・口癖
もしその怪物が味方になれば、そっちの方が素敵
もしかしてもっと凄い魔法も使えたりするのかしら?
『黒執事』ヴィクトリア女王の過去は?
1819年に誕生(アンダーテイカーが協会本部を半壊にする)
ヴィクトリア女王は、史実では1819年に誕生しています。
黒執事の世界で絵は、ヴィクトリア女王が誕生する前にアンダーテイカーが死神派遣協会からの離脱を試み、協会本部を半壊にする事件を引き起こしています。
1837年に即位、1840年にアルバートと結婚
1837年に女王に即位すると、1840年にアルバートと結婚をしています。
アルバートとの間には9人の子供を設けており、それぞれ欧州の王族や貴族と結婚をしているため、ヴィクトリア女王は「ヨーロッパの母」とも称される人物でもありました。
アルバートとの結婚生活については、映画でも描写されていることが多いので、黒執事をより楽しむためにもチェックしてみてください。「ヴィクトリア女王 最期の秘密」が面白いです。
1861年にアルバート公が亡くなり10年以上喪に服す
1861年にアルバート公が崩御すると、ヴィクトリア女王は10年以上喪に服す期間を過ごし、公には一切姿を見せなくなりました。
この間、シエルへの領地と爵位の返還を行う儀式を催しておりますが、この時は微笑を浮かべています。
また、カリーの品評会以降は公にも姿を見せるようになり、この際には馬丁兼執事であるジョン・ブラウンが付き添っていました。
『黒執事』ヴィクトリア女王はどうなる?残された伏線の考察と最期
女王は死神に「世界に有益となる人物」と認められた人間?
ヴィクトリア女王は、死神に「世界に有益となる人物」と認められ、死を免れた存在である可能性が高いです、
黒執事の世界においても、ヴィクトリア女王は世界に多大なる影響を及ぼします。植民地政策で世界の4分の1を支配したに留まらず、文化や流行を発信し、後世に「ヴィクトリア朝」と呼ばれる時代を築き上げました。
「世界を変える蝶」を見極める目がある特殊性もあり、死神に「世界に有益」と判断される条件は揃っています。
問題は、どの時点で死神と遭遇したかですが、これは「アルバート公」が命を落とした時点であると本サイトでは考察しています。このタイミングを説明するためには、下記二点の考察が必要です。
- ジョン・ブラウンはいつから女王陛下の馬丁となっている?
- 死神による「死を免れる」方法とは
ジョン・ブラウンは女王を「世界に有益」と判断した死神
ジョン・ブラウンは、史実ではアルバート公が亡くなった後に登場し、女王陛下の個人的な使用人として精神的な支えを果たすこととなります。他の使用人と比較して、女王陛下との距離が近く、友人のような関係を築いていたとされています。
女王の寵愛を受けたことで周囲に大きく反発され、史実では1883年に没していますが、黒執事の世界では存命であり、これは「ジョン・ブラウンが死神である」ことを示唆しているのではと考えられます。
そして、女王陛下を「世界に有益」と判断して死を免れるようにしたのがジョンブラウンであれば、それは仕えるタイミングとなった「アルバート公が命を落とした後」となるでしょう。
死神による「死を免れる」方法
アンダーテイカーが不完全なビザールドールを生み出し、オセロが「死者蘇生なんてマッドなこと」と発言していることから、死神でも一度命を落とした人物を蘇生することは難しいことが分かります。
つまり、死神が「世界に有益」と判断し、その人物に訪れる死を免れるようにする方法とは「予防」ということになるでしょう。審査段階で有益と判断した場合には、その死を回避できるように人間界に干渉する、ということになると思われます。
よって、アルバート公が亡くなった後、10年以上喪に服していたことから、ジョン・ブラウンが女王に訪れる死を回避する方法は「精神的な支えになること」だと考えられます。
作中でも、ジョンブラウンは幾度も女王陛下の心の支えとなっていることが描かれており、これはそうすることがジョンブラウンの死神としての使命だからなのではと考えることができます。
ジョンブラウンが死神であり、女王に訪れる死を回避させるために側にいるのだとすれば、下記の内容にも納得感が生まれます。
- サングラスをかけているのは死神の目を隠すため
- アンダーテイカーと敵対関係にあるのは「死神」と「元死神」だから
また、ヴィンセントは女王を狙い、ジョン・ブラウンい返り討ちにされたという説の有力な根拠にもなりますね。
アンダーテイカーが女王陛下に拒否感を抱く理由
アンダーテイカーは、下記のように女王陛下に対して個人的な拒否感を持っています。
- 女王のコインなんてこれっぽっちも欲しくない
- 女王か、気に入らないなぁ〜
この拒否感の理由は、女王陛下がファントムハイヴ家にとって害をなす存在であるからだと考えられます。
- アンダーテイカーにとって大切なのはファントムハイヴ
- 女王陛下によって歴代のファントムハイヴが失われている可能性がある
- ヴィクトリア朝は帝国主義で植民地で世界の4分の1を支配
- 戦乱も多く、その中の犠牲にファントムハイヴがあったものと考えられる
- ヴィンセント襲撃の黒幕でもあると思われ、仲違いは決定的
特に、ファントムハイヴ家襲撃の一件は、英国王室打倒を目論んだヴィンセントが、ジョン・ブラウンによって返り討ちにされた事件である可能性が高く、この一件で完全にアンダーテイカーと女王陛下は敵対関係になったと考えられます。
ファントムハイヴ本邸の黒幕である可能性
女王陛下は、ファントムハイヴ本邸襲撃の黒幕である可能性が高いと考えられます。
ヴィンセントを襲撃した理由は「英国王室転覆を目論んだ」ためであり、女王の運命を回避するために「ジョンブラウンが動いた」のだと本サイトでは考察しています。
ヴィンセントが英国王室に歯向かうことについては下記の内容で示唆されています。
- シエルという名前
- 英国の伝統なんて古臭い発言
- ジョンブラウンの「どんどんパパに似てきたね」発言
そして、ジョンの持つ死神の手帳の中に、ヴィクトリア女王の名前が載ってしまったが故に、その原因となるヴィンセントを排除し「世界に有益となる人物の死を回避した」のではないかと考えられます。
『黒執事』ヴィクトリア女王の主な活躍
「黄執事」編のヴィクトリア女王
カリーの品評会に参加
ヴィクトリア女王は、ファントム社がカリーの品評会に参加している情報を聞き、予定を変更して品評会に参加します。
審査員の判定はファントム社とハロルドの同点優勝でしたが、ヴィクトリア女王は、誰でも気軽に分け隔てなく食べられる「優しさ」が今後の英国に必要だと語り、ファントム社のカリーパンを優勝と裁定しました。
品評会の後、シエルを「ぼうや」と読んで、いつもお手紙ばかりで会えないから来たのだと話しました。
「サーカス」編のヴィクトリア女王
シエルの報告に冷たい目を向ける
ヴィクトリア女王は、サーカスの一件でのシエルの報告に対し疑念を持っていました。
「子供たちは既に手遅れだった」と報告したシエルに対し、ジーメンス卿を招いた晩餐会でシエルを「犯人」に仕立て上げることで警告をしました。
英国のためにジーメンス卿を潰す判断をする
ヴィクトリア女王は、シエルに「世界を変える羽ばたきをする蝶が何故か見える」と言及されています。
ジーメンス卿は遠縁にあたる人物でしたが、英国重工業にドイツが追いつくキーパーソンになると判断したことから、チャールズ・グレイを晩餐会に送り込み、潰す判断をしました。
「豪華客船」編のヴィクトリア女王
豪華客船編では、アンダーテイカーのデスサイズによって明らかになったセバスチャンの走馬灯の中でヴィクトリア女王も登場します。
ヴィクトリア女王は、儀式の間か本邸に戻ったシエルに手紙を出し、「領地」と「爵位」を返還しました。この時、「おかえりなさい、ファントムハイヴ伯爵」と微笑んでいます。
開催日時は3月17日午前10時であったことから、シエルが本邸に戻ってから2ヶ月ほど経過したタイミングでした。
https://pixela.co.jp/vod/blackbutler-sebastian-michaelis/
「寄宿学校」編のヴィクトリア女王
寄宿学校編では、シエルからの調査報告書を受け取り、シエルが報告した「死者蘇生」の話を信じます。
ジョン・ブラウンに怪物が怖いと言いますが、その後に「もしその怪物が味方になれば、そっちの方が素敵」と微笑みました。
「緑の魔女」編のヴィクトリア女王
緑の魔女編では、ドイツの「狼の谷」の調査をシエルにお願いする手紙を出しています。
ドイツは、アルバート公と母の故郷でもあり、ヴィクトリア女王の家族が多くいる国でもありました。ドイツ政府、皇帝に対しても連絡をしましたが、はっきりした返答が得られなかったため、ファントムハイヴに国外の調査を命じます。
「狼の谷」に入ったシエル達から森の植物と回復薬のサンプルが届けられると、その解析結果を見てマスタードガスの大量生成にドイツが成功していることを知ります。
その後、ジョン・ブラウンを遣いとして派遣し、シエルにサリヴァンとお茶がしたいと要求しました。
サリヴァンが英国ロンドンに来ると王宮でお茶会を催します。この時「もっとすごい魔法も使えるのかしら?」と探りましたが、事前にシエルとの打ち合わせをしていたサリヴァンは、その質問に対して「できない」と回答しました。
その後、ヴィクトリア女王はサリヴァンに対して英国王室の直接投資を行い、先進的な研究施設を与えます。
「青の教団」編のヴィクトリア女王
青の教団編では、スフィア・ミュージックホールの調査をシエルに依頼します。
シエルからの中間報告の場では、「人が集まれば商売も宗教も戦争もできる」と警告し、また貴族院や警視庁、軍部のお偉方の中の多くが集会にはまっている事実を伝えました。
そして、「歌はやっぱりオペラが好きよ」と言い、暗にスフィアの壊滅を指示しました。
女王陛下が物語の根幹に関わってくる可能性は非常に高く、その動向から目を離せません。黒執事の最新巻までのあらすじを下記にまとめていますので、振り返りなどにご活用ください。
本ページの情報は2021年02月13日時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。