「呪術廻戦」伏黒恵のまとめページです。
伏黒恵は、術式「十種影法術」を用いる呪術高専の一年生です。「十種影法術」と「十種神宝」「三種の神器」の関係性、宿儺に期待されている役割、「布瑠の言」の意味など、呪術廻戦の伏黒恵を詳しくご紹介します。
『呪術廻戦』伏黒恵の基本プロフィール
名前 | 伏黒恵 |
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立場 | ・都立呪術高等専門学校一年 |
術式 | 十種影法術 |
特徴 | ・身長175cm ・実話系の本を読む ・五条とは入学前から知り合い ・好きな食べ物:生姜に合うもの ・苦手な食べ物:パプリカ |
『呪術廻戦』伏黒恵とは?
呪術高専一年生
伏黒恵は術式「十種影法術」を有する呪術高専一年生です。
虎杖、釘崎と同学年であり、入学時点で一定以上のキャリアがあったため二級術師として特例入学をしています。
姉の津美紀が中学生の時に呪いを受けて目覚めなくなったことを受け、伏黒は少しでも多くの善人が幸福を享受して欲しいと考え、「不平等に人を助ける」という信念のもとで呪術師をしていました。
『呪術廻戦』伏黒恵のセリフ・口癖
その人に揺るがない人間性があれば、それ以上は何も求めません
『呪術廻戦』伏黒恵の強さ|術式
領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」
伏黒の領域展開「嵌合暗翳庭」は、影の沼で覆われた生得領域を展開する術です。
まだ洗練されてはおらず、現時点での術式効果は式神の式神の即時顕現や、分身体の生成などに留まります。
一度目は八十八橋の特級呪霊、二度目は渋谷事変の陀艮戦で使いました。
十種影法術(とくさのかげほうじゅつ)
伏黒の術式「十種影法術」は、禪院家相伝の術式の一つであり、影を媒介とした十種の式神を操る呪術です。
400年前の慶長の時代、無下限呪術と六眼を持った五条家当主に対し、十種影法術を持っていた禪院家当主が相打ちとなっており、術式の中でも極めて強力なレベルのものであることが明かされています。
最初に与えられるのは「玉犬(黒・白)」のみで、術者と式神で「調伏の儀」の中で式神を降伏させることによって、以降は自由に調伏した式神を顕現させることができるようになります。
この術式は宿儺の計画に深く関わっており、記事中部で詳しく考察しておりますので気になる方はご覧になってください。
玉犬(ぎょくけん)
玉犬は、術者に最初に与えられる二匹の犬で、敏捷性が高く、感知能力や探索能力に優れています。
どちらかが破壊されると、残った方に力と術式が受け継がれ玉犬「渾(こん)」となります。
鵺(ぬえ)
鵺は飛行能力と帯電能力のある式神です。飛行が前提の術式となるため、屋外での使用が基本となります。翼には帯電能力があり、突撃して相手に攻撃すると、一時的に麻痺状態に陥らせ敵の行動能力を奪うことが可能です。
大蛇(おろち)
大蛇は巨大な蛇の式神です。質量が大きいため物理的な攻撃力に長け、建物を破壊したい時などにも活用できます。強力な顎は加えた相手を離さない拘束力がありますが、伏黒の大蛇は少年院脱出後に宿儺相手に使用したため、破壊されてしまいました。
蝦蟇
蝦蟇は、長い舌が特徴的な蛙の式神です。一定以上の距離がある相手でも、長い舌を伸ばして絡めとることができ、緊急時の味方の救助などにも活用できます。また、鵺との組み合わせで拡張術式「不知井底」も発動可能です。
脱兎
脱兎は、数が多いことが特徴の兎の式神です。攻撃力がない代わりに大量に出現させることができ、撹乱や目眩しに使うことができます。
満象(ばんしょう)
満象は、巨大な象の式神です。呪力消費が激しいために単体でしか使用できませんが、大容量の水と水圧を一瞬で吐き出すことができ、室内で使用した場合は相手に逃げる場を与えることなく、水に沈めることが可能です。
八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)
魔虚羅は、歴代の「十種影法術師」に調伏できた者がいない最強の式神です。後述の通り「十種神宝」の「八握剣」を保有しており、十種影法術の本当の効果と深い関係性があります。
敵の攻撃を分析、耐性と有効打を獲得する「究極の後出し」を実現しており、撃退するためには初見の技で魔虚羅の耐久力を超える攻撃をぶつける必要があります。
拡張術式「不知井底(せいていしらず)」
拡張術式「不知井底」は、鵺と蝦蟇の組み合わせによって生み出した伏黒オリジナルの拡張術式です。
拡張術式であるため、破壊されても顕現できる安心感があり、伏黒が東堂と対峙した際にも使用していました。
道具の持ち運び・影潜入
伏黒は影についての理解・解釈が深まってきており、影の中に道具を入れて持ち運んだり、他者の陰の中に潜んで奇襲を仕掛けるなど、戦術の幅が極めて広くなってきています。
『呪術廻戦』伏黒恵の過去は?
母の再婚相手の娘として津美紀と出会う
伏黒恵は禪院甚爾と母親の間に生まれますが、甚爾が愛した母親は亡くなってしまい、伏黒が小学校一年生の時に甚爾が津美紀の母親と再婚、伏黒と津美紀を残して蒸発してしまいます。
伏黒と津美紀は、津美紀ママが残したお金で生活していましたが、それも尽きかける所五条が登場、自分が父に禪院家に売られたことを理解し、二人の蒸発資金の謎を理解しました。
五条悟により呪術師の道を選択
伏黒は五条悟により禪院家に引き取られる選択肢を提示されますが、伏黒の判断基準は「津美紀の幸せ」であり、禪院家に行けば100%津美紀が幸せになることはないと断言されたことで、この話を受けないことにします。
伏黒の判断を受けて、五条が強引に甚爾と禪院家の取り決めを解除、将来伏黒が呪術師として活動することを条件として、伏黒と津美紀が生活していくための資金援助を高専に出させました。
津美紀が呪いを受ける
伏黒が中学生の頃、姉の津美紀が呪いを受けて目覚めることのない状態となってしまいます。津美紀と同様の状態となった者は全国におり、正体不明、出自不明のまま、打ち手のない状況が続きます。
また、中学時代荒れていた伏黒に対し、津美紀は本気で怒ることがあり、当時の伏黒は津美紀の態度を「事なかれ主義の偽善」だと感じていましたが、成長するに連れ、津美紀は自分を選んで心配してくれていたのだと理解しました。
「不平等に人を助ける」信念を持つ
伏黒にとって津美紀は、疑いようのない善人であり、誰よりも幸せになるべき人物でした。
その津美紀が呪いの影響を受けて目覚めなくなったことで、伏黒は「不平等な現実のみが平等に与えられている」と考えるようになり、その中でも少しでも多くの善人が平等を享受できるように、「不平等に善人を助ける」信念を持つようになります。
この考えにより、虎杖が宿儺の器となった際も救おうとし、少年院の任務では救出に乗り気ではない態度を見せていました。
『呪術廻戦』伏黒恵関連の伏線と考察
伏黒は五条悟に匹敵する強さを得る?
伏黒は、五条悟と宿儺により、相伝の術式「十種影法術」が特級を凌ぐ強さを誇ることを指摘されています。
五条からはかつての「十種影法術」の術者が、五条の前の「六眼」と「無下限呪術」を持つ術者と互角だったと教えられており、宿儺からは少年院時点で特級呪霊を撃破できる力があると言われています。
「魔虚羅」が歴代の呪術師の誰も調伏できていないことからも、伏黒の強さは「影の支配」にあると考えられ、術式に対する解釈を広げ、理解と洗練を繰り返していくことで五条並みの強さに至ると思われます。
宿儺が期待する伏黒の役割とは?
一方、伏黒は宿儺に何らかの「役割」を期待されており、宿儺の計画の中に組み込まれています。
これは、伏黒の術式「十種影法術」から読み解いていくことができます、
「十種影法術」と「十種神宝」の関係性
伏黒の術式「十種影法術」は、古事記や日本書紀に並ぶ史書「先代旧事本紀」に登場する十種の神器「十種神宝」が元となっている可能性が極めて高いです。
「十種神宝」は、鏡二種類、玉四種類、比礼三種類、剣一種類に分類され、魔虚羅の持っていた「八握剣」は十種神宝の剣そのものとなります。
そして、「先代旧事本紀」では、十種神宝を揃えて「布瑠の言」を唱えることで「死者蘇生」が叶うと記述されています。
「布瑠の言」と伏黒の「調伏の儀」の関係性
伏黒が「調伏の儀」を行うときに口にする言葉「布瑠部由良由良」は、「先代旧事本紀」で示されている死者蘇生を行う時の「布瑠の言」そのものです。
このことからも、伏黒が十種類の式神全てを調伏した際には、「布瑠の言」を唱えることで死者蘇生ができるようになる可能性が高いと思われます。
さらに、十種神宝の中には「死返玉」や「道返玉」など、死者蘇生に関わるものもあります。
宿儺の目的は伏黒の術式による完全復活
上記のことを踏まえると、宿儺の目的は、伏黒の術式による「完全な肉体での復活」だと考えられ、そのために伏黒が十種類の式神全てを調伏するのを待っているのだと考えられます。
領域展開を使えるようになった時に「それでいい」と褒めていたのもの、六種類を調伏していた渋谷事変で裏梅に「復活も近い」と話していたのも、上記の説であれば説明がつきます。
「契闊」は伏黒の死者蘇生の術を自分に与えるため
また伏黒は、十種類の式神全てを調伏させた後、恐らく釘崎の蘇生に臨むこととなりますが、この時に発動した死者蘇生の術を、「契闊」によって虎杖の体を奪い、自分に発動させることが宿儺の考えているシナリオだと思われます。
宿儺としては自分の肉体の完全復活が目的であるため、「誰も傷つけない」という虎杖の要求を飲むことができ、勘付かれないために「縛りを忘れる」ことを求めたと考えることが可能です。
魔虚羅への「味見」は蘇生後の戦いを予期
さらに、渋谷事変で魔虚羅と宿儺が対峙した際、宿儺は「味見」と口にしていますが、これは宿儺が完全復活すれば当然、伏黒との戦闘になり、その際は伏黒が魔虚羅を出すことは必然であるため、この戦いを予期していたものと考えられます。
九十九の介入がある?
ただし、渋谷事変において東堂が虎杖に対し、「あのことはまだ話す必要はない」と考えており、東堂は釘崎が伏黒の術式によって蘇生できる可能性を九十九由基から伝えられているものと思われます。
九十九が宿儺の考えをどこまで読めるかにも関わってきますが、場合によっては宿儺の「契闊」に対して九十九が天元と共に何らかの対策を講じて防ぐパターンもありそうです。
伏黒の式神の能力が受け継がれる理由と法則
「十種影法術」の式神は破壊されると顕現できなくなりますが、術式と力は現存する式神に残されることが明らかになっています。
この力の引き継ぎには一定の法則があると示唆されており、「十種神宝」と「三種の神器」の対比から考察することが可能です。
「十種神宝」が鏡二種類、玉四種類、比礼三種類、剣一種類で構成されていることは上述の通りですが、これらは下記の通り、日本神話の「三種の神器」と下記のように対応しています。
- 鏡:八咫鏡
- 剣、比礼:草薙剣
- 玉:八尺瓊勾玉
このことから、「十種影法術」の式神の力の継承は、上記の三系統に収束すると思われます。「玉犬」は白が破壊されて黒が「渾」となっていますが、「玉」がついていることから、「八尺瓊勾玉」の系統だと思われ、後二種類の式神の力と統合ができそうです。
『呪術廻戦』伏黒恵の主な活躍
呪術廻戦「高専入学編」の伏黒恵
特級呪物「両面宿儺」の回収任務で虎杖悠二と出会う
伏黒恵は二級術師として呪術高専に入学した天才であり、単独で特級呪物「両面宿儺」の回収任務にあたっていました。
指示された百葉箱に指がないことを確認した伏黒恵は、学校内の強い呪物の気配を追っていき、虎杖悠仁を追いかけて杉沢病院に向かいますが、「両面宿儺」の封印が今晩学校で解かれることを教えられ、大急ぎで学校へと戻りました。
学校には既に「両面宿儺」によって引き寄せられた呪霊達が集まっており、伏黒恵は式神「玉犬」「鵺」を出して対峙しますが、狡猾な呪霊相手に負傷を負ってしまい、せめて虎杖悠二だけでも逃がそうと、その場を去ることを求めます。
しかし、虎杖悠二は「人を助ける」ことを生き様と定めており、呪いを祓うための呪力を獲得するため「両面宿儺」を体内に取り込んで呪霊を撃破、その後すぐに五条悟も到着し、虎杖が「両面宿儺」の器であることを確認してから気絶させました。
伏黒恵は、過去の経験から「善人を助けたい」という個人的な想いを強く持っており、五条に虎杖処刑を回避するようにお願いしました。
「釘崎野薔薇」と出会う
負傷を治しながら高専に滞在していた伏黒恵は、三人目の一年生が東京にやってくるという話になり、五条悟、虎杖悠二と共に原宿へ向かい、釘崎野薔薇と出会います。
虎杖と釘崎は六本木の廃ビルにいる呪霊を祓う実地訓練を行うことになりましたが、伏黒恵は病み上がりで待機、五条と共に二人がきちんと呪霊を祓える「狂った」人物かを見ていきました。
呪術廻戦「呪胎戴天編」の伏黒恵
少年院内で虎杖と「助ける理由」で口論
伏黒は、呪胎が確認された少年院での五名の生存確認と救出任務が与えられ、虎杖、釘崎と共に特級呪霊の生得領域の中に入ります。
中を進んですぐに無惨な姿を発見しますが、その体を持ち帰ろうとした虎杖と口論、伏黒は「善人を不平等に助けたい」と考えており、虎杖の「無条件に人を助ける」という考えと対立してしまいました。
釘崎救出後、少年院を脱出
口論の最中、釘崎が地面に吸い込まれ、玉犬が破壊されると、特級呪霊が目の前に現れて危機を迎えます。
虎杖に釘崎を救出して少年院から脱出、合図を送ってくれたら宿儺と交代すると提案されると、伏黒は虎杖の「頼む」という言葉を受け、脱走を判断、鵺、玉犬、大蛇、蝦蟇と式神を用いて釘崎を救出、少年院から脱出することに成功しました。
玉犬の鳴き声で虎杖に合図を送った後、伊地知に釘崎を任せ、伏黒は万が一のためにその場に残ります。
宿儺と遭遇
待機していた伏黒のもとに、特級呪霊を撃破してきた宿儺が登場、虎杖の心臓を破壊して表に出てこられないようにします。
伏黒は、宿儺に心臓がない状態では勝てないと思わせ、虎杖の心臓を治癒させようと宿儺に挑みますが、大蛇は破壊され、鵺も瀕死に追い込まれ、呪力もほぼ残っていないという窮地に追い込まれました。
しかし、影を媒体にしている伏黒の術式に宿儺が興味を持つと、「なぜ特級呪霊相手に逃げたのか」と問われます。
虎杖の最期を見届ける
宿儺の話に理解が追いつかないまま、状況を打開するために伏黒は覚悟を決めて奥の手を出そうとしますが、その前に虎杖が表に出てきて戦闘が終了しました。
伏黒は、虎杖を助けた理由を答えます。伏黒の戦う理由は姉の津美紀にあり、少しでも多くの善人が平等を享受できるように、善人を不平等に助けたいと考えていたのでした。
だから、宿儺の器という危険性がある虎杖であっても、善人である虎杖が命を終えることを見たくなく、だから助けたかったのだと伝えます。
伏黒の説明を聞き終えると、虎杖はそれを受け入れ、ただ「長生きしろよ」と伝えられて倒れていきました。
伏黒は虎杖の想いを受け継ぎ、助けられなかった少年の母の元へ向かい、名札を渡して「助けられず申し訳ありませんでした」と頭を下げます。
呪術高専東京校の二年生に鍛えられる
高専に戻った伏黒は、治療から戻ってきた釘崎に虎杖からの伝言を伝えます。
二人は初めての同期の喪失に落ち込みますが、二年生トリオが登場して姉妹校交流会に勧誘、強くなれると聞いて、自分の力不足を嘆いていた二人は、即座に参加を表明しました。
伏黒は真希の指導で呪具の扱いも覚えていき、また宿儺の発言をヒントに術式の可能性を模索、道具を陰に閉まって自在に持ち運べるスキルを編み出しました。
東堂にボコボコにされてキレそうになる
姉妹校交流会前、東京校への挨拶に訪れていた東堂、真依と伏黒は遭遇、女性のタイプを聞かれて津美紀のことを考えて答えますが、回答を気に入らなかった東堂と伏黒は戦闘となります。
伏黒は二級術師として入学した天才であり、「鵺」+「蝦蟇(がま)」の拡張術式「不知井底(せいていしらず)」を発動するなどして対抗しますが、東堂の速度にはついていけずボコボコにされ、狗巻とパンダに助けられることとなりました。
ただし、東堂相手に伏黒はキレそうになっており、戦闘が続いていればより強力な技を出していたことが示唆されています。
呪術廻戦「京都姉妹校交流会編」の伏黒恵
虎杖の変化に気付いて心配する
姉妹校交流会のために京都校が到着すると、その場に五条も登場、虎杖がサプライズ登場して伏黒は愕然とします。
しかし、釘崎が激怒して元の騒々しい三人組となり、伏黒は虎杖生還を嬉しく思って笑顔になりました。
交流会の団体戦が開始すると、伏黒は真希とのペアで動き出しますが、京都校が全員虎杖狙いで動き出したことで、裏に楽巌寺学長がいて指令が出ていることを察知、すぐにスタート地点へ戻ろうとします。
加茂憲紀と対峙
上空から索敵活動をしていた西宮を「鵺」で撃墜した後、伏黒はと対峙することとなります。
加茂は将来御三家を支える人間として伏黒に仲間意識を持っていましたが、伏黒は「良心に従って人を助ける」という信念で動いており、その対象である虎杖を加茂が狙うのであれば「呪い合うしかない」と伝え、本格的な戦闘が始まりました。
伏黒の「十種影法術」と加茂の「赤血操術」はどちらも応用が効く優れた術式であり、戦いは均衡を保ちながら激しくなっていきます。
花御と対峙
加茂との戦闘中、横から超巨大な樹が襲いかかり、狗巻棘の呪言「逃げろ」で強制的に体を動かされ、伏黒は加茂と共に逃走を開始します。
帳の外へ向かって三人で協力体制をとり、伏黒は狗巻が花御を止めている間に「鵺」や刀で攻撃を仕掛けていきますが、狗巻に先に限界が訪れ、鵺も破壊、加茂も敗北してしまう事態となりました。
窮地に陥ったところで、狗巻が最後の力で「ぶっとべ」を唱え、その先にいた真希と合流します。
狗巻と加茂は戦線離脱となりましたが、伏黒は真希に特級呪具「游雲」を渡し、第二ラウンドとなりました。
真希とのコンビで花御と対峙
伏黒は玉犬「渾(こん)」を召喚、真希との連携で花御を撹乱、弱点である目の樹に一撃を入れることに成功します。
しかし、すれ違い様に花御から「芽」を撃ち込まれ、呪力に反応して体の奥に根を伸ばす性質を持っていたため、これで伏黒も戦闘不能に陥り、真希も花御に捕まる辞退となってしまいました。
再び窮地へと追い込まれましたが、今度は虎杖、東堂、パンダの三人が到着、選手交代となります。
再び虎杖に戦いを任せて離れる
負傷した伏黒は、パンダに担がれて真希と共に帳の外へ向かうこととなります。
少年院で特級呪霊に遭遇した時と同じ状況になったことに気付いた伏黒は、花御に挑む虎杖を止めようとしますが、「頼む」ではなく「大丈夫」と言われ、その言葉を受けて虎杖を置いて逃走することを受け入れました。
虎杖と「納得」を話し合う
一連の事件が終わると、ベッドの上で安静していた伏黒の元に、お土産を持った虎杖と釘崎がやってきます。
伏黒は虎杖が強くなったと感じており、そのことを踏まえて互いの主張の違いに対する自分の結論を伝えます。
少年院前で話した通り、伏黒は自分達はどちらも正く、どちらも間違っており、大切なのは正しさではなく「納得」であると考えていました。
そして、納得するためには我を通すことが絶対に必要であり、そのために自分も強くなり、すぐに虎杖を追い越すと宣言します。
呪術廻戦「起首雷同編」の伏黒恵
高専で五条に修行をつけてもらう
虎杖の成長に刺激を受けた伏黒は、自ら五条に稽古をつけてほしいと依頼します。
しかし、五条からは伏黒の実力や潜在能力は虎杖と遜色ないと思われており、力の差があるのは意識の問題だと指摘、「奥の手」があるせいで最悪自分が犠牲になれば全て解決できるため、伏黒には真剣さが足りなく、本気の出し方を知らないのだと教えられました。
八十八橋の下で呪霊の生得領域の中に入る
虎杖、釘崎と共に八十八橋の呪いを捜索することとなり、偶然にも被害者三人が在籍していた中学が伏黒の出身中学であることが発覚、津美紀も八十八橋に行っていたことが明らかになります。
動揺した伏黒は、伊地知に津美紀の護衛を依頼しつつも、問題は発動までのタイムリミットだと判断、即座に呪霊を祓う必要があると考えますが、個人的な問題に虎杖、釘崎を巻き込む訳にはいかないと考え、単独で夜の八十八橋へと向かいました。
しかし、そこには伏黒の行動を読んでいた虎杖と釘崎がおり、友達なのだからせめて頼れと怒られ、伏黒も二人を頼るようになります。
三人は「夜に」「下から」「川を渡る」ことで呪霊の領域に入り、仕事を始めました。
単独で特級呪霊と対峙し領域展開「嵌合暗翳庭」を発動
呪霊の領域に入った後、呪胎九相図の壊相、血塗が登場、虎杖と釘崎がそれぞれを相手取ることとなります。
伏黒は呪霊の領域内に残り、全て撃破、しかしここで宿儺の指に呪胎した特級呪霊が登場、少年院で圧倒された特級呪霊よりも数段上の存在であり、伏黒は呪霊の中で力を抑えていた「宿儺の指」が、6月の虎杖受肉を契機に呪力を解放、「共振」が起きているのだと判断しました。
特級呪霊相手に伏黒は追い込まれ、「奥の手」を出そうとしますが、五条との修行で言われた助言を思い出し、開き直って領域展開「嵌合暗翳庭」を出すことに成功、術式の解釈を広げ、特級呪霊を単独で撃破することに成功しました。
伏黒は津美紀のことを思いながら、河原で眠りにつきます。
釘崎に「共振」の件を伝える
虎杖、釘崎が呪胎九相図を撃破した後、河原で寝ていた伏黒に合流します。
伏黒は状況を把握、「宿儺の指」を新田明に封印してもらおうと考えていましたが、虎杖に渡そうとした瞬間、宿儺が口を開いて指を食べてしまいました。
その後、ブチギレの新田さんが現れて高専に帰ると、伏黒は「共振」の話を釘崎に伝え、同時に虎杖には話さないようにと言います。
呪術廻戦「宵祭り編」の伏黒恵
メカ丸を捕えに向かう
伏黒恵は、歌姫からの依頼を受けて、虎杖、釘崎と共に内通者の疑いがあるメカ丸の元へ向かいました。
あくまでこの段階でメカ丸にかけられていたのは「容疑」でしたが、いるはずの拠点にいなかったことから、メカ丸が内通者として確定されます。
呪術廻戦「渋谷事変編」の伏黒恵
七海班として渋谷事変に参戦
伏黒は渋谷事変に七海班の一員として参戦、帳の外である東京メトロ渋谷駅13番出口で待機していましたが、改造人間の一般人への蹂躙が始まったことで帳の中に入ります。新しく「術師を入れない帳」が降りていたことが発覚したところで、虎杖が大声で地下へ向かった五条悟が封印されたことを伝達、虎杖との合流に向かいました。
七海が虎杖と一緒にいたミニ丸からの状況報告を受け、緊急事態だと判断すると、虎杖と共に猪野に同行し、「術師を入れない帳」を降ろしている呪詛士の撃退任務を与えられます。虎杖の物理攻撃でも帳を破壊できないことを確認した後、呪詛士を捜索する方向に転換、「帳の外でリスクを高めることで強度を上げている」という考えに従い、付近で最も目立つタワーの屋上へと向かいました。
呪詛士「粟坂二郎」を撃破
屋上に到着した伏黒は、真希に役立つと渡されていたワイヤーを使って粟坂二郎を地上へ落とし、虎杖とのコンビで対峙します。高架路の上で戦闘となりますが、玉犬、虎杖の全力攻撃でも粟坂にはダメージがなく、このことから粟坂の術式が「あべこべ」だと判断しました。
「あべこべ」には上限と下限が設定されていると仮説を立て、同時に強い力と弱い力で叩く作戦を立案、虎杖との見事なコンビネーションで粟坂を撃破します。さらに、粟坂が所持していた嘱託式の帳を破壊、「術師を入れない帳」の解除に成功しました。
屋上に残っていた猪野が敗北し、タワーから落ちてくると、伏黒は「鵺」を使って衝撃を和らげ、虎杖がキャッチして猪野を助けます。猪野を硝子の元に連れて行くため、伏黒はここで一度虎杖と別れることとなり、二人は「後でな」と言葉を交わしてそれぞれに動き出しました。
特級呪霊「陀艮」の領域に対抗
猪野を硝子に預けた後、伏黒も単独で渋谷駅地下へと向かい、陀艮の領域展開の中に侵入します。特級呪具「游雲」を真希に渡した後、伏黒は陀艮の領域内で領域を発動し、均衡状態を生み出して領域内の必中効果を消しました。
しかし、まだ特級呪霊に対して領域展開で押し勝てる状態ではないため、伏黒は領域に穴を開けて全員でそこから逃げることを画策しますが、穴からはオガミ婆の降霊術で降臨した禪院甚爾が侵入、甚爾によって陀艮が撃破され、領域が解除されることとなりました。
禪院甚爾と対峙
禪院甚爾は肉体情報だけが降臨されており、強者を次々狙う存在と成り果て、領域が解除されると次は伏黒を狙います。伏黒は、甚爾に対してかつて対峙した宿儺以上の脅威を感じますが、術式を駆使しながら硝子の近くまで戦場を移動し、自分の体を賭けに乗せて戦う選択をしました。
しかし、甚爾は途中で精神を取り戻し、伏黒の苗字を聞いて禪院ではないことを知ると、「よかったな」と声をかけて自分で最後を迎えます。
伏黒は甚爾が父であると理解していないため、行動の理由が分からないままの別れとなりました。
魔虚羅を召喚
伏黒は、領域から出て分かれた真希達の無事を確かめてから、治療を受けるため硝子の元へ向かおうとしますが、重面春太の奇襲に遭い、戦闘継続が難しい深手を負ってしまいます。最早逃れることもできないと判断した伏黒は術式開示を行った後、歴代の「十種影法術」で調伏できた者がいない「八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)」を召喚しました。
調伏は複数人で行うことも可能であり、自らは魔虚羅によって一瞬で戦闘不能となりますが、計画通り魔虚羅を重面春太に向かわせることに成功します。
宿儺に救出される
致命傷を負っていた伏黒でしたが、調伏の儀式が終了するまでは未来が確定せずに保留状態であったため、到着した宿儺の反転術式で治癒され、宿儺によって魔虚羅も撃破されます。
宿儺は魔虚羅を撃破した後、虎杖に主導権を奪われる前に伏黒を硝子の元へ連れていき、伏黒は硝子の治療によって回復しましたが、渋谷事変への再戦は叶いませんでした。
禪院家当主となる
渋谷事変では禪院家当主の直毘人が深手を負い、辛うじて本家に戻ることはできましたが、そこで命を終えることとなります。
直毘人は事前に遺言状を残しており、そこには息子の禪院直哉に当主の座を譲る旨が記載されていましたが、五条悟が意思能力を喪失した場合は甚爾との誓約状を履行し、伏黒を禪院家当主として迎え、全財産を譲ると書かれており、伏黒が新しく禪院家当主となることが決まりました。
虎杖と合流、助けを求める
虎杖は、渋谷事変の後、自分の存在が多くの犠牲を生み出したことから、もう皆とは一緒にいられないと考え、高専に戻らず脹相と過ごしていました。
乙骨が虎杖の身柄を抑えると、伏黒も合流して虎杖に高専に戻るぞと伝えます。虎杖は当たり前に受け入れる伏黒を突き放しますが、伏黒は虎杖一人に背負いこませることはせず、かつての虎杖の行動原理を持ち出し、「ただひたすらに人を助ける」と主張します。
それでも悩む虎杖でしたが、伏黒は加茂憲倫が仕組んだ「死滅回游」に津美紀が巻き込まれていることを打ち明け、まず自分を助けて欲しいと提案、この言葉によって虎杖が再起動し、行動を共にすることとなりました。
呪術廻戦「死滅回游編」の伏黒恵
津美紀を助ける方法を求めて薨星宮に向かう
伏黒は虎杖達と共に高専へ戻り、真希、九十九と合流した後、天元に会いに薨星宮へ向かいます。
天元から羂索の目的と死滅回游のルール、獄門彊の解き方を教えられた伏黒は、津美紀を救うためには自身も死滅回游に参加し、死滅回遊を無事に抜けるためのルールを追加する必要があると考えました。
脹相、九十九が天元の護衛として薨星宮に残ると、伏黒は虎杖と共にまず三年の秤金次の協力を得るため、栃木県で秤が賭場を仕切っている立体駐車場へ向かうこととなります。
星綺羅羅と遭遇
虎杖がトーナメントに参加して秤に招待されると、虎杖と秤は性格の相性がよく、話し合える時間があれば協力を得られると判断、先に到着していたパンダと共に拠点の立体駐車場を制圧、秤と虎杖の時間が誰にも邪魔されないようにします。
しかし、虎杖を屋上のモニタールームに案内するため、秤と別行動を取っていた綺羅羅と屋上で遭遇、綺羅羅の術式にかけられ、綺羅羅には近づけない一方、玉犬(渾)とは離れられない状態となってしまいました。
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