「リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)」原作小説13巻を、ネタバレありであらすじ解説・考察をしていきます。
第12巻では、嫉妬の魔女サテラの聖域顕現、リューズ・メイエルの秘密、強欲の使徒、病みリア、ロズワールの目的など、次々と現れる問題にスバルの心は磨耗していきました。
三度目の茶会に招待されたスバルは、心の救いであったエキドナに契約を持ちかけられますが、他の三人の魔女に止められ、エキドナの本心を知ってしまいます。
サテラも夢の城に現れ、400年前の7人の魔女全員が揃いました。
第12巻のあらすじ・ネタバレ解説はこちら
リゼロ原作小説13巻1章「泣きたくなる音」あらすじネタバレ
サテラは草原の丘の上に立ち、魔女達と数メールの距離しかない場所に佇んでいます。
スバルは、この状況に不思議さを感じます。
- 魔女達は「嫉妬の魔女」を恨んでいるはず
- 誰一人動かない
憤怒の魔女ミネルヴァが均衡を破り、一歩前に出て、自分の知っているお前ということで良いのかと、サテラに対して問いました。
魔女達が動かない理由
魔女たちが動かない理由について、カーミラ、ダフネ、テュフォンが説明します。
- サテラは適性のない魔女因子を取り込んだ
- 自分とは異なる魔女人格が芽生え、二重人格となっていた
- 魔女達と敵対したのは「嫉妬の魔女」の人格の方
- 元の人格であるサテラに対してはエキドナを除いて好印象
- 動かないのはどちらの人格かを見定めているため
魔女因子には「適性」があり、適性のない魔女因子を取り込んでしまうと、魔女人格が生まれてしまうことが明らかになりました。
またこの時、「暴食の魔女」ダフネが、スバルに対して「賢人候補ならそれぐらい…」と口にしますが、「怠惰の魔女」セクメトが「当の本人はまだ知らないことさね」と止めています。
「賢人候補」という魔女達がスバルに期待する役割が明かされました。「フリューゲル」は「賢者」という肩書きがついているため、近しい役割を担っていた人間なのかもしれません。
「賢人」が何を意味するのかは、これからのストーリーで明かされることでしょう。
ミネルヴァが、サテラはスバルに会いに来ているのだと告げ、スバルに前に出るよう促します。
スバルの考え方
サテラに近づいたスバルに対し、サテラは両手を前に出し、スバルに対する愛を告白します。
魂 | ・サテラの言葉に安堵する ・狂おしいほど愛してしまいそうになる |
---|---|
意識 | ・拒絶しようとする |
サテラの近くにいると、自分の意思とは関係なくサテラを強制的に愛してしまいそうになるスバルは、ここに居続ければ自分が自分でなくなると感じます。
そして、もう魔女達の力は借りないから、外に出してくれと懇願します。
しかし、ミネルヴァがその態度に怒ります。
- スバルはループを前提として「自分が誰より傷つけばいい」と考えている
- 守られる人間、見ていることしかできない人間の気持ちを考えていない
スバルはミネルヴァの意見に対し、自分が犠牲になって皆を助けることの、一体何が悪いんだと怒鳴り返しました。
エキドナとの二度目の茶会の時にも描写されていますが、スバルは大切なもの全てを救う代償として、自分が何度もループを繰り返して傷つくことを捧げています。
第二の試練では、スバルが権能を発動した後の世界が描かれ、残された人達の悲しみ、無念さをスバルに見せていますが、まだスバルの心にはレムのトラウマがあるため届いていません。
サテラの祈りのような願い
スバルは、吐き捨てるように、サテラに一個だけ感謝できると言い、権能を与えてくれたことにお礼を言います。
サテラは、言葉を続けます。
- 泣かないで
- 悲しまないで
- 苦しまないで
- もっと自分を愛して
- もっと自分を大切にして
スバルは意識で拒絶し、魂で安堵し、反対方向の二つの概念を内に抱え、発狂しそうになります。
そして、内にあったレムを喪失した出来事に対する思いを吐露します。
- スバルはレムに頼って状況を打開しようとした
- その結果、レムは大罪司教の手によって「眠り姫」となった
- 自分がレムを頼ったからレムを喪失した
- だから自分一人で、自分だけが傷ついて状況を打開するしかない
- もう誰も失いたくないから
サテラの横でスバルは蹲り、涙を流しはじめてしまいます。
スバルは、レムを頼ったことでレムを喪失した結果に繋がったと考えており、それがトラウマとなって、大切な人達の手を借りて状況を打開しようと考えることができなくなっていました。
怠惰の魔女セクメトはまるで子供だと表現しますが、傲慢の魔女テュフォンは可哀想だと言い、誰がスバルを泣かせたのかと魔女達を睥睨しました。
スバルが逃げ出そうとする
サテラが、スバルに対して、スバルを愛する理由を告白します。
- あなたが私に光をくれた
- 私の手を引いて、外の世界を教えてくれた
- 私が孤独に震える夜、傍でずっと手を握って居てくれた
- 一人になった私を、一人じゃないと口付けしてくれた
- あなたが全てを与えてくれた
スバルはその告白を聞いて、理解できないのに愛に狂いそうになります。
しかし、愛と拒絶との引っ張り合いがピークに達してしまいます。
魔女達がそれぞれの方法でスバルを助けようとする
スバルの行動に対し、魔女達がそれぞれに動き出します。
ミネルヴァ | ・スバルを助けに向かっていく ・ダフネ、セクメトが止めるのを突破する ・這いずりながら近づき、頭突きでスバルを癒す |
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テュフォン | ・スバルの意思を尊重するため、ミネルヴァを止めようとする ・ミネルヴァに突破され、その後ダフネの百足棺に動きを拘束される |
セクメト | ・スバルとテュフォンの味方だと話し、ミネルヴァを止める ・拘束具を解放したダフネに動きを止められる |
ダフネ | ・多兎を殺すと宣ったスバルの続きが見たいがためにスバルを助ける ・テュフォンと相性の良い百足棺で動きを止める ・拘束具を解いてセクメトを牽制して動きを止める |
カーミラ | ・「愛」の存在に気づかせるためにスバルを救う ・「無貌の花嫁」でスバルが受け取ってきた言葉を思い出させる |
エキドナ | ・魔女達の動きを観測している |
サテラは声を震わせながらスバルに近づき、伝えます。
どうして気付かないの?あなたが救いたいと願う全ての中には、あなただっているべきだって当たり前のことに。
スバルは、墓所の試練で受け取ってきた言葉、レムの言葉、エミリアの言葉を思い出し、本音をこぼします。
- 自分に「ループ」以外の価値があると信じて良いのか
- 自分が喪われたとき誰かが悲しんでくれると思って良いのか
- 自分の大切な人が、自分を必要としていると信じて良いのか
死にたくないよ。
スバルの本音がこぼれます。ミネルヴァの頭突きが届き、スバルが癒されます。
私はあなたが救われることを許します。あなたに救われてほしいと、そう願っています。
サテラが涙を流しながら微笑み、スバルに伝えました。
スバルはこれまで「自分の犠牲は前提」として考えていました。
しかし、サテラとの今回のやり取りを通じて、自分も大切にして、できるだけ周りと助け合いながら困難に挑むように考え方が切り替わります。
そして、この自立と協力の考え方が、聖域とロズワール邸の襲撃という二つの局面を同時に解決する鍵となっていきます。
エキドナの契約再提案
まだ混乱しているスバルに対して、エキドナが、もう一度契約を再提案します。
- 自分ならば全ての問題を解決することができる
- スバルは考え、悩む必要がない
- 自分の指示をただ実行して壁を突破すればいい
- スバルが望む未来に必ず連れて行く
スバルは、「周りも、自分も、傷つきたくない。」と話し、エキドナとの契約をはっきりと断りました。
エキドナは、断られた負け惜しみとして、「ガーフィールの心の呪縛を解くこと」が、今の状況を解く鍵だと話しました。
スバルは、魔女一人一人に対して、丁寧にお礼を伝えていきます。
おそらくですが、エキドナがアドバイスをしたのは、スバルのためではなく、エキドナ自身が聖域を解放することを望んでいるためだと考えられます。
サテラとの約束
最後に、スバルはサテラの前に立ち、もう少し自分を好きになってみると伝えます。
サテラはスバルの手を取って、大切な人達と一緒に抗ってと伝えました。
世界はそこで崩れ、スバルは「俺が、必ずお前を救ってみせる」とサテラに伝えます。
リゼロ原作小説13巻1章の考察、ネタバレ解説
魔女因子には人格があることが判明
サテラが適性のない魔女因子を取り込んで二重人格となったことが明らかとなり、「魔女因子には人格がある」ことが明らかになりました。
ここからはネタバレ考察です。
エミリアの第一の試練で明らかになりますが、魔女因子自体は「フリューゲル」が関与している可能性が高いです。
強欲の大罪司教レグルスの権能についても、異世界知識が使われており、魔女因子はフリューゲルによって生み出された存在である可能性は高いでしょう。
その魔女因子に人格があること、フリューゲルと関わったジュースやシャウラが精霊であったことを考えると、魔女因子自体も一種の精霊的存在なのではないかと思われます。
ダフネが口にした「賢人」とは?
ダフネの口から「賢人」という言葉が出され、スバルがその「候補」であることが明らかになりました。
以下、ネタバレ考察となります。
プレアデス監視塔に行く前のロズワール邸で、ベアトリスとロズワールはスバルの中に少なくとも2つの魔女因子が入ったこと、スバルが候補であること、他の候補は全くいないことが言及されます。
このことから、賢人とは「全ての魔女因子を取り込んだ者」であり、そうなると「スバルはスバルでなくなる」ことが分かります。
また、フリューゲルが魂の回廊の支配者となっていることからも、スバルが賢人になった場合は「世界の管理者」となる可能性が高く、オド・ラグナによって世界が崩壊しないための仕組みに組み込まれる可能性が高そうです。
スバルの考え方が「自分も大切にする」に変わる
サテラとの出会いにより、スバルの権能への向き合い方が「自分も大切にする」に変わります。
これによって、スバルは自分だけを犠牲にして権能を使い倒すことがなくなり、各ループにおいて自分の存在を軽視することがなくなりました。
サテラは「周りの人達と協力して」とも言いましたが、この言葉はまだこの時点ではスバルの胸の中に落ちていません。ですが、すぐに落ちることとなります。
サテラがスバルにお願いした内容の意味
サテラがスバルに自分を倒して欲しいとお願いした理由は、「嫉妬の魔女因子を回収して」という意味に捉えることができます。
上記の考察で上げている通り、世界は「賢人」を必要としており、「賢人」は全ての魔女因子を取り込むことが必要である可能性が高いです。
サテラは現在も封印されている状態ですが、他の魔女因子を取り込んだ後、封印を解いて「嫉妬」も回収して欲しいと言うのがサテラの願いであるように思えます。
リゼロ原作小説13巻2章「勝算度外視」あらすじネタバレ
目覚めたスバルは墓所の遺跡の外に横たわっており、そこでパトラッシュ・オットーと再会します。
- パトラッシュがスバルの危険を察知して厩舎で騒ぐ
- オットーが気分転換に散歩でもしてあげようと解放する
- オットーを突き飛ばしてパトラッシュが墓所に走る
- パトラッシュが墓所の遺跡の中にいるスバルを引きずって外に連れ出す
- パトラッシュを追ってきたオットーが到着する
三度目の茶会で、自分を必要としてくれるだろうかと、自分の価値に逡巡をしていたスバルに対して、早速二人が答えを持ってきてくれます。
パトラッシュ | ・墓所の拒絶に傷だらけになりながらもスバルを外に出す ・スバルを助けた理由を問われ「そんなこと、言わせないでよ」とオットー翻訳を通じて好意を示す |
---|---|
オットー | ・これまでの周回でスバル「友達」と話し、何度も身を挺して守る |
スバルは、タイミングが良すぎる二人の前で涙を流しながら、感謝を伝えました。
スバルが「試練の資格」を失う
オットーにパトラッシュを厩舎に連れて行くようにお願いし、スバルは一人で墓所の遺跡の前に残り、現状を整理していきます。
- ロズワール邸と聖域の二つの場所で難問が発生している
- ロズワール邸は、スバルが戻るとエルザ・メイリィの出現がある
- まずは聖域の問題について対処する
- 聖域の問題は主に三つ
- 「ロズワール」雪を降らせて多兎を呼ぶ
- 「墓所の試練」聖域を解放しないと多兎から逃げることができない
- 「ガーフィール」こっそり逃げようとすると襲撃される
墓所の試練に関して、自分が第二の試練をクリアすることができたのか明確にするため、スバルはもう一度墓所の遺跡の中に入っていきます。
しかし、数歩進んだところで耐え難い嘔吐感に襲われてしまい、転がるように外に這い出ます。
契約を断ったエキドナによって、スバルは試練に挑む資格を喪失していました。
ロズワールとの面談
スバルは夜中にロズワールの寝室を訪れ、密談をします。
- 互いに「叡智の書」や「ループ」について認識していることを話す
- スバルが「結界を解放せずに聖域を出る手段」がないかを尋ねる
- ロズワールは期待しながらも、スバルを信じる妥協点として「聖域の解放」を求める
- スバルが試練への挑戦に及び腰なのを、未熟な覚悟だからではと指摘して落胆する
- スバルに対して、エミリアを王にしたいのなら、エミリアの意思を踏み躙ってでも目的を遂行するべきだと説く
- ロズワールが期待する覚悟をスバルに持たせるため、屋敷を襲撃させたのは自分だと告白する
ロズワールがスバルに対して求める覚悟とは、自分と同じ覚悟を持つことであり、それは「大切なただ一つ以外を、救わない存在」になることでした。
現在の解決不可能に思える盤面の状況は、スバルに覚悟を持たせるためのロズワールの策略でした。自分の望みを叶えるため、エミリアを王にするという目的を達成するために、スバルに覚悟を持たせて自分の共犯者にすることが、ロズワールの狙いだったのです。
スバルは、ロズワールの意図を知り、「どうかしている」と恐れおののきます。
- 自分は「400年前から」どうかしている
- スバルの権能の弱点は、二地点での同時襲撃に対処できないこと
- 聖域とロズワール邸の同時襲撃でスバルに選択を強いる
- スバルが「エミリア」以外を取りこぼす経験をさせる
- 一度取りこぼせば、あとは同じように進んでいく
- 自分の望む覚悟を持ったスバルが出来上がる
ロズワールはスバルがループしていることを知り、その上で取りこぼさなければ状況を打開できないように盤面を構築したことが判明します。
ロズワールは「400年前にあの瞳に魅入られてから自分はどうかしている」と肯定しています。やはり、ロズワールは初代ロズワールからの記憶を何らかの方法で引き継いできているのだと分かります。
スバルは、「試練に挑む資格」を喪失したことを告げ、ロズワール邸への襲撃を中止してくれるよう懇願します。
しかし、ロズワールは、スバルがエキドナの手を取れば資格の再発行など容易いことだと言い放ち、エキドナとの契約を求めました。
そして、エキドナを理解しているのはスバルだけではないと告げます。
月夜の下でのエミリアとの邂逅
ロズワールとの交渉に失敗し、驚愕の事実を知ったスバルは、状況の打開策が見えないことに一人頭を悩ませています。
そこにエミリアが現れ、スバルが疲れていると様子を心配します。
- 「聖域の抜け道」がないかロズワールに相談して揉めて来たところだと話す
- 本当は「自分が代わりに」試練を受けられればと、力のなさを謝罪する
- エミリアが、このスバルの優しさは受けられないと話す
- 試練には近道や抜け道はなく、正面から挑まなければいけないと感じる
- スバルには、ただ自分が頑張るところを見守って、そういう支え方をしてほしいとお願いする
スバルは、エミリアの言葉に衝撃を受けました。
エミリアは試練に連続して失敗したり、追い込まれて病みリアになったりしますが、精神の気高さはこの時も変わりません。スバルの行動は、その気高さを貶めるものであり、その意味でロズワールと同じでした。
恥ずかしさに疾走するスバル
スバルは、エミリアの言葉を受けて、自分の恥ずかしさに耐えられず、全力で森を駆け抜けていきます。
- エミリアを信用していなかったのはスバル自身
- 浅ましい庇護欲でエミリアを守っている気になっている
- エミリアが試練に打ち勝てないと見下していた
スバルは傷だけになりながら森を走り続け、斜面から転げ落ち、段差の上で大の字になって夜空の星を眺めます。
それでも状況の打開策が見つからず、夜明けを迎える時間になった頃、斜面の上にオットーが現れました。
どうしたらいいか、教えてあげましょうか
オットーの言葉に、スバルは斜面を登ってオットーの前に立ちます。
指示されて深呼吸をしようとしたところ、オットーの熱い友情がほとばしります。
オットーの怒り
オットーは、抱えていた怒りをぶつけます。
- スバルは、複雑な状況の解決策が見えずに悩んでいる
- 客観的に見れば、スバルには強さがなく、知恵がなく、それでいて一人で抱え込む
- 能力に見合わない高望みをする分不相応な考え方をする人間
- 惚れたエミリアに、惚れられたレムに、格好をつけるのは理解できる
- しかし、友達である自分に相談しないというのは何なんだ
スバルは、根拠を話すことのできない荒唐無稽な状況なんだと説明しても、いいから話して、最後に「信じろ」と言えば良いのだと返します。
そしてスバルは、オットーに対して状況の全てをゆっくりと説明しました。
オットーの友情は激アツですね!
オットーの勝算度外視の勝負
話を聞き終えたオットーは、自分は厳しい商人の世界で生きてきた人間だと話します。
騙し合いが当然の世界で、常に最良の結果を得られてきた訳ではないけれど、判断だけは後悔しないように、常に勝算を持って勝負に臨んできたのだと説明します。
だから、この勝負が「勝算度外視」で乗っかる初めての勝負だと、スバルの話を信じることを告げました。
ロズワールとの賭け
自分を信じてくれる者が現れたことに、スバルは高揚感から表情が笑顔に変わり、全力でロズワールの寝室に向かって走り抜けます。
ドアが外れるような勢いで扉を開けると、ロズワールとラムが驚いた表情でこちらを見ます。
そして、自分達の願いをチップに、賭けをしようとロズワールに言い放ちました。
リゼロ原作小説13巻2章の考察、ネタバレ解説
ロズワールの目的達成にベアトリス、フレデリカは必須ではない?
ロズワール邸の襲撃を仕掛けたのはロズワール本人であることが明らかになりましたが、これにより、ロズワールの目的達成のためにはベアトリスやフレデリカが不要なのではないかという説が浮上しました。
しかし、これは断言することができません。以下、ネタバレあり考察です。
本編15巻ラストで描かれているように、フレデリカとペトラについては、、ロズワールの指示ではありません。ロズワールがエルザに指示したのは「ベアトリスの宿業からの解放」のみであり、フレデリカとペトラは対象外でした。
フレデリカは特殊な血を持っていることもあり、レム同様、ロズワールの目的達成には欠かすことのできないピースです。よって、ロズワールにとってもフレデリカは重要な存在であることは間違いありません。
ベアトリスに関しては、ロズワールの目的は「宿業からの解放」、つまり契約終了もしくは「禁書庫からの解放」がその手段にあたります。
ロズワールはあくまで望む未来への道筋を示す「叡智の書」の記述に従い動いているため、ベアトリスの結末に関しては、複数の選択肢があることは許容できます。
つまり、ベアトリスはロズワールにとって欠かせない「駒」ではなく、ただ妹のように大切な存在だというだけです。
リゼロ原作小説13巻3章「STRAIGHT BET」あらすじネタバレ
賭けをしようと突然提案してきたスバルに対し、ラムは怪訝な表情をしますが、ロズワールが、スバルと二人きりにしてくれないかとラムに頼み、ラムは部屋を退出します。
スバルとロズワールの今周回二度目の密談が始まりました。
賭けの内容 | ・今周回を最後に、スバルは聖域とロズワール邸の全員を救う ・全員を救うことができた場合はスバルの勝利 ・どちらかでも惨劇が起きた場合はロズワールの勝利 |
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スバルが勝利した場合 | ・ロズワールはやる気を維持したまま、エミリアの王選を支える |
ロズワールが勝利した場合 | ・スバルは次の周回からロズワールの言いなりになる |
ロズワールは、友人の力を借りて立ち上がったスバルを否定しながらも、この賭けに応じます。
スバルは、化粧を落として命を終えようとしていたロズワールに対し、化粧しろよと言いました。
ラムからの助言
ラムは「千里眼」で二人の賭けの様子を見ていました。
部屋から出てきたスバルと会話をします。
- ラムは「叡智の書」の存在を知っている
- 既に書の記述からずれているため、ロズワールは自由なのだと説明される
- エミリアが試練を乗り越えられないのは、エミリアのせいではないと話す
- エミリアが躓く理由に気付けないことが原因だとスバルに伝える
オットーとスバルは、それぞれ次の盤面へ
建物から出たスバルは、すぐにオットーと合流し、賭けが成立したことを共有します。
二人は、まず前提となる盤面が成立したことを受け、次の盤面に目を向けます。
- ガーフィールの協力を取り付ける
- エミリアが墓所の試練を突破する
そして、それぞれの役割を果たすために分かれ、動き出します。
リューズは「聖域解放」に反対していない
スバルは、リューズ・メイエルのクリスタルの前に立ち、そこでリューズと会います。
事情を深く理解しているスバルに驚くリューズですが、スバルはリューズに聖域解放に賛同してもらうよう説得を始めました。
- リューズがロズワールについて知っているのは、「叡智の書」をエキドナから譲り受けたことだけ
- スバルは、叡智の書通りに進むと聖域で惨劇が起きると話す
- 聖域解放に反対する立場は理解できるが、避難するために結界を解くことに賛成してほしい
- 結界を解いた上で、残るか逃げるかは、それぞれが判断すればいい
スバルの必死の説得に対し、リューズは困惑した表情を見せ、自分はスバルと同じ考えで、聖域の解放に反対していないと告げます。
リューズ・シーマの秘密
スバルが、かつてリューズに聖域の解放を打診したところ、監禁された事実を話します。
すると、リューズの秘密について明かされました。
- 最初の4体は管理者としての特別な役割が与えられた
- 擬似的なオドで生成している体であるため、長時間は活動することができない
- 4人は意思を統一し、交代交代で「リューズ」を演じていた
- 目の前にいるのは「アルマ」、最初に会ったのは「ビルマ」
- しかし、10年前にガーフィールを助けに「シーマ」が墓所の遺跡の中に入る
- そのことを契機に、シーマは管理者としての役割から解任され、森の中に潜むようになる
- 現在、シーマとは意思が統一されていない
- シーマは、ガーフィールが遺跡の中で見た過去も把握しており、今もガーフィールと繋がっている
- スバルを捕らえたリューズがいるのであれば、それは「リューズ・シーマ」だろう
スバルは、ここで誰を説得しなければいけないのかを理解しました。
続けて、リューズはガーフィールが見た過去についても触れます。
- ガーフィールが試練で見た過去は、おそらく母親との別れ
- 「ティンゼル」は母親の性であり、それを名乗るのは忘れないためだろう
エミリアの年齢
スバルがお昼頃にエミリアの部屋を訪れると、昨晩会ってから、エミリアはまだ眠れていないでいました。
スバルは、エミリアに試練で見た過去を、自分にも教えてくれないかと踏み込みます。
エミリアは、スバルが過去を知った上で支えてくれようとしているのだと感じ、話し始めました。
- 試練で見た過去は、多分目覚める前の記憶
- 6,7歳の時にエリオール大森林で氷像となり、100年後にパックに起こされ、そこから7年が経過したのが今
- 実年齢は114歳、外見年齢18歳、精神年齢14歳
エミリアが年齢の割に幼い態度を取ったり、古い言葉を使うことがあるのは、このエミリアの過去が原因でした。
エミリアが試練で見た過去
エミリアは、試練で見た過去を鮮明には覚えておらず、それでも少しずつスバルに見たことを話します。
- すごく優しいお母さんみたいな人がいたこと
- エルフの仲間達は今もエリオール大森林の中で氷像のままでいること
- パックと待っていても、氷像が溶けることがなかったこと
- ロズワールが現れ、龍珠が光ることを確認すると、玉座に着けば氷も溶けると約束したこと
- 王選に参加した個人的な理由は、仲間のエルフを助けることだったこと
エミリアは、ここまで話して、スバルに寄り添いながら寝てしまいます。
スバルは、エミリアが墓所の試練を乗り越えることができないのは、過去の記憶を覚えていないからだと理解しました。
パックを呼び起こす
エミリアの過去を知るパックに聞こうと考え、スバルは、これまでの周回の中でパックが現れた条件を思い出します。
スバルが行動を起こすと、指先に凍る痛みが走りパックが顕現しました。
パックは、結晶石の中にいたことを説明しつつ、呼び出してくれたスバルに嬉しいよと伝えました。
リゼロ原作小説13巻3章の考察、ネタバレ解説
ラムはエミリアが試練に突破できない原因を理解している
ラムは、エミリアが試練を突破できないのはエミリアのせいではないと話しており、エミリアの過去と記憶の封印について理解があるようでした。
以下、ネタバレあり考察です。
エミリアが墓所の試練から出てきた際のロズワールの発言を考えると、ロズワールもエリオール大森林を凍土に変えたのはエミリアであり、そのエミリア自身は記憶が封印されていることに気付いていました。
パンドラの存在や、記憶の封印の原因まで理解が及んでいたかは不明ですが、信頼を置くラムに対してだけは、そのことを話していたように思えます。
「リューズ・シーマ」が聖域解放に反対する理由は?
以下、ネタバレ解説になります。
リューズ・シーマは明確に聖域解放に反対しており、これは過去の聖域の成り立ちが原因になっています。
14巻で聖域の真実が語られ、そこでシーマが聖域解放に反対していた理由も明かされますので、読み進めていきましょう。
エミリアの年齢は不思議がいっぱい
以下、ネタバレあり考察です。
エミリアはパンドラに「魔女の娘」と言及されており、容姿からサテラが母親である可能性が高いです。
しかし、もしサテラの娘なら、サテラが封印されてからエミリアがエリオール大森林に登場するまで「300年弱の空白」が存在することになります。
そのため、「魔女の娘」とは比喩表現である可能性や、エミリアだけが時間遡行して未来に飛ばされた、魂だけが300年後の世界に転写されたなどの様々な可能性があります。
この辺りは400年前の真実に関与することで物語の根幹に関わる部分であるため、明かされるのは相当後になってからでしょう。
ルグニカ王国の王座に就けば「氷が溶ける」理由
以下、ネタバレ解説です。
ルグニカ王国の王座に就けば、神龍ボルカニカによって授けられた三つの至宝のうちの一つ「龍の血」を使えるようになります。
これは非常に貴重なものであり、一滴垂らせば大地が豊穣となるなど、国家レベルの出来事を左右します。
「龍の血」を使えばエリオール大森林の凍土を溶かすことができるため、このことを条件に出され、エミリアはロズワールに森から出て、王戦に参加したのでした。
パックが外に出てこられた理由
以下、ネタバレ解説です。
パックはロズワールの細工によって、自分では結晶石の中から外に出ることができなくなっていました。
スバルがエミリアに手を回そうとすると顕現することができましたが、これは「エミリアの危機には外に出ることができる」など自動顕現の条件を満たした可能性が高そうです。
リゼロ原作小説13巻4章「嘘と、嘘つきと、大法螺吹きと」あらすじネタバレ
エミリアが目を覚ますと、手を握ってくれていたスバルの温もりが残っていました。
エミリアは、自分がどうして過去を思い出せないかと自責しますが、そこに、パックが現れます。
- 姿を現したパックに喜ぶエミリア
- しかし、パックは弱々しい姿であまり時間が残されていないと話す
- エミリアが過去の記憶を思い出せないのは自分のせいでもあると告げる
- パックの結晶石がひび割れ、パックはスバルにエミリアのことを任せると話す
- そして、一方的でごめんねと、契約破棄をエミリアに告げた
- パックがいなくなることで、エミリアの記憶の蓋が外れることを教える
- 消え去る寸前、繰り返されてきたエミリアへの愛の言葉を告げる
消え去ったパックに対し、エミリアは「お父さんの嘘つき」と悲痛な声をあげて泣きます。
パックが結晶石の外に出ることができなかった原因は明らかにされていません。ただし、王都からロズワール邸に戻ったタイミングから、パックが顕現できなくなっているので、ロズワールが何かを仕組んでいる可能性があります。
ガーフィールとシーマ
その日の夜、シーマの家で居眠りをしていたガーフィールが起き、シーマと話をします。
- エミリアの精神的ショックが大きく今晩の試練は流れた
- 最初の夜の試練の後、シーマから、スバルから魔女の瘴気が流れていることを教えられていた
ガーフィールは、スバルの瘴気の話を聞いてから、一行に警戒の目を向けていました。
そして、見回りに外に出ると言い残し、シーマの家を出ます。
そこにはラムがいて、夜に一人で歩かせるの?送りなさい、と、ガーフィールを連れていきます。
この後の話で、スバルがシーマの家を訪れて、お茶を飲んでいたことが描かれています。そのため、この時点でラムもスバルとオットーの協力者であり、ガーフィールの注意を引きつける為、家の近くで待っていたと考えられます。
傷ついたエミリアが願う約束
エミリアの部屋にはスバルがいて、何でも話して欲しいとエミリアに伝えます。
エミリアは、「朝まで手を握っていて欲しい」とスバルにお願いし、スバルはそれを約束します。
エミリアは頭を撫でられ、きっと、明日の朝になったら自分は大丈夫になっているだろうと考えながら、エミリアは安堵に包まれて眠りにつきます。
約束の結果
エミリアは夢の中で、パックがいなくなったことで蓋が開いた記憶を思い出します。
そこにはフォルトナ母様がいました。
- 黙っていた自分達を許して欲しい
- 優しい嘘でエミリアをお姫様扱いしていた皆を嫌いにならないで欲しい
フォルトナの言葉に、エミリアは首を横に降ります。その嘘が、自分を一人ぼっちにするものだと感じていたからです。
まだ朝が遠く、半月が夜の空に浮かんでいる時間にエミリアは目を覚まします。
そこには、約束をしたスバルの姿はなく、エミリアは「スバルの嘘つき」とこぼしました。
エミリアにとっての「約束」の大切さを、スバルは痛いほど痛感していますが、この時にまたエミリアとの約束を破ってしまいます。
シーマとエミリアが姿を消す
早朝、シーマとエミリアが行方不明になっていることが明らかになります。
ガーフィールがシーマの家にお茶が二つ出されていることに気付き、昨晩に来訪者があったことを察します。そして、その相手がスバルだと疑い、すぐに捜索にかかりました。
ガーフィールは簡単にスバルを見つけますが、ラム、オットーも傍におり、三人は行方不明となったエミリアを捜索しているところでした。
ガーフィールは、自分はシーマを探すと決め、強欲の使徒の権限を行使して、複製体をシーマの家に集めました。
リューズメイエルの複製施設とオットー
ガーフィールが、リューズ・メイエルの複製施設の中に入り、シーマに呼びかけます。
一番奥の部屋の扉が開いているのを見て、その扉を開けることができる人物を疑いました。
- 複製施設に来ること
- 輝石を所持していること
- 強欲の魔女の使徒であること
このことから、ガーフィールはスバルの罠であると察知し、警戒しながら部屋の中に入ります。
背後から声がし、ガーフィールが振り向くと、そこにはオットーがいました。
クレマルディの森攻防戦開始
オットーは、本来の予定とはずれていると説明します。
- 本来は、スバル、シーマも交えて話し合いをするところだった
- しかし、エミリアの失踪でスバルは急遽エミリアに会いにいくことに
- そのための時間稼ぎを自分が担当する
- シーマは別の場所に避難してもらっている
そこまで聞いて、ガーフィールはすぐスバルの元へ行こうとします。
- オットーに一撃を入れて建物に出る
- 複製体に指示を出そうとするが、オットーに輝石を盗まれたことに気付く
- 建物の中に戻るが、オットーの姿がなく、崩れ落ちたオットーの姿が演技だったことに気付く
- 建物の外に出るが、匂いで鼻が利かない。足跡でオットーを見つける
- オットーに近寄っていくと、深さ数メートルの穴に落とされる
- クレマルディの森の生物がガーフィールに襲いかかる
ガーフィールはオットーを「三下」と侮っていましたが、ここにきてオットーを明確に敵だと認識しました。
オットーは、商人は常に先回りをして準備をする生き物だと説明します。そして、これらの仕掛けはスバルも知らず、昨晩自分一人で準備していたことが明らかとなります。オットーは、話し合いの予定だった当初計画から、ガーフィールと戦闘になる可能性も読んでいたことが分かります。
スバルとエミリア
スバルは、遠くでガーフィールの咆哮が轟くのを聞きながら、自分の役割を果たすため、墓所の遺跡の中に入ります。
こみ上げる嘔吐感を無視して進んでいくと、壁に背を預けてうずくまるエミリアの姿を見つけました。
エミリアがいたことに安堵しながら、話をしようか、とスバルは切り出します。
リゼロ原作小説13巻4章の考察、ネタバレ解説
パックの契約とエミリアの記憶の関係
以下、ネタバレありの考察となりますのでご注意ください。
エミリアのエリオール大森林での記憶は、「パンドラを忘れて完結する」とされたため、エミリアは歪な記憶の補完を余儀なくされました。
しかし、その歪さの中にはフォルトナやジュースの存在も出てきてしまい、もしその大切な人達を失ったことをエミリアが思い出してしまえば、幼いエミリアには耐えられないことだったのかもしれません。
そのため、エミリアは自分自身で、エリオール大森林で目覚める前の記憶の大部分に蓋をしてしまいます。
そして、スバルがエミリアの支えになることを確信したパックは、自分から契約を破棄し、エミリアの記憶の蓋を開け、エミリアが試練を乗り越えられるようにしたのでした。
リゼロ原作小説13巻5章「オットー・スーウェン」あらすじネタバレ
幼少期のオットーは、「言霊の加護」の影響により、隣にいる人の声も聞こえないような理解不能な騒音の世界に生きていました。
- 両親が話しかけてくれても言葉が聞こえない
- 言葉が聞こえないため感情が育たない
- 兄と弟がいて、兄が文字を教えてくれた
- 文字で両親に感謝を伝えると、両親が泣き崩れた
- その姿を見て、オットーの中にも感受性が芽生えた
オットーは幼少期の頃は、エキドナのように人の感情がわからない子供でした。しかし、両親の愛情を一身に受け、少しずつ感受性や感情が育まれていきます。
言霊の加護を理解するオットー
オットーが8歳になる頃、理解不能だった騒音が生き物の言葉であることが分かり、生き物の言葉と人間の言葉を区別して聞き取れるようになります。
- 言葉を理解するようになったオットーは、同年代の子供達以上の才覚を見せるようになる
- 信頼している兄に言霊の加護を相談すると、青ざめた顔で人に言わないようにと口止めされる
- 愛竜フルフーと話していたところを弟に見られる
- 仕方なく弟に説明すると、弟がつい友達に話してしまい町中に噂が広がる
弟が嘘をついていないことを証明するため、町中の虫を一箇所に集めるという行動をとったオットーは、それから数年間は虫野郎のあだ名がついてしまいます。なんかスバルに似てますね。
15歳になったオットーは家を出る
15歳になった頃、父親の伝手で商会に雇われるようになり、16歳には行商人として独り立ちします。
そして、それからの4年間は実家の地竜であった愛竜フルフーと一緒に、一人前の行商人として過ごします。
- 大勝負としてほぼ全ての財産をつぎ込んで油を買い込む
- 北方のグステコへの道が封鎖され、不良在庫となる
- そこに、ロズワール邸の儲け話が耳に入り、先んじようとする
- 魔女教徒に捕まる
- 何にもなれないまま終わることに、果てしない寂寥感を感じる
- リカード率いる鉄の牙が魔女の拠点を壊滅させ、オットーを救い出す
- 恩を感じるなら大将にと言われ、スバルと出会う
なぜオットーがスバルを命を張ってまで助けようとするのか、その心理描写が描かれました。また、スバルの誰にも理解されない姿に、過去の自分を重ね、スバルと過去の自分を救うという気持ちでオットーは動いています。
商人の流儀
商人であるオットーは、「貸し借りはキッチリ」という流儀を持っています。
命を助けられたのなら、命を張って相手に尽くす。だからこそ、頼まれてもいない命がけの仕事、ガーフィールの足止めに、全身全霊で挑んでいたのでした。
- 昨晩から寝ずに全ての準備を整える
- ガーフィールを落とし穴に落とし、虫に攻撃してもらう
- 言霊の加護を全開にして、ガーフィールの追撃からかろうじて逃げ続ける
- しかし、能力の酷使で鼻血が出て、倒れそうになってしまう
- ガーフィールに追いつかれ、動きも封じられる
- ガーフィールが森を荒らしたことを指摘し、森中の生き物が「お仕置きしてやれ」と言っていると告げる
- 少しずつ分けてもらったマナを使い、土属性の大魔法「アル・ドーナ」で攻撃する
強大なマナを使って放たれた魔法は、巨大な土砂流の質量攻撃としてガーフィールに襲い掛かります。
しかし、ガーフィールには「地霊の加護」があり、土属性の魔法は相性がとても悪く、致命打には至りませんでした。
オットーは、ここまでで自分の策は全て出し切ったと話し、個人戦はここまでだと言います。
ここまでオットーが奮闘することをガーフィールは全く想像しておらず、オットーへの見方を完全に変えます。「三下」から敬意を持って相対するべき「強敵」として、オットーと向き合っていました。
クレマルディの森攻防戦の決着
ラムが現れ、ガーフィールに対して風魔法の攻撃を突きつけます。
ガーフィールは、ラムがロズワールの敵方につくのかと驚きますが、ラムはスバルのタイミングの良さへの信頼を口にしました。
引かないラムの姿勢を見て、ついにガーフィールは獣化し、大虎の姿に変身します。
- ガーフィールは獣化して理性を失くす
- ラムが散歩するように前に出て、鬼の力を解放し、近距離戦で圧倒する
- しかし、角の跡から出血してしまい、倒れそうになる
- ガーフィールがラムに襲いかかるが、オットーが間に立ち、獣の言葉でガーフィールに叫ぶ
- ガーフィールが一瞬動きを止めた隙を見て、ラムが最大の風魔法を放つ
これでついに、クレマルディの森攻防戦の決着がつきました。
鬼の力を解放したラムは、ガーフィールでさえ寄せ付けない強さを見せつけました。ただし、角を失ったことによる時間制限が厳しく、超短期決戦であれば今のところ最強に近い強さを持っています。
リゼロ原作小説13巻5章の考察、ネタバレ解説
オットーが意外に戦闘力が高い
オットーは「商人」としての流儀に則り、事前準備を徹底的に行うことで不足する戦闘能力を補うことができます。
また、時間をかけて周囲の動物達から少しずつマナをもらえれば、土の最大魔法でさえも行使できることが分かり、いよいよ「武闘派」の名に恥じない存在となってきました。
世の中の商人がオットー並みに戦えるのであれば、商人組合は絶対に敵に回したくないですね。
王都を牛耳るラッセルさんとか、オットーより強いのかなぁ。
ラムの戦闘能力の高さは桁違い
以下、ネタバレありの解説です。
後のプレアデス監視塔で明らかになりますが、ガーフィールを圧倒した時のラムは「20%」の力しか使っていません。
ラムは亜人族最強の鬼族の中で歴代最高の逸材であり「鬼神」の生まれ変わりと呼ばれていたので、もし100%の力を出すことができたら、ロズワールやパックですらも圧倒できてしまうのかもしれませんね。
リゼロ原作小説13巻6章「信じる理由」あらすじネタバレ
エミリアは、スバルに「不安」を伝えます。
- スバルは自分を見つけて、安心しただけで、怒っていないと話す
- 勝手なことをしたのに怒らないのは、自分に期待していないからではないのか
エミリアは、試練に失敗する度、挫折する度、ただ優しく包み込んでくれるスバルに、安堵を感じながらも、見限られているのではと不安を感じていました。
エミリアは、背負った役目に対して強がっていても、精神年齢は14歳の女の子です。弱音や不安を自分で処理することはできず、自分の中で溜め込んでいたことが明らかになりました。突然病みリアになってしまったのも、溜め込んでいて負の感情が爆発してしまった面もあるのかもしれません。
不安の心が溢れていくエミリア
本音を明かしたエミリアは、さらに心の内にあった不安が溢れていってしまいます。
- スバルは朝まで手を握っていてくれると約束したのに、なぜ姿を消したのか
- 精霊術師にとって、約束は大切なものだと伝えたはずなのに
- スバルはなぜ約束を破るのか
- パックはなぜ約束を破るのか
- 約束を守らないと、「母様とジュースに」
支離滅裂な言葉で、エミリアは心のうちにあった不安の言葉をスバルにぶつけていきました。
スバルが話す信じる理由
スバルは突然、エミリアに「好きだ」と告白します。
戸惑うエミリアに対し、続けて嫌悪と悪意のこもった言葉を続けます。
- いつまでも過去に囚われてウジウジするな
- 自分の役目だと言ったのに失敗ばかりで口先だけ
- パックがいなくなった途端に試練を放棄した
- いい加減付き合いきれない
エミリアは、スバルの言葉の刃に、震えながら嗚咽を飲み込みます。そして、スバルの言葉を肯定し、だから自分はパックにもスバルにも見放されて当然だと、渇ききった笑顔の表情をしようとします。
しかし、スバルの言葉は続きます。
- それでもエミリアが好きだ
- 全てが好きだ
- 弱いところも、醜いところも、全てが好きだ
- 君のどんな一面を見ても、全てが好きだ
- 嫌うことも、見限ることもできない
スバルは、かつて自分がレムにそうしてもらったように、エミリアの弱さを全て受け入れ、それを丸ごと全て肯定し、溢れる愛をエミリアに伝えました。
エミリアの本音
エミリアとスバルは、互いに本音でぶつかり合います。
無遠慮な言葉で相手に踏み込み、飾りのない言葉で相手に愛を伝えます。
- エミリアは、自分の知らなかった過去の記憶が少しずつ戻ってきていることを話す
- 記憶によって、自分が自分でなくなってしまうことに不安を感じる
- スバルは、エミリアにどんな過去があっても好きなままだと告げる
- エミリアは、スバルは約束を守らないから信じられないと話す
- スバルは嫌なら避けろと言って、一秒待ち、エミリアと口づけをする
- こんな言い合いをしても、前よりずっとエミリアが好きになる。変わらずにエミリアを信じている。好きだから
- エミリアが、スバルを信じる理由を見つける
スバルは、記憶を思い出して別のエミリアがそこにいても、歩いてきた道のりが変わることは決してない。だからエミリアは大丈夫だよ、自分は何があってもエミリアを信じているままだと、好きなままだと、優しくエミリアに伝えました。
スバルにとってレムが心の支えになったように、エミリアにとってスバルがパックに代わる新しい心の支えになろうとしています。
墓所の遺跡の外で待つガーフィール
墓所の拒絶によって込み上げてくる嘔吐感が限界に達し、スバルはエミリアに支えられながら、墓所の外に出ます。
そこには、真っ赤に染まったガーフィールの姿がありました。
リゼロ原作小説13巻6章の考察、ネタバレ解説
エミリアも「ジュース」と関係があることが判明
墓所の遺跡の中でエミリアが「ジュース」と発言したことから、エミリアもエリオール大森林でジュースと関係があったことが明らかとなりました。
ベアトリスもペテルギウスの福音書を見て「ジュース」と発言していることから、「ペテルギウス=ジュース」である可能性が高く、そうなるとアーラム村でペテルギウスを撃退した後、エミリアが理由のわからない涙を流した原因は、記憶の奥底でペテルギウスがジュースであることに気付いたからなのかもしれません。
エミリアがスバルを信じる理由を見つける
第三章で描かれたように、エミリアは嫉妬の魔女と容姿が酷似していることから、厳しい人生を歩んできており、誰かに好意を持ってもらえるどころか、助けてもらうことも期待できない程でした。
スバルが「好きだから助けたい」と告白したことで、エミリアはスバルが自分を助けてくれる理由を理解し、二人は絆を取り戻すことができましたが、エミリアの「自己肯定感の低さ」は変わってはおらず、「自分はダメな子だから、いつかスバルも自分を好きではなくなるかも」と感じていると思われます。
そのため、エミリアは「自分はダメ、だからスバルは自分を嫌いになる、だからスバルにはパックのように完全に信頼を預けることができない」となります。
墓所の遺跡の中でのスバルとの会話によって、「スバルはエミリアが大好き。ダメな所も含めて大好き。好きだから信じている。絶対に変わらない」と伝わり、エミリアもスバルにパックと同じような信頼を預けることができるようになりました。
リゼロ原作小説13巻7章「クウェインの石は一人じゃ上がらない」あらすじネタバレ
墓所の外にいたガーフィールは満身創痍の状態でした。
- ガーフィールの傷はオットーとラムの奮戦の結果だと話す
- ガーフィールの目的は、墓所の入り口を破壊すること
- スバルやエミリアが二度と墓所の試練に挑戦できないようにすること
ガーフィールは、入り口が潰れれば、エミリアが過去に苦しむこともなくなると提案しますが、エミリアとスバルは、その提案を受け入れることができません。
過去への向き合い方
スバルとエミリアは、自分達の中にある過去への向き合い方を話します。
スバル | ・見たくない過去を見るのは本当に辛いもの ・それでも、逃げずに向き合って答えを見つけることが自分には必要だった ・過去と向き合い、得られた答えと別れを大切に思い、その機会をくれた魔女に感謝している |
---|---|
エミリア | ・スバルと同じように、過去から目をそむけようとは思わない ・自分の中の大切なものを見つけるために、過去と向き合いたい |
スバルは、ガーフィールの過去に触れ、ガーフィールを置いていった母親を憎んでいるのかと聞きます。
ガーフィールはそれを否定し、「母さんに幸せになって欲しかった」と本心を語り始めました。
ガーフィールと聖域
ガーフィールは、母への思いを吐露します。
- 自分とフレデリカは、望まれた子供ではない。純血でもなく、忌むべき混血
- 母親が外の世界で幸せになるのに、自分達が邪魔者だったことは理解できる
- しかし、試練で見た過去の中で、母親は聖域を出てすぐ崖崩れに巻き込まれた
- 自分達が犠牲になるのなら、母親には幸せになって欲しかった
ガーフィールは、外の世界に行くことだけが、変わることだけが幸せなのではないと叫びます。
そして、自分が本当の聖域の結界となり、聖域の住民や婆ちゃんを守るのだと、本心を告げます。
スバル vs ガーフィール
ガーフィールは話し合うことをやめ、スバルと戦うことを決心します。
- ガーフィールが獣化して大虎になる
- スバルがシャマクを唱える
- スバルのゲートが破壊され、二度と魔法が使えなくなる
- ガーフィールの右肩にフレデリカの青い輝石をはりつける
- 青い輝石の中にいるパックがマナを吸い上げる
- ガーフィールの獣化がとける
- スバルと素手での戦いを始める
- スバルに「見えざる手」が顕現し、渾身の一撃を入れる
- ガーフィールがまだ立ち上がる
- パトラッシュが後ろから走り込んで頭突きをする
- 決着
一人で戦ったガーフィールに対し、スバルは多くの力を借りて戦い、結果としてスバルの勝利で決着がつきました。
雪辱を果たしたパトラッシュが雄叫びを上げ、見守ったエミリアは胸の中に熱いものを感じます。
そして、スバルを膝枕して治療し、そこにラムを背負ったオットーが戻ってきました。
リゼロ原作小説13巻7章の考察、ネタバレ解説
スバルに「見えざる手」が顕現した理由
スバルに「見えざる手」が顕現したのは、「怠惰の魔女因子」がスバルの中に定着し、スバルの呼びかけに応えたからです。
エリオール大森林では、ジュースが適性のない怠惰の魔女因子を取り込んで、すぐに「見えざる手」を発動させることができましたが、これは目の前にレグルスがおり、ジュースが強く魔女因子に呼びかけたことが原因だと考えられます。
スバルもこの時、ガーフィールという強敵を前にして手段を探していたため、その呼びかけが魔女因子に届き、「見えざる手」を発動させられた可能性が高いでしょう。
リゼロ原作小説13巻8章「らぶれたー」あらすじネタバレ
スバルは、エミリアの膝枕の上で治療をされて、目を覚まします。
- 見えざる手を「インビジブル・プロヴィデンス」と名付ける
- エミリア、オットー、ラム、パトラッシュ、ガーフィールの無事を確認する
ガーフィールは、ラムの膝枕の上で休んでおり、ようやく目を覚ましました。
ラムの行動の真意
起きたガーフィールに、ラムは「今後はラムやエミリア様のために戦っていく」ことをガーフィールに求めます。
ガーフィールは、負けは認めるが、自分の考えが間違っていたとは思わないと本心で返します。
ラムは、そこで一つの提案をしました。
- スバルがガーフィールに何を話したのかは想像できる
- ガーフィールが不必要に怯えていることも知っている
- ならば、試練で試せばいい
そうして、墓所の試練に10年ぶりに挑むことをガーフィールに求めます。
ガーフィールは、ラムがなぜオットー達に協力する気になったのか、それは「同じ所で留まり続ける幼馴染の背中を押すこと」だったのではないかと思い、この提案を受け入れました。
ガーフィールの夢の世界
ガーフィールは、10年ぶりに過去の夢の世界に入ります。
- ガーフィールは幼くまだ喋れない
- 母親に抱かれ、リューズとフレデリカが母親に声をかける
幼いガーフィールの記憶の世界だからなのか、記憶の世界には声がありません。
10年前の世界と変わらない光景に、何かが変わると期待していたガーフィールの雄叫びが響き渡ります。
すると、そこにリューズや母さん、フレデリカの声が聞こえてきます。
- 母さんは、ガーフィールの父親を探して戻ってくるから待っていてねと伝える
- しっかり者のフレデリカに、幼いガーフィールを任せる
- ガーフィールとフレデリカの額に、何度も口づけをする
- 母さんは、ガーフィールとフレデリカを愛していた
自分の知らなかった光景が目の前で繰り広げられ、ガーフィールは愕然とします。
記憶の中のフレデリカが、ガーフィールの方を向き、「母様に愛されていたことを知らないはずがない」と告げました。
ガーフィールが聖域に残った理由
10年前の試練の直後、母の身に起きた出来事を知って錯乱したガーフィールは、母から愛されていたことを忘れるため、母からの愛の証である額に傷をつけました。
幼いガーフィールにとって、愛してくれた母を喪失することは、耐えられないことでした。
だから愛を忘れて、代わりに恨みを抱いたのです。
それが、ガーフィールを聖域の守護者として縛り付ける理由だったのでした。
- ガーフィールは、残った家族を守るために聖域を守る
- 外の世界は、母親を連れ去っていくものだから
- 外の世界は、フレデリカを連れ去っていくものだから
- ガーフィールにとって、外の世界は「恐怖」そのものだったから
真実が明らかになり、フレデリカがガーフィールに、これからどうしたいのと聞きます。
ガーフィールは、「愛されたいたことを思い出させてくれたスバル達の求めることをしたい」と、変わることを受け入れます。
ガーフィールの大将
墓所の遺跡から出てきたガーフィールは、その場に合流していた「リューズ・デルマ」とシーマの元に向かい、手を取り合います。
そして、全員に向け、清々しい表情で、自分の過去に区切りをつけてきたと話しました。
スバルに対しては、恥ずかしそうにしながらも、一言だけお礼を告げ、そしてスバルのことを「大将」と呼びます。
困惑するスバルでしたが、ラムからガーフィールは14歳で、スバルの方が年上なのだからドンと構えなさいと言われます。
スバルはガーフィールが中二だったことに驚きました。
エミリアと恋文
エミリアが、覚悟が鈍らないうちに試練に挑むと決めます。
そして、遺跡の中に入る前に「墓所の中でのキス」のことを持ち出して、聖域が終わったら、ゆっくりたくさん話し合いをしましょうねと、二人して顔を真っ赤にして相談します。
これまでにない余裕と覚悟を感じさせながら、エミリアは墓所の遺跡の中に入って行きました。
そこに、ガーフィールが「大将」とスバルを呼び、謝らないといけないことがあると告白します。
墓所の遺跡の一番奥の石室の部屋で、スバルの恋文を見てしまったと告解します。
スバルは、エミリアのためだけに書いた「恋文」を他人に見られてしまったことに、恥ずかしさに悶え、顔を覆い、倒れこんでしまいました。
エミリアと「らぶれたー」
エミリアが、遺跡の墓所の一番奥の部屋、石室に入ると、思わず「バカ」とスバルに向けて言ってしまいます。
- 壁の四方には、「パックの絵」と「イ文字で刻まれた応援」が刻まれている
- エミリアとの約束を破ったのは、この「らぶれたー」を刻むためだった
最も辛い過去と向き合う前にも関わらず、エミリアは柔らかな親愛の表情で、安堵の心で、慈しむように壁に刻まれた文字をなぞっています。
意識が混濁し、試練の世界に誘われる瞬間でさえ、エミリアの表情は柔らかなものでした。
エミリアとエキドナ
エミリアは、自分の故郷であるエリオール大森林の中で目を覚まします。
記憶に残る雪景色にはまだなっておらず、そこに至る過程こそが、エミリアの心の深いトラウマでした。
木陰に佇んでいたエキドナが、エミリアの前に姿を現しました。
- エキドナが、悪意と敵意でエミリアに対して侮蔑の言葉を投げかける
- これまでのエミリアは、この言葉から徐々に精神が磨耗していった
- 今回のエミリアには、信じてくれるスバルを信じられる理由があり、全く怯まない
そして、スバルの決めポーズである、指を天に向ける姿を真似して、名乗ります。
私の名前はただのエミリア。エルオール大森林で生まれた、氷結の魔女。
同じ魔女の悪意になんて屈してあげない。私、面倒臭い女だもの
リゼロ原作小説13巻8章の考察、ネタバレ解説
フレデリカが夢の世界でガーフィールに話しかけられた理由
ガーフィールの試練の世界で、フレデリカがガーフィールに対して話しかけてきました。
試練の世界は、対象者の記憶から構成した虚構世界であり、エキドナはこの世界に干渉することができます。
この時、フレデリカの中にはエキドナが入っており、ガーフィールに過去を乗り越えさせるためのアドバイスを送っていたのでした。
そのため、幼いフレデリカが知らないことさえも口にし、ガーフィールの背中を押すことができたのです。
リゼロ原作小説第13巻のストーリーの流れ
- サテラの二重人格が明らかになる
- サテラの祈りがスバルに届き、スバルが自分も大切にするようになる
- スバルはサテラに「必ず救ってみせる」と話す
- パトラッシュ・オットーの愛情・友情に涙する
- 墓所の試練に挑む資格が失われる
- ロズワールが屋敷襲撃の指示をした人間だと判明
- 月夜の下でエミリアと会い「見守っていて」とお願いされる
- オットーに自分に相談しろと怒られる
- ロズワールとの賭けが成立する
- 4人のリューズの秘密が明らかになる
- エミリアが過去、年齢をスバルに話す
- パックがエミリアとの契約を破棄する
- 「リューズ・シーマ」がスバルの瘴気をガーフィールに教えたと判明
- エミリアとスバルが朝まで手を握っている約束をする
- エミリアが目を覚ますとスバルの姿がなく、墓所の遺跡に逃げ込む
- ガーフィールとオットーの戦い(クレマルディの森攻防戦)
- ガーフィールとラム・オットーの戦い
- 遺跡の中でスバルとエミリアがぶつかり合う
- 遺跡の中でスバルとエミリアがキスをし、エミリアがスバルを信じる
- ガーフィール vs スバル(シャマク、パック、見えざる手、パトラッシュ)
- ガーフィールが墓所の試練に挑み、過去を克服する
- ガーフィールがスバルを「大将」と呼ぶようになる
- エミリアが墓所の中でスバルの「らぶれたー」を読む
- 試練の世界でエキドナと会い、エミリアが名乗りを上げる
続きの14巻のあらすじ・ネタバレ解説はこちら
本ページの情報は2021年03月05日時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。