Re:ゼロから始める異世界生活は、「小説家になろう」で2012年4月より連載されている作品です。
凡人主人公である「菜月昴」が、一つだけ授かったループの権能を用いて、厳しい異世界を生き抜いていく物語となっており、書籍化、コミック化、映画化、アニメ化、ゲーム化と、なろう発の代表的な作品として、非常に多くのファンに愛されています。
本記事では、書籍化して出版されている原作小説1巻のあらすじ解説をご紹介していきます。
考察や感想、ネタバレが多分に含みますので、あまり詳しく内容を知りたくないという方は、ページを閉じて頂くことをおすすめします。
リゼロ原作小説1巻1章「始まりの終わり」のあらすじネタバレ
菜月昴(ナツキ・スバル)は、不登校気味の高校三年生。
夜中にコンビニに買い物に出かけたところ、一切前触れもなく、異世界転生してしまいます。
エルフや獣人が行き交う中世ヨーロッパに近い街並みの大通りに転生させられ、近くの果物屋に話を聞いて、言語が通じることは確かめられましたが、通貨や文字は異なっており、これからどうするかと途方に暮れています。
- ケータイ
- 財布
- カップラーメン
- スナック菓子
- ジャージ・スニーカー
現実世界では何でもないものも、中世ヨーロッパ時代に近いリゼロの世界では、大変な貴重品として扱われます。第1章でも、スバルの所持品が大活躍していきます。
スバルが思案を重ねていると、突然路地裏に引きずり込まれ、若い男の三人組に囲まれます。
スバル vs 若い男の三人組
身長が大中小と綺麗に分かれている若い男の三人組に対し、スバルは異世界転生もののお約束「主人公無双」を信じ、三人組と対峙しました。
スバルは不登校の有り余った時間で体を無意味に鍛えていたので、一般人よりも多少力があります。
しかし、中サイズの身長の男が隠し持っていた武器を出したところ、スバルは即座に態度を変えます。
大小サイズのチンピラも復活し、スバルはなす術もない状態になってしまいました。
金髪の美少女が走り抜けていく
スバルが現実逃避をしかけた時、金髪のセミロングの美少女が路地裏に走り込んできます。
スバルは、自分を助けてくれる異世界ヒロインの登場を期待しますが、少女は足を止めずに「強く生きろよ」と言い残し、そのまま風のように去っていきます。
路地裏の奥は行き止まりでしたが、立て掛けてあった板を台に、身軽に壁を登って姿を向こう側に消します。
金髪の美少女が路地裏に走りこんできた理由は、次に現れる人物によって明かされます。
銀髪の美少女 vs チンピラ三人組
スバルが自分の無力さに沈む中、今度は銀髪の美少女が路地裏に現れて言いました。
そこまでよ、悪党。
スバルは、その美少女のあまりの美しさに目を奪われ、時が止まるような運命を感じます。
しかし、銀髪の美少女と若い男の三人組の間の会話は噛み合いません。
- 銀髪の美少女:あれは大切なものだから、盗ったものを返して。今なら許してあげる
- 若い男の三人組:自分達ではない。恐らく先程走り抜けていった金髪の少女
銀髪の美少女は、自分の勘違いと分かって路地裏から外に出ようとしますが、スバルの状況を見て、「見過ごせる状況じゃないの」と言い、若い男の三人組に対して氷魔法を行使します。
大中サイズの男はまだ立ち向かう意思を見せますが、美少女の手の上に喋る猫が現れると、「精霊術師か」と顔を青くして、仲間を拾って逃げていきました。
銀髪の美少女の警戒と質問
銀髪の美少女は、スバルに対しても警戒心を持ったまま、「徽章」を盗んだ子を知っているでしょ?と質問します。
スバルは全く覚えがないと答えると、素の表情を出して慌てて、「パック」と呼ばれた精霊の猫にどうしようと相談します。
パックは、金髪の美少女はすごく逃げ足が早かったから、多分「加護」を持っている。早く追いかけた方がいいとアドバイスをしました。
スバルは、体を起こして、助けてくれただけで十分と答え、早く追いかけた方が良いと言いますが、その場で気を失ってしまいました。
- ピンバッジのようなもの
- 銀髪の美少女は、大切な徽章を盗まれて金髪の美少女を追いかけていました
スバルは、銀髪の美少女を一目見たときから、意識を失うまでの間、全ての表情に対して可愛いと考えています。
不器用な銀髪の美少女に惹かれるスバル
気を失ったスバルが目を覚ますと、巨大化したパックの膝枕で寝かせられており、モフモフの気持ち良さを堪能します。
スバルは銀髪の美少女に、金髪の少女を追っていたのに、自分の回復のために足を止めてくれたことに感謝します。
しかし、銀髪の美少女は、これは自分のためだと説明します。
- スバルに、もう一度「徽章」について知っているでしょ?と聞く
- スバルは気を失う前に答えたのと同様に、知らないと答える
- 銀髪の美少女は「何も知らない」と言う情報を教えてくれた。それで治療はチャラと発言する
スバルに恩に着せぬ伝え方をして、銀髪の美少女はその場を去ろうとします。
パックは、「素直じゃないんだよ、うちの子」と、お茶目な顔でスバルに声をかけました。
銀髪の美少女の態度がおかしいのは、徽章に関するトラブルに人を巻き込みたくないこと、人と関係を持つことに対する恐怖心の二つの面が原因として考えられます。この辺りのお話は、物語が進むにつれて明かされていきます。
損するばかりの生き方をする銀髪の美少女に対して、スバルは力になりたいと思い、「徽章探し」の手伝いを申し出ます。
銀髪の美少女は戸惑いますが、パックはスバルの提案を素直に受け入れても良いとアドバイスします。
- スバルから悪意は感じられない
- 夜になったらパックは手を貸せなくなる
パックは精霊で、表に顕現しているだけでマナを消費してしまう。そのため、夜になると結晶石に戻ってマナを回復させる必要がある。理想は9時から5時
銀髪の美少女は、だいぶ悩んだ後に、何のお礼もできないからねと念押しして、スバルの協力を受け入れました。
徽章の手がかりを探す
小一時間、スバルを中心に徽章探しが行われましたが、捜索は難航します。
- 三人とも土地勘がない
- スバルに至っては文字を読めない
そこで、銀髪の美少女が、契約している微精霊に徽章の心当たりを聞きます。
その神秘的な光景にスバルが無神経に近寄ると、微精霊は驚き、銀髪の美少女の前からも姿を消してしまいます。
- 精霊になる前の知恵がつきはじめた存在
- 時間を経て、力と自意識ができると精霊になる
- 微精霊でも力は強く、気軽に触れるのは危険
- パックだと2秒でスバルを撃退できる
いよいよ自分が徽章探しに迷惑しかかけていないと感じたスバルは、頭を働かせて、徽章探しの手がかりを掴みます。
- ここは王都でとても広い
- 金髪の少女の身なりから、良い暮らしはしていない
- スリで生計を立てている人がいるなら、貧民街のような場所があるはず
- 同時に盗んだものを換金する手段もあるはずだから、そこにいけば徽章が見つかる可能性が高い
銀髪の美少女もこの提案に賛同し、貧民街に詳しい人を探すために大通りに戻ろうとします。
三人は改めて自己紹介をすると、銀髪の美少女は自分の名前を「サテラ」と言いました。
それを聞いて、パックは「趣味が悪いよ」と返します。
パックの言葉の真意は、「サテラ」という人物が別の忌避するべき人物の名前だからです。銀髪の美少女が本名を明かさなかったのは、スバルに頭のおかしい奴だと思ってもらい、徽章探しに纏わるトラブルから、スバルを遠ざけようとする優しさからでした。
大通りで迷子の子供の母親探し
サテラは、大通りで迷子の女の子を発見し、徽章探しよりもその両親探しを優先しようとします。
しかし、女の子に声をかけても、知らない人に声をかけられた心細さから、女の子は今にも泣き出しそうな表情をしてしまいます。
そこに、スバルが現れて、財布の中に入っていたギザ十を使った手品を見せました。
手品に驚いた子供に、スバルはギザ十をプレゼントすると、宝物をみるかのように女の子は喜びます。
詳しい事情を聞き、スバルとサテラは女の子の両手をそれぞれ握り、はぐれたお母さんを探しにいきます。
銀髪の美少女がハーフエルフであることを打ち明ける
目立つスバルとサテラの容貌のおかげで、女の子の母親は簡単に見つかります。
スバルは話の流れから、自分とサテラは同い年くらいだろうと話しますが、サテラは「その予想は当てにならないと思う。私、ハーフエルフだから」と告げます。
スバルが「だから可愛いのか」と納得すると、サテラが驚き、パックがスバルに優しいキックをしました。
スバルがなぜ怒られたのかと不思議に思うと、パックは「その逆」だと答えました。
ハーフエルフであることは、銀髪の美少女の人生に重大な影響を及ぼしていることです。スバルが、自分に普通の女の子と接するように関わってくれるのを感じ、嬉しさや恥ずかしさを感じています。パックは、スバルを褒めるつもりでキックしています。
果物屋で貧民街の場所を教えてもらう
手がかりを探しに、サテラが徽章を盗まれた場所に戻ると、そこはスバルが転生してきた場所のすぐ近くでした。
スバルは、最初に色々と話を聞いた強面の果物屋に行くと、先程の迷子の女の子の父親が、果物屋の主人であることが分かります。
女の子は、お礼として赤い花を模した花飾りをサテラに上げると、サテラは極上の笑顔で女の子にお礼をいい、白いコートの胸の上につけます。
果物屋の主人は、スバルとサテラを恩人だと言い、貧民街の場所を丁寧に教えてくれました。
貧民街で捜索を開始
スバルが、貧民街には危険があることを聞かされ、衛兵に相談をして、人海戦術で徽章を探すことを提案します。
しかし、サテラは「衛兵に頼れない事情」があるからできない、と返します。
「衛兵に頼れない事情」は、徽章にまつわる事情です。
時間は夕暮れ時になっており、パックもあと一時間程度で自分は時間切れになると話します。
捜索は、土埃と汚れがついたボロボロの身なりのスバルに貧民街の住民が同情し、手がかりをどんどん教えてくれます。
しかし、決定的な手掛かりが見つかる前に、パックがマナ切れで結晶石に戻ります。
消える前に、銀髪の美少女の身を案じながら、いざとなったら「オド」を使ってでも、ボクを呼ぶんだよと忠告していました。
オドは、空気中に漂うマナとは違うものですが、マナと似た性質を持っているものです。詳しい紹介は2巻以降でされています。
盗んだ犯人の名前と盗品蔵の情報を入手
その後も捜索を続けていくと、スバルが重要な情報を聞き出すことに成功します。
金髪の少女の名前 | フェルト |
---|---|
徽章がおそらく持ち込まれた場所 | 盗品蔵 |
貧民街の住民によって盗まれた品物は、一度盗品蔵に集められる。その後、盗品蔵の主が市場などで換金する
夕日が沈む頃、二人は盗品蔵に到着します。
スバルは、ケータイが徽章との物々交換に使える可能性があることを考え、まずは自分が先に入ることを提案します。
スバルはサテラに断られると考えていましたが、意外にもサテラは、スバルを信じてみると託してくれました。
盗品街の中へ入るスバル
盗品蔵の中は暗く、サテラに灯となる「ラグマイト鉱石」を持たされます。
サテラは、何かあったらすぐに呼んでとスバルを送り出します。
また、「無事に徽章を取り戻せたら、ちゃんと謝るから」とスバルに言いました。
銀髪の美少女が謝ろうとしているのは、「サテラ」と偽名を名乗ったことです。この時点では、スバルは「サテラ」が偽名であることに気付いていません。
暗い盗品蔵を、スバルは灯りを頼りに進んでいきます。
すると、その先で倒れている禿頭の巨大な老人を発見してしまいました。
ああ、見つけてしまったのね。それじゃ仕方ない。ええ、仕方ないのよ
スバルが女性の声を聞いた次の瞬間、衝撃に体が弾かれ、スバルも横たわってしまいます。
衝撃音を聞いて、スバルを心配したサテラも盗品蔵の中に入ってきてしまい、サテラも同じように、スバルの身体の近くに倒れこみます。
スバルは倒れながら手を伸ばし、「俺が、必ず、お前を救ってみせる」と言いました。
リゼロ原作小説1巻1章の考察、ネタバレ解説
リゼロの物語が始まった原作小説1巻1章、冒頭部分とあって謎に包まれた言葉やキャラクターが多く登場しました。
この言葉ってどんな意味?このキャラはなぜ行動したの?と疑問に思われた方は、下記の考察・ネタバレ解説記事をチェックしてみてください。
リンガ屋は何者?
スバルが異世界転生してきた後、王都でリゼロ世界についてざっくり説明してくれたのがこの「リンガ屋」です。
リンガ屋は、いわゆるリンゴを売っている果物屋であり、最初はスバルがお客様だと思っていたため、質問に対しても丁寧に答えていました。
1章では何度も登場することになり、地味に登場回数が多いです。
スバルに絡んだチンピラ三人衆は今後も登場
ルグニカ王国の王都は、華やかで賑わいもありますが、治安が良い訳ではありません。
貴族は貴族街に住居を構え、街の入り口には衛兵詰所があって出入りを監視しているなど、貧富の差による治安の悪さが存在することが分かります。
スバルを襲った若い男の三人衆も貧民街で徒党を組んで生活しており、スバルの身に起きた出来事も、リゼロ世界では珍しいことではありません。
ただし、この三人衆は物語が進んでいくにつれ、名前が明らかになり、重要な役割も背負うようになります。登場シーンから覚えておくと、それぞれの人物の成長や心理的変化が分かりますのでおすすめです。
サテラが登場した時のスバルの心境
スバルは元の世界では、引きこもりの高校三年生をしており、世界に対して希望を失っている一面があります。
異世界転生をしてきたことで、序盤はハイテンションとなりますが、すぐに若い男の三人衆に捕まってしまい、リゼロ世界の厳しさを突きつけられました。
この時のスバルは、何も残すことができなかったことへの寂寥感が募っており、自らの生き方への後悔でいっぱいでした。そんな折、銀髪の美少女が現れ、自分が損をしてまでスバルを救ってくれます。
スバルは銀髪の美少女のことを「可愛い」と一目惚れしますが、まだ本当に恋をしてはおらず、絶望の淵から救ってくれたことへの感謝の方が大きいというのが、この時点での心境です。
「加護」って何?
パックが、金髪の美少女が「加護」を持っていると言及している通り、リゼロ世界には「加護」というものがあります。
加護は全ての者が持っている訳ではなく、持っている人物の方が少ないくらいです。また、後天的に身につけるものでもなく、「世界からの祝福」として生まれた時から授けられており、加護を持っている場合には、生後すぐに気付きます。
一人だけ例外はいますが、それが分かるのは第5章のことなので随分先です。
「精霊術師」と知ってチンピラ三人衆が逃げた理由
「精霊術師」は、術者と精霊の二つの存在が協力しながら戦うことができます。
術者が守りを担当し、精霊が攻めを担当するなど、隙のない戦術を展開することができるため、「戦場で精霊術師に出会ったら逃げろ」という鉄則があるほどです。
精霊術師になれる素質を持った者は少なく、また強い力を持った精霊も少ないので、銀髪の美少女は相当に力を持った人物であることが分かります。
サテラが徽章探しを衛兵に頼めない理由
サテラが徽章探しを衛兵に頼めない理由は、「失くしたことを知られてはいけない」からです。
徽章が何なのかは、1章の終わりで明らかになりますので、読み進めていきましょう。
「マナ」「オド」って何?
マナ、オドについては、詳しくは別記事で紹介したいと思います。
現時点では、マナは「大気中に満ちていて循環するもの」であり、オドは「体内にある有限なもの」と覚えておいてください。
パックは普段は溜め込んだマナを消費して顕現していますが、マナ切れとなったため、結晶石に戻ることとなります。
「オドを削ってでも」という発言は、本当のピンチになった時は、有限であるオドを消費してでも、自分を呼び出してくれというお願いになります。
リゼロ原作小説1巻2章「遅すぎる抗い」のあらすじネタバレ
スバルが気が付くと、異世界転生してきた場所である大通りの果物屋の前にいました。
恩人だと言ってくれた果物屋の主人は、親身な態度とは一変した冷たい態度に変わっており、スバルは態度の変化に困惑します。
スバルは一度冷静になって、状況の異常さを確認しました。
- 恩人扱いをしてくれた果物屋の主人の態度が冷たい
- 夜が昼になっている
- 体に全く傷がない
- ジャージの土埃や汚れも消えている
スバルはさらに混乱しますが、サテラのことを思い出し、自分が無事ならサテラもきっと無事だと考え、無事を確認するため急いで盗品蔵に向かいます。
スバルは2周目のループに入ったのですが、この時のスバルは、まだ自分の権能に気付いていません。
スバル vs チンピラ三人組、再び
スバルが盗品蔵へ向かう途中、路地で再び若い男の三人組に絡まれます。
スバルは、自分のことを覚えていないように振る舞う三人組を不思議がります、無駄な時間消費を回避するため、要求に応える姿勢を見せます。
しかし、スバルをおちょくる発言をしたため、スバルも要求に応じない姿勢を見せ、三人を撃退した後、急いで盗品蔵へと向かいました。
この戦いが、スバルの権能の強さを表した最初の戦いです。1周目では、スバルは武器を持っている中サイズの男の相手を最後にしたことで、武器を出されて降参することになりました。
2周目の今回は、中サイズの男が武器を持っていることを「スバルは知っている」ため、倒すための「最適な選択肢」を選ぶことができ、撃退に成功しています。
夕方の時刻に盗品蔵に到着
1周目の世界でサテラに見惚れて道順を覚えていなかったスバルは、盗品蔵に到着するまでに時間がかかり、時刻は既に「日が傾く夕暮れ」となっています。
勇気を出して、盗品蔵の扉を叩き続けると、中から巨大な禿頭の老人が出てきます。
- 身長が2mを超える巨大な体のハゲ頭
- 鍛え抜かれた体
- ボロの服
- 「合図」と「合言葉」はどうしたと怒る
- 誰の紹介で、どうやって辿り着いかのかと威嚇する
盗品蔵の蔵主は、盗品を管理する責任も負っているため、基本的には人に対して厳しい態度を取ります。今後、スバルとの関係も変わってきますが、現時点ではスバルは無礼に盗品蔵に訪れた怪しい人物であるため、スバルが恐怖するような威嚇をしてきました。
スバルが、盗品蔵の場所を教えてくれた貧民街の男の風貌を伝えると、態度を軟化させ、盗品蔵の中に招き入れてくれました。
盗品蔵の蔵主「ロム爺」と出会う
スバルが自分から名乗ると、盗品蔵の蔵主も自分のことを「ロム爺」と呼べと名乗ります。
扉での態度とは一転して、スバルに対しても柔らかい態度で接してくれています。
スバルは、ロム爺に3つの質問をしました。
最近死んだことない? | もちろんない |
---|---|
銀髪の少女を見てない? | ない。銀髪は「悪い意味」で目立つので、見たら覚えている |
宝石が埋め込まれてる徽章が持ち込まれてない? | ない。しかし、これから上物の持ち込みの約束があり、徽章である可能性はある |
持ち込む相手が「フェルト」であることを確認すると、スバルは幻ではなかったと安堵します。
- フェルトが盗品蔵に持ち込むものは「徽章」で確定
- 徽章があるということは、「サテラ」の存在も確定
ロム爺は、徽章が持ち込まれることと、スバルがそれを買い取れるかは別の話だと、喜ぶスバルを諭します。
そこで、スバルは「ケータイ」を取り出し、「万物の時間を凍結させる魔器」だと説明し、ロム爺を連続写真で撮影しました。
ロム爺は、スバルの持つケータイに驚き、これは「ミーティア」だと話します。
- リゼロ世界の魔法系アイテム
- 魔術師でなくても、ミーティアを使うことで魔法を使える
- 好事家も多く、希少価値の高いものは高額で取引される
そして、宝石の徽章よりも、断然ミーティアの方が、価値が高いと説明しました。
その後は、スバルのコンポタスナックを食べながら、ミーティアの話で盛り上がります。
スバルとフェルトの交渉
フェルトが到着すると、ロム爺はフェルトを、実の孫のように可愛がりながら接します。
フェルトはスバルを怪しみながらも、ロム爺から良い条件の交渉相手だと紹介されると、交渉の席についてくれます。
- ロム爺にミーティアの価値を聖金貨20枚以上の価値と鑑定してもらう
- 徽章の価値は金貨で3~5枚
- 聖金貨の価値は2枚の金貨と同程度
- スバルのミーティアは金貨で40枚程度で、徽章の10倍程度の価値がある
- フェルトの依頼主は聖金貨10枚を提示しているので、このままならスバルのミーティアが最も有利な条件
- フェルトにミーティアと徽章の交換を提案
フェルトは、スバルのミーティアにホクホク顔で喜びつつも、元の依頼主が、さらに条件を上げる可能性があるので、依頼主の到着を待つと話します。
ロム爺は、スバルの服装やミーティアを所持していることから、高貴な出であると推測しています。そして、事を荒げずに徽章を取り戻すように交渉していることに、ありがたいと感じています。
ロム爺がスバルに対して親切だったのは、高貴な身分の人物を敵に回したくなかったことと、フェルトにとって良い条件を持ってきてる交渉相手だったからでしょう。
フェルトの依頼主が盗品蔵に到着
フェルトの依頼主は「エルザ」と名乗り、条件交渉を提示したフェルトに「嫌いじゃない」と受け入れます。
エルザも、依頼主から上乗せ分を持たされていると話し、「聖金貨20枚」をテーブルに出しました。
ロム爺の裁定は、「聖金貨20枚以上」の価値があるミーティアに下りますが、エルザは「徽章が手元にある必要はない」と、横取りされたことに怒りを見せませんでした。
徽章が手元にある必要がないということは、「徽章がサテラの手元になければいい」ということになります。
そして、エルザに徽章をどうするのかと言われたスバルは、失言してしまいます。
- 「徽章」は元の持ち主に返す
- その発言は、徽章を盗んだフェルトと、盗むことを依頼したエルザの前では致命的な失言
次の瞬間、「関係者なのね」とエルザの冷たい声がしました。
VS エルザ戦
- スバルへの攻撃を、フェルトが間一髪で間に入って防ぐ
- ロム爺がエルザに攻撃を仕掛ける
- ロム爺は敗北
- フェルトが「風の加護」の高速な動きでエルザに挑むが敗北
- スバルも蹴りで一矢報いるが、敗北
スバルは、ロム爺、フェルトが敗れるのを、ただ見ているだけしかできなかった自分に、怒りを感じていました。
リゼロ原作小説1巻2章の考察、ネタバレ解説
スバルが一瞬で盗品蔵から果物屋の前に戻った理由
1章の最後では盗品蔵で倒れたスバルは、2章では果物屋の前に移動していました。夜が昼になっていたこともあり、スバルは激しく困惑します。
この事象は、スバルに与えられた「権能」によって引き起こされたものです。
スバルの持つ権能については、1章で明らかになりますので続きを読んでいきましょう。
ロム爺の「銀髪のハーフエルフは悪い意味で目立つ」発言の意味
ロム爺の上記の発言は、「銀髪のハーフエルフ」がかつてリゼロ世界において脅威となった過去があるからです。
そのため、銀髪の美少女は、周囲の蔑視に耐えながら生きてきており、だからこそスバルが銀髪のハーフエルフだと知っても「だから可愛いのか」としか反応しなかったことに対して、顔を赤らめて恥ずかしがっていたのでした。
「ミーティア」って何?
ミーティアは、魔法を使えない人でも使える、魔法のような効果を発揮するリゼロ世界の貴重な道具です。
厳密には「ケータイ」はミーティアではありませんが、現代日本より持ち込まれている技術なので、相当に価値が高い物になります。
リゼロ世界にはミーティアのコレクターがいるため、ロム爺による評価額も極めて高いものになりました。
エルザの目的は徽章じゃない?
エルザの目的は「徽章」そのものではなく、「徽章を銀髪の美少女の手元から奪うこと」です。
依頼主が誰であるのかは、第4章の聖域編で明らかになります。
依頼理由は結構ドン引きするものですので、それまでにリゼロ世界への耐性をつけておきましょう。
リゼロ原作小説1巻3章「終わりと始まり」あらすじネタバレ
スバルは気がつくと、再び大通りの果物屋の前にいました。
自分に起きた出来事に理解が追いつかないスバルは、混乱して果物屋の前に座り込んでしまいます。
サテラと再会!のはずが…
座り込んでいるスバルの目の前に、偶然サテラが通りかかります。
しかし、座り込むスバルを一瞥して、すぐに目線を元に戻します。
スバルは思わず「サテラ!」と叫んで呼び止めますが、サテラだけでなく、周囲も動きを止めてスバルに注目し、大通りに静寂が訪れました。
サテラは、なぜ私のことを「嫉妬の魔女」の名前で呼ぶのかと怒りました。
スバルがさらに混乱すると、そこにフェルトが現れ、銀髪の美少女から徽章を盗み、風の加護をまとった速さで逃走します。
銀髪の美少女もスバルには付き合っていられないと、フェルトの後を追いかけました。
スバルも、フェルト・銀髪の美少女の後を追いかけますが、すぐに二人を見失ってしまいます。
VS 若い男の三人組、三度目の遭遇
迷い込んだ路地裏で、スバルは若い男の三人組と3度目の遭遇を果たします。
あまりのしつこさに、スバルは三人組を大きい順に「トン・チン・カン」とそれぞれ名付けました。
早くフェルトと銀髪の美少女を追うため、スバルはトンチンカンの要求に応えようとしますが、ロム爺に食べられたはずのコンポタのスナック菓子が、封も開かれずにあることに気づきます。
そして、ここでスバルは自分が「ループ」している可能性に気付きました。
- 倒れた後、2回も果物屋の前で目が覚める
- ロム爺が生きている
- フェルトが徽章を盗む現場に何度も遭遇する
- 銀髪の美少女が自分のことを覚えていない
驚愕の事実に気付いたスバルは焦り、「ループ」の可能性を確かめる為に盗品蔵に向かおうとします。
しかし、すれ違いざまに「チン」の武器が不意にあたり、スバルは権能を発動してしまいました。
ループを確信するスバル
スバルが目を覚ますと、果物屋の主人がリンガを勧めてきます。
果物屋の主人に、自分と会うのは何度目かと聞くと、「初顔」だと答えます。
全ての疑念が答えに到達し、スバルは、自分が「ループ」していることを確信しました。
リゼロ原作小説1巻3章の考察、ネタバレ解説
スバルの「権能」とは?
スバルの「ループ」は「権能」と呼ばれるものです。
加護よりも強力なものであり、スバルが異世界転生してきた際に付与されたものと考えられています。
なぜこの権能がスバルに付与されたのかは、物語の根幹となるため、まだ正体は明らかにされていません。
「誰が」「何のために」「いつ」「どこで」「どんな方法で」この権能をスバルに与えたのか、予想しながら読んでいくと楽しめます。
「嫉妬の魔女」とは?
3章ではついに「嫉妬の魔女」という言葉が現れ、世界を脅かした人物の名前が「サテラ」であることが判明しました。
サテラと銀髪の美少女の関係も、物語の根幹に触れる部分になります。
サテラがどのような人物であったかは、物語が進むにつれて少しずつ明らかになります。
スバルはうっかりしすぎ?
スバルはチンピラ三人組を「トンチンカン」と名付けました。このうち、チンによって二回権能を発動させられており、スバルのうっかりしすぎな感が否めません。
しかし、現代社会とは身の回りにあるリスクの度合いが異なるため、リゼロ世界で生きることの厳しさを示唆していると受け取った方が良いでしょう。
リゼロ原作小説1巻4章「四度目の正直」あらすじネタバレ
自分がループしていることを確信したスバルは、与えられた選択肢を検討します。
現代知識を駆使してウハウハ!異世界で大金持ちになってやりたい放題!
銀髪の美少女に助けられたことは、既にスバルの記憶の中にしかなく、返すことのできない恩になっていました。
そのため、それらを忘れてウハウハライフを送るというのも、スバルにとっては一つの選択肢でした。
スバルの行動理由はスバルの中にしかない、というのは「他者から理解を得られない」という点で今後のストーリーに重要な影響を与えます。
しかし、ループにはパターンがあり、自分が介入して動かなければ、銀髪の美少女やフェルト、ロム爺は、エルザによって倒されることに気付きます。
特に、銀髪の美少女が自分を忘れていようとも、彼女の力になりたいと望むスバルは、三人を助けるために動くことを決めました。
スバルのトン・チン・カン攻略方法
銀髪の美少女の捜索を開始したスバルは、路地裏でトンチンカンと遭遇します。
前のループの最後に聞いた言葉をヒントに、「衛兵さ〜ん、助けて〜!!」と全力で叫びます。
そこに現れたのが、「剣聖」ラインハルトでした。
- 燃えるような赤い髪
- 竜の爪の紋章が刻まれた騎士剣を所持
- 名前が知れ渡っている
- イケメン
- 家柄もよく(剣聖の一族)、性格も良い
トンチンカンは、ラインハルトの姿を見てすぐに逃走します。
スバルは、ラインハルトの完璧さに若干嫉妬しつつ、お礼を告げ、銀髪の美少女を探しに大通りに戻ります。
この時点で、ラインハルトは親切には接していますが、まだスバルのことを信頼していません。怪しい風貌、白いローブを着た銀髪の女の子を探していることなど、警戒するべき点が多くあるためです。
スバルと別れた後も、ラインハルトはスバルと盗品蔵のことを調べるために、貧民街に足を踏み入れていました。
「死に戻り」に対するスバルの姿勢
大通りに戻ると、既にフェルトによる徽章盗難が発生した後でした。
スバルはループの特性を活用し、今回は情報収集のために捨てることも考えますが、回数制限がある可能性も考え、できるだけのことをすると決めます。
結局は、生ある限りは精一杯に足掻くしかない。当たり前だけどな
スバルの「ループ」の使い方に関する姿勢は、今後物語が進むにつれてどんどん変化していきます。現時点では、ループがあろうとも、今の生を精一杯生きることに目を向けています。
スバルは、「盗品蔵」へ向かうのは早ければ2周目、遅ければ1周目と同じ結果になると考えます。
そのため、「フェルトのねぐら」へ向かい、盗品蔵に入らずに、フェルトに徽章とケータイを交換してもらおうと考えました。
「フェルトのねぐら」に到着
貧民街にあるフェルトのねぐらは本当に小さく、フェルトの生活の厳しさが表れていました。
スバルはそこでフェルトと再会し、徽章とミーティアの交換を提案します。
フェルトは「聖金貨20枚以上の価値」のものと交換と言われ、内心とても喜んでいるものの、ミーティアの価値を確かめる必要があるため、結局、二人で盗品蔵のロム爺の元に向かいます。
- フェルトは貧民街から抜け出すことが目標で、お金にこだわっている
- 聖金貨20枚あれば、フェルト1人だけならそれも可能
- フェルトもロム爺を家族同然に考えており、ロム爺と一緒に貧民街を抜け出そうと考えている
スバルは、フェルトとロム爺が相思相愛の関係だと知って、内心とても嬉しくなりました。
また、エルザが盗品蔵に到着する前に、ロム爺にミーティアの価値を確かめてもらい、その場を離れたかったスバルは、フェルトを急がせて盗品蔵へ向かいます。
フェルトは銀髪の美少女への対策として、貧民街の住民に妨害するようお金を渡していました。しかし、スバルが急がせたことにより、その妨害工作は今周回では十分にできませんでした。
盗品蔵でフェルトと二度目の交渉
盗品蔵に到着したスバルは、急いでロム爺にケータイの価値を鑑定してもらい、「聖金貨20枚以上」という価値を保証してもらいました。
スバルは、急いで交渉成立とし、フェルトとロム爺を盗品蔵の外に連れ出そうとします。
しかし、急いでいることが、逆にフェルトに不信感を持たれてしまう原因となってしまいます。
- スバルが、やけに早く交渉を終えようとしている
- ミーティアの価値も高く、スバルはむざむざ損しようとしているのも怪しい
- 実は、徽章にはもっと高い価値があるのではないか
結局フェルトは、元の依頼主であるエルザとも交渉をしてから判断すると決めます。
そこに、盗品蔵の扉がノックされる音が響きます。
スバルは「開けるな!」と忠告しますが、既にフェルトが扉の閂を抜いてしまったところでした。
しかし、現れたのはエルザではなく、スバルが探していた銀髪の美少女でした。
スバルとの遭遇がなかったこと、貧民街の妨害工作がなったこと、この2点が主な原因となって、4周目の世界では、銀髪の美少女がエルザよりも早く盗品蔵に到着します。
リゼロ原作小説1巻4章の考察、ネタバレ解説
ラインハルトは非番なのに何をしていた?
ラインハルトは、スバルに対して「今日は非番」と説明しており、恐らくこれは事実です。
非番にも関わらず、近衛騎士の制服をかっちり着ているのも、ラインハルトの性格上、不自然ではありません。
しかし、ラインハルトは無目的に散歩をしていたのではなく、ある目的のために動いており、それは「銀髪の美少女が衛兵に頼れない理由」と関わりがあります。
ラインハルトの目的は、1巻ラストで明らかになりますので、読み進めましょう。
スバルの行動理由への共感の欠陥
今回の章では、「スバルの行動理由に周囲は共感することができない」ことが描かれました。
スバルは全力で銀髪の美少女やフェルト、ロム爺を助けようと動きますが、その行動理由はスバル以外の人物の記憶には残っておらず、「なぜこんなに助けてもらえるのか分からない」状態を与えることになります。
スバルは忘れられる孤独をこれから何度も味わうことになり、共感を得られないことで信頼を得にくいという問題ともぶつかっていきます。
「ループ」の権能の回数制限はある?
スバルの権能の回数制限については現時点でわかっておらず、今後暫くはスバルを大いに迷わせる問題になります。
回数制限への仮説については、第4章の「聖域編」である人物の口から語られます。
既にアニメ2期でも放映されている部分となりますので、気になる方はチェックしてみてください。
フェルトはすごく良い子
フェルトは、貧民街で幼い頃から育っており、世界の厳しさを身を持って知っている人物です。
そのため、綺麗事は決して吐かず、人を容易に信用することもありません。
ただし、根はとても良い子であり、家族同然に育ててくれたロム爺を本当の家族のように想っていたり、スバルがエルザに攻撃を仕掛けられた時もこれを防いでいます。
フェルトが「良い子」であることは微妙に伏線でもあり、第三章で回収されますので、楽しみにしておきましょう。
銀髪の美少女がエルザより速く盗品蔵に到着できた理由
銀髪の美少女がエルザよりも速く盗品蔵に到着できたのは、次の理由からです。
- スバルとの道草がなかった
- フェルトが妨害工作を仕掛けられなかった
到着時間が早かったということは、精霊パックがまだ顕現できる状態であることを意味しています。
これは状況の大きな変化であり、これまでの盗品蔵での出来事を大きく変えるきっかけとなります。
続きを読んでいきましょう!
リゼロ原作小説1巻5章「ゼロから始まる異世界生活」あらすじネタバレ
盗品蔵に入った銀髪の美少女は、氷魔法を顕現し、三人の動きを封じます。
「徽章」の返還を求める銀髪の美少女に対して、ロム爺も動けないと話し、「魔法使いなら戦うが、エルフはマズイ」と話し、エルフに対して畏敬の眼差しを向けます。
ロム爺は、盗品蔵の蔵主になる前は、ルグニカ王国で発生していた大規模な内戦に参戦していました。エルフに対して畏敬の念を持っているのは、この時の出来事が影響しています。
銀髪の美少女は、正確には「ハーフエルフ」だと答えると、フェルトとロム爺は大きく身じろぎしますが、「他人の空似よ」と二人の疑惑を否定します。
1周目でハーフエルフと打ち明けて、スバルの反応が変わらなかったのを銀髪の美少女とパックは喜んでいました。ここでのフェルトやロム爺のような反応が、通常のハーフエルフに対する反応であり、その反応に銀髪の美少女はずっと悲しさを覚えていました。
エルザ VS 銀髪の美少女&パック
いつの間にか、エルザが銀髪の美少女の背後に忍び寄っており、スバルがその存在に気付きます。
スバルはパックの名前を叫び、パックの魔法防壁によって、間一髪のところで銀髪の美少女を守ることができました。
精霊術師である銀髪の美少女は、精霊であるパックと協力して、常に2対1で有利に戦況を進めていくことができます。
二度、エルザを追い込みますが、どちらも撃退には届きません。
- 1度目:エルザの外蓑は魔法を一度だけ無効化でき、完璧に決まったと思った攻撃から無傷で生還
- 2度目:エルザの足元を凍らせ、氷柱を放つが、エルザがこれを脱出
パック曰く、「不憫なくらい強い」と、人間としては圧倒的な戦闘技術を有していることがわかります。
パックは途中でマナ切れとなり、結晶石に戻ってしまいました。
エルザ VS 銀髪の美少女・ロム爺・フェルト・スバル
パックが結晶石に戻った後、状況はエルザの優勢となります。
その姿を見ていたロム爺・フェルト・スバルも加勢し、盗品蔵での戦闘が進んでいきます。
- ロム爺、フェルト、スバルが参戦
- ロム爺が気絶
- フェルトの危機をスバルが救う
- スバルが隙を作り、フェルトが盗品蔵を脱出
スバルは2周目の世界でロム爺、フェルトが、エルザによって撃退されるのをただ見ていることしかできず、そのことに怒りを感じていました。
2周目でスバルを守ってくれたフェルトを、4周目でスバルは守ることができます。
スバルは、フェルトに盗品蔵の外に逃げるよう話し、勇気を振り絞ってエルザから隙を作り、フェルトを逃走させることに成功します。
エルザ VS 銀髪の美少女・スバル
フェルトが脱出した後は、さらにジリ貧となっていきます。
銀髪の美少女の氷魔法で作られた氷の防壁に守られながら、スバルは一撃離脱を繰り返します。
しかし、結局スバルはエルザに捕まってしまいます。
圧倒的な力の差があるエルザと短時間でも均衡できたのは、エルザがパックの再出現を警戒していたからです。
エルザ VS ラインハルト
スバルのピンチにラインハルトが登場し、「エルザVSラインハルト」の人間頂上決戦のような戦いが繰り広げられます。
銀髪の美少女は、意識を失っているロム爺を回復魔法で治癒していきますが、ラインハルトはその治癒が完了するまでは、加減をしてエルザと戦います。
ラインハルトが本気を出すと、大気中のマナ全てがラインハルトの方へ向かってしまいます。そうなると、魔法や精霊魔法は使えなくなり、銀髪の美少女の治療も中断することになってしまうため、ラインハルトは治癒が完了するのを待っています。
治療が完了すると、スバルが合図し、ラインハルトは「世界ごと斬るような斬撃」を出します。
その攻撃は、次元を引き裂き、盗品蔵をまるごと崩壊させました。
この時、ラインハルトが使っていた剣は、盗品蔵に落ちていた剣です。腰に差している「龍剣」は、抜くべき時にしか抜くことができない、という条件が付いています。
エルザ VS スバル
エルザの姿が消えたことで、全員が決着を迎えたと考えます。
そこに、ラインハルトを呼んできたフェルトが、気まづそうに姿を現しました。
全員の意識がそちらに向くと、その隙を見て、瓦礫の下に隠れていたエルザが、銀髪の美少女に向かって走り出しました。
スバルは自分しか対処できないことを悟り、近くにあったロム爺の棍棒を広い、銀髪の美少女を庇って、エルザの攻撃を棍棒で防ぎます。
エルザの本気の一撃にスバルは吹っ飛びますが、その間にラインハルトが距離を詰めて、今度こそ本当にエルザは退散しました。
銀髪の美少女の名前
スバルは、自分は君の命の恩人だから恩返しがあってもいいと、強欲な表現で銀髪の美少女に迫ります。
そして、君の名前を教えて欲しいと言います。
銀髪の美少女はふふっと笑い、
私の名前はエミリア。ただのエミリアよ。ありがとう、スバル
と本当に素敵な笑顔で本当の名前を教えてくれました。
ラインハルトがロム爺の棍棒を拾い上げると、真っ二つに割れてしまいます。
スバルは横たわり、エミリアが泣きながら心配しますが、スバルはエミリアの泣き顔を見て、泣き顔も可愛いなと思いながら、意識を失いました。
リゼロ原作小説1巻5章の考察、ネタバレ解説
エルザの異常な強さの秘密
エルザは戦闘シーンで魔法を使っている描写はなく、優れた戦闘技術と身体能力のみで、パックが驚くような強さを見せていました。
しかし、純粋に鍛え上げたというだけでは、パック&エミリアのコンビと対等に戦うことは難しいでしょう。
エルザの戦闘能力の高さに関しては、四章「聖域編」の終盤で少し触れられることになります。
ラインハルトの異常性
ラインハルトが本気を出すと、大気中のマナが全てラインハルトの方へ向いてしまうという「異常性」が描かれました。
マナは世界を循環するものであるため、意識というものはありません。それにも関わらず、マナがラインハルトを「特別扱い」することには何らかの意味があります。
異常性については第五章の「水門都市プリステラ」でベアトリスが言及している箇所があります。
リゼロ世界の「大規模な内戦」とは?
ロム爺が言及していた「大規模な内戦」は、ルグニカ王国における「亜人戦争」です。
現在のルグニカ王都は、人と亜人など様々な人種が自由に行き来し、かなりの賑わいを見せています。しかし、ついほんの前までは「亜人戦争」という内戦が繰り広げられ、人と亜人が激しく激突していました。
亜人戦争については、短編集2冊分で丸々語られている他、コミカライズもされていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
エルザに外套を与えた人物は誰か?
エルザは「魔法を1度だけ無効化できる外套」を羽織っており、そのためにパックの攻撃から無傷で逃れることができました。
しかし、戦闘中にエルザが魔法を使った形跡はなく、外套は高度な魔術が必要と考えられることから、外套はエルザが作ったものではなく、もらったものである可能性が高いです。
エルザがエミリア&パックと対峙することを想定して、徽章の依頼と同時に外套を渡した可能性が高く、依頼主は相当魔力が高いか、外套を入手できるだけの莫大な経済力を持っていることでしょう。
エミリアの名前が明らかに!
銀髪の美少女の名前が「エミリア」であるとついに明らかになりました!
エミリアはリゼロのメインヒロインであり、今後もずっと作品に登場し続ける主要キャラクターです。
スバルと出会うまでのエミリアの日々に関しては、映画「氷結の絆」で描かれていますので、お時間のある時にでもチェックしてみてくださいね!
リゼロ原作小説1巻エピローグ「お月様が見ている」あらすじネタバレ
エミリアの回復魔法によってスバルの怪我は峠を越しましましたが、事情を聞くためにも、スバルはエミリアの屋敷に連れ帰られることになりました。
また、フェルトの赤い瞳を見たラインハルトは空気を変え、フェルトを自分の屋敷に連れ帰ることになります。
ラインハルトは、上空の月を見ながら、落ち着いて月を見れるのは今日で最後になるかもしれないなと感じていました。
リゼロ原作小説1巻のストーリーの流れ
- スバルが異世界転生してくる
- 路地裏で若い男の三人衆に絡まれる
- フェルトがスバルを素通りする
- エミリアがスバルを助ける
- スバルがエミリアの徽章探しを手伝うことにする
- 大通りで迷子の女の子の母親探しをする
- 果物屋の主人に貧民街の場所を教えてもらう
- 貧民街でパックがマナ切れで結晶石に戻る
- 盗品蔵の中でスバルがエルザに襲われる
- エミリアも盗品蔵の中に入りエルザに襲われる
- 果物屋の前でスバルが目覚める
- 路地でトンチンカンを撃退
- 盗品蔵でロム爺と出会う
- フェルトと交渉
- エルザが盗品蔵に到着
- エルザにロム爺、フェルト、スバルが敗れる
- 果物屋の前でスバルが目覚める
- エミリアに再会するが、サテラと呼んで怒られる
- エミリアの徽章をフェルトが盗んで逃走
- スバルも二人を追うが、迷い込んでトンチンカンと遭遇
- チンに敗れる
- 果物屋の前でスバルが目覚め、死に戻りを確信
- トンチンカンと遭遇するが、助けを呼んで「ラインハルト」と出会う
- 貧民街の「フェルトのねぐら」でフェルトと交渉
- 盗品蔵でロム爺と再会
- 盗品蔵にエミリアが到着
- 盗品蔵にエルザが到着
- エルザ vs エミリア&パック
- エルザ vs エミリア・ロム爺・フェルト・スバル
- エルザ vs エミリア・スバル
- エルザ vs ラインハルト
- エルザ vs スバル
- ラインハルトがフェルトを連れ帰る
- エミリアがスバルを連れ帰る
続きの第二巻のあらすじ・ネタバレ解説はこちらです。
本ページの情報は2021年02月17日時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。