「リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)」原作小説5巻を、ネタバレありであらすじ解説・考察をしていきます。
第4巻では、王選がいよいよ開始となり、エミリアを含む5人の王候補が明らかになりました。
一方で、スバルはエミリアとの約束を悉く破り、王都の一室でエミリアと決別してしまいます。
クルシュ邸でフェリスの治療を受けることになるスバルですが、立ち直り、エミリアと仲直りすることはできるのでしょうか!?
第4巻のあらすじ・ネタバレ解説はこちら
リゼロ原作小説5巻1章「腐敗する精神」あらすじネタバレ
エミリア・ロズワールがお屋敷に戻った後、スバルはクルシュ邸で生活をしていました。
フェリスにゲートの治療をしてもらいながら、隙間時間にヴィルヘルムに剣の指導をしてもらっています。
ヴィルヘルムの剣の指導の後は、世話係として自分と一緒に残っているレムの膝枕に甘え、のんびりして、考えたくないことを考えようにし、スバルは順調に腐っていっていました。
ラインハルトの訪問
クルシュ邸にお世話になり始めてすぐ、ラインハルトがスバルを訪問します。
- ラインハルトがクルシュ邸に訪問
- スバルに、ユリウスとの模擬戦を止められなかったことを謝罪
- 二人の決闘を「何の意味もない決闘」と表現する
スバルは、引くことのできない意地でユリウスと戦っていました。
それを、ラインハルトに正論で切り捨てられてしまったことで、スバルはその日のラインハルトとの会話を、強制的にそこで切り上げます。
プリシラが歪な人柄とラインハルトを称していたように、ラインハルトは弱者の感情が理解できない部分があるのかもしれません。
王選開始が開示される
レムと果物屋のカドモンに行くと、街にも王選開始の看板が立てられ、大通りは大きな賑わいを見せていました。
カドモンは、街の評判をスバルに教えてくれます。
- 本命はクルシュ、対抗馬はアナスタシア
- プリシラ、フェルト、エミリアは初めて聞く名前
- ハーフエルフの半魔が候補にいることを、お偉いさんは頭がおかしいと表現する
クルシュは、17歳の時に領内に侵入してきた魔獣を、父の代わりに部下を指揮して撃退しています。その活躍によって、父親から家督が譲られ、若い公爵家当主となったのでした。
この話は民衆の間でも語り草となっており、それが本命として推されている理由の一つとなっています。
エミリアに対するカドモンの言葉に、スバルは怒りますが、カドモンはそれが一般的な感想だと諭します。
店番をしていたレムの元に戻ると、レムが大量のリンガを売りさばいており、カドモンが驚きます。
カドモンのリンガが売れないのは、やっぱり顔の怖さからでした。。。
クルシュ邸でフェリスの治療を受けるスバル
王都の中心から戻ると、スバルは自室でフェリスの治療を受けます。
しかし、治療中にレムが突然怒り、フェリスからスバルを取り上げてしまいます。
- フェリスの治療は体内のマナに干渉する
- マナに干渉を許している間は、その相手の言うことを受け入れやすくなる
- フェリスは、スバルに何もかも諦めて自堕落に過ごせばいいと話す
- レムは洗脳はやめてくださいとスバルを取り上げる
フェリスは降参しますが、悪意を持って言っている訳ではないとレムに告げ、レムも分かっていますと零します。
フェリスは、かつては剣の腕も鍛えようとして悩みましたが、自分の魔法の素質に気付き、今は、剣は諦めて自分にできる水魔法でクルシュに貢献しています。
スバルの、自分にできもしないことに意地をはる姿勢を見て、同じ悩みを経験した者からのアドバイスとして、諦めればいいと話していると考えられます。
クルシュとの晩酌
治療を終えたスバルは、私服姿のクルシュに声をかけられ、晩酌に付き合うことになりました。
クルシュは情報を聞き出そうとしているのではないと話し、楽しそうに会話をします。
- クルシュ邸に王選関係で人の出入りが激しくなっている
- ヴィルヘルムがクルシュに仕えている理由とも関係する
- 英雄譚となっているクルシュの初陣を、クルシュは恥だと感じている
- 縁談が増えたと言う冗談でスバルを焦らせる
そこに仕事を終えたフェリスが戻ってきて、クルシュと仲良さそうにしているスバルに嫉妬します。
しかし、スバルは、フェリスとクルシュの揺るぎない信頼関係に羨望の眼差しを向けます。
すると、クルシュは「通過儀礼だ」とアドバイスします。
フェリスも、今のスバルの迷いようを見て、「自分にできることで尽くすしかない」と助言します。
スバルは、自分だけの「ループ」の力で、エミリアに尽くそうと考えます。そして、きっかけとなることが起きるのを待ち望むようになりました。
しかし、権能だけでは、これから起こる出来事を乗り越えていくことはできません。それをスバルが学んでいくのが、第三章のストーリーの根幹のように思えます。
リゼロ原作小説5巻1章の考察、ネタバレ解説
ラインハルトがスバルの想いを分からない理由
スバルがユリウスに挑んだ理由を、ラインハルトは理解することが全くできませんでした。
人の感情に無頓着な一面があり、この後ラインハルトは屋敷でフェルトにこのことで怒られてしまいます。
温かみのある人間である一方で、人の気持ちを慮ることができない性質はこの後も続き、水門都市プリステラでも描かれることになります。
カドモンはなぜ王都でリンガ屋をしているの?
可愛いレムが売ればすぐに果物が売り切れになることが分かり、カドモンの果物屋に客が来ないのが顔の恐さに原因があると明らかになりました。
向いていない果物屋を王都でしているのには理由がありそうで、ロム爺の顔役になっていることとも関係がありそうです。
カドモンの顔の傷が亜人戦争でついた傷であるのなら、敵側であったロム爺と縁があるのは、ロム爺にフェルトを預けた人物とカドモンに関係性があるからと考えられます。
上記のことから、カドモンは元々王国の戦士であり、当時の王弟の指示で市井に潜伏しているのではと考えられます。
スバルの現時点での権能との付き合い方
現時点でのスバルの権能に対する考え方は、「ループすればどんな状況でも打開できる」というものです。
確かに無限ループすれば状況を打開できるのは正しいのですが、「簡単ではない」という点を見落としています。
スバルの権能への向き合い方は、物語が進むにつれてどんどん変化していきます。
リゼロ原作小説5巻2章「動き出す事態とレムの意思」あらすじネタバレ
ヴィルヘルムからの剣の指導を受けるスバルは、技術ではなく、心構えを説かれます。
戦うと、そう決めたのであれば全身全霊で戦いなさい。敗北に至る能書きなど忘れて、どんな手段を用いても勝利という一点に貪欲に食らいつきなさい。まだ立てるなら、指が動くのなら、まだ牙が折れていないのであれば、立ちなさい。立ちなさい。立って、立って、斬りなさい。生きている限り、戦いなさい。戦え、戦え、戦え!それが、戦うということです。
ループを前提として、ある意味で危険の到来を期待していたスバルは、その言葉にハッとします。
しかし、ヴィルヘルムはスバルを見て、「強くなる選択肢を捨てた相手に、強くなるための心構えを説くことは無駄だったかもしれない」と話します。
スバルは、「ループ」の力だけを頼りに、これから起こる危機に対処していこうと考えていました。その精神は、見事にヴィルヘルムに看破されています。
物語が進むにつれ、ヴィルヘルムはもう一度同じような言葉をスバルに投げかけます。
レムがロズワール邸の異変を知らせる
ヴィルヘルムの指導を受けていたスバルの元に、レムが現れ、大事な話があると、スバルを呼びにきました。
クルシュの執務室で、レムが、ラムから「焦り」と「怒り」の共感覚を受け取ったと話します。
その話を受け、クルシュが内偵から得た情報を共有します。
- メイザース領で怪しい動きがあり、一部は既に厳戒態勢にある
- レムが受け取った共感覚と照合しても、問題が発生したのは間違いない
- しかし、レムに助けを求めないことから、この件からスバルを遠ざけようとしていることが分かる
- クルシュ、フェリス、レムはスバルが屋敷に戻ることを止める
スバルは、自分が役立てる時がきたと、エミリアのピンチに絶対に自分も行くと決め、レムと一緒に屋敷を出ると告げます。
スバルは、治療は一旦お預けと言いかけますが、クルシュが言葉を遮り、屋敷を出るのならスバルは「敵」になると断言しました。
クルシュがスバルを客人として親切に扱っているのは、それがエミリアとの「契約」だからです。
しかし、王選前に交わした契約は、王選が開始し、状況が一変した後も守り続ける必要はなく、今後の出入りはさせないという話になります。
クルシュの判断は、カルステン公爵家の当主としてのあるべき判断ですが、スバルは「立場」による判断という考え方がなく、単純にクルシュを「冷たい人」だと判断してしまいます。
クルシュに対して酷い言葉をかけるスバルに対して、今度はフェリスが怒ります。
スバルが戻っても、できることなど何もなく、全部無駄。できることはゲートの治療を受けることだけなのだから、大人しく身の程を弁えて治療に専念しなさい。
フェリスの言葉は、突き放す厳しさこそあれど、本当のことです。言葉に厳しさがあるのは、クルシュへの非礼もありますが、フェリスのスバルに対する同族嫌悪が影響している面もあります。
スバルは、フェリスの売り言葉に買い言葉で、すぐにエミリアの元に向かうと、クルシュ邸を出ると話します。
クルシュはスバルの意思を受け取り、中距離用の竜車をスバルに貸し出してくれます。
ロズワール邸に向けて出発
王都にくるときに使ったリーファス街道は、現在「白鯨」による霧が出ており使えないため、遠回りをして二日以上かかる道のりをゆくことになります。
スバルは、ピンチにまた自分が助ければ、エミリアもスバルがいなきゃダメだと分かってくれる、と歪に笑うのでした。
クルシュ邸とロズワール邸の中間地点である「ハヌマス」を目指して出発しますが、レムはその一歩手前の「フルール」で止まり、宿をとります。
- ハヌマスまで行くと時間的に宿が取れない
- フルールで宿をとり、スバルのマナに触れて深い眠りにつかせる
- 単独で夜中にフルールを出発し、ロズワール邸を目指す
- 宿には荷物とお金、手紙を残し、スバルに自分の帰りを待つように伝える
目覚めたスバルは、既に日が高く昇っていることに気がつきますが、レムの姿が見えません。
レムの残した手紙を読み、自分が置いていかれたことに気付き、お前まで俺をいらないというのか、と嘆きました。
リゼロ原作小説5巻2章の考察、ネタバレ解説
レムとラムの「共感覚」とは?
レムとラムの「共感覚」とは、感情や思念などを伝えることができるものです。
普段は力を抑えており、必要な時に感情や思念を伝え、双子の姉妹ならではのコミュニケーションを取ることができます。
「共感覚」については、ベアトリスから「オドの繋がり」が二人の間で確立しているためと説明されていました。
二人の「オドの繋がり」は今後も考察の重要な要素になりますので覚えておきましょう。
メイザース領の危機にレムを呼び戻さない理由
メイザース領が危機に瀕した際、本当に危険な場合、戦力であるレムを呼び戻さない理由はありません。
そのため、ロズワール邸では判断をロズワールがしていない可能性があり、スバルと喧嘩したばかりの感情的になったエミリアが判断している可能性が高いです。
ロズワールが不在なのであれば、王都から屋敷に戻った後、またどこかへと向かっていることになり、行き先はウルガルム襲撃の際に出かけていた「ガーフィール」のところかもしれません。
リゼロ原作小説5巻3章「絶望という病」あらすじネタバレ
スバルは、フルールで行商に失敗して破産しそうになっている「オットー」と出会い、全財産と引き換えににして、オットーの竜車でロズワール邸に向かいます。
気が合う二人は道中楽しそうに進み、スバルは白鯨についてオットーから聞きます。
- 白鯨は霧を出し、その中に現れる
- 魔獣の中で最も有名で、遭遇してはいけない
- 10年以上前に「大征伐」という名目で討伐隊が組まれたが失敗
- 出会わなければ被害はないので、リーファウス平原は今は通れない
また、オットーは、王選に関してはエミリアを応援していると言います。
オットーは加護の影響で、幼少期に誰にも理解されずに苦しむという体験をしています。
そのため、エミリアの境遇に共感しており、勝手に肩入れをして応援しています。
地竜が先にある危険を知らせる
メイザース領に入り、アーラム村の近くまできたところで、危険を察知できる地竜が足を止めます。
オットーはこれ以上進めないと言い、スバルはそこから徒歩でロズワール邸を目指すことになりました。
スバルは歩いている途中、森のあまりの不気味さに足を止めます。
- 森の異常な静けさにスバルは驚き足を止める
- 黒い装束を着た10以上の人影が音もなく現れる
- スバルを取り囲む
- スバルに頭を下げ、オットーのいる方角へ去っていく
スバルは、異常な不気味さに恐怖しながら、目の先にあるアーラム村へ走り出します。
惨劇の後
アーラム村には惨劇が広がっていました。
見知った顔である村一番の美少女ペトラも倒れており、スバルは発狂します。
状況を把握するため、スバルはロズワール邸へと向かいました。
- 庭園で魔女教に敗れたレムが倒れている
- レムが庇っていた倉庫の中でも惨劇
- 屋敷のベッドの上でラムも横たわっている
ロズワールの執務室で隠し通路を見つけたスバルは、らせん状の階段を降りていきます。
そこには無数の人の氷像があり、「もう、遅すぎたんだよ」という声を最後に、スバルも凍りつき、権能を発動しました。
リゼロ原作小説5巻3章の考察、ネタバレ解説
オットーはエミリアに肩入れしている
オットーは個人的な事情によってエミリアに共感しており、王戦においてもエミリアを支持する貴重な立場にあります。
ルグニカ王国の多くの国民は、エミリアが王候補となっていることに反対を示していますが、オットーのようにエミリアを支持するものも少数ですがいるはずです。
そのため、エミリアが王戦を戦っていくためには、自分を支持するものを見つけて仲間を増やしていく作業が必要になります。
エミリアに共感を持つ者は、弱者の立場に立っている者である可能性が高く、亜人や奴隷などの立場の人達が、今後エミリア陣営に参画してくるかもしれませんね。
地竜が危険を察知できる理由
地竜が危険を察知できる理由はまだ謎に包まれています。
一族全体で「風除けの加護」を持っていることからも、地竜はリゼロ世界における「特別な存在」である可能性があります。
地竜の祖先は五大都市の一つ「フランダース」で生まれたとのことですが、この名前からも「異世界転生者」の関与が匂わされています。
魔女教がスバルに頭を下げた理由
魔女教がスバルに頭を下げた理由は、「魔女の瘴気の濃さ」が要因であると考えられます。
魔女教が何を信仰しているのか、何のために森の中にいたのかはすぐに分かりますので、読み進めていきましょう。
「もう、遅すぎたんだよ」は誰の声?
「もう、遅すぎたんだよ」の声は、声の直後に凄まじい冷気が吹き荒れたことから、パックのものであると考えられます。
ここで疑問となるのは次の点です。
- 四大精霊であるパックがエミリアを守れなかった
- パックがスバルと敵対した理由
前者については、次のループで登場する魔女教大罪司教の権能が関係してくるものと思われます。
後者については、パックの契約「エミリアがいなくなった世界は崩壊させる」による行動ですが、「誓約」なのか「契約」なのかで意味合いが大きく異なります。
「誓約」の場合は、パックが自分に課すことで対価として力を得ることができますが、対象が自分ではなく世界であることから、誓約としては成り立たないのではと考えられます。
よって、「契約」である可能性が高く、その場合はパックが契約相手に対して課した条項の可能性もあります。
- パックはエミリアを守り続けるため人工精霊となることを受け入れる
- エミリアを守るための力を求める
- 力を得るための誓約として、守るたいエミリアとの契約を禁じられる
- パックは承諾するが、もしそれで力が得られないなら「世界を滅ぼす」と契約にいれる
契約相手がパックに課した条項である場合は、契約相手の目的は「パックに世界を崩壊させることでスバルをループさせる」可能性が考えられ、そうなると嫉妬の魔女か、嫉妬の魔女の思惑に賛同するものである可能性が高そうです。
リゼロ原作小説5巻4章「狂気の外側」あらすじネタバレ
スバルは、レムと一緒にきていた果物屋カドモンの前で目を覚まします。
生きているレムの姿を見て安堵するスバルでしたが、正気を失い、狂人となってしまいました。
レムがクルシュ邸で相談
スバルを連れてレムは、一度クルシュ邸に戻りますが、フェリスにも治療できないことが分かります。
- スバルは心が壊れてフェリスにも治療はできない
- フェリスに治療できないなら、カルステン家でできることはないとクルシュは言う
- レムは、エミリアと会えば何か変わるかもと感じ、スバルと一緒にロズワール邸に戻ることを決意
- クルシュが長距離用の竜車を貸してくれる
フェルスは、スバルの状態を見て「生きる意思に欠けてる奴が嫌い」だと言います。治療をしても、また無駄に命を使うだけだからと、憤りを感じさせる言葉を使い、レムに伝えています。
レムが出発する際、クルシュになぜそこまでスバルに尽くすことができるのかと言われ、レムは「スバルくんが特別だからでしょうか」と答えます。
偶然にも、玉座の間でのスバルの言葉と重なったことに、クルシュとフェリスは自失してしまいました。
ロズワール邸へ向かうレムの思い
レムは、正気を失っているスバルを支えながら、竜車をロズワール邸に向けます。
その間、レムの心の内が回想されていきます。
- スバルに頼られていることに至上の喜びを感じている
- クルシュ邸でスバルを独占できたことが幸せだった
- ウルガルム襲撃後から、エミリアやロズワール、屋敷の仕事が好きになった
- 王城の控え室で憔悴するスバルを見たとき、側にいたいと強く感じた
レムは、「鬼がかっているスバル」に助けられ、だからこそレムはスバルのために全力を出すことに疑念がありません。
ラムからの共感覚に焦るレム
リーファウス街道を走るレムは、他の竜車と会わないこと、平原を見渡せるこの場所で、他の人も動物も見えず、鳥や虫の鳴き声も聞こえない異様さに気づきます。
そこに、ラムからの共感覚で強い焦りと怒り、激情が伝わり、レムは焦って竜車をロズワール邸に急がせます。
しかし、次の瞬間、竜車をひく地竜が倒れ、レムとスバルは御者台から飛ばされてしまいました。
リゼロ原作小説5巻4章の考察、ネタバレ解説
クルシュが「長距離用」の竜車を貸してくれた理由
ロズワール邸へ戻ろうとするレムに対し、前の周回では「中距離用」の竜車しか残っていませんでしたが、2周目の今回では「長距離用」の竜車を貸してもらうことができました。
これは、今回の周回では「まだリーファウス平原に霧がかかっていない」ことが要因となっています。
クルシュは、リーファウス平原に霧がかかると、クルシュはある目的から竜車と鉄製品の武器をかき集めます。
今回はその事態の前だったので、長距離用の竜車をレムに与えてくれたのでした。
魔女教が登場する際に周囲が静かになる理由
魔女教が登場する前は、周囲は異様な静けさに包まれますが、これは生き物が危険を察知してその場からいなくなっていることと、いても静かにしていることが理由です。
魔女教は「瘴気の濃さ」が魔女の寵愛度を表す指標となっており、教徒は少なくとも多少の瘴気を身に纏っていることになります。
動物はこの瘴気を感じ取ることができるからか、魔女教が近づいてくると静かになるものと考えられます。
リゼロ原作小説5巻5章「怠惰」あらすじネタバレ
リーファウス街道を進んでいたレム・スバルは、魔女教徒と遭遇してしまいます。
- レムは空中でスバルを草の上に投げるが、自身は受け身を取れない
- スバルを12人の魔女教徒が囲み、呪文を唱え始め、スバルが苦しむ
- レムが魔女教徒と戦い、奮戦する
- スバルが魔女教徒の一人に連れ去られる
レムは半数以上の魔女教徒を撃退しましたが、スバルは連れ去られてしまいます。
大罪司教「ペテルギウス・ロマネコンティ」登場
スバルは、岩壁の洞窟の中につくられた魔女教徒のアジトに連れていかれ、そこで大罪司教『怠惰』担当「ペテルギウス・ロマネコンティ」と出会います。
ペテルギウスはスバルを見て、「傲慢」担当ではないかと聞きます。
- スバルからは色濃い魔女の寵愛の香りがする
- 大罪司教のなかで「傲慢」だけ顔を知らないので、スバルがそうではないかと聞く
- 福音書の中にスバルは記載されておらず、不思議な存在だという
- 口癖は「脳が震える」「怠惰デスね」
ペテルギウスには10本の指があるといい、レムが壊滅させたのは左手薬指ということでした。
部下がアジトに戻り、レムがここにくることを知らせます。
ペテルギウスVSレム
魔女教徒のアジトに辿り着いたレムは、アジトの中の魔女教徒を一掃していきます。
親玉であるペテルギウスにも攻撃を仕掛けますが、ペテルギウスの前で鉄球が止まり、レムは上空に持ち上げられてしまいました。
ペテルギウスは大罪司教としての権能「見えざる手」だと説明します。
危機に瀕した状態でもスバルの名前を呼ぶレムに、スバルはようやく正気を取り戻します。
しかし、時既に遅く、レムはスバルの目の前で、ペテルギウスに敗北してしまいました。
洞窟に拘束されて置いていかれるスバル
ペテルギウスは、予定通り「試練」を決行するといい、洞窟を離れます。
ペテルギウスに対する強烈な感情を抱くスバルは、拘束され、洞窟の中に放置されます。
- スバルは正気を失わないようにペテルギウスへの激しい感情を口に出し続ける
- 突然、目の前に誰かの気配がする
- レムが体を這出るようにしてスバルに近づき、魔法で拘束をとく
- 「いきて、だいすき」と言葉を残す
レムのおかげで拘束を解くことができたスバルは、レムを抱きかかえて洞窟を脱出し、ロズワール邸を目指します。
再びの惨劇
スバルの目に、1周目と変わらぬ惨劇の光景が広がります。
- アーラム村の惨劇
- 今回、子供達もアーラム村に存在
スバルは、これほどまでに無為な時間を過ごしたことがあったかと、自分に対して怒ります。
ロズワール邸に近づくと、急激な寒気を覚えます。
目の前でロズワール邸が崩壊し、倒壊した建物の上に、巨大な猫の獣が立っているのが見えます。
「眠れ 我が娘とともに」という言葉と共に、スバルは再び権能を発動させられました。
スバルの目に修羅が宿る
果物屋の前で目覚めたスバルは、心配して駆け寄ってきたレムを抱きしめます。
レムは、スバルから魔女の匂いが強くなったことを心配しますが、心配ならこうしておけばいいと、スバルはレムの手を握ります。
二人はクルシュ邸に戻る道を歩みますが、スバルの目には激しいペテルギウスへの感情が宿っていました。
リゼロ原作小説5巻5章の考察、ネタバレ解説
「魔女の寵愛の香り」とは?
ペテルギウスが発言した「魔女の寵愛の香り」とは、レムの言う「魔女の残り香」のことです。
魔女教は「嫉妬の魔女」を信奉しているため、より濃い魔女の瘴気を身に纏っていると、より強い力を授けられていると考えます。
スバルは直前にループをしており、嫉妬の魔女の権能に包まれたため、強い魔女の残り香を身に纏っていました。
そのため、ペテルギウスから大罪司教「傲慢」なのではないかと疑われたのでした。
ペテルギウスの権能「見えざる手」が登場
ペテルギウスの権能「見えざる手」が発現し、これが魔女の寵愛の証だと発言しました。
しかし、この点についてはペテルギウスは勘違いをしており、「見えざる手」は「嫉妬の魔女」に授けられたものではありません。
大罪司教が権能を持っている理由、スバルが嫉妬の魔女から授けられたと考えられる権能を所持している理由などは、物語が進んでいくと明らかになります。
リゼロ原作小説5巻のストーリーの流れ
- クルシュ邸でフェリスの治療を受ける
- ヴィルヘルムに剣の指導をしてもらう
- ラインハルトが訪問してくる
- 街で王選開始が告知される
- 果物屋カドモンのリンガをレムが売り捌く
- フェリスがスバルを堕落させようとする
- クルシュの晩酌に付き合う
- ヴィルヘルムから強くなる心構えを説かれる
- レムがラムからの共感覚を受け取り、ロズワール邸へ向かう
- 途中のフルールの村でレムがスバルを置いて行く
- フルールで行商人オットーと出会う
- オットーから白鯨について教えてもらう
- アーラム村目前で地竜が先にある危険に警戒して足を止める
- オットーは引き返し、スバルは走ってアーラム村へ
- アーラム村の惨劇を目にする
- 庭園でレムが敗北した姿を発見
- レムが庇っていた倉庫の中での惨劇を発見
- 屋敷のベッドの上でラムが横たわっている姿を発見
- ロズワールの執務室の隠し部屋を発見
- 降りていったところで全身が凍って権能発動
- 果物屋カドモンの前で目覚める
- レムの顔をみて安心するが狂人になってしまう
- レムがクルシュ邸にスバルを連れ帰る
- クルシュ・フェリスから当家でできることはないと言われる
- リーファウス街道を通ってロズワール邸に帰ろうとする
- 魔女教徒の襲撃に遭い、スバルが連行される
- 魔女教徒の岩壁の洞窟の拠点の中で、大罪司教「怠惰」ペテルギウスと出会う
- レムがスバルの匂いを辿って、拠点にたどり着く
- ペテルギウスの「見えざる手」にレムが敗北
- スバルが正気を取り戻す
- ペテルギウスがスバルを拘束し、試練を実行すると洞窟を出て行く
- レムがスバルの拘束をとく
- スバルがレムを抱きあげながら、ロズワール邸に足を運ぶ
- 建物の上に巨大な猫の獣が現れ、建物が崩壊する
- スバルの全身が凍りついていき、権能発動
- 果物屋の前で目覚める
- 魔女の匂いを心配するレムの手を握って安心させる
- ペテルギウスへの殺意を胸に、クルシュ邸に戻る
続きの第6巻のあらすじ、ネタバレ解説はこちら
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