「リゼロ」クリンドは、ミロード家でアンネローゼに仕える筆頭家令です。
クリンドとロズワールの深い関わり、憂鬱の魔人ヘクトールとの同一人物説、400年前の活躍、幼い無垢な魂を見抜くことができる能力など、リゼロのクリンドを詳しくご紹介します。
『リゼロ』クリンドの基本プロフィール
名前 | クリンド |
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立場 | ・元々はロズワールに仕える筆頭家令 ・ミロード家に異動 ・ロズワールに長年付き従う人物 |
特徴 | ・純粋な無垢な魂を愛する ・魔眼持ち疑惑(見ただけで相手の体のサイズが分かる) ・アンネローゼが考えただけで命令として受け取れる ・ガーフィールが警戒するレベルの強さ ・ヘクトールと同じく重力を操る ・強欲の魔女エキドナとも顔見知り ・ロズワールの思惑を知っている ・ロズワールに絶対忠誠を誓っている |
容姿 | ・青髪 ・片目にモノクル ・細身の身体 ・黒の執事服 |
『リゼロ』クリンドとは?
ロズワールと契約を交わしたもの
クリンドは、ロズワールに長年仕える人物です。
かつて宿敵を撃破するためにロズワールの力を借り、その代価としてロズワールの財産を守るという契約を交わしました。しかし、ロズワールが魂の転写技術で400年に渡る歳月を存在し続けたため、クリンドは思いがけず長年ロズワールと過ごすことになります。
現当主のロズワールの祖母、ジュリアの時代には王都の平民街にある酒場の店員もしており、ロズワールの父カールの世話役も果たしました。
ロズワールの行動に不思議なことを感じても、「いつもの通り秘密で」と言われればそれ以上言及せず、深謀遠慮があるのだろうと押し黙る程に忠誠を誓っています。
ミロード家筆頭家令
アンネローゼ誕生と共に父ダドリー母グレイスが命を落とすと、ミロード家を支えるためクリンドはフレデリカと共にミロード家への異動が命じられます。
この出来事の少し前に、クリンドはロズワールに嫁をもらい子供をもうけ、自分に世話を命じるように訴えていましたが、別の形で願望が叶い、ロズワールに対して最大限の感謝を伝えました。
ヘクトールと同じ重力を操る権能を持つ
クリンドは、憂鬱の魔人ヘクトールと同じ重力・圧力を操る権能を持っています。
IFストーリー「IFからカサネル異世界生活」では400年前に世界を破滅から救おうとそれぞれが動いた時代の生き残りは自分だけと言及していることからも、クリンドはヘクトールと同一人物であり、憂鬱の魔女因子を外され、魔女人格から解放された姿だと考えられます。
工業都市コスツールでフレデリカが拐われた際には、リオナルドを撃破した際に「あまり、好ましい手段ではありません。憂鬱」とも言及していました。
「魔眼」持ちの可能性が高い
クリンドは特殊な目を持っており、「魔眼」を持っている可能性が高いです。
レムとラムがロズワール邸に引き取られてきた際には、レムとラムの体のサイズをぴったり当てる凄技を見せており、また獅子人ヘイデンをみた瞬間に「獅子人の半獣族」と見抜いています。
アンネローゼからも、クリンドは魂をみていると言及しており、これは魔眼族としての特殊能力である可能性が高そうです。
豊富な技術と経験
クリンドは400年以上の時を過ごす中で、様々な武器の取り扱いや、遭難時のサバイバル術など、豊富な技術と経験を身につけています。
聖域解放からの1年間では、スバルやエミリアの特訓をしており、スバルからは「お師匠さん」と呼ばれるまでに慕われるようになりました。
『リゼロ』クリンドの性格・人物像
純粋で無垢な魂を持つ人物を愛する
クリンドは「純粋で無垢な魂」を持つ人物を愛する人間であり、故に若い男女どちらも好ましく思います。
魂の純粋さを見極めることができ、実年齢が高いけれど若いエミリアや、見た目は幼いけれど400歳近いリューズなど、見た目に関わらず、相手の魂の若々しさを判別することが可能です。
一方、成長につれて魂から純粋無垢さが失われると、それまでの猫可愛がりから一変し、一気に態度が冷たくなります。
フレデリカはこの態度一変の犠牲になっており、慕っていたクリンド兄様から冷たく当たられ、以来フレデリカの態度も硬化していってしまいました。
『リゼロ』クリンドのセリフ・口癖
キツイお仕置き……はい、喜んで。恐悦
ああ、いけませんお嬢様……!ご無体
今日ほど、旦那様にお仕えしたことを誇らしく思ったことはありません。このクリンド、身命を賭してこの職務、やり遂げる所存。全霊
『リゼロ』クリンドはどうなる?残された伏線の考察と最期
クリンドは「憂鬱の魔人ヘクタール」なのか?
クリンドは、次の点で憂鬱の魔人ヘクトールと同一人物であると示唆されています。
- ヘクトールと同じ権能を持つ
- 400年前の人物の唯一の生き残り
- 同じ喋り方、同じ姿形
問題となるのは、憂鬱の魔人ヘクトールがいかにしてクリンドとなったかという点ですが、これはロズワールとクリンドが交わした契約と、ロズワールが語った宿敵ヘクトールへの敵討ちから考察が可能です。
前提情報は次の三点です。
- クリンドはロズワールの財産を守る代わりにある人物を打倒するための力を借りている
- ロズワールは既に宿敵である憂鬱の魔人ヘクトールに復讐を果たしている
- ロズワールは憂鬱の魔人ヘクトールに勝てない
上記を考慮していくと、クリンドから魔女因子の人格であるヘクトールを剥がし封印することを、ロズワールが手伝ったという歴史があったのではないかと浮かび上がります。
サテラと同様に、クリンドも魔女人格に苛まれながら正気を取り戻したタイミングがあり、そこで禁書庫の蔵書にアクセスできるロズワールに依頼、結界術で魔女人格を剥がし、契約を結んだという流れだったのではないかと思われます。
クリンドがミロード家にいるのはアンネローゼを守るため?
クリンドがミロード家にいるのは、当主であるアンネローゼを守るためだと思われます。理由は次の通りです。
- クリンドは強者
- ロズワールは目的実現のために無駄なことはしない
- 「呪われた女神像編」ではアンネローゼの発熱を心配
- アンネローゼは次のロズワール
「隠れ里の鬼姉妹」で、アンネローゼはロズワールとグレイスの子供説が浮上しています。
ロズワールにとってアンネローゼは実の子供であり、ロズワールは代々自らの子孫に魂を転写して生き続けているので、次の依代となるアンネローゼという財産を守るという意味で、最も信頼の置けるクリンドをミロード家に残しているのではと考えられます。
『リゼロ』クリンドの主な活躍
リゼロ外伝「剣鬼戦歌」のクリンドの活躍
ジュリアの酒場の店員として登場
亜人戦争後、クリンドはジュリアが平民街に開いていた酒場の店員として登場、ヴィルヘルムとロズワールの密談を見守ります。
途中、ストライドの配下であるシノビによる襲撃がありましたが、クリンドも難なく対応して撃破に貢献しました。
カールを任される
商業都市ピックタットでジュリアが命を落とすと、遺言でクリンドはカールを頼むと伝えられます。
ルグニカ王都で開かれた共同葬儀にはカールを連れて参加、グリムやキャロルの元へ案内しました。
リゼロ外伝「隠れ里の鬼姉妹」のクリンドの活躍
屋敷に来たラム、レムに仕事を教える
クリンドは、鬼族の隠れ里からロズワール邸に来たラム、レムを歓迎し、教育係としてメイドの仕事を教えていきます。
クリンドにとってラムとレムの双子は親愛の対象であり、仕事を教えながらも、たまに影から凝視するなど実益を兼ねていました。
屋敷で鬼族の里襲撃の犯人であるフォッグとレムが対決した後、レムが使用したモーニングスターを、レムが扱いやすいように調整して、使い方を指導しています。
ミロード家への異動を命じられ歓喜する
アンネローゼが誕生した後、ダドリー、グレイスを失ったミロード家を支えるため、クリンドとフレデリカがミロード家への異動を命じられます。
クリンドは、兼ねてよりロズワールに希望していた「赤ん坊のお世話」を命じられ、過去最高の感謝をロズワールに伝え、全身全霊で職務に当たることを誓いました。
短編集5「王選前日譚 青の継承者」のクリンド
ガリッチの書庫から水魔法の教本をもらう
レムは、屋敷でフォッグと対峙した後、ロズワールに魔法を教えて欲しいとお願いしています。
ロズワールは水魔法だけは使うことができないため、「青」のガリッチの元を訪れ、教本を貸してもらいました。
クリンドはこの時ロズワールに同行し、フェリスのいた部屋から、フェリスに全く気付かれずにお目当ての本を取ってきました。クリンドの眼鏡にはフェリスも敵い、フェリスの魂がそのままでいて欲しいと懇願します。
短編「エミリーさんのメイド道」のクリンド
ミロード家の家令としてエミリアと出会う
クリンドは、エリオール大森林から出てきたばかりのエミリアと出会いミロード家に案内します。
最初からクリンドだけはエミリアの正体に気付いていましたが、アンネローゼやフレデリカの勘違いをあえて正すことはせず、エミリアのはちゃめちゃなメイド生活を見守りました。
リゼロ外伝「エミリア陣営大反省会」のクリンド
聖域でペトラに目をつける
クリンドは、事前にロズワールの指示を受けて竜車の準備をしており、アンネローゼと一緒に雪景色となった聖域へと入りました。
聖域ではスバル、オットーに挨拶し、これでロズワールの呪縛の一部も紐解けると感謝を伝えます。
また、ペトラを見つけると「現在有望」と称賛し、ペトラを巡ってフレデリカとの間でバトルを繰り広げました。
リゼロ外伝「Golden Siblings」のクリンド
アンネローゼの判断でコスツールの光虫を対処しにいく
クリンドは、アンネローゼのお供で新ロズワール邸に向かう途中でしたが、工業都市コスツールに光の塔が出現し、アンネローゼの命令で事態の解決へと向かいます。
コスツールではガーフと合流し、「手の五指を広げ、握りしめる」と大光虫の胴が爆ぜるといった、かつての聖域に現れた人物と同じような方法で、大光虫を相手に奮闘します。
その後、エミリアがコスツールに助っ人として参上し、フレデリカが敵襲撃に遭ったことを理解すると、敵の狙いが「稀血」だと判断し、ガーフと二人でフレデリカの後を追いかけます。
ガーフと共にフレデリカを助けにいく
隠された洞窟に到着すると、クリンドはガーフに「稀血」についての概略を説明します。その後、洞窟から獅子人のヘイデンが登場すると、見た瞬間に「獅子人の半獣族」と見抜き驚かせます。
ガーフがヘイデンを相手取る間に、クリンドは洞窟の奥へといき、颯爽とフレデリカを救出します。『血液標本家』のリオナルドが血の力で大きく変貌しても、クリンドの力には全く及ばず、腕を塞がれながらも圧倒しました。
その後は、ヘイデンを倒したガーフと合流し、コスツール防衛線に参戦、新ロズワール邸を訪問すると、フレデリカのお出かけ衣装を台無しにしたことでペトラにプンスカ怒られます。
リゼロ短編集「呪われた女神像」のクリンドの活躍
誰にも気付かれずに女神像を運び出す
クリンドはロズワールに片棒を担がされ、グウェイン邸の競売に出る予定だった「呪われた女神像」を運び出す計画を立てます。
ロズワールが魔法で屋敷の灯りを落とした後、クリンドが音を立てずに女神像を運び込む予定でしたが、奇しくも同じように競売品の盗難を計画していた輩と遭遇し、その対処をしたがために、スバルを巻き込む事態となってしまいました。
森の湖畔でロズワールと合流
森の湖畔でロズワールと合流した後、ロズワールが運び出した女神像を粉々にし、女神像を終わりに導きます。
女神像は「エキドナ様には似ても似つかない」と言及していましたが、同時に「秀作」と表現していたことから、エキドナをモデルに作られていたものと思われます。
ロズワールが女神像を破壊したのは、エキドナ似の女神像を「呪われた女神像」と呼ばされることに我慢ならなかったからでしょう。
第五章「歴史を刻む星々」編のクリンド
スバルをビシビシ鍛える
聖域解放から一年間、クリンドはエミリア陣営の戦力向上にも協力、スバルやエミリアの指導も担います。
スバルにギルティウィップを授けて使い方を厳しく指導し、エミリアにはアイスブランド・アーツで用いる武器の修練を課しました。
リゼロSS「ペトラのエミリア陣営奮闘記」のクリンド
西方辺境伯領会合でペトラと再会して喜ぶ
クリンドはアンネローゼの従者として西方辺境伯領会合に参加し、会場でペトラを見つけて再会を喜びます。
しかし、いつも通りフレデリカにペトラを巡って牽制され、バチバチとなりました。
会合が終わると、ペトラの活躍に賞賛を送り、また継続的な研鑽の必要性を説きます。素直に答えるペトラをまた褒め、かつてはフレデリカもペトラと同じぐらい可愛げがあったと残念がりますが、ペトラにフレデリカ姉様は今も可愛いと主張されると、表情を柔らかいものに変えて、ペトラに微笑みました。
本ページの情報は2021年11月17日時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。