本記事では、リゼロの「荒地のホーシン」について、語り継がれる人物像と功績、逸話、ホーシン語録、400年前の出来事、スバルやアル、フリューゲルとの関係についてご紹介します。
一代でカララギ都市国家を建国し、カララギ式のワフー文化を遺したホーシンとは、果たして何者なのでしょうか?
「荒地のホーシン」の基本プロフィール
出身 | 大瀑布の向こう側 |
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功績 | ・一代でカララギ都市国家を建国する(名誉国家長) ・水門都市プリステラの建設に関わる ・時代が時代ならホーシンが「賢者」と呼ばれていた |
時代 | 400年前 |
「荒地のホーシン」の人物像
「荒地のホーシン」は400年前の人物であるため、語られるの人物像は逸話などを通してのみとなります。
武勇や生まれには恵まれていない
「荒地のホーシン」は、恵まれた生まれの存在ではなく、武勇に優れた人間ではないとされていました。
群雄割拠の西方地方をまとめ、カララギ都市国家を建国した英雄として名高いホーシンですが、一つの国家にまとめた方法は戦争ではなかったことが描かれています。
対話に優れ人心を導く知恵者
「荒地のホーシン」が優れていた点は、次の三点だとされています。
- 対話に優れる
- 人心を導く術を知る
- 策謀、友誼、商才を使う
つまり、戦争以外の手段において国を一つにまとめ、西方地方の諸国を平らげたというのが、「荒地のホーシン」ということになります。
「荒地のホーシン」の功績、逸話
ここからは、「荒地のホーシン」の功績、逸話について見ていきましょう。
400年前の西方地方は小国が歯を競う群雄割拠の時代
「荒地のホーシン」が存在したのは、400年前のことです。
この頃、西方地方には小国が乱立しており、覇権を争う群雄割拠の時代でした。
カララギもその中の一つの国にすぎず、列国の中でも小規模であったことが描かれています。
カララギの統治者と懇意になり裏から国を差配する
「荒地のホーシン」は、その長所でカララギの統治者と懇意な関係を築き、裏側から国の差配をしていくことになります。
この時も、ホーシンが英雄だから味方が増えていった訳ではなく、「対話」と「策謀」によって、国を一つにまとめていきました。
策謀、友誼、商才を使って小国の大半を参加に収める
その後、「荒地のホーシン」に率いられたカララギ都市国家は、周辺の小国を、時に策謀、時に友誼、時に経済力を使って参加に収めていきます。
西方地方の有力国が気が付いた時には、既にカララギは誰も手がつけられない程に巨大な国家となっておりました。
西方地方を全て呑み込み「カララギ都市国家」を建国する
最終的にカララギは全ての西方地方を統一し、「カララギ都市国家」を建国することになります。
カララギが都市国家と称しているのは、元々は国が乱立していたことの名残で、都市がそのまま一つの国だったことを意味しています。
アナスタシアが生まれたのはカララギ都市国家の第二都市「バナン」ですが、ここも元々は西方地方の有力国家でした。
「荒地のホーシン」の逸話
ここからは、「荒地のホーシン」の逸話について具体的に見ていきましょう。
『砦の無血解放』
「荒地のホーシン」の代表的な逸話には、『砦の無血解放』があります。
これは、「荒地のホーシン」が単身で敵の砦に向かい、弁舌だけで砦の主を従わせて仲間にしたという話です。
この『砦の無血解放』に端を発してカララギが躍進していったとされており、アナスタシアも憧れを話すかように想起していました。
また、砦の乗り込み方には複数説があり、「堂々と正面から向かった説」や「荷物に隠れて潜入した説」などがあります。
味方を仲間にするのに三回会いに行った
アナスタシアがミミ達を仲間にしようと何度も口説きにいった際、ローシに断られて口にした逸話が「荒地のホーシンの三顧の礼」です。
ホーシンが誰を仲間にしたかは描かれていませんが、逸話として残るあたり、重要な人物を自陣営に迎え入れたときのことが描かれているものと思われます。
テュフォンを罠に嵌めるためにプリステラを建設
「荒地のホーシン」は水門都市プリステラの建設にも関わっています。
ホーシンへの信仰が厚いカララギなので、プリステラの領有権をルグニカ王国で争いましたが、圧倒的な経済力で最終的にルグニカ王国のものとなった、という経緯があります。
ルグニカ王国の領土ではありますが、ホーシン所縁の地でもあるため、プリステラにはワフー建築やワフー文化などのカララギ式が色濃く残っています。
また、元々水門都市プリステラは、当時の「傲慢の魔女」テュフォンを罠に嵌めるためのものであり、テュフォンの最後が「水の底に沈んだ」と描かれていることから、ホーシンによってテュフォンは命を落としたと考えることができます。
「荒地のホーシン」が世界に残したもの
「荒地のホーシン」がカララギ都市国家に残したものは次の三つとされています。
- 思想
- 技術
- 文化
それぞれ見ていきいましょう。
思想:ホーシン語録
「荒地のホーシン」が残した思想とは、恐らく現代日本的な価値観です。
覇権を争っていた西方地方の中で、戦争ではなく対話や外交で国々を併呑していった辺りに、平和主義がみてとれます。
さらに、資本主義の原理を導入したためか、カララギでは商人が各都市の権力を握り、都市には路上で生活する「ハイエナ」が存在しています。
また、幼少期のアナスタシアが奴隷商に捕縛された際、助けにきたミミとへータローが「義賊」だと名乗っていましたが、この価値観も「荒地のホーシン」が残したものではないかと考えられます。
「ホーシン語録」を見ても、現代日本の諺、格言とどこか似たものばかりです。
技術:ワフー建築
「荒地のホーシン」が残した技術は、具体的なものよりも「着想」に近いものだと考えられます。
ワフー建築という現代日本の旅館そのままの「ワフー旅館」があるのはカララギだけであり、大浴場や襖、和室などもカララギ式になります。
また、水門都市プリステラの着想なども、現代日本で生きていた「荒地のホーシン」だからこそ、考えることができたものでしょう。
文化:ワフー文化
文化に関しても、完全に現代日本の様式が再現されており、下記のようなものが残っています。
- 着物
- 浴衣
- 和室
- 座布団
- 大浴場
- お刺身
この辺りは、元の世界に戻ることができないと悟ったホーシンが、できるだけこの世界で快適に生活できるようにした結果なのではないかと思われます。
お好み焼きが「ダイスキヤキ」になった理由は謎です。
「荒地のホーシン」語録
ここからは、これまでに作中に登場してきた「荒地のホーシン」語録についてご紹介します。
時間とお金は等価値
「時間とお金は等価値」は、チュデン商会のオコマとして働いていた幼いアナスタシアが、客を仕分ける時に発する掛け言葉です。
他のオコマも一斉に同じ言葉を口にしており、ホーシンがいかにカララギに影響を残しているかが分かります。
「時は金なり」的なアレですね。
決断力は最強の剣
「決断力は最強の剣」は、幼少のアナスタシアが奴隷商に捕まって拘束されていた際、助けにきたミミとへータローについていくと判断した時に話した言葉です。
これは、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」から着想されていそうです。
安い手段は命も安くする
「安い手段は命も安くする」は、ローシの役目を代わり務めると判断したアナスタシアとミミ達が、竜車のすり替えに成功し、目的の物以外は盗らないと判断した時の言葉です。
裸一貫も自分の価値を見てから
「裸一貫も自分の価値を見てから」は、バナンで自分の命を諦めていた襟ドナに対して、アナスタシアが怒ったときの言葉です。
アナスタシアは、この言葉が好きで、自分の命を諦めるような人物に対して怒りを持っていました。
「荒地のホーシン」に関する考察、ネタバレ
荒地のホーシンは異世界転生者なのか?
「荒地のホーシン」が異世界転生者であることは、確実と言えるでしょう。
- ホーシンの出身が「大瀑布の彼方」とされている
- 行動様式の価値観が完全に現代日本
- カララギ式に現代日本の文化が色濃く残っている
400年前の転生者といえば、フリューゲルやアルとの関係も気になるところです。
ホーシンと「傲慢の魔女」テュフォンの関係は?
「荒地のホーシン」は、「傲慢の魔女」テュフォンを撃退するために水門都市プリステラを建設しており、見事その目的を果たしています。
テュフォンの遺骨は今もプリステラの地下大神殿にあり、プリステラを維持するために欠かせない機関だと言われています。
「荒地のホーシン」が魔女達と敵対する存在だったのであれば、それはフリューゲルとの敵対も意味します。
となると、スバルとアルのように、同時期に二人の異世界転生者がいたことになりますが、この辺りは何か関係してくるのか、これから明かされていきそうですね。
「砦の無血解放」の逸話で侵入方法が複数説ある理由
「荒地のホーシン」の逸話の一つ、「砦の無血解放」の際に侵入方法が複数説ある理由は、ホーシンが持っていた特殊能力に関係してくるのかもしれません。
現代日本の知識を有していたとしても、群雄割拠の西方地方を小国であったカララギで一纏めにするというのは、尋常な功績ではありません。
そのため、「荒地のホーシン」もスバルに似たような、時間ループ系の権能を持っていた可能性があります。
砦内の侵入方法に諸説あるのは、「荒地のホーシン」がこの問題を解決するために繰り返した事象を、それぞれ別の人が記憶していて伝承したから、と考えることができるのではないでしょうか。
- 正面から堂々と門を叩いた
- 運び込まれる積荷の中に潜んだ
- 死体のふりをして意表をついた
もしくは、一つの事象に対して別々の切り口で見た、とかも考えられますね。
ホーシンとスバル、アル、フリューゲルの関係は?
「荒地のホーシン」は異世界転生者であるため、スバルやアル、フリューゲルとも関係があったように思えます。
フリューゲルと同時期に存在し、特に「荒地のホーシン」は目立つ存在でもあったはずなので、カララギ式を見たフリューゲルが「荒地のホーシン」に会いに行ってもおかしくはないですよね。
「荒地のホーシン = フリューゲル」説もありますが、この辺りの判断は、もう少し情報が出てこないと推測できなさそうです。
強欲の魔女エキドナとも関係がある
「魔女のアフターパーティー/魔女たちの反省会」で、エキドナはカララギ都市国家の建国を手伝ったことがあると打ち明けました。
このため、ホーシンとエキドナは400年前に面識があったことになりますが、水門都市プリステラでのテュフォンとの一件があるため、どの時点でエキドナが協力したかは不明です。
しかし、エキドナがテュフォンに敵対することはないと考えられるため、プリステラ以前のホーシンの活躍に、エキドナが一枚噛んでいたということになるでしょう。
地下大神殿にホーシンが文字を残した理由
ホーシンは水門都市プリステラの建造に関わっており、地下大神殿には日本語で壁に何らかの文字を刻んでいました。
ホーシンの残した文字は解析不能な「古代文字」として取り扱われており、プリステラの地下大神殿以外にも、世界の遺跡の中で多数発見されています。
イ文字など、リゼロ世界で書いていないことから、ホーシンの残した文字は次の可能性が考えられます。
- 「フリューゲル参上!」など、自分がいたことを刻むための目的
- 自分へのメモ
- 異世界転生者へのメモ
地下大神殿にも多くのトラップがあるため、ホーシンはスバルやアルなど、後にリゼロ世界に転生してくる日本人のために、文字として罠の内容や回避方法などを壁に刻んでいた可能性があります。
もしくは、スバル達がここに来ることを予想して、400年前の隠された秘密、秘匿された歴史を刻んでいる場合も想定されます。
ガーフがスバルに教えれば、スバルが大神殿に来るパターンも考えられましたが、地下大神殿はテュフォンの魔女の遺骨を取った後、水没している可能性があり、もう一度ここに戻ってこれるかは不明です。
「荒地のホーシン」まとめ
荒地のホーシンが建設に関わったプリステラで、「傲慢の魔女」テュフォンが命を終えていたことから、ホーシンとサテラにも何らかの関係があったことが予測されます。
現時点では、カララギ都市国家を建設した英雄、立身出世の神様として扱われている荒地のホーシンですが、アルの正体や、スバルとフリューゲルの関係が明かされるに連れ、ホーシンの正体も明らかになることでしょう。
本ページの情報は2021年05月03日時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。