本記事では、リゼロのトンチンカンのチン、ラチンスについて、王都でのスバルとの出会いから最新話までの活躍、トンチンカンの中での立ち位置、強さ、『憤怒』の大罪司教シリウスとの戦いの後についてご紹介します。
ヴィジュアル系の容姿から繰り出される切れたナイフ、とは裏腹に冷静沈着な一面を持つラチンスを見ていきましょう。
『リゼロ』ラチンスの基本プロフィール
名前 | ラチンス・ホフマン |
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立場 | ・トンチンカンのチン ・フェルト陣営の策謀家 ・王族指南役ホフマン家の長男 |
特徴 | ・フランダースへの「六枚舌」関与を見抜く ・武器はナイフ ・ヴィジュアル系 ・鎖付きの首輪 ・細身 |
『リゼロ』ラチンス・ホフマンとは?
トンチンカンのチン
ラチンスは、王都に異世界転生してきたスバルを襲ったトンチンカンのチンです。
王都の貧民街をガストン、カンバリーと共に生き抜いており、ナイフを所持していたため、転生してきたばかりのスバルを苦しめることとなりました。
ガストン、カンバリーを大切に想う
ラチンスはガストン、カンバリーのことを「仲間」だと考えており、「絶対に見捨てることはできない」としています。
フランダース騒乱でカンバリーが莫大な借金をしていることが判明した際には、フェルトに頭を深く下げ、見捨てないでくれと懇願しました。
王族指南役ホフマン家の嫡男
ラチンスは王都の貧民街で生活をしていますが、その出身は王族指南役を務める名門貴族ホフマン家の嫡男です。
上級貴族のドロドロとしたやり方が気に食わずに家を出奔し、その後は貧民街での生活を送ることとなります。
ちなみに、父リッケルト・ホフマンは、邪竜バルグレンがピックタットに召喚された際、その場に居合わせ、現近衛騎士団団長であるマーコス・ギルダークの父、ラザックが命を代償に救ったという関係があります。
謀略に長ける
ホフマン家の長男として英才教育を受けたラチンスは、知識と謀略に長けています。
フランダース騒乱では、「六枚舌」の関与を見抜き、ヘレインを罠に嵌めて問題の真相を突き止めるのに大きな貢献をしました。
また、フェルトにシャトランジ盤を教える機会もあり、この時も相手に勝っていると感じさせた上で、罠にかけ、最後には自分が勝つという戦い方を見せています。
戦闘能力は皆無
謀略や智謀に長けたラチンスですが、肉体的な戦闘能力に関しては皆無です。
王都でも油断していない時のスバルには簡単に気絶させられており、ステゴロではオットー以下と言われています。
基本的にトンチンカンは三人組で動くため、力担当はガストンに任せていたのでしょう。
フェルト陣営の策謀家
心根が真っ直ぐな者が多いフェルト陣営の中で、ラチンスは策謀家として活躍していくことになります。
大きな戦略を描くのはロム爺が得意とするところですが、ルグニカ王国の知識と策謀はラチンスが長けており、戦略の実行部隊として暗躍していくことが今後期待されます。
単独任務を任されることもある
トンチンカンの中でも高い判断能力を持っていることはラインハルトにも認められており、ガストンやカンバリーとは異なり、ラチンスは単独任務を任されることも多々あります。
水門都市プリステラでは、水の羽衣邸でヨシュアにチンピラ扱いされたり、刻限塔で「憤怒の大罪司教」シリウスと遭遇するなど散々な目にも遭いましたが、一人で任務をしていたのはラインハルトからの信頼の証でしょう。
トンチンカンの判断役
判断能力の高さは、ガストンやカンバリーからも信頼されており、基本的に三人の行動の判断はラチンスが決めています。
リーダーという訳ではありませんが、ガストン、カンバリーはラチンスの能力を信頼しているため、基本的に従うことにしています。
ただし、ラチンスとカンバリーは「お調子者」らしく、側に冷静なガストンがいないと、たまにとんでもない行動をすることがあります。
『リゼロ』ラチンスの性格・人物像
意外にも常に冷静な男
ラチンスは、ヴィジュアル系の見た目とは裏腹に、意外にも常に冷静な男です。
フェルトに勧誘された際にも、「信じてみてもいいかも」と最初に話していたのはラチンスでした。
また、水門都市プリステラの刻限塔の前では、大罪司教が出るからラインハルトを呼べと求めたスバルに対し、怠惰を倒した実績があることから信頼できると判断し、即座に合図を出しています。
トンチンカンの中で、状況判断能力に優れているのはラチンスのみなので、今後も三人に関連する判断はラチンスが行っていくことになるでしょう。
『リゼロ』ラチンスのセリフ・口癖
頼む。頼むから、アイツを見捨てないでくれ
アイツは、オレのダチだ。何にもできねえオレが死にかけだったとき、手ぇ貸してくれたのはガストンと、カンバリーだけだった。だから、頼む
ああ、クソ、そうだった。テメエは魔女教の『怠惰』を殺ってんだったな。信憑性が、ありやがるじゃねえか……!
『リゼロ』ラチンス・ホフマンの過去は?
王族指南役の名家ホフマン家の嫡男に生まれる
ラチンスは、ルグニカ王国の王族指南役を務める貴族ホフマン家の嫡男として生まれます。
幼い頃より、ルグニカに関する幅広い知識と策謀の英才教育が施されて育ちました。
しかし、父リッケルトの姿を見て、ルグニカの貴族の在り方に多いに疑問を抱き、家を捨てて出奔し、貧民街へと向かいます。
何もできず無力さを痛感
意気込んで家を出たラチンスでしたが、外の世界では全くの無力であり、打ちひしがれる日々を過ごしました。
そんなラチンスの側を離れず、辛い時に一緒にいてくれたのがガストンとカンバリーであり、三人は力を合わせて貧民街を生き抜いていくこととなります。
ガストン、カンバリーだけは絶対に見捨てないと決める
ラチンスにとって、ガストンとカンバリーは「本物の仲間」です。
そのため、絶対に二人だけは見捨てることはしません。
王都でエミリアとパックに撃退された時も、フランダースでカンバリーがやらかした時も、ラチンスは必死に二人を守ろうとしています。
『リゼロ』ラチンスに関する考察、ネタバレ
ラチンスだけ名字があるのは実は生まれが良いから?
トンチンカンの中では、ラチンスだけ「ホフマン」という名字があります。
盗品蔵の後で、ラインハルトがフェルトに家名を聞いた際、「そんな大層なもん、持ち合わせちゃねーよ」と言っていたことから、貧民街で家名を持っている人物は少ないことが明らかになっています。
カンバリーはお金がなくて武器を変えず、素手で戦闘している所からも、ナイフを持っているラチンスはある程度の資金があったとも考えることができます。
上記のことから、ラチンスの実家はある程度裕福な可能性があり、王都が物語の舞台になった際には、ホフマンの一族が出てくるかもしれませんね。
王族指南役の名家出身と判明
ラチンスは、王族指南役を務める名家である「ホフマン家」の嫡男であることが判明しました!
出奔の理由はまだ明らかになっていませんが、父であるリッケルト・ホフマンの姿を見て出奔を決めているため、王国の裏側の事情を知り、それに嫌気を差して家を出たのかもしれません。
「六枚舌」はラチンスに接触してくる?
フランダース騒乱では、裏社会に「六枚舌」が関与していることを察知しており、ラッセルもラチンスに注意を向けました。
この際、「いくつか計画の修正が必要になる」と言及されています。
水門都市プリステラから戻ってきたフェルトに対して、ラッセルが直接関わりを持ちましたが、本来はラチンスを通じて情報を流す予定だったのかもしれませんね。
『リゼロ』ラチンスのストーリー・主な活躍
リゼロEX「剣聖と雷光の銀華乱舞」のラチンスの活躍
ユリウスと交渉して留置場を出る
ラチンス達は、ヴォラキア帝国のホルストイ上級伯に「金貨一枚でセシルスを見張る」という条件で仕事を受けましたが、他のゴロツキ達が先走ってセシルスを確保しようとしたことで、逆に打ちのめされ、留置場に入れられます。
トンチンカンは留置場を訪れたユリウス、フェリス、チシャの三人と面会し、ラチンスが、情報提供をする代わりに留置場から出してもらうという交渉を成立させました。
この時、カンバリーがユリウス達と険悪な雰囲気になりますが、ラチンスがそれを止め、ユリウスの求めに応じて報酬として差し出された金貨を見せます。
また、ラチンスの過去に関わる示唆もありました。
- 金貨がヴォラキア帝国のものだとラチンスは気付ける
- 高い所の方がずっと息苦しいと思うと発言
金貨を返してもらうと、トンチンカンは解放されて留置場を無事に出ます。
リゼロ外伝「陣営結成秘話」のラチンス
盗品蔵でラインハルトに気絶させられる
ラチンス達は、ラッセルの名前を借りた仕事で失敗し、盗品蔵の倒壊した跡地に身を隠していました。
ラッセルが自分達を許すはずがないと知っているラチンスは、逃亡資金を確保するため、盗品蔵を訪れたフェルトから金品を奪おうとします。
しかし、一瞬でラインハルトに意識を奪われてしまい、ラチンスは気絶することとなりました。
リゼロSS「フェルトちゃん、愚連隊の結成」のラチンス
貧民街根性を見せつける
ラチンスは気絶から目覚めて状況を確認すると、勝手に王様にでもなればいい、自分達には関係ないとフェルトの誘いを突き放します。
仕事を与えると言われて、自分たちが大喜びで尻尾を振ると思うな、見下してんじゃねえと怒りますが、ラチンスの態度はフェルトやロム爺に「貧民街根性」と大いに気に入られました。
その後、フェルトが王様を目指す理由、そこにトンチンカンを誘う理由を聞かせられ、そこに共感してフェルト陣営に入ることを決意しました。
短編集4「フェルトちゃん、ゼロから始める王選生活」のラチンス
アストレア領に向かう
フェルト陣営に入ると決断したラチンスでしたが、一晩経って冷静に考えた結果、王選に巻き込まれるなんて命がいくつあっても足りないと考え直し、屋敷からの脱走を企てます。
しかし、その度にアストレア邸の「爺や」となっているグリムに突き伏せられ、逃走に尽く失敗していました。
呆れたフェルトから、「何者でもない自分を捨てられるかも」と語られると、ついに観念し、ガストン、カンバリーと共にアストレア邸のあるハクチュリへと向かいます。
短編集4「ゼロから始める王選生活、『金獅子と剣聖』」のラチンス
フラム、グラシスと出会う
フェルトやラインハルトよりも一足早くアストレア邸に到着したラチンスは、屋敷の中に入りますが、レメンディスの双子であるフラムとグラシスに不審者と思われ、叩きのめされた上で、外に追い出されてしまいます。
その後、屋敷の前に赤ん坊の「イリア」が置かれると、ガストン、カンバリーと共に貧民街の知恵を発揮し、母親である「カリファ」を発見しました。
リゼロ外伝「金獅子と剣聖、フランダース騒乱」のラチンス
フェルトにフランダースの事件を教える
ラチンスは、ハクチュリのアストレア邸でフェルトにシャトランジ盤を教えていました。
カンバリーと共に頻繁にフランダースを訪れていたラチンスは、フェルトにフランダースの事件について聞かれると、裏社会の三組織が狙われている事件のことを話します。
フェルトの発言から、裏社会の組織が、フェルトが犯人である可能性を疑っていることに気付き、「挨拶」には注意するように言いました。
カンバリーを助けにフランダースへ向かう
フランダースから戻ってきたラチンスは、「黒銀貨」のサーフィスと共にフェルトに謝ります。
フランダースでは、エッゾが花街を放火したことになっており、その逃走をカンバリー、ラチンスが幇助したことになっていました。ラチンスは偶然出会ったサーフィスに助けられましたが、カンバリーは捕まってしまい、ラチンスは絶対に自分も助けに行くと主張します。
ロム爺、ラインハルトが止めるのを聞かないラチンスは、変装と護衛にフラムをつけることを条件で、同行を許されました。
フェルト達が花街の女主人トトから話を聞いて戻ってくると、状況からエッゾは匿われている可能性が高いと判断し、その相手が『黄金虫』だろうと考えます。
『黄金虫』ヘレインを負かす
『黄金中』の拠点では、ヘレインがカンバリーの結構な額の借用書が出し、フェルト、ラインハルトは驚愕します。
ラチンスは、テーブルに額をつけて頭を下げ、カンバリーを頼むから見捨てないでくれと頼み込みました。
エッゾを捕らえた後、裏事情を理解したラチンスは、ヘレインが一連の事件に深く関与していると判断し、エッゾと共に「天秤」が仕切る賭け街でヘレインに勝負を仕掛けます。
この時既にヘレインが「六枚舌」であると見抜いていたラチンスは、周到な準備の末にヘレインを罠にハメ、負けを認めさせて全ての真実の情報を吐き出させました。
第5章「歴史を刻む星々」のラチンス
水の羽衣邸でヨシュアにチンピラ扱いされる
水門都市プリステラに同行したラチンスは、フェルトからの伝言を伝えに単独で水の羽衣邸を訪れます。
しかし、王選とはあまりにかけ離れた容姿をしているため、建物の前でヨシュアに止められ、散々な扱いを受けることとなってしまいました。
偶然スバルが通りかかったことで問題は収まり、フェルトからの伝言を伝えることができます。
「刻限塔」で憤怒の大罪司教シリウスに巻き込まれる
二日目のプリステラでは、「刻限塔」の前で魔女教大罪司教「憤怒」シリウス・ロマネコンティの権能に巻き込まれます。
死に戻りをした世界では、スバルと共に権能に巻き込まれて命を落としたり、ラインハルトに合図を送って召喚したりしました。
確定した世界では、シリウスの権能にかかってスバルを襲う群衆の一人となり、スバルがレグルスから負ったものと同じ負傷を負います。
ベアトリスに治癒された後はミューズ商会へと運ばれ、そこでフェリスに本格的にあ治療をされて命をつなぎとめることに成功しました。
『リゼロ』ラチンスの戦績
vs スバル@王都貧民街
ガストン、カンバリーと共に、ラチンスもトンチンカンの一員として、スバルとは最初の王都で4回戦闘になっています。
スバルに負けたのは2周目に奇襲攻撃を受けただけで、1周目はナイフの脅しで勝利、3周目は背中にナイフを突き刺して勝利となっています。
また、第三章で再びスバルと再会していますが、原作小説では、ラチンスはアルと対戦しており、プリシラの一声で半殺しにされてしまいました。
vs ラインハルト@盗品蔵
王選開始後、ラッセルから身を隠すために潜伏していた盗品蔵の跡地で、ラインハルトと戦闘になっています。
しかし、実際には戦闘とも呼べるものではなく、一瞬のうちに制圧されて終わりました。
vs 爺や@王都アストレア邸
王都のアストレア邸では、屋敷を脱出するために爺やと追いかけっこをしています。
三人共同での挑戦でもあっさりと捕縛され、コテンパンにされて庭に転がされてしまいます。
フェルト曰く、爺やは優しい方で、婆や、ラインハルトはもっと酷いとのことで、ラチンスは絶句してしまいます。
vs 『憤怒』シリウス@水門都市プリステラ、刻限塔
水門都市プリステラでは、単独任務中にスバルと遭遇し、その後刻限塔の上に登場した『憤怒』の大罪司教、シリウス・ロマネコンティと対峙することになります。
しかし、対峙するといっても毎度すぐにシリウスの権能にかかってしまい、戦闘開始にもたどり着くことはできませんでした。
確定した世界では、シリウスの権能にかかった状態のまま、レグルスがスバルの足を切断したことで、ラチンスの足も切断されてしまいます。
ベアトリスの判断で助けられ、フェリスの治療によって一命を取り留めましたが、その後の都市庁舎奪還作戦、制御塔同時攻略戦は不参加となりました。
『リゼロ』ラチンスまとめ
トンチンカンのチン、ラチンスは意外にも三人衆の中では何かを判断するリーダー的存在を担っていることが判明しました。
王都では、スバルに対してすぐさま切れたナイフを出していたので、短気すぎるだろとも感じましたが、危険と隣り合わせの貧民街で常に最大限の警戒を払うのは、冷静沈着なラチンスらしい行動だったかなとも解釈できますね。
水門都市プリステラで再登場したラチンスは、ラインハルトから特別任務を与えられることが多く、ガストンやカンバリーと離れて、単独行動をすることが多くなっています。
信頼されていることの証でもあり、今後もトンチンカンのリーダー役として、フェルト陣営を盛り上げていってくれそうです。
本ページの情報は2021年05月10日時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。