「リゼロ」魔法とは、マナに干渉して世界に事象を顕現させることです。ゲートやオドとも関わりがあり、体系化された基本魔法以外にも応用の独自魔法を構築することも可能です。本記事では、リゼロ世界の魔法・マナ・オド・ゲートについて判明情報をご紹介していきます。
リゼロ世界の魔法とは?基本情報を解説
魔法の属性は6種類
リゼロ世界の魔法は、下記の6つの基本属性があります。
- 火属性
- 水属性
- 風属性
- 土属性
- 陰属性
- 陽属性
このうち陰属性と陽属性に適性がある人物は極めて稀であり、基本的には最初の4属性のどれかまたは複数に適性を持ちます。
4色混ぜると白色
最初の4属性を均等に混ぜることによって白色のマナを作ることができます。
白色のマナは純粋なエネルギーの塊であり、ラムの治療に使われているのもこれです。
6色混ぜると虹色
白色のマナに陰属性、陽属性のマナを混ぜると虹色のマナが完成します。
このマナは爆発的なエネルギーを持ち、ロズワールやユリウスが戦闘に用いています。
「魔法使い」と「精霊使い」は魔法発現の仕組みが異なる
また、魔法を操るものには魔法使いと精霊使いの2種類がいます。
この二つは、魔法発現までの仕組みに違いがあります。
「魔法使い」はゲートを通じて体内にマナを取り込む
魔法使いは、自らのゲートを通じて大気中のマナを体内に取り込み、そのマナに形を与えてゲートを通して再度世界に戻すという形で魔法を発動させています。
そのため、魔法使いの強さはゲートの性質に左右されます。
「精霊使い」は契約精霊を通じて大気中のマナを使う
精霊使いは、契約精霊を通じて大気中のマナに干渉して魔法を顕現させます。
ゲートを用いる必要がなく、術者自身も魔法が使えれば常に二人で戦えるという大きなメリットがありますが、精霊と契約できる資質を持つ者は多くなく、また力のある精霊も数が少ないため、メリットだけあるという訳ではありません。
基本魔法は「強さ」+「属性」で詠唱
魔法を発動する際は、基本魔法の場合は「強さ」+「属性」で詠唱します。
魔法の「強さ」はアル・ウル・エル・なし
魔法の「強さ」はアル・ウル・エル・なしの四段階で分けられています。
特に最上級のアル系の魔法は扱いが難しく、人によっては発動させることも難しい程です。
魔法の「属性」
魔法の属性部分の詠唱は次の通りです。
- 火属性:ゴーア
- 水属性:ヒューマ
- 風属性:フーラ
- 土属性:ドーナ
- 陰属性:シャマク
- 陽属性:ジワルド
ロズワールは「アル・ゴーア」を頻繁に使いますが、これは最上級の威力の炎魔法であることを意味しています。
治癒魔法の使い手は少ない
また、水魔法の中に「治癒魔法」が存在しますが、治癒魔法に適性のある者は非常に珍しいです。
治癒魔法の本質は「優しさ」であり、代々魂の転写技術で一族を犠牲にしてきているロズワールにも適性がなく、ヴォラキア帝国では帝都でしか見られないとされています。
魔法にも質がある
また、魔法にも質や強度があり、腕のいい魔法使いの魔法は密度が濃いとされています。
そのため、同じ魔法であっても術師によって全く魔法の質が異なり、スバルとパックのシャマクでは絶望具合が段違いです。
『リゼロ』ゲートとは?魔法使いの才能を決める重要機関
人間ならば誰でも持っている
ゲートは、魔法使いの才能を決める機関であり、リゼロ世界の人物であれば誰でもゲートを所有しています。
大気中のマナを取り込み、体外へ形を与えて顕現する
ゲートは、大気中のマナを体内に取り込み、マナに特定の力や形を変えて外の世界に顕現させる機能を持っています。
そのため、魔法使いとしての才能はこのゲートの能力次第であり、魔法属性の適性もゲートの在り方で決まります。
ゲートによって左右される個人の資質
ゲートによって左右される個人の資質は次の3つがあります。
魔法属性
ゲートは、6つの魔法属性のどれに適性があるかも決めています。
複数の属性に適性があれば、魔法にも幅が広がり複数属性を合わせた魔法も将来的に扱えるようになります。
また、その属性に対してどの程度の才能があるかも決まっており、例えばフェリスなどは水属性のみですがこの属性に関しては極めて優れた才能を有しています。
体内のマナ保有量
また、ゲートは体内に保有できるマナの総量も決めています。
取り込めるマナの総量が大きい程、より強い魔法を行使できるほか、長時間の戦闘にも耐えることができます。
吸引・放出量
マナの吸引・放出量もゲートに依存しています。
吸引量が多ければ素早くマナを取り込むことができ、放出量が多ければより強力な魔法の行使が可能となります。
ゲートに異常がる主要人物
リゼロ世界には先天的あるいは後天的にゲート異常を持った者がいます。
スバル
スバルは聖域のガーフィール戦でゲートが損傷しており、自力でマナを放出できない体になっています。
そのため、ベアトリスの定期的なマナ徴収がないとマナが体内に溜まり爆発する仕様となっており、ヴォラキア帝国で単独で活動していることはかなり危険を伴っています。
ラインハルト
ラインハルトは、マナ異常循環体質と言われるゲート異常を抱えており、取り込んだマナを体外に排出することができません。
代わりにマナを身体能力に転換することで異常な動きを実現しています。
この体質は初代剣聖レイド・アストレアの弟にも顕現されており、剣聖の一族の一部に発現するものと思われます。
アナスタシア・ホーシン
アナスタシアも先天的なゲート異常を抱えており、マナを取り込むことができません。
そのためアナスタシアは実は常にマナ切れ状態で苦しい状態を抱えており、結果として寿命も短いことが宿命づけられています。
『リゼロ』マナとオドの違い
マナとオドはどちらも魔法の顕現に利用できる点では同じですが、その性質は全く異なるものです。
「マナ」は大気中に満ちる魔力
マナは、大気中に満ちる魔力そのものです。
オド・ラグナによってマナは世界を循環されており、全てのマナは最終的に記憶の回廊を通してオド・ラグナに還り、再び世界に戻ることになっています。
マナが溜まると「マナ嵐」が発生する
また、マナは本来無色の力であるため、濃密なマナの充満した地域では「マナ嵐」と呼ばれる事象が稀に自然発生することがあります。
これは密になりすぎたマナが魔法の発動に近い形で顕現し、狙いも出力も適当な力が暴走するというものです。
エリオール大森林の地図をよく書き換えてきた事象であり、角を失ったラムが治療を受けないとマナ嵐を引き起こす(体がマナを呼び寄せるが吸収できないため)ことも明らかになっています。
「オド」は体の中に蓄えている魔力
オドは有限
オドは各生命に属する有限のものであり、最初から総量が決まっており、一度消費したら二度とその分が戻ってくることがないものです。
純粋なエネルギーでもあり、魔法の顕現に消費することもできます。
オドは「魂」そのものであり「記憶」なども付着する
オドはその人物の魂そのものと表現することができ、記憶もオドに付着します。
命を終えるとオドはオドラグナへ還りますが、記憶は「記憶の回廊」で洗い落とされ、オドだけが再利用されるという形になります。
『リゼロ』これまで登場してきた固有魔法
リゼロ世界の魔法には、体系化され教本となっている基本魔法以外にも、複数属性を掛け合わせた高等魔法、失われた失伝魔法、独自開発したオリジナル魔法などがあり、可能性は無限に広がっています。
ここでは、リゼロの主なキャラクターが独自に用いる魔法をご紹介します。
ユリウス・ユークリウス
ネクト
陰属性と陽属性の複合魔法。高等魔法であり、オドの一時接続によってテレパシーでの会話を実現したり、相手の視覚を借りるなど感覚を共有できる。
クラウゼリア
虹色のマナを剣先から放つ魔法。味方を守るための防御壁として用いたり、相手の動きを拘束するための檻としても使えるなど応用の幅が広い。
クラリスタ
虹色のマナを剣に宿らせる魔法。マナを介してオドに攻撃することができ、ペテルギウスにも止めを刺した技。
クランヴェル
クランヴェルは虹色のマナを自分が纏う技。プレアデス監視塔で獲得し、ユリウスが虹色の精霊騎士となる。
ウル・ゴーラ
ウル・ゴーラは火属性と風属性の複合技。ウルの威力で真紅の竜巻が発生する程で、アルの威力の場合は見たくないレベルだと思われる。
ロズワール
テミリオン
テミリオンは天候操作の魔法。聖域でロズワールが使ったのは「アルテミリオン」で、パックがミロード家で雪を降らせたのもこの魔法。
エミリア
コキュートス
コキュートスは氷の牢屋を作る魔法。プレアデス監視塔で記憶を失ったスバルとラムの衝突を防ぐために用いた。
アイスブランド・アーツ
アイスブランド・アーツは莫大なエミリアのマナを活かし、状況に合わせた氷の武器を錬成して踊るように戦う技。魔女教大罪司教の中で戦闘最強のシリウスも圧倒してみせた。
アイシクルライン
アイシクルラインはアイスブランド・アーツの応用技。錬成した氷の武器で相手を取り囲み一斉掃射する。ボルカニカだったから良かったものの、人に使うのは凶悪すぎる。
氷の兵隊さん
氷の兵隊さんは、エミリアの秘密技。スバルの顔をした氷の兵隊さんを自在に操り、一人で勝手に集団戦闘ができる。今のところの限界は同時7体が限界だが、応用の幅は凄まじい。
アブソリュート・ゼロ
アブソリュート・ゼロは、エミリアの精霊使いと魔法使いの資質の両方を応用した技。エミリアのゲートはマナ保有量が通常の魔法使いの十倍以上あるが、出力はゲート機能に依存するため使いきれないという事情があった。このマナを精霊使いの時の魔法行使の応用で体の外に溜めておき、ゲートの出力機能を無視して極大魔法を放てるようにした。
エミリアの通常魔法の百倍に迫る威力であり、時さえも止めるかのような一撃は神龍ボルカニカの「龍の息吹」と対消滅するほどの威力を有するリゼロ世界の頂点の一角とも言える必殺技となった。
ベアトリス
扉渡り
亜空間を実在空間の扉に接続する魔法。禁書庫は次元の異なる空間に存在するが、ベアトリスの扉渡りによってロズワール邸やアーラム村などに接続していた。
ミーニャ
ミーニャは陰魔法の数少ない攻撃手段の一つで、時を止める紫矢を放つ。触れた者は時が止まり粉々に砕け散る。
ムラク
ムラクは重力操作の魔法。空を自在に飛ぶことができ、プレアデス監視塔の最初の試練で用いた。
スバル&ベアトリス
E・M・M
「E・M・M」は完全防御魔法。スバルとベアトリスの時間を止めて外部からの影響を受けなくする。
E・M・T
「E・M・T」はアンチスペル魔法。マナを帯びたものであれば消滅させられる魔法を打ち消す魔法。
三つ目のオリジナル魔法
三つ目のオリジナル魔法は詳細不明。失敗すれば虚無に落ちる系のものと明かされており、恐らくは多兎に使ったアル・シャマク系の応用技と思われる。
オットー
足音を飛ばす
足音を飛ばす。相手の注意を別の場所へ引き付けることができ、ロズワール邸ではギルティラウ、水門都市ではハインケルの動きを誘導した。
臭いを消す
その名の通り自分の臭いを消す魔法。隠密行動が好きなオットーの必須魔法。
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