「リゼロ」ナツキ・スバルは、死に戻りを与えられリゼロ世界に導かれた少年です。
ナツキ・スバルの正体、賢人との関係性、400年前の人物フリューゲル・サテラとの繋がり、エミリアとの恋の行方など、リゼロのナツキ・スバルを詳しくご紹介します。
スバルが魔女因子を複数獲得し、英雄宣言をする物語のターニングポイントとなる水門都市プリステラの物語がアニメ化!リゼロアニメ3期の放送・配信情報はこちら
『リゼロ』ナツキ・スバルの基本プロフィール
名前 | ナツキ・スバル(菜月昴) |
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立場 | ・エミリアの一の騎士 ・大精霊ベアトリスの契約相手『幼女使い』 ・ルグニカ王国の一代貴族(騎士爵) ・賢人候補 |
魔女因子 | ・傲慢/嫉妬(初期装備) ・怠惰(ペテルギウス) ・強欲(レグルス) |
権能 | ・死に戻り ・インヴィジブル・プロヴィデンス(見えざる手) ・コル・レオニス ・コル・レオニス、セカンドシフト |
体内の呪い | ・ウルガルムの呪いの残滓 ・カペラの龍の血 |
契約精霊 | ・大精霊ベアトリス (オリジナルスペル) ・E・M・M ・E・M・T |
特技 | ・鞭 ・パルクール ・サバイバル術 |
特徴 | ・髪型:黒髪の短髪 ・身長:平均的 ・意外に筋肉質 ・握力70kg ・ベンチプレス80kg ・三白眼の悪い目付き ・年齢:召喚時は17歳 ・元不登校 |
『リゼロ』ナツキ・スバルとは?
「死に戻り」の権能を与えられた主人公
ナツキ・スバルは、「死に戻り」という権能のみを与えられてリゼロ世界に召喚された主人公です。
深夜のコンビニ帰りに突然異世界に召喚、リゼロ世界で悪戦苦闘する中でエミリア、パックと運命的な出会いを果たし、エミリアへの恋心を胸に数奇な運命に巻き込まれていきました。
エミリアの一の騎士
第四章の聖域編後、スバルは正式にエミリアの一の騎士となります。
王都でも白鯨・大罪司教討伐の功績が認められ、一代限りのルグニカ貴族の地位も叙勲されます。
大精霊ベアトリスの契約者
また、第四章のロズワール邸での戦いでは、禁書庫に閉じこもっていたベアトリスと正式に契約を締結、大精霊ベアトリスの契約者となります。
ベアトリスの態度もツンデレからデレデレに変更、かなり仲睦まじい関係となります。
賢人候補
暴食の魔女ダフネからは、ナツキ・スバルは賢人候補であると明かされています。
賢人は魔女因子を複数取り込んだ者がたどり着く存在であると示唆されており、賢人に近づくほど人格を失っていくことも判明しています。
『リゼロ』ナツキ・スバルの人物像
諦めが悪い
ナツキ・スバルは、諦めの悪さだけは超一級品の人物です。
スバルも自認している通り、能力は小技は多いものの基本的には平々凡々であり、華々しい能力や才能は持ち合わせていません。
ただし、死に戻りという過酷な運命を課せられても傷つき苦しみながら歩みを止めない性質を持っており、それが他の人物には打開できない運命を突破する力となっています。
死に戻り・魔女因子に耐えられる異常性
また、通常は耐えることのできない死に戻りの体験や魔女因子に対して、ナツキ・スバルは異常な耐性を持っています。
死に戻りに関しては、ナツキ・スバルもそれなりに苦しみましたが、実際に体験したルイ・アルネブの反応と拒絶を考慮すると、それでも耐性があったものと示唆されました。
強欲の魔女エキドナを前にしても普通でいられるなど、魔女や瘴気への耐性もあり、この特徴はナツキ・スバルの正体と関連するものと思われます。
『リゼロ』ナツキ・スバルのセリフ・名言
俺が必ず、お前を救ってみせる
馬鹿か、俺は。いや、馬鹿だ俺は
『リゼロ』ナツキ・スバルの過去は?
高校で不登校になる
菜月昴の父「賢一」は、周囲の人間誰からも凄いと認められ好かれる人物であり、菜月昴も賢一のようになりたいと憧れを持っていました。
幼少の頃は、菜月昴も器用さを活かして何でもできる人間であり、周囲からも流石賢一の息子だと褒められていましたが、周囲も年齢に合わせて成長し、勉強や運動で目立てなくなると、菜月昴は無茶な悪ふざけで目立とうとし、次第に周囲から友達がいなくなってしまいます。
中学でも塞ぎがちだった菜月昴は、高校入学を景気にキャラ変をして高校デビューを図りますが、見事に失敗、次第に父賢一との比較に押し潰され、自室に閉じこもるようになってしまいました。
『リゼロ』ナツキ・スバルはどうなる?残された伏線の考察
ナツキ・スバルの正体は?
ナツキ・スバルの正体は、フリューゲルと共通のオドを持つ別存在だと考えられます、理由は次の通りです。
- サテラがスバルをフリューゲルと認識して愛している
- シャウラがスバルをフリューゲルと認識して愛している
- プレアデス監視塔でフリューゲルがスバルのオドに転写している
このため、ナツキ・スバルはフリューゲルのオドから複製された存在か、オドラグナを通じて洗魂され、流転した存在であると考えられます。
サテラに愛されている理由
サテラがナツキ・スバルに対して妄執とも呼べる愛情を向けるのは、サテラの中ではナツキ・スバルがかつて愛した人物と同一の存在だと認識されているためです。
これは上記のナツキ・スバルの正体とも関連しており、ナツキ・スバルからその記憶が洗い流されていたとしても、サテラにとっては同じ魂を持つ愛しい存在であるため、再会を求め続けているのだと考えられます。
シャウラに愛されている理由
シャウラは視覚が弱く、相手を匂いや魂で認識します。
かつて、プレアデス監視塔でシャウラはお師様ことフリューゲルに愛情を寄せており、スバルがフリューゲルと共通のオド・匂いを持っていたため、同じ存在と認識して変わらぬ親愛を示したのだと考えられます。
プレアデス監視塔ゼロ層の鉄板を扉だと感じた意味
スバルだけがプレアデス監視塔ゼロ層の鉄板を扉だと感じた理由は、ゼロ層メローペの先に待つものに会うのが、スバルに定められた運命だからであると考えられます。
ゼロ層メローペについて判明している情報は次の通りです。
- フリューゲルがプレアデス監視塔を出発した後にできた階層
- 現在のスバルではまだ準備が整っていない
- 先にあるのは魔女の祠
- 魔女の祠に至るまでの道に鉄板の封印がある
- 鉄板の封印を開く鍵は魔女因子
- 鉄板の封印を進むたびに魔女の瘴気が濃くなる
これらのことから、この場所は本来スバルが全ての魔女因子を取り込み賢人となってから訪れるべき場所だと考えられます。
記憶を失ったスバルがこの場所の先にあるものに会うのが自分の運命だと感じているのは、それはフリューゲル時代のオドに刻まれた決意の影響だと思われます。
暴食の魔女ダフネに言及された賢人候補とは?
聖域の夢の城において、スバルは暴食の魔女ダフネから「賢人候補」と言及されています。
水門都市から戻ってきたベアトリスとロズワールの密談の中で、賢人候補とは魔女因子を取り込む人物であると言及されました。
400年前、フリューゲルらは魔女因子を集めており、かつクリンドにより400年前の人物は立場の違いはあれど全員が世界を破滅から救おうとしていたと明かされているため、賢人となることはオドラグナの寿命問題から世界を救うことに繋がると考えられます。
最後は世界を救って新しいオドラグナとなる?
オドラグナには寿命があり、オドが削られ世界の維持に必要なマナが不足すると世界は破滅に至ります。
これの解決手段の一つが「賢人」だと示唆されていますが、賢人は通常は発狂してしまう魔女因子を全て取り込んだ存在であるとされ、魔女因子に狂わない条件が対となる七元徳を備えていることだとされれば、賢人は七つの大罪と七元徳を備えた完全な存在であると考えることができます。
オドラグナの対となる存在が魔女因子であるともルイ・アルネブによって言及されているので、上記の説が正しければ、賢人の誕生は、新しいオドラグナの誕生とも捉えることができます。
400年前の世界では嫉妬の魔女サテラが賢人候補として魔女因子を体内に収め莫大な力を得て行きましたが、最終的には嫉妬の魔女因子に狂ってしまい、不完全な賢人でしかありませんでした。そのため、完全に世界を破滅から救うためには、スバルが新しいオドラグナになる必要があり、物語の最終盤ではこの点でのスバルの葛藤が描かれるのではないかと思われます。
「リゼロ」ナツキ・スバルのストーリー・活躍
第1章「王都の一日編」のスバル
エミリア・パックと出会う
スバルは深夜のコンビニ帰りに突然リゼロ世界に召喚され、当初は噂の異世界召喚に高いテンションでいましたが、トンチンカンに絡まれ治安の悪い世界の厳しさを教えられてしまいます。
そこに徽章を盗んだフェルトを追いかけていたエミリアとパックが登場、スバルはあまりのエミリアの美しさと底抜けの優しさに心を射抜かれ、エミリア達の徽章探しを手伝うこととなりました。
しかし、パックがマナ切れで消えた後の盗品蔵でスバルはエミリアと共にエルザによって倒れてしまい、必ず救って見せると呟いて初めての死に戻りを発動させます。
死に戻りしていることを理解
繰り返される世界の中で、スバルは自分だけが記憶を保持して特定地点に戻る「死に戻り」をしていることを理解します。
エミリアに助けられた過去もなくなったことを理解したスバルは、異世界知識を活用してウハウハライフを送ることも考えましたが、エミリアやパック、フェルトやロム爺を助けられるのは自分だけだと奮起、盗品蔵に襲いかかるエルザと立ち向かうことを決意します。
回避できないトンチンカンイベントは衛兵を呼ぶことで対処、ここで剣聖ラインハルトとも出会うことになりました。
盗品蔵でエルザからエミリアを守る
盗品蔵からフェルトとロム爺を逃がそうとするも説得に失敗、エミリアとパックが合流した後、エルザが現れて戦闘が開始されます。
スバルはフェルトを逃した後、エミリアとのコンビで奮闘するも限界が訪れ、間一髪の所でフェルトの助けを求める声に応じたラインハルトが登場、エルザを相手に勝利を収めます。
しかし、エルザは瓦礫の下に潜伏、ラインハルトの隙をついてエミリアを狙いますが、スバルがエミリアの前に立ってこれを代わりに受け、エミリアの命の恩人となりました。
エミリアの名前を聞いて気絶
エミリアから名前を聞いたスバルは大満足でしたが、エルザの一撃はロム爺の棍棒を切断してスバルに届いており、腹からダメージが浮かび上がってしまいます。
スバルはここで気絶、エミリア、ラムと共に馬車に乗ってロズワール・メイザース辺境伯の屋敷に運ばれることとなりました。
第2章「屋敷の一週間編」のスバル
ロズワール邸の屋敷の人々を大好きになる
ロズワール邸の客室で目覚めたスバルは、王都でエミリアを助けた功績の褒賞としてロズワール邸の使用人として雇ってもらい、勤労生活を始めました。
禁書庫の司書ベアトリス、奇抜な化粧と格好のロズワール、傲岸不遜なラムに姉様大好きなレムと、個性的なロズワール邸の人々に囲まれた生活は、全てが順調ではありませんでしたが、騒々しくも楽しく、スバルは全員のことを大好きになります。
しかし、エミリアとデートの約束をした5日目を迎える前にスバルは死に戻りを発動、再び運命に囚われることとなりました。
「死に戻り」を活用して皆を守ることを決意
再び運命に立ち向かう決意をしたスバルでしたが、絆を感じていたレムが自分を信用せず魔女教だと疑い、攻撃を仕掛けてきたことに深く傷付いてしまいます。
また、塞ぎ込んだ周回では自分の代わりにレムが犠牲となり、ロズワールとラムにも敵愾心を向けられてしまいました。
屋敷から逃げ出したスバルにベアトリスは外に逃すことを提案しましたが、ベアトリスに手を握ってもらったことを契機に、ラムとレムが自分が苦しんでいた時に両手を握ってくれていたことを理解、スバルは自分の死に戻りの力を使って全員が笑顔で迎えられる5日目を手にすると覚悟し、初めて自分から死に戻りを発動させます。
魔獣ウルガルムに立ち向かう
エミリアを心の支えに立ち直ったスバルは、ベアトリスの協力を得てアーラム村の子犬が呪術師の正体だと見抜きます。
村の子供達を助けるため、レムと共に危険を承知で魔獣のエリアへ侵入、魔獣ウルガルムと対峙して子供達を救いますが、離脱時にウルガルムの集団に追いかけられ、鬼化して正気を失ったレムを助けるため、スバルは全身にウルガルムの攻撃を受けて複雑で解くことのできない呪いを受けてしまいました。
目覚めたスバルはラムと共に単独で森に入ったレムを救出しに向かい、レムとラムを助けるために囮となって親玉のウルガルムと対戦、魔法シャマクを行使したことが居場所を知らせる要因となり、ロズワールの救援を得て全員が助かる未来を勝ち取りました。
レムの英雄になる
目覚めたスバルの近くにはレムがいて、自分のせいでスバルを危険な目に遭わせてしまったことを謝罪します。
自分は姉様の代替品であり落ちこぼれだと卑下するレムに対し、スバルはレムがいてくれて良かったと笑いかけ、過去ではなく未来を一緒に描いていこうと伝えます。
ここからレムにとってスバルは絶対に諦めることのない英雄となり、心を許す存在となりました。
第3章「Truth of Zero」のスバル
王都でエミリアと喧嘩
魔獣ウルガルムとの戦いで魔法を酷使してゲートを損傷したスバルは、治癒魔法による治療を受けることを目的に、エミリア・ロズワール・レムと共にルグニカ王都へと凱旋します。
エミリアからは治療に専念するため、王選関連の会議には出席させないと厳しく言われ約束をさせられましたが、スバルはエミリアを危険から守るため、約束を無視して王城の玉座の間へと登ってしまい、さらには禁止されていた魔法を使ってユリウスと決闘騒動を起こしてしまいます。
決闘に負けて気絶したスバルが目覚めると、約束を破られたことで怒っているエミリアが側におり、二人は大喧嘩をして仲違いしたまま分かれてしまいます。
魔女教・ペテルギウス・白鯨の脅威に襲われる
王都のカルステン家に身を寄せたスバルは、王国一の治癒魔術師フェリスによる治療を受けながら堕落した日々を送りますが、レムがラムからの共感覚で危険を察知したことを契機に、ロズワール邸へ戻ることを決意します。
しかし、魔女教、大罪司教ペテルギウス、終焉の獣パック、三大魔獣の白鯨など、あらゆる困難がスバルの身に襲いかかり、クルシュ、プリシラ、アナスタシアに突きつけられた無力さを認め、スバルは自分にできることは何もないのだと諦め、レムと共に王都を逃れて一緒に暮らそうと提案してしまいます。
スバルはレムであれば自分の弱さを全て受け入れ寄り添ってくれると考えていましたが、レムにとってスバルは英雄であり、どんなに普段がダメでも諦めることだけは絶対にしないとスバルが折れるのを認めず、スバルはレムの英雄として相応しい男でいられるよう、再び立ち上がる決意を固めました。
白鯨を討伐
王候補達から学んだことと死に戻りで得た知識を総動員したスバルは、クルシュ陣営との同盟交渉を成立させ、アナスタシア陣営と共に白鯨討伐に乗り出します。
序盤優勢に戦いを進めた討伐隊に対し白鯨は3体に分裂して2種類の霧攻撃を展開、討伐隊の主力メンバーは次々と戦線離脱し、全体に諦めムードが漂い始めてしまいました。しかし、スバルとレムの奮闘が戦う意思を取り戻させ、ヴィルヘルムの一撃に繋げ、長年世界に多大なる被害を及ぼしてきた白鯨の討伐に成功します。
スバルは白鯨討伐への大きな貢献によりクルシュ達からの大きな信頼を獲得、次の魔女教・大罪司教ペテルギウスとの戦いにも多くの味方を得ることができました。
魔女教・大罪司教ペテルギウスを撃破
討伐隊にユリウス達が合流した後、スバルは事前の死に戻りで得ていた知識を元に魔女教とペテルギウスを奇襲、作戦は見事に決まり拠点を次々と撃破していきますが、ペテルギウスの正体は土の邪精霊であり、2人目、3人目と次々新しいペテルギウスが登場、最終的にはスバル自身に乗り移られて作戦は失敗、再び死に戻りを発動してしまいます。
フェリスに無意識にユリウスを遠ざけていると忠告されたスバルは、今度はユリウスとの共同作戦で大罪司教ペテルギウスと対峙し見事に勝利します。その後王都へ避難させた竜車の中に火の魔石が積まれていることが発覚、スバルはエミリアを守るためにオットーと共に追いかけますが、途中で肉体を捨てたペテルギウスが再び登場、今度はスバル単独で撃破しました。
スバルはエミリアやペトラが乗っていた竜車から火の魔石を取り出すと、フリューゲルの大樹近くで横たわっていた白鯨の中に入れて爆発を抑え、スバルは気絶したものの、エミリア達全員を守ることに成功します。
エミリアと仲直り、絆を結ぶ
目覚めたスバルはエミリアに膝枕をされており、スバルの奮闘を聞いていたエミリアから感謝を伝えられます。
どうして自分を助けてくれるのかと問うエミリアに対し、スバルはずっと返せなかった答えを伝える覚悟を持ち、エミリアが好きだから、特別に大切に想っていて、だからエミリアの窮地は自分が助けたいのだと明かしました。
嫉妬の魔女と同じ容貌を持つエミリアにとって、「特別」とは蔑視や差別と同義の言葉であり、だからこそスバルに普通の女の子と同じように接して欲しいと願っていましたが、スバルの言葉を聞いたエミリアはこんなに嬉しい「特別」は初めてだと、スバルが自分を助けてくれる理由を理解します。
二人の間にあった誤解は解け、これ以降スバルはエミリアから大いに頼られるようになります。
第4章「聖域と強欲の魔女」のスバル
レムが暴食の被害で眠り姫となる
王都のカルステン邸に向かったスバルは、レムが眠り姫となっていることを知ります。死に戻りでレムを助けようとするもセーブポイントが更新されており失敗、スバルはレムを必ず取り戻すと決意を固め、暴食の大罪司教との戦いを覚悟しました。
エミリア、オットーと共にメイザース領へ戻ったスバルは、屋敷でフレデリカと出会い、聖域に向かったラムとアーラム村の半数の人々が戻ってきていない事実を知らされます。
スバル達はロズワール達に何か問題が起きた可能性を考え聖域へ向かうと判断、スバルは途中で墓所の遺跡で強欲の魔女エキドナの茶会に招待され、聖域の運命に囚われることとなりました。
聖域とロズワール邸、二局面の問題に悩まされる
聖域ではエミリアの試練、聖域解放に反対するガーフィール、雪と共に現れる多兎、全てを企むロズワールと複雑に絡み合う問題に混迷が極まっていきます。
また、聖域だけではなくロズワール邸にもエルザとメィリィの暗殺姉妹が登場、フレデリカやペトラ、レムが毎度狙われる問題が発生します。
二箇所同時の問題解決は、死に戻りを持つスバルであっても同時に解決することは難しく、スバルは問題の難解さに苦しむこととなりました。
夢の城で嫉妬の魔女サテラに救われる
精神的に追い詰められたスバルは夢の城で強欲の魔女エキドナに支えられ、正式な契約を持ちかけられます。スバルはこれを受けようとしますが、他の魔女達が登場して阻止、エキドナの本音を知り、スバルは深く傷つくこととなりました。
そこに幾つもの結界を破って嫉妬の魔女サテラが登場、サテラから語られる愛の数々にスバルは混乱の極地に至り、死に戻りが発動しない夢の城の世界で自らを終わらせようとしてしまいます。
これを魔女達それぞれの動きを経て助けられると、サテラから自分も救われるべき一人だと認めなさいと諭され、レムを失ったことで一人だけで問題解決することに執着していたスバルに変化が訪れ、周囲の仲間達と共に聖域・ロズワール邸の問題を解決しようと考え方を変えることができました。
オットーと向き合う
聖域に戻ったスバルは墓所の試練に挑む資格を取り上げられており、ロズワールに聖域を解放できないと許しを乞うても決して許されず、再び一人で問題を抱えて悩んでしまいます。
朝焼けまで一人で悩んでいたスバルの元にオットーに登場、友達の前で格好をつけるなとオットー流格闘術の一撃をもらい、スバルは始めて死に戻りのことを説明せずに聖域・ロズワール邸の話を打ち明け、そしてオットーという強力な味方を手に入れることができました。
仲間を手に入れたスバルの心と足取りは軽く、再びロズワールの元へ向かい宣戦布告を行います。
エミリアと向き合う
パックがエミリアが試練を突破できるように強制的に自分との契約を打ち切ると、エミリアは衰弱し、スバルはエミリアに頼まれて朝まで手を握っていてと約束されます。しかし、深夜にエミリアが起きるとスバルの姿はなく、パックにもスバルにも約束を破られたエミリアは深く傷付き、部屋を脱出して行方不明となってしまいました。
スバルはエミリアが隠れていた墓所の遺跡の中で再会、二人は史上最大の大喧嘩を始めます。自尊心の低いエミリアは自分は試練も突破できないダメな奴でだから皆離れていくと主張しますが、スバルはエミリアがダメな奴だとした上でそれでも絶対に側を離れないと伝えます。
スバルを信じられないエミリアに対し、スバルは全部含めて大好きだから、だから離れることはなくずっと信じていると返し、二人は墓所の遺跡の中で初めてのチュー、スバルはエミリアの新しい心の支えとなりました。
ガーフィールと向き合う
エミリアと共に墓所の遺跡の外に出たスバルは、オットーとラムを突破してきたガーフィールと対峙します。
既にボロボロ状態のガーフィールに対し、スバルはパックの協力、シャマク、怠惰の魔女因子の権能など持ちうる全てを活用、最後は相棒パトラッシュの一撃によってガーフィールを降しました。
ラム達も合流し、ガーフが過去を克服するために墓所の試練に挑むと、その中で聖域の過去の真実と向き合い、母の愛を思い出したガーフはスバルに感謝、これ以降「大将」と呼ばれるようになります。
ベアトリスと向き合う
ガーフィール、オットーと共にロズワール邸に向かったスバルは、エルザとメィリィが行動を開始した間一髪のタイミングで到着、燃え上がる屋敷の中でガーフィールやフレデリカが時間を稼いでくれている中、禁書庫にいるベアトリスと向き合います。
スバルはベアトリスの400年間の孤独と抱えてきた悲しさを知った上で、終わりを望むベアトリスに対して、人間の短い生ではあるけれど、ずっと側に一緒にいてあげたいと主張、ベアトリスの心も揺らぎますが、結果は失敗に終わり禁書庫を追い出されてしまいます。
最後のチャンスの禁書庫では、スバルは本音を展開、ベアトリスがいなくちゃ寂しくて生きていけないから俺を助けてくれと伝えると、ベアトリスは「その人」を待つ使命よりもスバルを「その人」にする運命を選び、二人は精霊術師と大精霊として契約を結ぶこととなりました。
多兎討伐に成功
デレデレとなったベアトリスと共に聖域へ戻ると、既にロズワールによって聖域には雪が降って多兎が到着しており、墓所の試練を全て突破したエミリアが墓所の前で皆を守っている状況でした。
スバルとベアトリスはエミリアと合流、三人で強力し多兎を一箇所に全て集めたところでベアトリスのアル・シャマクが発動、多兎を別次元に飛ばして聖域を守り切ることに成功します。
ロズワールが仕組んだ盤面を全てクリアするとロズワールの禊も済んで誓約の呪印も締結、スバルは全てを守り切って聖域を乗り越えました。
ロズワールと向き合う
スバル達は聖域からミロード家に移動、スバルはここでロズワールから自分の望みを叶えられるのは今やスバルだけであり、妥協は決して許さず、一人でもスバルが取り零すことがあれば自分が全てを破壊すると伝えられます。
ロズワールの言葉を呑み込んだスバルは、エミリアの一の騎士となる叙勲式に参加、その後ルグニカ王都でも白鯨討伐・魔女教大罪司教討伐の功績を讃えられ、ルグニカ王国の一代騎士となりました。
リゼロ外伝「エミリア陣営大反省会」のスバル
聖域でアンネローゼにエミリア妊娠を追及される
スバルは、ペトラを巡るフレデリカとクリンドの争いの仲裁をオットーに任せた後、エミリアの元へと向かいます。
そこには、一人にされてむくれているベアトリスがいたので、まずは撫で撫でしてスキンシップを図りました。
その後、エミリアの近くにいたアンネローゼに、隙をついてチューして妊娠させた男だと敵対的な目線を送られ、ラムにからかわれました。
リゼロSS「オットー・スーウェンの内政奮闘記3行目」のスバル
ラジーオタイソーを領地全土に広げようと計画
スバルは、ラジーオタイソーをメイザース領全土に広げようと計画しており、王選の公約に掲げようとも企んでいました。
手始めにコスツールに宣伝するため、「毎日ラジーオタイソーすると美人になる」という噂をガーフィールを使って流し、大成功を修めます。しかし、その行動がガーフを通じてオットーの耳に入ってしまい、王選の足を引っ張る原因となる前に、エミリア、ガーフと一緒にコスツールに誤解を解きに行くこととなりました。
リゼロ五章「歴史を刻む星々」のスバル
水門都市プリステラで王選を戦う仲間達と再会
聖域解放から1年、エミリア陣営は絆が深まっており、スバルもエミリアとさらに強い信頼関係で結ばれていました。
アナスタシア・ホーシンからパックの依代となる魔晶石が見つかったと情報がもたらされると、スバル達はルグニカ王国の五大都市の一つ、水門都市プリステラへと向かいます。
風光明媚なプリステラにはエミリア陣営だけでなく、王選陣営が勢揃い、スバルは懐かしい面々と再会して楽しい時間を過ごしました。
魔女教大罪司教シリウス、レグルスと遭遇
憤怒の大罪司教シリウス・ロマネコンティが登場したことを契機に、スバルは約1年ぶりの死に戻りを発動してしまいます。
繰り返すループの中、スバルはエミリアとベアトリスの力を借りることを決断しますが、シリウスに加えて強欲の大罪司教レグルス・コルニアスもその場に現れ、スバルはレグルスの一撃を受けて倒れてしまいました。
その間、エミリアはレグルスに花嫁にすると連れ去られ、スバルは辛うじてベアトリスによる治療で一命を取り留めます。
都市庁舎奪還作戦で色欲の大罪司教カペラから龍の血の呪いを受ける
王選陣営と合流したスバルは、大罪司教の拠点となっている都市庁舎の奪還作戦に参加します。
屍兵となったクルガン、テレシア、さらに暴食の大罪司教ロイ・アルファルドを他の仲間に任せたスバルは、クルシュと共に都市庁舎の中に侵入しますが、色欲の大罪司教カペラの奇襲を受け、クルシュと共に龍の血の呪いを受けてしまいました。
絶体絶命の状況に追い込まれたスバルでしたが、黒龍と都市庁舎に押し寄せた濁流に助けられます。
水門都市プリステラで英雄宣言
濁流に流された先から、王選陣営の拠点となった都市庁舎に戻ったスバルは、憤怒の大罪司教シリウスの影響により、水門都市プリステラのあちこちで恐怖の増大による暴動が起き始めていることを知ります。
希望が必要だと判断し、アルにはそれは英雄願望だと厳しい目線を向けられ止められますが、唯一大罪司教を撃破したことで有名なスバルは水門都市プリステラの希望となることを決断、都市庁舎の放送のミーティアで自分が必ず救ってみせると街に宣言しました。
ラインハルトやプリシラら王選陣営もほぼ全員都市庁舎に集結、制御塔の同時奪還作戦を敢行することとなり、スバルはラインハルトとのコンビでエミリアを攫ったレグルスと対峙することになります。
レグルスを撃破しエミリアを取り戻す
結婚式場に到着したスバルはエミリアと合流、強欲の大罪司教レグルス・コルニアスとの戦闘を開始します。
最強ラインハルトを擁するため序盤は優勢に戦えているように見えましたが、無敵の権能を持つレグルスによってラインハルトが宇宙にまで飛ばされ、スバル達も追い込まれます。しかし、スバルがレグルスの二つの権能を看破したことで状況を打開、エミリアがレグルスの権能を無効化し、宇宙から戻ってきたラインハルトによってレグルスを打倒しました。
戦い終えたスバルの元には強欲の魔女因子が入り、スバルはエミリアとひと休憩した後で都市庁舎へと戻ります。
プレアデス監視塔へ出発
大罪司教を水門都市プリステラから追い払うことには成功しましたが、色欲の魔女カペラによって人々は異形に変貌させられ、また暴食の大罪司教の被害によって記憶や名前を奪われた人が多数いる状況となります。
全ての問題の解決方法を求めて、襟ドナ扮するアナスタシア・ホーシンが賢者シャウラに会うことを目的にプレアデス監視塔へ向かうことを提案、スバルとエミリアも陣営を代表してこの作戦に参加することとなりました。
リゼロ六章「記憶の回廊」のスバル
アウグリア砂丘を踏破
水門都市から一度ロズワール邸に立ち寄り、メィリィ、ラム、レムを加えてプレアデス監視塔へ向かった一行は、魔獣達が蔓延るアウグリア砂丘へ到達します。
結界と魔獣を超えてプレアデス監視塔に近づいたスバル達は、監視塔からの狙撃によって死に戻りを繰り返しますが、ベアトリスとスバルのオリジナル魔法によって攻撃を防ぐことに成功します。しかし、その影響によりスバルとラム、襟ドナ、パトラッシュは砂丘の地下へと落ちてしまいました。
砂丘の地下空間にはスバルだけが開くことのできる鉄壁があり、進むほどに濃くなる瘴気の影響でスバル達は自滅してしまいます。別道を選んだ周回では魔獣を相手に奮闘、最終的にはシャウラに助けられてプレアデス監視塔六層に到着、逸れていたエミリア達とも合流を果たしました。
暴食の大罪司教ルイ・アルネブに記憶を奪われる
プレアデス監視塔には聖域の墓所のように三つの試験が用意されており、スバルは三層タイゲタの試験をクリアした後、剣聖レイド・アストレアが試験官を務める二層の試験で頓挫してしまいます。
レイド・アストレアの弱点を探るべくタイゲタの書庫でレイドの死者の書を読むことを考えたスバルは、深夜に一人で書庫へと向かいますが、レイドの死者の書は記憶の回廊へと繋がっており、ここで暴食の大罪司教ルイ・アルネブと出会ってしまいます。
最高の人生を求めるルイ・アルネブはスバルの死に戻りの権能を欲しがり、菜月昴とナツキ・スバルを別存在とするべく、スバルの記憶を奪ってプレアデス監視塔へ戻しました。
ナツキ・スバルを取り戻すことを決意
リゼロ世界に来てからの記憶を失った菜月昴は、プレアデス監視塔に襲いくる様々な驚異、死に戻りの権能の体験を通じて混乱の極地へと至ります。
しかし、エミリアやベアトリス、パトラッシュといった仲間達に助けられると、ナツキ・スバルと同じように全員を大好きになり、この人達のためにナツキ・スバルを返してあげようと、ナツキ・スバルを取り戻す戦いを始めました。
繰り返すループの中で菜月昴はタイゲタの書庫で自らの死者の書を発見、それを辿っていくことで暴食の大罪司教ルイ・アルネブが居座る記憶の回廊へと再び向かいます。
記憶の回廊で復活
記憶の回廊に向かった菜月昴は、待っていたナツキ・スバルと出会います。菜月昴は自分が消えることも覚悟しながら、大好きになったエミリア達のため、ナツキ・スバルとの統合を決断、菜月昴として奮闘した周回の記憶も全て継承され、一人のナツキ・スバルとして復活を果たしました。
菜月昴の中に潜んでいた暴食の大罪司教ルイ・アルネブの分裂体は、経験した死に戻りの壮絶さに発狂、スバルという存在を異常者だと断じて拒絶を始めます。
スバルの死に戻りを求めるルイ・アルネブと拒絶するルイ・アルネブの争いが始まる中、ナツキ・スバルは記憶の回廊を脱してタイゲタの書庫へと戻っていきました。
プレアデス監視塔を守り抜く
記憶を取り戻したスバルは即座にベアトリス達に指示を出してエミリアと合流、プレアデス監視塔に襲いかかる5つの脅威全てを解決するべく立ち向かいます。
スバルはベアトリス、メィリィとのパーティーでプレアデス監視塔に集まる魔獣と、キラーマシーンとなったシャウラの相手をすることとなり、エミリアが監視塔の試験を全てクリアするまでの時間稼ぎに徹しました。
レイドを撃破してきたユリウスも合流、見事にエミリアがプレアデス監視塔の新たな管理人となりスバルの目論見は成功、役目を終えたシャウラとの別れを経て、スバルは監視塔の緑部屋で治療に当たります。
ヴォラキア帝国に飛ばされレムが目覚める
ラム、レム、メィリィ、パトラッシュと共に緑部屋で精霊の治癒を受けていたスバルが精霊に会ってみたいと話したことを契機にルイ・アルネブがリゼロ世界に顕現、緑部屋から精霊がいなくなり、異常事態を知らせにメィリィをエミリア達の元に向かわせます。
しかし、直後嫉妬の魔女の影がプレアデス監視塔に到着、スバルは動けないラムをパトラッシュに乗せて脱出させ、自分もレムとルイを抱えて緑部屋を出ようとしますが、その前に陰に飲み込まれていってしまいました。
目覚めたスバルは神聖ヴォラキア帝国、バドハイム密林の中の平原におり、ここでレムが眠り姫から目覚め、スバルは1年と少しぶりの再会を果たします。
リゼロ七章「狼の国」のスバル
レムに警戒されて逃げられる
スバルはクリンドから教わったサバイバル術を活かして安全圏を構築するため、レムを背負って移動しようとします。しかし、魔女の残り香で印象が最悪だった上に、ルイを置いていく判断をしたことで、決定的に信頼を失い、レムに意識を奪われ逃げられてしまいました。
レムを追いかけて森に入ったスバルは、謎の覆面男アベルと出会い、剣狼の家紋の入ったナイフをもらいます。そして、レムの仕掛けた数々のトラップを突破して合流、強弓を放つ凄腕の狩人と大蛇から脱出し、レムとルイを連れて森の中を全力で逃走します。
追跡を交わすために二人を抱えて10m下の川へと飛び込みますが、向こう岸についたタイミングでスバルの体力が限界を迎えて気を失ってしまいます。
シュドラクの民の集落で「血命の儀」をうける
目覚めたスバルはヴォラキア帝国軍の陣地の捕虜となっており、トッド、ジャマルと出会います。1周目ではトッドと友好的な関係を築けましたが、2周目は明確に敵対され、スバルはレムを救うため、シュドラクの民を語り、集落へ案内すると一団を森へ誘い出しました。
数時間森の中を進むと、スバルの魔女の瘴気に誘われた大蛇が現れ、スバルはその隙をついて逃げます。しかし、逃走中に大穴の罠にかかり、気が付いた時にはシュドラクの民の木檻の中にいて、覆面男アベルと再会することとなりました。
アベルが「血命の儀」を受けると宣言すると、スバルはアベルと共に大蛇の魔獣エルギーナに立ち向かい、瀕死状態ながら勝利を収めます。気を失う最後の願いとして、シュドラクの民に、レムを助けてと伝えました。
レムの治癒魔法で一命を取り留める
目覚めたスバルの右腕は真っ黒に染まっており、その下から無傷の腕が出てきて驚きます。アベルがスバルを外に連れ出すと、ヴォラキア陣地がシュドラクの民の奇襲を受けて壊滅した景色がありました。
族長ミゼルダ始め、シュドラクの民が凱旋すると、その中にレムとルイの姿があります。スバルはレムを抱きしめ、なんでここまでと問われると、「ただ君に幸せになって欲しいだけなんだ」と、エミリア達の輪の中にいる笑顔のレムを思って言葉にします。
しかし、血命の儀で受けたダメージは既に限界を迎えており、スバルはここで終えようとします。ただ、ルイがレムの背中を触ったことで、レムの体から治癒魔法が発動し、スバルはその効果もあって一命を取り止めました。
リゼロ特典小説「親龍の国/迷子探査記録①」のスバル
アベルの正体を告げられる
目覚めたスバルは集会場に呼ばれ、そこで覆面男アベルと二人きりになります。
アベルは、自らを神聖ヴォラキア帝国第77代皇帝、ヴィンセント・アベルクスだとスバルに伝え、スバルはその言葉に絶句しました。
リゼロIFストーリーのスバルの活躍
リゼロ外伝「IFから始める異世界生活」のスバル
1年間の放浪の末に第二都市バナンで生活拠点を得る
王都から逃げ出してカララギに来たスバルとレムは、主にスバルが定職につけず、それに伴って家を持てないことが主な原因で1年程度カララギの各都市を彷徨っていました。
乗り合いの竜車の中、スバルが自分の情けなさに涙を流していると、モフモフした愛らしい顔のコボルトの獣人が、困った時はお互い様だと、カララギ都市国家のバナンにいる知人への紹介状を書いてくれます。
スバルはレムと共にその伝手を頼ってバナンへと向かい、そこで『礼賛者』ハリベルの管理する長屋に住まわせてもらうこととなりました。
マゴージ御殿で働き始めカルチャーセンターを立ち上げる
スバルは、適性のない力仕事に日雇いでつく中、家長として胸を張れる仕事を持ちたいと考えます。
ハリベルと共に馴染みの口利き屋のクレインの元へ向かうと、クレインはハリベルの姿を見て途端に礼儀正しくなり、スバルはその態度の変化に驚きました。クレインから1ヶ月短期で募集されていた、バナンの北側にある「猛商」リフテン・マゴージの御殿の下働きの仕事を紹介されると、すぐに向かい、仕事を得ます。
マゴージ御殿は大阪のおばちゃん的存在が大量にいて、スバルはおばちゃん達に大いに可愛がられます。家主のリフテンもスバルを気に入り、正社員採用を提案し、同時にスバルの特技である裁縫技術などを活かした「カルチャーセンター」なるものの立ち上げを提案されました。
黒ティア/白ティアに襲われる
マゴージ御殿での酒宴が開かれ、スバルが仕事をしている場に、ハリベルとレムも訪れます。レムは美しい着物を借りており、スバルはその姿にメロメロとなりながら、仕事帰りの道を歩いていました。
路地に異様な雰囲気を感じたスバルとレムは、そこで黒い服装の美しい女性に襲撃されます。レムが時間稼ぎをしている間にハリベルが現れますが、ハリベルが黒ティアを「分身の術」を使って退けた後に、レムが意識を失ってしまいました。
ハリベルは治癒術師を呼びにいき、スバルはレムを背負って長屋へと戻ります。しかし、長屋に戻ったスバル達の前に、再び、同じ容姿で白い服装をきた襲撃者が現れてしまいました。
レムの妊娠が発覚し白ティアが長屋のお隣さんになる
襲撃者はティアと名乗り、レムに「光珠」を返すように求めます。部屋中がティアの風の刃で散乱し、スバルは抵抗しますがあっけなく外へと出されてしまいます。
しかし、ティアはレムの状態を見ると、これでは手を出せないと言って、その場を去って姿を消してしまいました。
ハリベルが治癒術師を連れて戻ってくると、治癒術師はレムが妊娠していることをスバルに告げ、長屋は驚きに包まれます。
暫くの襲撃はないとハリベルは予測していましたが、翌日白ティアはスバルの仕事帰りに再び現れ、またも長屋の中に入ってきます。そして、「光珠」は絶対にレムが持っていると主張し、子供が産まれるまで待つと言って、長屋のお隣さんに住むこととなりました。
レム、ティア、ハリベルと幸せな日々を過ごす
白ティアはレムに餌付けされ、スバル、レム、白ティア、ハリベルは、家族のように幸せな時間を過ごしていきます。
朝食と夕食を共にし、夕食の後には全員で近くの銭湯に行き、美しい星空の帰り道に、ティアの楽しげな鼻歌を聞いて帰る満ち足りた日々が続いていきました。
白ティアは、家の修理費や食費を稼ぐため、ハリベルの紹介でクレインのところで「賞金稼ぎ」の仕事をしていきます。また、お金にならない人助けも積極的に行い、街の人々から大人気の存在となっていきました。
お酒をきっかけに白ティアが暴走
街の人たちから感謝の品が続々と長屋に運ばれ、豪勢な料理が食卓を賑わせます。その中にお酒があり、ティアはそれを一口舐めると、これまでの態度から豹変し、「アタシを返せ」と激しい怒気を放ち、長屋を崩壊させる風を放ちました。
ティアの暴走により、レムが壁に叩きつけられ、間一髪でスバルがクッションになりますが、体調が急変してしまいます。ハリベルは急いでレムを担いで治癒術師の元に向かい、ティアは正気に戻りますが、走り去っていくスバルやハリベルの姿を見るだけで、追いかけることができませんでした。
そして、ティアはスバル達の前から姿を消します。
ハリベルと行き違いで黒ティアと接触
スバルとレムは、リフテンの厚意で市街地近くの一軒家に居を移しており、レムの指示で、スバルが家周りのことをする生活を送っていました。
スバルがいつも通り買い物に出かけると、そこに黒い服装のティアの姿を見かけます。立ち去る黒ティアをスバルは追いかけますが、黒ティアは路地に入るとスバルに絶対絶命の風を放ちます。スバルは覚悟しますが、直前に白ティアが現れ、スバルを助け出してくれました。
スバルと白ティアはその場を離れると、家へ戻り、レムと家を訪れていたハリベルと合流します。そして、そこで四大精霊の一角『最も美しい死神』ザーレスティアと、鬼族の少女の物語を聞くことになりました。
レムを病院に連れていき不安を伝えられる
白ティアが去ると同時に、レムが産気づき、スバルはレムをかかりつけの治癒術師の元へと連れていきます。
スバルはレムと二人になると、これまで抱えていた不安、過去の罪と、母になることの恐怖を伝えられます。その全ての恐怖に理解を示し、スバルは自分も最低の息子だったと想いを吐露します。
最高の両親の愛情と、最低の息子を知っている。だから、生まれてくる子供を絶対に愛することができると言い、その言葉はレムの不安を払拭し、未来への指針となります。
そして、レムに促され、ティアのことを任されたスバルは、外で待っていたハリベルと合流し、ティアが黒ティアに敗北したことを知らされました。
精霊ザーレスティアと対峙
精霊ザーレスティアの光珠を取り込んだ鬼族の少女を相手に、スバルは囮作戦を決行します。
スバルの匂いに誘き出された黒ティアは、マゴージ御殿に現れ、ハリベルやバナンの街の人々の伏兵に遭います。圧倒的な力を見せた黒ティアでしたが、苦手なお酒をたっぷり染み込ませたタオルで巻かれると、途端に動きが制御され、その隙にハリベルに致命の一撃を与えられてしまいました。
黒ティアは、ティアの姿が解けて、鬼族の少女の姿が現れます。スバルは、鬼族の少女に謝罪し、その最後に名前を聞きました。鬼族の少女は、「レーゼ」だとスバルに告げ、息を引き取りました。
「バナン文化振興会」を立ち上げる
ティアの一件から6年が経つ頃、スバルはカルチャーセンターを前身とした、「バナン文化振興会」を立ち上げ、第二都市バナンに様々な行事やイベントを持ち込んでいました。
レムのお腹の中にはスピカが宿っており、白ティアが久しぶりにバナンに顔を出します。
お弁当を忘れたスバルの元に、リゲルと出会った白ティアが一緒に歩いていきました。
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