「リゼロ」ロム爺は、王都貧民街でフェルトの育て親となった巨人族です。
大参謀と恐れられた亜人戦争時代のロム爺の活躍、フェルトを預かった理由、ヴィルヘルムとの因縁など、リゼロのロム爺を詳しくご紹介します。
『リゼロ』ロム爺の基本プロフィール
名前 | バルガ・クロムウェル |
---|---|
立場 | ・王都貧民街の盗品蔵の主人 ・フェルト陣営の参謀 ・亜人戦争時は亜人族陣営の大幹部の一人『大参謀』 |
特徴 | ・身長2.2m ・禿頭 ・体に刻まれた紋様 ・武器はトゲトゲ棍棒 |
『リゼロ』ロム爺とは?
亜人族陣営の大幹部『大参謀』
ロム爺は、ルグニカ王国の内乱「亜人戦争」において亜人陣営の三人の大幹部の一人であった「大参謀」バルガ・クロムウェルです。
ルグニカ王国に根強く残る亜人蔑視の風潮を覆すため、亜人族の恨みを背負ってルグニカ王国軍と対峙、その智謀によって多大な被害を王国軍にもたらしました。
フェルトの育ての親
ジオニス陛下に命を救われる恩を受けると、まだ赤ん坊だったフェルトを預けられて王城を脱出、王都貧民街でフェルトを育てる生活を始めます。
亜人戦争時代には人間への激しい恨みを抱えていましたが、フェルトとの日々はロム爺の心を癒し、人間への恨みを忘れ、フェルトを実の孫のように可愛がるお爺ちゃんとなっていきました。
『リゼロ』ロム爺の性格・人物像
智略に長ける
ロム爺は智略に極めて優れた人物であり、戦闘における戦略・戦術において右に出る者はほぼいない存在です。
戦闘能力は然程高くなく、内政官としての能力もありませんが、長期間に跨がる大規模戦闘においては大活躍を見せます。
『リゼロ』ロム爺のセリフ・口癖
良い子に育てすぎたーーーーーー!!
『リゼロ』ロム爺の過去は?
「大参謀」バルガ・クロムウェル
第一次カスツール平原攻防線で大規模魔法陣の罠を提案
亜人戦争序盤の第一次カスツール平原攻防線において、ロム爺は魔女スピンクスの力を得て大規模魔法陣を用いた戦術を使います。
前日の作戦で圧勝したルグニカ王国軍は、ロム爺の狙い通りに油断して軍を伸ばしすぎてしまい、大規模魔法陣が発動すると一気に弱体化、軍の再編が必要となるほどの壊滅的被害を被る結果となりました。
シャムロック渓谷でリブレ・フエルミと意見が対立
ルグニカに壊滅的被害を与えたロム爺に対して、同じ大幹部の一人であるリブレ・フエルミからは戦争が長引き王国軍との落とし所を探すのが難しくなると注意を受けます。
しかし、ロム爺はルグニカ王国における亜人蔑視・差別に対して深い恨みを抱いており、リブレとは正面から意見を衝突させました。
魔女スピンクスからは方針が異なるリブレの処分を提案されますが、亜人族の英雄であるリブレを無くしては統率は不可能と伝えて制御、その後二年間は大規模攻勢を弱め、あえてルグニカに魔法陣を破壊させる戦略をとります。
アイヒア湿地帯攻防戦で再び王国軍を罠に嵌め大損害を与える
亜人戦争最大の激戦となったアイヒア湿地帯攻防戦では、これまで魔法陣を破壊させた戦略を活かし、魔法陣を破壊することで発動する大規模魔法陣を発動させます。
この結果、僅かでも魔法の素質がある人物は大きく弱体化してしまい、ルグニカ王国軍は過去最大の被害を被ることとなりました。
ルグニカ王城血戦で巨人族の始祖に変貌
ルグニカ王国軍が再編成を進める中、ロム爺は王国中各所で武装蜂起をさせ、王都から軍隊を次々に出発させていきます。
手薄になった所で、魔女スピンクス、屍兵となったリブレと三人で少数精鋭の電撃奇襲を仕掛け、ルグニカ国王を狙いにいきました。
この事態を察知したヴィルヘルムがツェルゲフ隊、ロズワール、キャロルと共に登場、ロム爺は巨人の始祖の骨を用いて不死王の秘蹟を受け、巨人族の始祖の力を得て身長10mの巨体に変貌、単独で対峙したヴィルヘルムを追い込みました。
しかし、ボルドー、グリム、キャロルが助太刀で現れたことでヴィルヘルムが復活、胸に埋めていた始祖の骨片を抉り取られ、元の姿になって崩落した床に巻き込まれて地下水路へと落ちていきます。
ジオニス陛下、マイクロトフに保護される
瀕死の状態で地下水路に落ちたロム爺は、そこでジオニス陛下に拾われて一命を取り止め、マイクロトフの領地の城に匿われて過ごすこととなります。
この時のことを恩と感じたロム爺は、これ以降はルグニカ王国側に協力、剣鬼戦歌ではストライド・ヴォラキアの狙いを共有し、王城からフェルトを逃す時には育ての親として協力しました。
『リゼロ』ロム爺はどうなる?残された伏線の考察と最期
ロム爺がエルフに対して畏敬の念を抱いた理由は?
王都の盗品蔵にエミリアが現れた際、ロム爺はエルフという種族に対して畏敬の念を抱いていることが明らかになりました。
エリオール大森林ではジュースがエルフ族を「本来もっと厚遇されるべき方々」と表現しており、ミネルヴァは「ボーロイド平原で孤立したエルフの決死隊を見捨てることができなかった」とも明かされていることから、エルフ族は400年前の世界で世界を救うために決死隊になって挑んでいた英雄的一族であった可能性が高いです。
ロム爺は歴史の知識も深いため、亜人族の誇る英雄であったエルフに対して畏敬の念を持っていたものと思われます。
ロム爺とカドモンの関係
王都ではロム爺への窓口としてリンガ屋のカドモンが使われていました。
通常、普通のリンガ屋が大参謀バルガ・クロムウェルと繋がる可能性は低いため、カドモンの正体は六枚舌のスパイだと考えられます。ロム爺はマイクロトフと繋がって動いているので、緊急時の連絡用に六枚舌が活用されるのは自然です。
ラッセルがロズワールと出会った時にも街の商売人が六枚舌の一員と言及されているため、ここからもカドモンが六枚舌の一人である可能性が高くなります。
ロム爺が王城の地下水脈を知っていた理由
ルグニカ王城はかつて亜人族と人間が友好的だった時代に協力して作り上げたものです。
巨人族もこの時の王城建立に参加しているため、当時の資料が残っていれば、ロム爺が地下水脈の存在や地図を持っていても不思議ではありません。
『リゼロ』ロム爺の主な活躍
リゼロ外伝「隠れ里の鬼姉妹」のロム爺の活躍
鬼族の隠れ里で族長セタンタと会う
ロム爺は、鬼族の隠れ里に現れ、入り口に入った段階でラムとレムが立ちはだかり、厳しい警戒心をぶつけられます。
鬼族の族長であるセタンタとは古い友人であり、族長の屋敷で再会を互いに喜びました。
族長セタンタは、鬼神の生まれ変わりと評されるラムが生まれたことで、再びの亜人族との戦いをロム爺に持ちかけましたが、ロム爺はもうワシは疲れたと言って、話は引き受けません。
ラムは、ロクでもない話し合いが、ロクでもない結末に終わって良かったと喜びました。
リゼロ外伝「Before Memories」のロム爺
盗品蔵をゲット
ロム爺は、体調回復祝いでフェルトが作ってくれた料理に、食べてはいけないと教えていたキノコが入っていたことで、きちんと自分の話すことを聞くようにと逃げるフェルトを追いかけますが、直後にキノコで食あたりしてしまいます。
体調が回復した後は、フェルトを追いかけ、そこでフェルトをじっと見る少年を発見して追い払います。
一連の出来事を理解したロム爺は、空き家となった酒場を自分とフェルトのものとし「盗品蔵」と名付けました。
第1章「王都の一日編」のロム爺
一周目:フェルトと共にエルザに撃破される
ロム爺は、フェルトから上物の持ち込みがあると言われており、夕方の時間帯には人払いをしてフェルトの到着を待っていました。
しかし、盗品蔵ではエルザによって惨劇が引き起こされ、ロム爺は倒れ、その姿をスバルがみることとなります。
二周目:フェルトとスバルの交渉を仲介
フェルトよりも早くスバルが盗品蔵に到着すると、ロム爺はスバルが高貴な身分でありながら譲歩してフェルトに丁寧に対応してくれていると判断、スバルとフェルトの交渉を仲介します。
エルザも交えた交渉の場では、スバルの提示したミーティアを高く評価し、徽章はスバルが得ることとなりますが、スバルの言動によってエルザが態度を一変させ、戦闘が開始されました。
ロム爺はフェルトを守るために棍棒を持って奮闘しますが、一周目の再現となって敗北してしまいます。
四周目:エルザ相手に気絶
四周目の世界では、エミリアとパックが盗品蔵に到着した後にエルザが現れて戦闘が始まります。
序盤はエミリアとパックのコンビでエルザを押しましたが、パックがマナ切れで消えるとエミリアが劣勢になり、ロム爺は棍棒を持って助勢に入りました。
しかし、エルザの攻撃によってロム爺は気絶、一件落着した後も目覚めることはなく、ラインハルトによって衛兵詰所の一室に運ばれフェルトとは離れ離れになってしまいます。
第3章「Truth of Zero」のロム爺
スバルと再会
衛兵詰所で目覚めたロム爺は即座に脱出、貧民街の裏路地に拠点を構えてフェルトの居場所の情報収集にあたります。
ロズワール邸から王都に戻ってきたスバルと再会を果たすと、プリシラを交えて盗品蔵以降の出来事を説明され、フェルトの居場所が分かり次第連絡をもらうこととなり、窓口としてカドモンの存在を伝えました。
翌日、カドモン経由でスバルが王城にフェルトのことを調べに向かうと聞かされると、ロム爺は待てずに自ら王城に突撃、きっちり捕縛されてフェルトの待つ玉座の間へ案内されます。
王城の玉座の間で芝居をうつも見抜かれる
玉座の間に到着したロム爺は即座に情報を察知、フェルトが自分を助けるために望まぬ王選に参加することがないよう、芝居をうってあえてフェルトに見放されようとします。
しかし、フェルトはロム爺の芝居を容易に見抜き、王選に参加する意思を示し、ロム爺は良いこに育てすぎたと叫びました。
リゼロ外伝「陣営結成秘話」のロム爺
王城の控え室でフェルトと再会
王選開始の会議の後、ロム爺はラインハルトに保護され、王城の控え室でフェルトと再会します。
王城から出た竜車の中で、本当にラインハルトが信頼できるかを確かめるため腹を割って話そうとしますが、ラインハルトに次のことを知っていると返されました。
- 前近衛騎士団解体の本当の理由
- ロム爺の正体がバルガ・クロムウェル
ロム爺は驚きながら、「あれの願いも、無駄になるぞ」と聞きますが、ラインハルトは「それが宿命ならば」と返し、ラインハルトがフェルトを裏切らない、裏切れないことを理解し、それを保証しました。
リゼロSS「フェルトちゃん、愚連隊の結成」のロム爺
ラチンス達の貧民街根性を賞賛する
王城からの帰り道、ロム爺達は盗品蔵でトンチンカンを拾ってアストレア家に戻ります。
王選を説明したラインハルトに対してラチンスが後先考えずに陣営入りを拒絶したことに、ロム爺は「貧民街根性はこうでないといけない」と深く頷きます。
ロム爺の態度はフェルトにとって「我が意を得たり」というもので、その後の演説、トンチンカンの陣営参加決定へと繋がりました。
短編集4「フェルトちゃん、ゼロから始める王選生活」のロム爺
アストレア家でキャロル、グリムと再会
アストレア領ハクチュリに向かうまでの間、ロム爺もフェルトと共にアストレア家に滞在することとなり、爺やと婆やになっていたグリム、キャロルと再会します。
二人はロム爺が再び王国に牙を向くためにフェルトを利用しようとしていると考えていましたが、ロム爺は亜人戦争での憎悪や執念は、フェルトにとっくに洗い流されたと話し、自分はフェルトに人生を救われたのだと打ち明けました。
ロム爺の告白に二人は盾と剣を降ろし、ロム爺はハクチュリに向かう馬車へと乗りました。
短編集4「ゼロから始める王選生活、『金獅子と剣聖』」のロム爺
ドルテロ、サーフィスと再会
アストレア家へ到着したロム爺は、亜人戦争時代の仲間である「豚人族の王」、現在のフランダースの裏社会の頂点「黒銀貨」の首領ドルテロ・アムルに会いにいきます。
フェルト達が巻き込まれたイリア、カリファを巡る騒動に黒銀貨が関与していることが判明すると、フェルトの求めに応じてドルテロとの面談をセッティング、フェルトとドルテロを面会させました。
第5章「歴史を刻む星々」のロム爺
エッゾとハクチュリに待機
アナスタシアから水門都市プリステラへの招待がされると、ロム爺はエッゾと共にハクチュリに待機、フェルトに「ラインハルトでもただではすまない威力を放つミーティア」を渡しました。
本ページの情報は2021年11月17日時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。