自宅やオフィスでWi-fiが使えず、中継機を導入しても効果がない状態になってしまう場合があります。これにより、インターネット接続が途切れがちになり、仕事やエンターテインメントに支障をきたすことがあるでしょう。
この問題の原因には、設置場所や設置する高さ、親機となるWi-fiルーターの性能などが考えられます。また、壁や床、ドアなどの障害物によっても電波が途切れることがあります。
本記事では、Wi-fiの中継機の適切な使い方と効果がないと感じる時の改善ポイントをご紹介します。本記事を参考に、快適なWi-fi環境を整えましょう!
Wi-fiの中継機とは?
Wi-fiの中継機の効果がないと感じている方は、まずはWi-fiの中継機に何ができて何ができないのかを改めて確認しましょう。
主なポイントは次の二点です。
- Wi-fi中継機は電波が届く範囲を広げる機器
- Wi-fiの電波を強くする効果はない
Wi-fiの親機の設置場所から離れた部屋や、戸建てで設置階とは違う階でWi-fiを使いたい場合には、「中継機」を使用することでWi-fiの電波を届けることができるようになります。
Wi-fi中継機は、親機からの電波を受信し、それを増幅して再送信する役割を持っています。これにより、電波の届かない部屋や遠い場所でもインターネット接続が可能になります。しかし、電波自体を強化するわけではないため、元のWi-fi信号が弱い場合には、あまり効果が感じられないこともあります。
Wi-fi中継機の効果を最大限に引き出すためには、親機との適切な距離に設置することが重要です。親機からの電波が十分に受信できる場所に中継機を配置し、そのエリアをカバーすることで、家庭内のどの場所でも安定したインターネット環境を実現できます。
Wi-fi中継機は電波が届く範囲を広げる機器
Wi-fi中継機は、親機であるWi-fiルーターから出ている電波を中継し、電波が届く範囲を拡大する役割を果たします。
Wi-fiルーターからの電波は理論上100~250m程度届くと言われていますが、実際には壁や床、ドアなどの障害物に阻まれることが多く、特にドアが閉まっていたり、異なるフロアで使用する場合は、Wi-fiが届かなくなってしまうことがあります。
中継機はこのような障害物によって弱くなった電波を増幅し、再送信することで、Wi-fiが使える場所を広げることができます。このため、中継機を活用することで、自宅やオフィスでどこでもインターネットが快適に利用しやすくなります。
- 親機の電波を中継して届く範囲を広げる機器
- 障害物による電波の減衰を補正する
例えば、親機の設置場所から離れた部屋や、戸建て住宅の異なる階でWi-fiを利用する場合に中継機を使用することで、電波を安定させることができます。これが中継機を利用する大きなメリットです。
Wi-fiの電波を強くする効果はない
Wi-fi中継機は電波の届く範囲を広げることはできますが、電波そのものを強くする効果はありません。これを理解することが重要です。以下に、中継機の欠点や注意点、デメリットについて詳しく説明します。
- 親機の通信速度や接続可能台数以上の機能にはならない
- 通信規格も親機に依存する
- 親機のように中継機が基地局として電波を発することはできない
中継機はあくまで電波を受け取り、それを再送信するだけの役割を持つため、元の電波が弱い場合には、強力な接続が期待できません。例えば、親機の近くで接続していても電波が弱い、通信速度が遅い場合には中継機を使用しても問題は解決できません。
このようなシーンでは、中継機を導入する代わりに、以下のような他の改善策を検討する必要があります。
問題 | 解決策 |
---|---|
親機の電波が弱い | 親機の位置を変更する、最新のルーターに買い替える |
通信速度が遅い | 有線接続を利用する、インターネットサービスプロバイダに相談する |
Wi-fi中継機を効果的に活用するためには、これらの点を理解し、適切な環境で使用することが重要です。
Wi-fiの中継機の効果がないと感じる時の改善ポイント
Wi-fiの中継機の効果がないと感じる時の改善ポイントは次の通りです。
- 設置場所
- 設置する高さ
- 最新モデル
- メッシュWi-fiルーターを検討
それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
設置場所
Wi-fiの中継機の効果がないと感じる場合、まず見直すべきポイントは設置場所です。設置場所を適切に設定することで、中継機の効果を最大限に引き出すことができます。
設置場所の基本原則
親機であるWi-fiルーターと、Wi-fiを使いたい場所の中間地点に中継機を設置することが基本です。これは、電波が効率よく中継されるための最適な位置です。
設置場所が重要な理由
- 親機に近すぎると、中継機で中継しても、Wi-fiを使いたい場所まで電波が届かない場合がある
- 逆に、親機から遠すぎると、中継機に届いている電波が弱すぎてしまい、中継しても電波を使いたい場所で使えない場合がある
設置場所に関する注意点
- 分厚いドアや鉄筋コンクリートは電波を遮断しやすいため、これらの障害物をできるだけ避けられる位置に設置する
- 他の電子機器から離れた場所に設置することで、干渉を避ける
これらのポイントを踏まえ、最適な設置場所を選ぶことで、Wi-fiの中継機の効果を最大限に発揮させましょう。
設置する高さ
Wi-fiの中継機は、適切な高さに設置することも、中継機の性能を最大限に発揮させるための大切なポイントです。
設置する高さの基本
Wi-fiの中継機は、床から1~2mの高さに設置するのがおすすめです。これは、電波が全方位に均等に発されるため、この高さが最も効果的だからです。
設置する高さが重要な理由
- 親機であるWi-fiルーターと同様に、中継機も電波は機器を中心に全方位に発される
- 床に近すぎると、電波が床に吸収されたり阻害されたりして、十分な中継機能を発揮できない
設置する高さに関する注意点
- Wi-fi中継機にはコンセント型と壁掛け型が主流
- コンセント型は配線を考えずにすむため便利だが、場合によっては中継機に期待していた役割が果たせないことがあるので注意が必要
最新モデルを検討
中継機だけでなく、親機となるWi-fiルーターの最新モデルを検討することも選択肢の一つです。親機周辺で通信速度が低い場合は、親機のスペックが足りていない可能性があります。最新モデルのWi-fiルーターへの変更や、あるいは通信プランを見直すことを考えましょう。
最新モデルを検討の基本
Wi-fiの中継機にも対応スペックがありますが、親機であるWi-fiルーターのスペックを超えることはできません。
そのため、まずは親機の性能を確認し、必要に応じて最新モデルに変更することも重要です。
最新モデルを検討が重要な理由
- Wi-fiルーターのスペックが低いと、良い中継機を利用していても通信速度は親機に依存するので遅いまま
- 同時接続台数が多い場合、十分な通信環境を確保できない場合がある
- また契約している通信プランが低速だと、全体のパフォーマンスが制限される
最新モデルを検討に関する注意点
- 家やオフィス全体で快適なネット環境を構築するためには、中継機だけでなく、親機の性能や通信プランにも注意が必要
- 最新モデルの導入により、より安定した接続と高速通信が可能になる場合がある
メッシュWi-fiルーターを検討
メッシュWi-fiに対応している場合は、メッシュWi-fiルーターを検討することも有効な手段です。親機のルーターがメッシュWi-fi対応であれば、メッシュWi-fiに対応した中継機を導入することを考えましょう。
メッシュWi-fiルーターを検討の基本
メッシュWi-fiシステムは、親機となるWi-fiルーター(コントローラ)と複数の中継機(エージェント)を配置し、家全体を網羅するネットワークを構築します。これにより、より広範囲で安定したWi-fi接続が可能になります。
メッシュWi-fiルーターを検討が重要な理由
- メッシュWi-fiは端末のネットワーク接続先を自動調整するため、常に最適な接続を維持
- 通常の中継機では親機の近くでも中継機を介して接続し、逆に通信速度が遅くなる場合がある
- メッシュWi-fiはこの問題を解決し、どこにいても最適な接続先を提供
メッシュWi-fiルーターを検討に関する注意点
- メッシュWi-fiを利用するためには対応している機器が必要
- 対応スペックを合わせるため、同一メーカー(例:Buffalo)の機器を揃えるのが望ましい
Wi-fiの中継機の効果がない場合の改善方法まとめ
本記事では、Wi-fiの中継機の効果がない時の改善方法についてご紹介してきました。
中継機を効果的に利用するためには、次の対策が有効になります。
- 設置場所や高さを適切なものに変える
- メッシュWi-fiや親機の最新モデルへの変更、通信プランの変更を検討する
Wi-fi中継機は電波が届く範囲を広げるための機器ですが、電波を強くする効果はありません。電波が届く範囲は壁や床、ドアなどで途切れることがあり、改善のためには設置場所や高さの調整、最新モデルの導入が重要です。
家やオフィスのどこにいても快適なネット環境を利用できるように、中継機を適切に活用していきましょう!