本記事では、【テレビブースター(電波増幅器)の選び方】種類・金額・地デジ・BS/CS放送を観るために最適なものはどれ?について詳しく説明します。
テレビの映像や音声が乱れる場合、ブースターを使用することでこれを改善することができます。

しかし、数多くのブースターが市場に出回っているため、どれを選べば良いか迷うこともあるでしょう。ここでは、ブースターの選び方について詳しく解説します。
テレビブースター(電波増幅器)の選び方まとめ:
- 1. ブースターの種類を知る
(室内に置くものと、外に置くものがあります。どこに置くかで選びます。) - 2. 対応周波数帯を確認
(テレビの電波の種類に合ったものを選びます。) - 3. 増幅度(ゲイン)の選定
(電波をどれだけ強くするか決めます。数字が大きいと電波が強くなります。) - 4. ノイズ対策
(余計な音や映像の乱れを少なくする機能があるものが良いです。) - 5. 設置場所と設置方法
(置きたい場所に合ったものを選びます。初心者でも簡単に置けるものがいいですね。) - 6. 価格とブランド
(お金に余裕があれば、信頼できるブランドのものを選ぶと安心です。)

これらのポイントを押さえて、自分のテレビにぴったりなブースターを選んでくださいね。本記事でそれぞれについてみていきます!
ブースター(電波増幅器)とは?
ブースターとは、テレビのアンテナから受信した電波信号を増幅して、より強い信号にする装置のことです。ブースターを使うことで、電波の受信状態が良くなり、映像や音声が安定する効果があります。特に、電波の受信が弱い地域や、アンテナからテレビまでの距離が長い場合に役立ちます。
1. ブースターの種類を知る


ブースターにはいくつかの種類があり、それぞれが特定の用途や環境に適しています。ブースターを選ぶ際には、どの種類が自分の環境に最適かを理解することが重要です。
以下に、主なブースターの種類とその特徴を詳しく説明します。
- 屋内用ブースター:
- 家の中に置くブースターです。
- 近くにアンテナがあるときに使うといいです。
- 使いやすくて、設置も簡単です。
- 屋外用ブースター:
- 家の外に置くブースターです。
- アンテナからテレビまでの距離が長いときに使うといいです。
- 雨や風にも強くて、遠くの電波も強くできます。
- 室内用アンテナブースター:
- テレビの近くに置く小さなブースターです。
- 部屋の中で電波が弱いときに使うといいです。
- 小さくて簡単に置けます。
屋内用ブースター
特徴:
- 室内に設置されるブースターで、アンテナからの信号を増幅し、テレビまでの距離が短い場合や、信号が比較的強い環境で使用されます。
- 設置が簡単で、電源をコンセントから供給します。
適した環境:
- アンテナからテレビまでの距離が短い(10メートル以下)。
- 電波が比較的強い都市部や電波の障害物が少ない場所。
メリット:
- 簡単に設置できる。
- 配線の途中で設置できるため、手軽に信号強度を改善できる。
デメリット:
- 屋外用に比べて増幅度が低い場合がある。
- 屋内での設置場所によっては、十分な効果を得られないことがある。
屋外用ブースター
特徴:
- 屋外に設置されるブースターで、アンテナ近くに設置することで、アンテナからの信号を直接増幅します。
- 耐候性に優れ、雨や風、温度変化に対応しています。
適した環境:
- アンテナからテレビまでの距離が長い(10メートル以上)。
- 電波が弱い地域や電波障害が多い場所。
メリット:
- 電波を受信する時点で増幅するため、信号の劣化を最小限に抑えることができる。
- 高い増幅度を持つものが多く、遠距離でも安定した信号を供給できる。
デメリット:
- 屋外に設置するため、設置が難しい場合がある。
- 電源供給が必要なため、電源確保が難しい場所では使用が制限されることがある。
室内用アンテナブースター
特徴:
- 小型のアンテナブースターで、テレビのすぐ近くに設置します。
- 追加のアンテナを設置することで、受信感度を向上させることができます。
適した環境:
- 信号が比較的強いが、時折映像が乱れる場合。
- 屋内での電波状況が不安定な場合。
メリット:
- 小型で設置が簡単。
- 室内の電波状況を改善できる。
デメリット:
- 屋外用ブースターに比べて増幅度が低い場合がある。
- 強力な信号が必要な環境では効果が限定的。
2. 対応周波数帯を確認
ブースターを選ぶ際に重要なポイントの一つが、対応する周波数帯を確認することです。これは、ブースターがどの範囲の電波を増幅できるかを示しています。テレビ放送には複数の周波数帯があり、それぞれに対応したブースターを選ぶことが必要です。
ブースターを選ぶときに、電波の種類をしっかり確認しましょう。
- 地デジを見るとき:
- 地デジの電波は470MHzから710MHzの間です。この電波を強くするブースターを選びましょう。
- BS・CSテレビを見るとき:
- BSテレビは1032MHzから2071MHz、CSテレビは2071MHzから2150MHzの電波を使います。この電波を強くするブースターを選びましょう。
- 両方見るとき:
- 地デジもBS・CSも全部の電波に対応しているブースターを選びましょう。
地上デジタル放送
地上デジタル放送(地デジ)は、主に470MHzから710MHzのUHF(Ultra High Frequency)帯域を使用しています。このため、地デジ用のブースターを選ぶ場合は、この周波数帯に対応しているかどうかを確認します。
BS・CSデジタル放送
BS(Broadcasting Satellite)放送とCS(Communication Satellite)放送は、異なる周波数帯を使用しています。BS放送は主に1032MHzから2071MHzの周波数帯、CS放送は主に2071MHzから2150MHzの周波数帯を使用します。BS・CS放送を視聴する場合は、この高い周波数帯に対応するブースターを選ぶ必要があります。
VHF帯
古いアナログ放送ではVHF(Very High Frequency)帯を使用していましたが、現在の地デジ放送では使用されていません。地域によっては、特定のローカル放送や特定の用途でVHF帯が使われることがあります。VHF帯に対応するブースターは、30MHzから300MHzの周波数を増幅します。
周波数帯対応表
放送種別 | 周波数帯域 | ブースター選定時の確認ポイント |
---|---|---|
地上デジタル放送 | 470MHz – 710MHz | UHF帯に対応しているかを確認する |
BSデジタル放送 | 1032MHz – 2071MHz | BS帯に対応しているかを確認する |
CSデジタル放送 | 2071MHz – 2150MHz | CS帯に対応しているかを確認する |
VHF帯 | 30MHz – 300MHz | VHF帯に対応しているかを確認する |
実際の選び方
- 地上デジタル放送のみ視聴する場合:
- 地デジ用のブースターを選び、UHF帯(470MHzから710MHz)に対応していることを確認します。
- BS・CSデジタル放送を視聴する場合:
- BS・CS対応のブースターを選び、1032MHzから2150MHzの広い周波数帯に対応していることを確認します。
- 両方視聴する場合:
- 地デジ、BS、CS全てに対応したブースターを選び、それぞれの周波数帯をカバーしていることを確認します。
3. 増幅度の選定
ブースターを選ぶ際にもう一つ重要なポイントが「増幅度」です。増幅度とは、ブースターがどれだけ電波を強くできるかを示す値で、通常は「dB(デシベル)」という単位で表されます。適切な増幅度を選ぶことで、電波の強さを最適なレベルに調整し、画質や音質の向上を図ることができます。
ブースターを選ぶときに、「増幅度」というものを考えます。増幅度は、ブースターがどれだけ電波を強くできるかを教えてくれるものです。強くしすぎるとテレビがうまく映らなくなるし、弱すぎると電波が届かなくなります。
- 住んでいる場所を見てみよう:
- 周りにビルや山が多い場所だと電波が弱くなるので、強くするブースターが必要です。
- アンテナからテレビまでの距離を考えよう:
- 距離が長いと電波が弱くなるから、強くするブースターが必要です。
- テレビの台数を数えよう:
- テレビがたくさんあると、それぞれに電波が届くように、強くするブースターが必要です。
増幅度の役割
増幅度が適切でないと、以下のような問題が発生します。
- 増幅度が低すぎる場合: 電波が十分に強くならず、テレビの映像や音声が乱れることがあります。特に、受信環境が悪い地域や障害物が多い場所では、電波が弱くなるため、適切な増幅度が必要です。
- 増幅度が高すぎる場合: 電波が強すぎて、逆にテレビが信号を正しく受信できなくなり、映像が乱れたりノイズが入ったりすることがあります。また、隣接チャンネルとの干渉が発生することもあります。
増幅度の選び方
- 受信環境の確認: 受信環境によって必要な増幅度が異なります。自宅の周りに高い建物や山などの障害物が多い場合、電波が弱くなるため、高めの増幅度が必要になります。一方、受信環境が良好で電波が強い地域では、低めの増幅度でも十分です。
- 距離の確認: アンテナからテレビまでの距離が長い場合、電波が減衰するため、増幅度が高いブースターが必要です。逆に、距離が短い場合は、低めの増幅度で対応できます。
- 複数台のテレビを接続する場合: 一つのアンテナに複数台のテレビを接続する場合、それぞれのテレビまでの配線の長さや分配器の使用によって電波が減衰します。こうした場合は、少し高めの増幅度が必要になることがあります。
増幅度の具体例
- 低増幅度(10dB~20dB):
- 電波が比較的強い地域
- アンテナからテレビまでの距離が短い
- テレビが1台だけの場合
- 中増幅度(20dB~30dB):
- 電波が中程度の地域
- アンテナからテレビまでの距離が中程度
- テレビが2~3台の場合
- 高増幅度(30dB以上):
- 電波が弱い地域
- アンテナからテレビまでの距離が長い
- 複数台のテレビを接続する場合
4. ノイズ対策
ブースターは電波を増幅するだけでなく、ノイズも増幅してしまうことがあります。そのため、ノイズ対策が施されているモデルを選ぶことが重要です。特に、高周波ノイズを低減する機能がある製品を選ぶと、よりクリアな映像と音声が期待できます。
5. 設置場所と設置方法
設置場所や設置方法も重要な選定ポイントです。屋外用ブースターは防水性能が求められ、屋内用ブースターは設置のしやすさが重視されます。また、設置が簡単であることも重要です。初心者でも簡単に設置できるモデルを選ぶと良いでしょう。
6. 価格とブランド
価格は性能に比例することが多いですが、必ずしも高価なものが最適とは限りません。信頼性のあるブランドの製品を選ぶと、性能面での安心感があります。また、レビューや評価を確認することで、実際の使用感を知ることができます。
まとめ


本記事では、【テレビブースター(電波増幅器)の選び方】種類・金額・地デジ・BS/CS放送を観るために最適なものはどれ?について詳しく説明いたしました。
テレビブースター(電波増幅器)の選び方まとめ:
- 1. ブースターの種類を知る
(室内に置くものと、外に置くものがあります。どこに置くかで選びます。) - 2. 対応周波数帯を確認
(テレビの電波の種類に合ったものを選びます。) - 3. 増幅度(ゲイン)の選定
(電波をどれだけ強くするか決めます。数字が大きいと電波が強くなります。) - 4. ノイズ対策
(余計な音や映像の乱れを少なくする機能があるものが良いです。) - 5. 設置場所と設置方法
(置きたい場所に合ったものを選びます。初心者でも簡単に置けるものがいいですね。) - 6. 価格とブランド
(お金に余裕があれば、信頼できるブランドのものを選ぶと安心です。)



これらのポイントを押さえて、自分のテレビにぴったりなブースターを選んでくださいね!
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