大企業も次々に参入を表明し、NFTゲームへの注目度は加速度的に高まっています。
しかし、一般的なゲーム開発とは異なり、NFTゲームはまだツールやミドルウェアが充実しておらず、開発経験のある人材も少ないため、NFTゲームをどのように作ることができるのか理解できている人も少数です。
本記事では、NFTゲームを開発するとはどのようなことなのか、開発に便利なミドルウェアプラットフォームをご紹介していきます。
NFTゲームを開発する方法
NFTゲームを開発するとは、既に構築されたブロックチェーンのバックエンドにゲームを接続することを意味します。
本来のゲームであればクラウドあるいはオンプレミスにて構築したバックエンドインフラストラクチャにゲーム情報の全てを保存し管理しますが、NFTゲームではイーサリアムやPolygonなどに代表するブロックチェーンをバックエンドに活用することとなります。
ブロックチェーンとの接続が必要
そのため、NFTゲームの開発と通常のゲームの開発の違いは、このブロックチェーンへの接続にあることとなります。
では、どのようにプログラムの中にブロックチェーンへの接続を組み込むことができるのか、この正解は「ミドルウェア」の活用に見ることができます。
NFTゲーム開発におすすめのミドルウェアプラットフォーム
Moralis
「Moralis」は、2022年9月現時点で最も人気のあるNFTゲーム開発ミドルウェアプラットフォームです。
日本語・英語共に参考サイトが充実しており、開発にて不明点が発生した時も容易に解決することができます。
dAppsをプラットフォーム上で数分で簡単に開発できるという完成された仕組みがあり、7000アプリ以上のNFTゲームプロジェクトが「Moralis」を活用して開発されています。
使用するミドルウェアを選定する際には、決して外すことのできないプラットフォームであると言えるでしょう。
Enjin
Enjinは、NFTゲームに「Play to Earn」の概念を導入するためのミドルウェアプラットフォームです。
「Play to Earn」とは遊んで稼げるゲームの概念を示す言葉であり、NFTゲームをプレイすることでトークンを獲得できる環境をプレイヤーに提供することを意味します。
Enjinでは、NFTゲームの中で登場するNFTの資産化機能を提供しており、Enjinを導入することでNFTの価値を保全し、ショップやマーケットプレイスでの取引環境を容易に構築することが可能です。
NFTゲームを開発する上では、基礎となる部分を「Moralis」で、P2Eを導入する場合は「Enjin」を用いて開発を進めていくと良いでしょう。