iPhoneのデュアルSIM機能をつかえば、1台のiPhoneで2つの電話番号をもつことができ、あらゆる用途で使い分けることができます。
たとえば「スマホの2台持ちを検討しているけど、スマホを買う余裕がない」「スマホを2台持ち歩くのは面倒」と感じているかたは、デュアルSIMが役立つでしょう。
デュアルSIMをつかえばプライベートとビジネスの区別を明確にしたり、国内と海外で別々の通信サービスをするといったことも可能です。
本記事ではデュアルSIMに興味をお持ちのかたのために、iPhoneのデュアルSIMについて使いかた・メリット・注意点といった必須の情報をまとめておきました。
こちらの記事を読んでいただくことで、iPhoneユーザーは簡単にデュアルSIMを利用することができたり、有効な活用術を身につけることができます。
ぜひiPhoneのデュアルSIMについて正しい情報をしっていただき、スマホ環境をグレードアップさせてください!
- iPhoneのデュアルSIMとは?
「異なるSIMカードを1つのiPhoneでつかう機能」 - iPhoneのデュアルSIMでできることは?
「1つのiPhoneで2つの電話番号や回線がつかえる」 - デュアルSIMに対応しているiPhoneは?
「iPhone XSやXR以降のシリーズで対応」 - iPhoneでデュアルSIMをつかうメリットは?
「1つのスマホで2台分の役割をこなせる」 - iPhoneでデュアルSIMをつかう際の注意点は?
「組み合わせ次第では料金が高くなる」 - iPhoneのデュアルSIMはどういった人におすすめ?
「スマホをあらゆる用途で利用する人」
1つのスマホで電話番号が2つ持てるってどういうこと?電話の発着信なんかはどうなるんでしょうか?
どちらの電話番号でも電話を受けることができますし、電話をかける際は使用する番号を選ぶことも可能です!詳しい内容については、本文内で解説していきますね♪
iPhoneのデュアルSIMにおすすめの格安SIM
iPhoneのデュアルSIM機能を活用するにあたって、特定の格安SIMを組み合わせることで通信費を大幅に節約できます。とくに、日本国内には数多くの格安SIM事業者があり、ユーザーのニーズに応じて最適なサービスを選べる点が魅力です。
デュアルSIMでは、「物理SIM」「eSIM」の併用もできるため、1つ目の物理SIMに通信量の多いサービスを選び、2つ目のeSIMに音声通話が得意なサービスを組み合わせるなど、多彩な使いかたもできます。
たとえば、デュアルSIMに採用される代表的な格安SIMの組み合わせとしては、「楽天モバイル」と「povo 2.0」をつかった構成が定番です。
楽天モバイルはデータ使用量によって月額基本料金が変動するサービスで、インターネットの利用状態によって請求額をコントロールできます。
仮にデータ使用量が3GB未満であれば、基本料金は1,078円で収まりますし、逆にインターネットをガッツリつかっても最大3,278円までしか料金が加算されることはありません。
また、povo 2.0は月額基本料金が0円で利用できる唯一のサービスとなっており、データ容量は必要な分だけ購入する形式を採用しているため、毎月コンスタントに発生する費用がないのが特徴です。
楽天モバイルやpovo 2.0のようなサービスを組み合わせることで、利便性とコスパを両立したデュアルSIMの環境が構築しやすくなります。おすすめの格安SIMについて、「デュアルSIMで最強の組み合わせ」の記事で詳しく解説していますので、セットで参考にしてみてください。
デュアルSIMをつかう用途によって、適切なサービスは変わるってことですね!
自分にあっていないサービスを契約してしまうと、無駄な出費につながってしまったり、不便を感じてしまうことになります。失敗をしないためにも、まずはデュアルSIMの基本をしっかりと理解しましょう☆
iPhoneのデュアルSIMとは?
iPhoneのデュアルSIMとは、1台のiPhoneで2つの異なるSIMカードを使用できる機能を指します。デュアルSIMの機能により、1台のiPhoneで2つの電話番号や回線をつかうことができ、状況に応じたつかいわけができるのが特徴です。
デュアルSIM機能では、主に物理SIMとeSIM(iPhoneに内蔵されたSIM)を組み合わせた形で利用されることが多く、最新のiPhoneモデルは例外なくデュアルSIMに対応しています。
従来、電話番号やインターネット回線を2つ利用するためには、2台のスマートフォンを持ち歩いたり、都度SIMカードを挿し替える必要がありました。
しかし、デュアルSIM機能が登場したことにより、1台のiPhoneだけでカバーできる範囲が増加しています。
iPhoneのデュアルSIM機能をつかうことにより、1台のiPhoneをシーン別に使い分けることができたり、通信費を節約するといったことが可能です。
わざわざSIMカードを挿し替えなくても、電話番号や回線を切り替えることができるんですね!
シンプルに2つのSIMを同時につかえるようになったといったイメージですね。とはいっても、2つの電話番号をつかって同時に通話するなど、できないこともあるので注意は必要です!
iPhoneのデュアルSIMをつかえばなにができる?
iPhoneのデュアルSIM機能を活用すれば、さまざまなニーズに対応したり、新たな通信環境を実現することができます。デュアルSIMの代表的なメリットは、電話番号が2つ管理できる点です。
2つの電話番号をもつことで、プライベートシーンとビジネスシーンを1台のiPhoneでカバーできます。たとえば家族や友人との電話連絡をおこないつつも、一方の電話番号で仕事の対応をするなど、使いかたは自由です。
さらにデュアルSIMは、通信費の節約にも役立ちます。一般的に契約しているサービスは少ないほうが、通信費を削減できるイメージがありますが、実は特化したサービスを組み合わせれば、効率的に節約をすることが可能です。
代表的なものとしては通話専用の格安SIMと、通信専用の格安SIMを組み合わせることで、総合的な費用を抑えるといった方法があります。それぞれのSIMで必要な機能をカバーしつつ、コストも抑えられるといった理由から、デュアルSIMを採用されるかたも多いです。
ほかにも、普段はシングルSIMで利用し、海外に渡航する際に現地のプリペイドSIMを購入し、デュアルSIMで運用するといったケースなども見かけます。
総じてiPhoneのデュアルSIMをつかうことで、利便性の向上を図るだけでなく、効率的なコストカットや緊急時の回線確保など、あらゆるニーズに対応することが可能です。
iPhoneのデュアルSIMって、ほんとうにいろいろな使い道があるんですね♪
実はいろいろな使いかたができて、重宝されているユーザーも多いです。わざわざスマホを2台持ち歩かなくても良くなりますし、組み合わせるSIMによってはコスパもよくできるので、メリットは多いと思います☆
iPhoneにはデュアルSIMだけでなくトリプルSIM対応モデルもある
iPhoneのデュアルSIM機能は非常に便利なものですが、さらに一歩進んだトリプルSIM対応のモデルについても知っておくと選択肢がより広がるでしょう。
トリプルSIM機能とは、デュアルSIMよりもさらに1つ回線を追加できる機能です。iPhoneでは物理SIM1つに対して、eSIMを2つ組み合わせることでトリプルSIMを実現できます。
トリプルSIMでは1台のスマホで3つの電話番号や回線をつかいわけることができ、汎用性はさらに高くなります。世代としては、「iPhone 13シリーズ」からトリブルSIMに対応しはじめました。
たとえば1つ目はプライペート用、2つ目はビジネス用、3つ目は旅行や出張用といった具合に細かいつかいわけが可能です。
また、すべて異なる回線のサービスを契約しておけば、緊急時に通信が遮断されても予備の回線で電話やインターネットを利用できる可能性もあります。
iPhoneには、デュアルSIMよりも上の機能があったんですね!ビックリしました♪
日常生活でトリプルSIMが必要なケースは少ないかもしれませんが、いろいろな選択肢に対応できるのはメリットです。しかも入手しやすいiPhone 13シリーズから対応しているので、導入しやすいのもポイントです☆
iPhoneのデュアルSIM対応モデル一覧
iPhoneのデュアルSIMとトリプルSIMに対応したモデルを一覧でまとめておきました。以下のリストを参考にしていただき、必要なiPhoneを用意しましょう。
端末 | デュアルSIM | トリプルSIM |
---|---|---|
iPhone 3GS | ||
iPhone 4 | ||
iPhone 4s | ||
iPhone 5 | ||
iPhone 5c | ||
iPhone 5s | ||
iPhone 6 | ||
iPhone 6 Plus | ||
iPhone 6s | ||
iPhone 6s Plus | ||
iPhone SE(第1世代) | ||
iPhone 7 | ||
iPhone 7 Plus | ||
iPhone 8 | ||
iPhone 8 Plus | ||
iPhone X | ||
iPhone XR | ||
iPhone XS | ||
iPhone XS Max | ||
iPhone 11 | ||
iPhone 11 Pro | ||
iPhone 11 Pro Max | ||
iPhone SE(第2世代) | ||
iPhone 12 | ||
iPhone 12 mini | ||
iPhone 12 Pro | ||
iPhone 12 Pro Max | ||
iPhone 13 | ||
iPhone 13 mini | ||
iPhone 13 Pro | ||
iPhone 13 Pro Max | ||
iPhone SE(第3世代) | ||
iPhone 14 | ||
iPhone 14 Plus | ||
iPhone 14 Pro | ||
iPhone 14 Pro Max | ||
iPhone 15 | ||
iPhone 15 Plus | ||
iPhone 15 Pro | ||
iPhone 15 Pro Max | ||
iPhone 16 | ||
iPhone 16 Plus | ||
iPhone 16 Pro | ||
iPhone 16 Pro Max |
iPhoneでデュアルSIMが初めて導入されたのは、「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」のモデルからです。対象の3機種では、1つの物理SIMと1つのeSIMを組み合わせてデュアルSIM機能を実現しています。
以降のiPhone 11シリーズやiPhone 12シリーズでも、おなじ構成でデュアルSIMがつかうことが可能です。さらにiPhone 13シリーズからは、eSIMが1つ追加されトリプルSIMにも対応しました。
また、サイズがコンパクトなiPhone 12 miniやiPhone 13 miniでも、デュアルSIMやトリプルSIMに対応しているので、小型なiPhoneで複数回線をつかいたいかたにおすすめです。
おもったよりも対応機種は多いんですね♪
廉価版であるiPhone SEシリーズも、第2世代からデュアルSIMに対応しはじめました。第3世代ではトリプルSIMに対応しているので、機種代金を安く抑えたいユーザーには特におすすめのシリーズです☆
iPhoneでデュアルSIMをつかう手順
iPhoneでデュアルSIM機能を利用するには、いくつかの手順を踏む必要があります。以下まとめたプロセスを正確に進めていただくことで、1台のiPhoneで2つの通信サービスを効率的に運用できるようになるでしょう。
1度設定を覚えておけば、あとからサービスを変更したときもスムーズに対応できるようになりますよ☆
【手順①】デュアルSIMに対応したiPhoneを用意
デュアルSIMを利用するには、はじめにデュアルSIMに対応したiPhoneを用意しなければなりません。iPhoneには多くのモデルが存在しますが、デュアルSIMに対応しているのは「iPhone XR」以降のシリーズだけです。
「iPhone X」よりも以前に発売されたシリーズは、デュアルSIMに非対応なので気をつけましょう。もし機種にこだわりがないのであれば、リユース品から探すとコストを抑えることができます。
最新のモデルはコスト的に入手するハードルが高いため、手軽にデュアルSIMを利用したいかたは、型落ちしたモデルを中古で買うのがおすすめです。
もし最新のモデルを利用したい場合はApple Storeが最安ですが、乗り換えも視野にいれるなら、楽天モバイルなどでキャンペーンをつかってお得に入手することもできます。
詳しい内容については、「iPhoneを安く買う賢い方法」「iPhoneを0円でゲットする方法」「楽天モバイルのキャンペーン」のページをチェックしてみてください。
iPhone XRなど、発売から時間が経過しているモデルは、中古市場で20,000円前後から入手できます。動作的にも十分つかえるパフォーマンスなので、コスパを重視しているかたにおすすめです☆
【手順②】必要に応じてSIMロックを解除
デュアルSIMやトリプルSIMが利用できるiPhoneを用意したら、必要に応じてSIMロックの解除もしておきましょう。ちなみにSIMロックとは、iPhoneなどのスマホで特定の回線をつかえなくする機能です。
たとえばドコモで販売されているiPhoneには、ドコモのSIMロックが設定されているため、格安SIMを含めてau回線やソフトバンク回線をつかうことはできません。
他社の回線を利用するためには、iPhoneを購入したキャリアでSIMロックを解除する必要があります。SIMロックの解除はショップやマイページから手続きが可能です。
ただしSIMロックの設定は2021年10月以降から撤廃されているため、2021年9月までに購入したiPhoneが対象となります。
iPhone 13シリーズが2021年9月発売のため、以前のモデルをお使いであれば、SIMロックの状態を確認しておきましょう。SIMロックの設定状態を確認する手順は、以下のとおりです。
- 「設定」をタップする
- 「一般」をタップする
- 「情報」をタップする
- 「SIMロック」を確認する
SIMロックの欄に「SIMロックなし」の記載があれば、SIMロックを解除する必要はありません。ちなみにiOS 14までしかアップデートしていないiPhoneは、SIMロックの状態が確認できないため、キャリアに直接問い合わせる必要があります!
【手順③】1つ目のSIMを契約する
デュアルSIMの運用をはじめるにあたって、まず1つ目のSIMカードを契約しましょう。すでに契約しているサービスがあれば、そちらを流用してもよいですし、デュアルSIM用に契約しなおすのもありです。
もし現在つかっているSIMカードの形状が古く、iPhoneに装着できない場合は、あらかじめ通信会社にてSIMカードのサイズ変更をしておきます。
基本的にiPhoneは「nano SIM」と呼ばれる、もっともサイズの小さいSIMカードにしか対応していないので、「標準SIM」「micro SIM」は装着できません。
また、1つ目のSIMをeSIMで使いたい場合も、通信会社に依頼してSIMの変更手続きをおこなう必要があります。eSIMで運用する場合、SIMカードの脱着はできなくなるので、固定するサービスで運用するのがおすすめです。
eSIMの利用する手順は通信会社によってことなるので、サポートスタッフに確認するか、公式サイトなどにある設定ガイドをチェックしましょう!
【手順④】2つ目のSIMを契約する
1つ目のSIMを契約または準備した後は、2つ目のSIMを契約しましょう。使用するiPhoneにもよりますが、2つ目のSIMを契約する際は、1つ目のSIMとタイプを分けておく点に注意が必要です。
たとえば1つ目のSIMがeSIMであれば、2つ目は物理SIMでなければデュアルSIMを成立させることはできません。
仮にiPhone 13以降のシリーズであれば、2つともeSIMにすることはできますが、2つとも物理SIMだとデュアルSIMがつかえないので気をつけましょう。
また2つ目のSIMは、1つ目のSIMとの相性を考えたサービスを契約するのがポイントです。1つ目を電話専用とするならば、2つ目はインターネットに特化したサービスを契約することで、コスパが良くなることがあります。
しかしSIMの組み合わせは無限大なので、自分のニーズを最優先して、理想的なサービスを契約してください。
なかには通話専用にデュアルSIMを採用するケースもあったりします。通話かけ放題がお得につかえるサービスを2種類契約し、ことなる番号で運用するなど、デュアルSIMのつかいかたは千差万別です☆
【手順⑤】SIMの装着や開通設定をする
iPhone本体と2つのSIMが揃ったら、デュアルSIMを利用するための設定をおこなっていきます。まずは通信会社の設定方法に従って、eSIMの設定をおこないましょう。
eSIMを利用するためには、通信会社のプロファイルのダウンロードが必要になります。プロファイルの設定が完了したら、iPhoneを再起動してeSIMの設定は完了です。
次に物理SIMがある場合は、iPhoneのSIMトレイに装着しましょう。nano SIMは小さいので、SIMトレイに設置する向きに間違えないようにするのがポイントです。
また物理SIMについても、通信会社のプロファイル設定(APN設定)が必要になる場合があります。通信会社から送られる設定ガイドに沿って、開通設定をおこなってください。
2つのSIMの設定が完了したら、以下の手順に沿ってSIMが認識されているか確認しましょう。
- 「設定」をタップする
- 「モバイル通信」をタップする
- 「モバイル通信プラン」を確認する
- 2つの回線が表示されていることを確認
現段階で契約したはずのサービスが確認できない場合は、プロファイル設定がうまくいっていない状態です。再びガイドをチェックしながら、設定を試してみてください!
【手順⑥】デフォルトの電話番号を設定する
iPhoneで2つ以上のSIMを設定すると、自動的にデュアルSIMの設定画面が表示されます。はじめにデフォルトで使用する電話番号を選んでおきましょう。
選んだ電話番号は、通話の発信やSMSの送信をする際に使用されますが、あとから自由に変更することもできます。さらにiPhoneの標準通話アプリなら、電話を発信するまえにどの電話番号をつかうのか選ぶことも可能です。
あくまで基本的に使用する電話番号を設定するだけなので、電話の利用が多いサービスを選んでおくと良いでしょう。ちなみに着信については、選んだ番号に関係なくどちらの電話番号でも対応することができます。
また、デュアルSIMで音声通話を利用するには、以下の設定も必要です。iPhoneのホーム画面から、下記の順に沿って操作をして、設定を変更しておきましょう。
- 「設定」を開く
- 「モバイル通信」を選択
- 「音声通話とデータ」を選択
- 「VoLTE」をオンにする
- 「OK」をオンにする
通話をメインで利用するサービスを選んでおけばOKです。デュアルSIMの通話料は、発信した電話番号のサービス内容に依存します。
【手順⑦】モバイルデータ通信用の回線を設定する
電話に使用するサービスを選んだら、インターネットに使用するサービスも選びましょう。デュアルSIMを使用するiPhoneでは、モバイルデータ通信にどちらのSIMを利用するか設定することはとても重要です。
使用するサービスによって、コストを安く抑えたり、通信速度の底上げすることができます。デュアルSIMをつかうにあたって、データ通信専用のSIMを契約している場合は、対象サービスをデフォルトにしておくと良いでしょう。
もちろんですがインターネットに使用するサービスも、あとから自由に変更ができます。たとえばメインのデータ容量を使い切ってしまった場合でも、サブの回線に切り替えることで高速通信を維持するといったことも可能です。
また、モバイルデータ通信をつかうにあたって、使用するサービスのAPN情報を登録しておく必要があるため、下記の手順に沿ってあらかじめ登録を済ませておくと良いでしょう。
- 「設定」を開く
- 「モバイル通信」を選択
- 「モバイルデータ通信」を選択
- モバイル通信のAPNを設定
- インターネット共有のAPNを設定
画面上部のアンテナ表示の欄に、2つの回線が表示されていたらデュアルSIMの設定は完了です☆
【手順⑧】必要に応じてSIMごとにラベルを設定する
必須の設定ではありませんが、各サービスの用途にあわせて「ラベル」をつけておくと、役割をハッキリとさせることができ、より効率的にデュアルSIMを運用できます。
たとえば通話をメインにつかうサービスなら、「通話SIM」「音声SIM」などの名前をつけたり、インターネットをメインにつかうサービスなら「データSIM」「データ専用」としておくとわかりやすいです。
ラベルをつけておくことで、用途ごとの管理がしやすくなるだけでなく、つかい間違えを防止することにも繋がります。具体的な設定の手順は、以下に掲載しておりますので、参考に設定してみてください。
- 「設定」を開く
- 「モバイル通信」を選択
- 「モバイルデータ通信」を選択
- ラベルを変更したい番号を選択
- 「モバイル通信プランの名称」を選択
- 新しいラベルを選ぶかカスタムラベルを入力
かけ放題を契約していない番号で通話をしてしまったり、データ容量が残っていないSIMでインターネットをつかうなど、単純ですが大きなミスを回避できますよ☆
iPhoneでデュアルSIMをつかうメリット
iPhoneのデュアルSIM機能を活用することで、利用者にはさまざまな利便性や経済的メリットがもたらされます。以下ではデュアルSIMの代表的なメリットを5つピックアップしました。
メリットを知ることで、よりデュアルSIMの良さが理解できます。また、気づいていなかった使いかたの発想にもつながるので、ぜひ内容をチェックしてみてください☆
【メリット①】2つの電話番号がつかい分けられる
iPhoneのデュアルSIM機能をつかう上で大きな魅力は、1台のスマホで2つの電話番号を同時に利用できることです。2つの電話番号を管理できれば、1台のiPhoneを多様なシーンで利用できます。
たとえば、ビジネスの場面では顧客や取引先との連絡に専用の番号を利用し、プライベートの番号を守ることで自分の時間を確保しやすくなるでしょう。
仕事が終わった後のリラックスタイムや、休日の間に業務連絡や飲み会の誘いが入ることを防ぐことが可能となり、オンとオフの切り替えがしやすくなります。
一方でプライベートの利用では、家族や親しい友人向けの番号をメインにし、その他のサービス登録やネットショッピングなどで使う番号を別にすることで、不必要なセールスや迷惑電話を避けることも可能です。
電話番号を分けることが個人情報の保護にもつながるので、より安心してiPhoneを活用できます。また、電話番号が2つあればLINEなどの特定のサービスで、アカウントを2つ作成することもできます。
LINEのアカウントを分けることができれば、プライペートのアカウントを会社の同僚に教える必要もなくなるため、人間関係を整理しやすくなるでしょう。
ただしデータ専用SIMを契約する場合、通話やSMSがつかえない点には注意が必要です!
【メリット②】2種類の回線をSIMでつかい分けられる
iPhoneのデュアルSIM機能を利用することで、ことなる料金プランや通信回線を1台のiPhoneでつかい分けられます。結果として利用者は効率的に通信費を節約できたり、通信の安定性を確保できるでしょう。
たとえば、日常的に使用する主要回線として、大手キャリアの安定した回線を採用し、サブ回線として格安SIMを活用することで、月々の通信費を大幅に抑えるといったこともできます。
また、通話やSMSを主に利用する場合には、リーズナブルな料金で契約できる定額通話プランを活用しながら、コスパに優れたデータSIMをチョイスすることで、総合的に通信費を抑えることも可能です。
さらに2つのことなる回線があれば、一方の回線でトラブルが発生した際にも、通話やインターネット環境が維持できます。災害時などではいくつかの回線がつかえなくなることもあるため、予備の回線をもっておくのは重要です。
地域によっても強い回線と弱い回線があるので、移動先にあわせてSIMを切り替えることで、常に快適なネット環境を利用できます☆
【メリット③】電話用と通信用でSIMをつかい分けられる
デュアルSIM機能の定番なつかいかたとして、電話用とデータ通信用にSIMを分けるというものがあります。格安SIMには特定のツールに特化したものも多いため、得意分野ごとにSIMを選ぶことで、スマホの利便性がアップします。
ほかにも、安く利用できるものを組み合わせることでコスパの底上げが可能です。機能面を重視する組み合わせや、料金面にフォーカスした組み合わせなど、ユーザーのニーズでSIMを自由に編成できます。
たとえば、1枚目のSIMには低料金で通話がつかえるサービスを採用し、2枚目のSIMにはデータ通信が安くつかえるものを採用すれば、通話もインターネットも安くつかえるiPhoneが誕生します。
いずれかの機能に特化したSIMの組み合わせは、普段通話を多く利用するビジネスユーザーや、データ通信量が多い学生にはとくにおすすめです。
わたしはLINEをよく利用するので、メインにはLINEMOを採用し、サブには予備の回線として楽天回線とau回線がつかえる楽天モバイルを契約しています☆
【メリット④】国内用と海外用でSIMをつかい分けられる
海外にいかれることが多いかたには、デュアルSIMを国内用と海外用に分けるのもおすすめです。普段は国内用のSIMだけを利用することで、通信費も節約しやすくなります。
海外へいく際には海外利用に適したサービスを契約するか、渡航先のプリペイドSIMなどを購入して、一時的にデュアルSIMを構築するのも良いでしょう。
国内の利用に優れたサービスが海外でもお得とは限りませんし、渡航先によっては使えなくなるといったケースも珍しくありません。
だからといって海外にいくたびに使用中のSIMカードを取り外すと、紛失や破損の危険もありますから、デュアルSIMが安全でおすすめです。
SIMカードはとても小さいですし、すこしの傷でつかえなくなってしまうこともあります。取り扱いを最小限にするためにも、デュアルSIMを利用しましょう☆
【メリット⑤】スマホの購入代金を節約できる
従来であれば2つのSIMをつかうためには、iPhoneなどのスマホも2台用意する必要がありました。しかしながらiPhoneはとても高価なので、2台用意するとなるとそれなりにコストもかかってしまいます。
ですがデュアルSIMがつかえるようになったことで、iPhoneユーザーは気軽に2つの回線を利用できるようになりました。費用を抑えられることはもちろん、持ち運びも1台で済むのは大きなメリットです。
また、スマホの管理が1台で済むので、バッテリー残量を計算したり、データの管理をする必要もありません。スマホが2台あると、かえって管理が面倒になることもあるので、デュアルSIMは効率的な選択肢といえるでしょう。
デュアルSIMは生活をスタイリッシュに便利にしてくれます。必要なことができるようになり、不要なものはすべて排除できるので、とても効率的な機能です☆
iPhoneでデュアルSIMをつかう際の注意点
iPhoneのデュアルSIM機能は非常に便利な一方で、利用にあたってはいくつかの注意点を理解しておく必要があります。はじめてデュアルSIMを利用されるかたは、以下の点に気をつけておきましょう。
場合によっては、スマホを2台持ちにしたほうが良い場合もあったりします。ぜひ注意点をチェックして、対応を考えてみましょう☆
【注意点①】組み合わせ次第では料金が高くなる
iPhoneのデュアルSIMは、利用するサービスの組み合わせ次第で料金が高くなることがあります。もちろんユーザーの利便性を優先するなら、コストを度外視することもありますが、無駄に高くなってしまうのは避けたいところです。
たとえば通話をメインに契約したサービスに加えて、通話とインターネットの両方に特化したサービスを利用する場合、用途としては通話が重複してしまいます。
2回線でどちらも通話を使いたいかたであれば問題はありませんが、使わない通話サービスに対しても費用を支払うのであれば完全に無駄です。
そのためデュアルSIMでの利用を想定する場合は、各サービスを利用するにあたって、無駄になる部分はないかチェックすることも重要になります。
納得したうえでの支払いは問題ありませんが、理解しないまま無駄にコストがかかるような使いかたは理想的ではありませんね。
【注意点②】機種変更をする際にeSIMの移行が必要
iPhoneのデュアルSIMをつかうにあたって、物理SIMカードとeSIMを組み合わせることが一般的です。しかしeSIMは機種変更時に特別な手続きが必要になります。
通常の物理SIMであれば、新しいiPhoneにSIMカードを装着するだけで簡単に利用を再開できますが、eSIMの場合は新しいiPhoneへ移行する手続きをしなければなりません。
eSIMを新しいiPhoneへ移行するためには、契約している通信会社へ連絡し、遠隔で情報の書き換えをおこなってもらう必要があります。
そのため機種変更をする際は、物理SIMよりも手間がかかるので、理解したうえでデュアルSIMを利用しましょう。
たとえば他のスマホにSIMを入れ替える使いかたをする可能性がある場合は、対象のサービスを物理SIMで契約しておくなど、対策しておくのがおすすめです☆
【注意点③】iPhoneのバッテリーが早く減るようになる
iPhoneでデュアルSIMを利用する際には、バッテリー消費が増えるという点にも注意が必要です。デュアルSIM機能を有効にすると、1台のiPhoneで2つのSIMカードを同時に稼働させることになるため、通常よりも電力を消耗します。
またバッテリーの消耗の早さは、契約するサービスによってもことなり、電波の受信感度が悪いものを組み合わせると消費が早くなる可能性が高いです。
iPhoneなどのスマホは仕様上、電波を受信するために電力を消費しつづけているため、2つの回線を同時に接続するとなるとバッテリー消費が増えるのは自然なことです。
加えて電波が悪い回線をつかっていれば、iPhoneは必死に電波とつながろうとするので、より多くの電力を消耗してしまいます。
必ずしも体感できるほど電力の消費に差が出るわけではありません。明らかにバッテリーの減りが早いと感じる場合は、モバイルバッテリーなどを活用しましょう☆
【注意点④】海外のiPhoneはデュアルSIMの仕様が異なる
中国・香港・マカオなどで販売されているiPhoneには、物理SIMを装着するスロットが2つ備わっているタイプもあります。
そのような特殊なiPhoneでは、eSIMをつかわずに物理SIMを2つ組み合わせるだけで、デュアルSIMを構築することも可能です。
ただしiOS 12.1以降へのアップデートが必要であったり、仕様に違いがあるようなので、国内のiPhoneのようにつかえるかはわかりません。
さらに海外のiPhoneでは、国内にある一部の格安SIMを認識しないという情報もあるので、もし利用される際は気をつけましょう。
海外のiPhoneは、設定の手順なども本記事で紹介しているものとは異なる可能性があります!
iPhoneのデュアルSIMの賢い使いかた
iPhoneのデュアルSIM機能は、日常生活やビジネスにおいてさまざまな活用方法が考えられます。以下では、iPhoneのデュアルSIMについて賢い使いかたを3つご紹介いたします。
デュアルSIMの使いみちが決まっていないかたは、以下の使いかたを参考に構成を考えてみてください☆
【ケース①】携帯料金を節約する
iPhoneのデュアルSIM機能は、携帯料金の節約を目的とするユーザーにとって非常に有効な手段です。多くの人が通信費の高さを悩みの種にしていますが、デュアルSIMを活用することで、料金面の問題に対処することができます。
たとえば、1枚目のSIMに通話かけ放題がお得なサービスを採用し、もう1枚のSIMに基本料金が安いデータ通信用のサービスを採用すると、通話もネットもお得に利用できます。
組み合わせによっては1つのSIMを契約するよりも、通信費を節約できるケースも多いので、コストを抑えるためにデュアルSIMを活用するのは賢い選択です。
また、現代では格安SIMが強力で、すべて格安SIMで構築するなら仮にトリプルSIM運用でも、大手キャリアより安く利用できます。
一般的には2つもSIMを契約すれば、通信費は高くなるイメージがあると思います。しかし格安SIMをつかえば、むしろ安くなる可能性のほうが高いです☆
【ケース②】仕事とプライベートをわける
iPhoneのデュアルSIM機能は、仕事とプライベートを明確に分けたい人にとっても非常に便利です。1台のiPhoneで2つの電話番号を利用できるため、会社用の端末をもつ必要がなく、管理の手間を大幅に軽減できます。
たとえば、仕事とプライベートの電話番号を分けることで、業務時間外には仕事用の番号に着信があっても応答しないというルールを設定をするなど、明確な区分もできるでしょう。
また、生活のなかにデュアルSIMを採用すれば、いつでもビジネスシーンとプライペートシーンを切り替えられますし、自宅や職場にいずれかのスマホを忘れてしまう可能性も下げることが可能です。
一方で緊急な連絡にもすぐに対応ができるので、プライペートとビジネスをまとめて管理したいかたにも適しているといえます。
充電忘れといった些細なアクシデントも回避しやすくなりますし、1つにまとまっていることはメリットばかりです☆
【ケース③】いろいろな格安SIMを気軽に試す
iPhoneのデュアルSIM機能を活用すれば、さまざまな格安SIMを気軽に試すこともできます。基本的にメインのサービスはキープしたまま、サブのサービスだけを乗り換えれば、使用感をそこなわずに製品を体験することが可能です。
もし気に入ったサービスが見つかったら、メインのサービスで乗り換えるのも良いですし、サブとしてそのまま採用するというのも良いでしょう。
また、乗り換え用のSIMとして契約を維持するといった使いかたもあります。とくに大手キャリアでは、乗り換えをすることでiPhoneなどの製品を安く販売してくれるので、乗り換え専用の回線を維持するのも1つの方法です。
1つの回線だけだと、あたらしいサービスも試しにくいですし、気軽に乗り換えるのも難しいですよね。しかしデュアルSIMで2つの回線を契約していれば、いつでも気軽に乗り換えができるようになりますよ☆
iPhoneのデュアルSIMがおすすめな人の特徴
iPhoneのデュアルSIMがおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。
- 料金を節約したい
- 2つの電話番号がほしい
- データ回線を2種類つかいたい
- 2台目のスマホを買う余裕がない
- 一時的に別の格安SIMを利用したい
- いろいろな格安SIMを気軽に試したい
iPhoneのデュアルSIM機能は、多様なニーズを持つユーザーにとって特におすすめの機能です。いまよりも通信費を節約したり、2つの電話番号や回線をつかいたいかたには、最適な機能といえます。
また、デュアルSIMが利用できれば、1台のiPhoneですべて管理ができるので、スマホを複数台購入する必要もありません。コストを最低限に抑えられるのも、デュアルSIMの強みといえます。
また、さまざまな格安SIMなどを試したり、iPhoneを安く購入したいと考えているかたにも、デュアルSIMはおすすめです。簡単に複数回線を持っておくことができ、リスクを最低限にした状態で乗り換えができるようになります。
デュアルSIMは利便性が高いことはもちろん、コスト面でも優秀な機能なので、幅広いかたにおすすめです。
デュアルSIMが便利なことは言うまでもありませんし、実は料金も安いので、導入しない理由のほうが少ないくらいですよ☆
iPhoneのデュアルSIMについてよくある質問
iPhoneのデュアルSIMについて、よくある質問をまとめてみました。
iPhoneのデュアルSIMについて、どのような機能か理解できましたでしょうか?とても便利な機能なので、ぜひ積極的に導入を考えてみてください☆
【まとめ】iPhoneのデュアルSIMは誰でも簡単につかえる!
今回はiPhoneのデュアルSIMについて、使用方法やメリットなどをご紹介いたしました。iPhoneのデュアルSIM機能は、多彩な用途と利便性を兼ねそなえた、現代の通信環境における非常に重要な選択肢の1つです。
デュアルSIMを活用することで、1台のiPhoneで複数の電話番号や料金プランをつかい分けられるため、あらゆるシーンで柔軟な対応が可能となります。
たとえば仕事とプライベートを分けたい場合や、国内外で異なる通信サービスを利用したい場合、さらには通信費の最適化を目指す場合など、幅広いニーズに応えられるのが大きな特徴です。
iPhone XRよりあとに発売したシリーズをお使いのかたであれば、簡単に導入ができますし、すでに回線を契約されているかたなら、2回線目を契約するだけで利用をはじめられます。
だれでも容易につかいはじめることができますので、ぜひ1度はデュアルSIMを体験してみてください!
契約すべきサービスで迷っているかたは、「格安SIMのおすすめ人気ランキング」も参考になりますよ☆
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