NFTや暗号資産に触れていると「ブリッジ」という言葉と遭遇することがあります。
NFT界隈におけるブリッジとは、NFTや仮想通貨、トークンなどの暗号資産を異なるチェーンに移動させることを指します。
本記事では、NFT界隈におけるブリッジの意味と仕組み、具体的な方法をご紹介します。
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NFTにおける「ブリッジ」とは?
暗号資産やNFTを異なるチェーンに移動させること
NFT界隈における「ブリッジ」とは、仮想通貨やトークン、あるいはNFTなどの暗号資産を特定チェーン上から異なるチェーン上に移動させることを指します。
全ての暗号資産はブロックチェーンに紐づいて存在しますが、チェーンは非常に豊富な種類が存在しており、手続きなしに異なるチェーンで同じ暗号資産をシームレスに扱うことは現状できません。
NFTゲームで見かけるブロックチェーンだけでも、下記のものがあります。
- イーサリアム(ETH)
- ポリゴン(Polygon)
- バイナンス(BSC)
- ソラナ(SOLANA)
例えば、ポリゴンはイーサリアムのレイヤー2ソリューションであり密接な関係を持ちますが、厳密には異なるブロックチェーンであるため、同じ仮想通貨ETH(イーサリアム)であっても、イーサリアムチェーンに紐づいているETHはポリゴンチェーンで使用することはできません。
イーサリアムに紐づいたETHをポリゴンのウォレットのアドレス等に送信しようとすると消失(セルフゴックス)するのはこのためです。
このように、異なるチェーンに暗号資産を移動させたい時に「ブリッジ」という手続きを取ることとなります。
NFTの「ブリッジ」の仕組み
ブリッジを行うために必要なのは二つのチェーンに対応しているウォレットです。
今回仕組みを説明するにあたり、イーサリアムチェーンに紐づくETHをポリゴンにブリッジさせるという前提でご紹介していきます。
まず、イーサリアムとPolygonの両方に対応している代表的なウォレットは「MetaMask」となりますので、下記ではウォレットを使用する時にMetaMaskの表記で説明していきます。
元のチェーンのブリッジコントラクトに暗号資産を移動
まず、暗号資産を異なるチェーンに移動させる際には、元のチェーンの「ブリッジコントラクト」と呼ばれる場所に暗号資産を移動させます。
この場所は一度入れたら所有者であろうと関与できなくなる場所であり、確実に誰にも影響を受けない「ロック」の状態となります。
移動先のチェーンからブリッジコントラクトでのロックを確認
次に、移動先のチェーンから、移動元のチェーンのブリッジコントラクトに暗号資産が入ったかどうかの確認手続きがされます。
問題なく存在を確認することができましたら、ロックされた暗号資産(サンプルとして「A」)の情報を継承した暗号資産(サンプルとして「A`」)が生成され、移動先のチェーンに紐づけられます。
「A`」は移動先のチェーン(この場合はPolygon)で使用することができ、「A`」をイーサリアムに戻したい時には償還手続きをすることで「A`」が消失し、ブリッジコントラクトにロックされていた「A」が取り出され、イーサリアムに紐づいた暗号資産として再び使用できるようになります。
NFTの「ブリッジ」の方法
実際にイーサリアムのETHをPolygonに移動させる場合には、まずETHをMetaMaskに移動させ、その後「Polygon Web Wallet」などでブリッジ の手続きを実行します。
すると、上記で説明した仕組みが実行され、Polygonネットワークに紐づいた「WETH(Wrapped Ether)」にブリッジされます。
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